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2009/07/26

秘伝-通算249号 「何時間読んで、何時間書くか」

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……・・ ・
  ┃ [プロ編集者による] 文章上達<秘伝>スクール
  ┃ http://www.hiden.jp/
  ┃
  ┃ 通算249号 「何時間読んで、何時間書くか」
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……・・ ・


  § 
  § [プロ編集者による] 文章上達<秘伝>スクール」
  §  〓書籍版金言集 No.009〓
  § 
  § ☆★☆-------------------------------------------
  § 
  § 
  §   一度も所有したことがないものを
  §   人間は捨てることはできません。
  §   だから、一度は所有する。
  §   しかし、それを捨てるのです。
  §   それによって人は自由になります。
  § 
  § 
  § -------------------------------------------☆★☆
  § 
  § 『秘伝 <プロ編集者による>文章上達スクール (1)』
  §  121ページ・【質問】宗教的な文章 より
  §  書籍紹介⇒http://www.hiden.jp/2008/05/-1.php
  § 


  ┏━━━━━━━━━┳★
  ┃<文章秘伝>ニュース┃
  ┗━━━━━━━━━┻★

【村松恒平の新しいライフワーク!】

この秘伝メルマガも、みなさまのおかげであきらかに僕のライフワークの一つ
となりましたが、内容的には正直やや飽和状態かな、という気持ちがしていま
す。
もうあまり目新しい刺激をもらえる質問がないのです。
今回のようにニューカマーな人の質問は、過去のモノ読んでいたら出ないだろ
うなあ、という初歩的なものが多くて、答もやや繰り返しの部分が多くなって
しまうのです。しかし、バックナンバーを「読んで」と要求しまうと、たぶん
新しい質問は出なくなってしまうのではないかな、と思います。

それで全く新しい領域の活動をブログで始めました!

『心が大事』
http://kokorogadaiji.jugem.jp/

こちらでは「文章」、「書く」ということを通して語っていた「心」「精神」
というものを真っ正面から語っています。

いわゆる「専門家」ではないからと躊躇していましたが、僕が書かないといち
ばん大切なことを誰も書かないし、書けない。
もうそこからやらないと間に合わない時代になっています。
始めたからには、これは死ぬまで僕のテーマとなるでしょう。


【応援してください】

メルマガを愛読してくださっている方は、とりあえず、立ち上げを応援してく
ださるとうれしいです。
次のような応援があります。

*読む
*気に入ったら「人気ブログランキング」のリンクをぽちっと押す(7月25日現
在4位)。
*質問や感想を送る

このメルマガでやっているようなQ&Aをブログ上で行いたいのです。
新しいブログなので、まだあまり反響がありません。
心に関する質問や感想をいただけると、励みになってとてもうれしいです。

質問の送り先
kokoro@hiden.jp


【激戦! 前回のアンケート】

前回、火星紳士の怪作『電気ポット』についてアンケートしました。
http://kasei.panda.chitoku.net/cgi-bin/enq/qqq.cgi?mode=kekka

その結果は

24パーセントの人が傑作
19パーセントの人が駄作
56パーセントの人が普通
(2009年7月25日現在)

でした。

最初は駄作のほうが微妙に多かったのですが、見事差しかえしました。
なかなか悪くない数字です。


【今回のアンケートは上野家ぱん駄】

火星紳士だけアンケートするのではヒイキではないか、という意見が他の作家
から出ていますので、今回はぱん駄さんのアンケートです。
もちろん、本の宣伝でもあります(笑)。面白かったら買ってください。

本当は作家さんも公開の場で忌憚のない意見を書かれるというのは、ドキドキ
ヒヤヒヤなのです。しかし、それも作家修業の一つ。
皆さんのご協力をお願いします。

また3分ほどで読める作品です。

『正しい強盗のやりかた』は名人芸か素人芸か?
http://kasei.panda.chitoku.net/cgi-bin/enq2/qqq.cgi


【掌編小説ゼミ】

3,000円に値下げしたのに、参加者ちっとも増えず、少人数でのーんびりやっ
ています。このままだとそのうち消滅してしまうかもしれません。
「そのうち参加しよう」と思っている方はお早めにどうぞ。
今回からまた「お題」を出すのはやめます。

掌編小説ゼミ
http://semi.hiden.jp/


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■248号「抽象的な概念が理解できる文章を書きたい」の反響

だいぶ時間が経ってから、質問者の方からいただきました。
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村松恒平 様

 248号でお世話になった者です。
私の拙い質問を取り上げてくださったうえ、丁寧に答えてくださり、感謝いた
します。
お返事が遅くなってしまい大変申し訳ございません。

実は先生の回答を腹の底から理解するのに、何度も読まなくてはなりませんで
した。

日がたつにつれ「あっ、そういうことか!」とひらめく箇所と、いまだに保留
せざるを得ない箇所があります。

何度も読み返して、回答と私の心(というか魂に……霊魂とかいう意味ではな
いです。体を流れている血にしみこませる、といいましょうか)が合流できる
日がくれば、と思います。
理解力が鈍いのが、私の欠点です。

●心というものを「立体的に捉える」ということに、大変驚きました。
(この立体的に捉える、ということが具体的にどんな状態なのか、把握できて
いません。そうすると、私も典型的な日本人です)
西洋人と日本人のこころの捉え方も真逆である、というお話も、興味深く読ま
せていただきました。
そういった特質を全く考えず文章を書いており、「自分の文才に問題がある」
と技術ばかりに傾倒する、
あるいは「読む側に問題があるんだ」と見下すような気持ちがあったことを、
反省するばかりです。

日本人は確かに「その場しのぎ」で過ごしていきます。かくいう私もその一人
です。
実は私は6年間保育士をしていました。
保育士の目線で、子育てについて、保育園の先生や保護者と話すうちに、
10年~15年後の子どもたちの姿を考えて教育する、あるいはながいスパンで
見通すということが、なかなか浸透していかないなあ~と実感しています。

●先生が、質問の前の文章で「もっと遊ばなくていけません」とお書きなって
おりましたが、確かに幼少時代に遊び込んでいた人は、困難に直面したときの
発奮力がすごいです。

私の主人も幼い頃(それなりに英才教育を受けてはいましたが)、蛇を振り回
し、裏山を駆け回って遊んでいました。
その後鉄鋼関係の仕事につきました。中小企業だったので、リーマンのショッ
クのあおりで、大変なダメージを受けましたが、とっぴなアイデアで、その場
その場を乗り越えています。(!?これは日本人的な乗り越え方??)
日々の生活もアイデア豊富で、感心しながら見ています。

これからも、メルマガを楽しみしております。
梅雨が明け、本格的な夏が到来いたします。
どうぞ、お体を大切になさってくださいませ。

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■村松コメント

抽象的な概念というのは書くのが難しいです。
もっと具体的なことに絞って書いたほうがよかったかな、と反省しております。

保育、教育という領域は、僕の中では全体的な人間観、世界観とリンクしてい
て、それを語らずに実用的な部分だけを切り出して説明するのは中途半端にな
ってしまいます。
「心が大事」は、そういう概念を正面から全部書いてしまおう、と決意して始
めたブログです。
教育にも大きく関わるものですので、難解なところもあるかもしれませんが、
ぜひご愛読ください。

『心が大事』
http://kokorogadaiji.jugem.jp/



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「何時間読んで、何時間書くか」




●質問●
こんにちは。気になることがあり質問をしようと思いました。
ここ最近からプロの作家になりたくて文を書くようになりました。小説を少し
でも面白く、読みやすくしたくて毎日少しずつ書いています。そこで疑問があ
りました。それは、小説を上達するには一日最低、どれくらいの時間を書いた
ら良いのか。また、一ヶ月にどれだけ本を読んだら良いのか。ということです。
小説を書く時間が決まっていれば、その余った時間の分を読書に回すことが出
来るし、それらを日課にもしやすいだろうと思います。今、私は一日に平均一
時間半程、小説を書きます。本を読むのは、5日に一冊のペースです。こんな
ことは既存の質問かもしれませんが、教えてください。よろしくお願いします。


●答●

そんなことは自分で考えなさい。

以上。





……ということで終わりにするのがいいのかもしれませんが、近頃の人はそれ
ではただ不親切としか思わないだろうなあ、と思うので、続きを書くことにし
ます。

この質問からは質問した人のいろいろなことが読み取れます。

まずどんなことにも正解があると思っています。自分が自然にやっていること
よりも、誰かが正しいやり方を知っているのではないか、と思っています。
そして、「正解は人によって違う」という考え方も全く欠けています。
これは、さんざん言われ尽くされた現代教育の弊害そのものです。

それから、どんな本を読むか、どう読むか、という質的なものを抜きにして、
時間ゆ冊数という定量的なもので、読む体験、書く体験を測ろうとしています。
これもお役人などに向いた非創造的な発想です。

それから、「小説家になるのを就職活動と勘違いしている人」です。
このことは2~3号前に書きました。
したがって、この質問をする前にバックナンバーをほとんど読んでいない、と
いうこともわかります(バックナンバーは膨大にありますから、「質問する前
に目を通すのが礼儀だ」と言う気は全然ありませんけど)。

ただ、書くということ、読むということをもっと畏れてください。
こんなに短い質問からも多くのことが読み取れてしまう、ということです。
そして、この質問から僕が読み取ったことは「この人は99.9パーセント作家に
はなれない」ということです。

あなたは現代には非常によくいる「ありふれたタイプ」の人です。

作家というのは「選ばれた人」なので、よくいるタイプの人は決してなれませ
ん。
あきらめてください。



*


……といってもあきらめないようであれば、まず僕の『文章秘伝』シリーズを
3冊ぜひまとめてお買い上げください。
(お金が惜しければ、バックナンバーを読んでいただいてもかまいません。す
べて公開しております)。

そして、読みながら、自分はここに書いてあることを理解しているだろうか?
と問いかけてみてください。

1 よく理解している
2 なんとなくわかる
3 わからない

この3つの段階にわけてみてください。

そうすると、たぶん、1が30パーセント、2が40パーセント、3が30パーセント
くらいではないかと思いますから、2を1に、3を2に近づけるようにしてゆっく
り読んでください。

そのときに「僕はこれをどれくらい理解しているでしょうか?」と人に聞くこ
とはできません。自分自身に問いかけてください。

そうして、「秘伝シリーズ」を3回くらい通読しますと、読むということ、書
くということがわかります。
今よりはずっと作家に近づいていることでしょう。

*

秘伝にはどんなことが書いてあるでしょう。
たとえば、ある箇所には「作品というのは鉋屑であって、本体は作家自身なの
だ」ということがほんの数行で書いてあるはずです。

痩せた鶏はいい卵は産みません。
いい卵を産むためにはいい鶏にならなければいけません。

まずは自分自身を鍛えることです。

しかし、「作家になるためには、僕は何時間読書すべきでしょうか?」と人に
聞いているような速度と方向性では、決して作家という目標に届くことはない
でしょう。



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       ◎○========== 投稿さえ間に合うなら今スグ! =====○◎

    ◆『文章王の掌編小説ゼミ』 2009年7月度

     時間:2009年7月31日(金)
           19時より 2時間程度
     場所:東京都豊島区目白3-2-9-4階
     料金:3,000円(1400字)または 4,000円(2800字)
     詳細:http://www.hiden.jp/semi-2009/
     
    ◆投稿締め切り   7月28日(火) 

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●質問募集●

えー、皆様。村松恒平です。
質問は全てウェルカムです。

些細な質問/巨大な質問/マニアックな質問/初歩的過ぎる質問/鋭い質問/
鈍い質問/くだらない質問/実際的質問/哲学的質問/個人的質問/普遍的質問/
珍しい質問/陳腐な質問/具体的な質問/抽象的な質問/短い質問/長ーい質問

などなど、あらゆる質問をお送り下さい。 oshiete@hiden.jp

冒頭に「●質問●」と書いてください。
質問は無料です。送られてきた質問は、無記名とさせていただきます。
都合により、長さ、表現などをアレンジする場合があります。
また村松の著作などに流用させていただく場合があります。
ご承知おきください。

この企画の成否はひとえに質問にかかっております。
よろしくご支援のほどをお願いいたします。

●感想等は、こちらにお送りください。お待ちしております。 fan@hiden.jp

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[プロ編集者による] 
       文章上達<秘伝>スクール 通算249号 2009/7/26 発行
 講師兼編集責任者:村松恒平
 発行:文章学校 http://www.hiden.jp/
 Copyright (c) 2001-2009 村松恒平 All Rights Reserved. 禁複製。
 転載・紹介ご希望の方はメールにてお問い合わせください。
 info@school.club.ne.jp

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