2008/11/04
秘伝-通算236号 「集中力がなくなった」
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……・・ ・ ┃ [プロ編集者による] 文章上達<秘伝>スクール ┃ http://www.hiden.jp/ ┃ ┃ 通算236号 「集中力がなくなった」 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……・・ ・ ★━…‥…━…‥…━…‥…━…‥…━…‥…━…‥…☆ ◆『文章王の掌編小説ゼミ』 11月度 時間:2008年11月21日(金) 19時より 2時間程度 場所:東京都豊島区目白3-2-9-4階 料金:4,000円(1400字)または 5,000円(2800字) 詳細:http://www.hiden.jp/semi-2008/ ◆申込み締め切り 11月14日(金) ◆投稿締め切り 11月18日(火) ※今月は、いつもより1週間早目のゼミです。 原稿着手と申し込み、出来るだけお急ぎください! ★━…‥…━…‥…━…‥…━…‥…━…‥…━…‥…☆ ┏━━━━━━━━━┳★ ┃<文章秘伝>ニュース┃ ┗━━━━━━━━━┻★ 【今月、ゼミは早い】 今年ももうすぐ終わりですねー。11月の掌編小説ゼミは、11月21日です。ふる ってご参加ください。 12月はいよいよセックス特集! どうしようかな〜と、ずっと迷い続けの人は、 どちらかに思い切って参加しておいたほうが、来年はよい年を迎えられるでし ょう! 【ゼミの意義】 ゼミは何よりも読まれることのシミュレーションです。小説をブログなどで発 表していても思ったような反響がないでしょう。また同じような趣味の人が集 まって儀礼的にホメたりしますから、好意的なコメントがあっても、それで安 心して自己評価することはできません。 ゼミでは、まず参加者同士が作品を読み合い、感想を書きます。 最後に当日、僕が編集者としての立場から、見えるところを言います。 作品書きから始まって、ゼミの後の打ち上げまで、一月間の全体がゼミである と言えます。 掌編小説ゼミ http://semi.hiden.jp/ 【美術レビュー対決】 皆さん、浮世絵に興味はありますか? アートテラーのとに〜さんとの美術レ ビュー対決。第二回は「ボストン美術館 浮世絵名品展」。投票に参加してく ださいね。 Chim↑Pom事件寸感も読んでください。 どちらも美術レビューですが、表現全体に通ずるとても大切なことを述べてい ます。 美術・芸術というたいへんに語りにくいものを語る、そのときの方法論に注目 してください。 タイマンレビュー http://taiman.ryukoart.com/ Chim↑Pom事件寸感 http://www.ryukoart.com/2008/10/27/863 【少人数制のセルフエステ講座】 以前にご紹介した林みず枝さんの「顔が変わる! セルフエステ講座」、受講 生が200人を超え、好評のようです。5人定員の少人数制で、最後に仕上げエス テを一人ひとりに林さんがやってくれるようになって満足度もアップしたよう です。 フェイス・エステ http://homepage3.nifty.com/face/ 【質問枯渇】 もう答える質問がありませーん。 もう文章については、全部答え尽くしてしまったのでしょうか? がつんとした質問をお待ちしていますよー。 質問受付専用アドレス⇒ oshiete@hiden.jp ************************************************* 「集中力がなくなった」 ●質問● 小説やエッセイを書いています。同人誌に年2回、50枚までの小説、エッセ イなどをこの5年ほど発表し続けています。 ところが最近、なかなか集中できず、30分ぐらい書くとやめてしまいます。 そのため、未完成のものが幾つかあります。 以前、村田喜代子さんの講演会で、お尋ねしたところ、「1作完成したら次へ。 同時に複数の作品は書かない」と。村松さまも「短編は集中力で1週間で完成 せよ」「未完成のものはゼロ」などとおしゃってます。私もそのように書こう と思うのですが、気が乗らずに、別の物語を書き出したりして、結局、幾つか 中途の作品を抱えています。毎日机に向かう、その習慣だけはついているので すが。コーラス、セミナー、友人とのおしゃべり、さまざまな気分転換を試み つつ、書き続けようとしているのですが。 集中力を高める、持続する、何かアドバイスがありましたら、教えていただけ たら大変うれしいです。 ●答● 集中力がなくなることの一因は、病気などの身体的原因です。 僕はかつて無呼吸症がひどかった時期に、血中酸素が不足している数日間があ りました。このときは、物を書こうとすると同時にストンと完全にガクンと寝 てしまい、キーボードに顔をぶつける、というようなことがありました。 それで、物を書くというのは、脳で大量に酸素を消費するのだな、と人体実験 的に知ったのです。 つまり、これが身体的に集中力を失った状態の一例です。あなたの場合、アク ティブにいろいろ活動していらっしゃるので、これには該当しないでしょう。 それなら、精神的な原因を考えなくてはいけません。 あなたの質問の形式は、子どもが不登校になったときでいえば、「どうしたら 学校に行かせられるか?」という形式です。しかし、子どもが不登校になった のなら、「なぜ行かなくなったのか?」ということを先に考えなくては本当の 解決はありません。 なぜ書けないかを推理してみましょう。 50枚近い小説を書いたことがあるなら、同じ長さの小説が書けなくなる、とい うことは普通ありません。 しかし、あなたの無意識はもう小説は書きたくない、と言っています。 この声をもっとよく聞くと、「今までのような小説は書きたくない」と言って いるのです。 新しい次元の小説を書くべきときだというサインをあなたの無意識は発してい て、あなたがその声を聞かないようにしているのです。 たとえば、いちばんありそうなこととして、誰かの批評であなたの小説につい て、とても気になる意見を聞いたとします。あなたはそれを無視することはで きない。しかし、その意見を取り入れるとすると、今まで書いてきた小説の根 幹部分を否定することになってしまう。 だから、その意見と正面から向き合うことなく、なんとなく放置してある。 こういう状況であれば、書くモチベーションは上がりません。 あるいは、誰か身近な人の小説の中にすばらしい可能性を見いだしても同様の ことが起きるかもしれません。 つまり、あなたの小説が大きな転機を迎えているということです。 新しい可能性を受け入れれば、今まで書いた小説を否定しなければならない。 しかし、心血を注いだ小説だから、それを否定するリスクや犠牲は大きすぎる。 だから、あなたの意識はそのことから目を背けているのです。 僕は以前に、作品というのは、かんな屑であって、完成されていく本体は作家 性なのだ、と書きました。それはまさにこういうことです。 書いてしまった作品をとるのか、作家としての未知の可能性を求める道をとる のか。 これはとても大きな分かれ道です。 書くことはつねに未知への冒険です。自分がすでに何かを持っている職人とし て生きたいのなら、それは別の道になります。しかし、それでは、いままで達 成したことのレベルを大きく超えることはないでしょう。 今までの作品のある部分を自己否定することは、同人の中での、立場や関係に も結びついているでしょう。 安定をとるのか、破壊と創造をとるのか。 それは、その人の器やエネルギー量でおおよそ決まっていくことなのです。 しかし、自分がしようとしていることには自覚的であるほうがいいでしょう。 ……と、少ない情報量に対して想像で書きすぎました。 しかし、いちばんありそうなことです。 なぜ30分以上書きたくないのか、書けないのか。 集中力を上げるというような発想ではなく、なぜ書けないのかを知りましょう。 書きたくない、と言っている無意識の声に耳を傾けると、未知の自分と出会え るかもしれません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……・・ ・ ★━…‥…━…‥…━…‥…━…‥…☆ アートを限りなく 『ナマモノ』として扱うこと。 ________________ 【DRAGON ART CREATOR’S REVIEW】  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ http://www.ryukoart.com/ (村松恒平責任編集 オンラインWEBマガジン) ★━…‥…━…‥…━…‥…━…‥…☆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……・・ ・ ●質問募集● えー、皆様。村松恒平です。 質問は全てウェルカムです。 些細な質問/巨大な質問/マニアックな質問/初歩的過ぎる質問/鋭い質問/ 鈍い質問/くだらない質問/実際的質問/哲学的質問/個人的質問/普遍的質問/ 珍しい質問/陳腐な質問/具体的な質問/抽象的な質問/短い質問/長ーい質問 などなど、あらゆる質問をお送り下さい。 oshiete@hiden.jp 冒頭に「●質問●」と書いてください。 質問は無料です。送られてきた質問は、無記名とさせていただきます。 都合により、長さ、表現などをアレンジする場合があります。 また村松の著作などに流用させていただく場合があります。 ご承知おきください。 この企画の成否はひとえに質問にかかっております。 よろしくご支援のほどをお願いいたします。 ●感想等は、こちらにお送りください。お待ちしております。 fan@hiden.jp ---------------------------------------------------------------------- ●購読と解除● [プロ編集者による] 文章上達<秘伝>スクール は 下記の配信システムのいずれかによって配信されています。 まぐまぐ http://www.mag2.com/ [ID:0000068978] メルマ http://www.melma.com/ [ID:m00042072] 購読および解除は、ご利用の配信システムより 各自でお手続きくださいますようお願いいたします。 (※このメールに返信しても配信停止されませんのでご注意ください。) こちらのページでも購読/解除できます。 http://www.hiden.jp/free/mailmagazine.php ---------------------------------------------------------------------- [プロ編集者による] 文章上達<秘伝>スクール 通算236号 2008/11/03 発行 講師兼編集責任者:村松恒平 発行:文章学校 http://www.hiden.jp/ Copyright (c) 2001-2008 村松恒平 All Rights Reserved. 禁複製。 転載・紹介ご希望の方はメールにてお問い合わせください。 info@school.club.ne.jp ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……・・ ・


