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路上生活者(ホームレス)支援のNPO団体等が企画するイベント情報、ボランティア募集情報、路上生活の防止、路上生活になった時の行政施策の活用法、行政施策最新情報などを掲載。

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2008/10/31

HOMELESS NEWS NO80

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  TOKYO      東京路上生活情報メールマガジン
  Homelesss    tokyo homeless NEWS(HOMELESS NEWS)
       ∈≡≡≡≡≡≡≡∋
 N E W S        2008.10.31         第80号
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● 目次 ●――――――――――――――――――――――――――――――

 1)この景気動向でホームレスは
 2)地域生活移行支援事業(第一期新宿地域)はサポート終了(その2)
 3)冬の前
 4)かさいの雑感(その9)
 5)ボランティア募集日程表



1)この景気動向でホームレスは―――――――――――――――――――――

 ここであれこれ書くまでもなく景気は下降線を辿っている。そうでなくとも失
業率が悪化を続けていた所に金融ショックである。建設不況も昨年あたりから言
われ続けて来たが、このあおりで更に悪化に加速がかかりそうである。
 新宿の路上では「新顔が増えた」との声が良く聞かれる。炊出しの列もまた長
くなった。寒くなって来たからと云う理由もあるだろうが、新宿各所の集住地で
も人が溢れているように思える。福祉事務所で見学をしていても見知らぬ顔が確
かに多い。事務所でも野宿直前の状態でどうしたものかと相談に来る方も増えて
いる。建築日雇は以前よりは出ているようであるが、「いつまで持つのか」と不
安を感じている仲間も多い。アルミ缶の値段が下がったと嘆いている仲間も、雑
誌が集まらないと嘆いている仲間も、どんよりとした景気の悪化に脅えながらの
日々である。不況になると置き引きも多くなる。誰かを騙し楽して儲けようと云
う小悪党も増えてくる。
 路上の場合困った事にホームレス数の増減を計るはっきりとした指標がない事
である。それもその筈、ターミナル駅などがある基礎自治体などでは出入りが多
く、とても把握できるものではない。先の東京都の概数調査も先に指摘した通り、
実態と乖離し始めて来たのでまったく当てにならない。炊出し数、パトロール時
のカウント数は民間団体が持っているが、これとて傾向しか計れず実数にはなか
なか届かない。実数と云わずとも、全体を「面」として計る指標が必要なのであ
るが、「負」の数字であるだけに行政などは積極的に取り組もうと云う機運はこ
れっぽっちもない。
 とは云え、我々は、本年に入り、路上の人々は増加していると云う現実(現場
感覚)から出発しなくてはならない。そして、あまり希望的観測は出来ないと云
うのも現場で仕事をする人々の共通認識である。数字はそれを追いかけているだ
けである。

 かつての不況期、また、ホームレス自立支援法制定の直後だったと思うが、
「ホームレス緊急援護事業」と云うものを国が補正予算で策定し、自治体が冬場
の前に日用品等を支給した事があった。その手法に賛否はあったものの、不況期
になればなる程、「緊急援護」「応急援護」の需要は一気に高まり、また喜ばれ
る。それまで路上生活だろうが、それなりに暮らしていた人々が仕事減等で一気
に困窮したり、不安が増長されるからでもある。
 もちろん、それはあくまで「応急」の援護なので、それで足りる筈もなく、か
つての不況期では路上の人々は都市雑業(古本集めや空き缶集め)の現金収入を
組み合わせながら凌いで来た。しかしそれも面白いもので最初は誰でもやるが、
その内、集約化されると云うか、専門職化すると云うか、特定の人々の「産業」
となってしまう。つまり新参者は新規の「産業」を見いださない限り生きてはい
けないと云う構造となる。
 
 今後どのような形態になるかは分からないものの、再就職がより困難な状態と
なれば、路上生活をしている全員を自立させると云う課題はより難しくなり「面」
としてのダメージをいかに緩和していくのかが、それこそ「緊急」の課題(もち
ろん旧来の自立支援諸施策を継続しながら)であると思うのであるが、ここまで
書いて、なんか麻生さんの「緊急経済対策」と発想は同じようなもんだと思った
りして。方や予算をどんと付けているが、こちらはほとんど無視され予算もなに
もない状態であるが…(低額給付金は把握が難しい路上の人々には渡らないので
あろうからその分を応急援護として還元してくれれば良いのであるが)。


2)地域生活移行支援事業(第一期新宿地域)はサポート終了(その2)―――


 前回の記事、出だしからいつも誤植で申し訳ありません。平成16年は2004年
で、地域生活移行支援事業が始まったのは2004年(平成16年)であります。訂
正とお詫び申し上げます。

 さて、この地域生活移行支援事業であるが、その支援部門は当初も今も生活サ
ポート部門、就労サポート部門、居住支援部門と3部門に分かれており、この3
つの要素トータルで路上の人々がある程度の時間をかけ地域での普通の暮らしへ
の移行を支援すると云うのが、この事業である。
 同じような構図なのが自立支援センター。この施設の中には生活相談員、職業
相談員、住宅相談員と3つの専門職職員が居り、トータルで自立を支援するとさ
れている。但し、こちらの職業相談員はハローワークの職員。方や地域生活移行
支援事業の就労サポートにはハローワークの職員も、その機能も含まれておらず、
担っているのは、単なる民間団体である。
 何が言いたいのかといえば、自立支援センターの就職率は高く、地域生活移行
支援事業の就職率が低いのは就労問題に関する専門性に特化した支援(その部分
での専門ネットワーク等)が弱かったのではないかと考えるのである。
 東京都がこの事業にハローワークの機能を組み込めなかったのは、この事業が
都区共同事業(当初は都単独事業)であった事に起因している。すなわち、国の
補助事業ではないため、国管轄のハローワークの協力が得られなかったからであ
るが、本音は、しきりに国に楯突く東京都の特性から「国になんか頼まなくった
ってそんなものは出来るわ」「本事業はハローワーク以上の機能が必要であり、
それが出来るのは東京都だけだ」と考えたからであろう。
 都が当初想定した就労サポートは、都立公園等の清掃関係の臨時就労を一定程
度提供し、就職活動をするための資金を貯め、その後に常用仕事に就くと云う構
図である。臨時就労の政策的な提供は当時路上生活者対策として初の試みであり
大いに期待されたものであるが、実際にやってみると個々の状態、生活のリズム、
また生活再建スケジュールに合わせて計画的に臨時就労を提供する事は至難の業
であったと総括されよう。都の臨時就労と云っても、結局は入札で民間業者が施
行をする。その民間業者に人工(にんく)を紹介するのであるが、まず当然なが
ら業者によって賃金単価は違う。また工区も民間業者が決め、もちろん民間業者
の横の連携などない(あったら談合である)から必要とされる人工数は日によっ
て均衡などしていない。とは云え人工を集めるのは契約上絶対なため、欠勤等が
あった場合はそれを埋めるために工区後半などは大変な事態になる。しかも年度
末、年度初めなどは公共事業故に臨時就労も当然なくなる。こんな中、利用者が
この日とこの日に就労したいと言って来ても、あれば良いがなければこれは仕方
がない。職業紹介と言うのは生活再建計画があっても、日々動く求人を扱ってい
る以上、厳密にそれに合せて紹介など出来るものではないのである。これを東京
都は知らなかった。アドバイスしようにもハローワークは噛んでいない。そうこ
うする内に生活サポートと就労サポートには溝が出来、利用者はその狭間の中、
計画もなにもあったもんじゃない。自力で頑張る奴は頑張ったが、それが出来な
い者は、早々に生活保護に頼るしかない状態に結果的にしてしまったのである。
 そうこうしている内に就労率が悪いと就労サポートの委託を受けていたNPO団
体は退場、新たに東京ホームレス就業支援事業推進協議会を設立しリリーフを立
てたが、もちろん役者が変わったからとそうそう上手く行く訳もなく生活保護へ
の流れは止めようもなく、臨時就労部分は今の今まで当初想定通りに行った試し
はなかった。そしてついに臨時就労提供も効果なしと打ち切られ、今や就労サポ
ートたる協議会は単なる職業紹介所と変わらず、生活サポートと連携とか喧嘩す
るどころか一つのサービスに堕してしまっている。こんな事なら最初から頭を下
げてハローワークにアドバイスを求め、連携しさえしていればもっと違った結果
になっただろうと今ごろ思っても後の祭り。
 自立支援センターは「箱物」であるから、3つの専門支援は毎日顔を合わせて
いれば嫌でも連携してしまう。そして問題点も明確になり易い。だが、地域生活
移行支援事業の場合はそれぞれの機能が別の場所にあり、しかも利用者も点々で
ある。利用者からすれば密接に繋がってくる生活と仕事の問題が別々のセクショ
ンで、あっち行ったり、こっち行ったりではこれまた迷惑な話である。単に失業
問題を解決すればどうにかなる人々ならともかく、複雑な要因を抱えながら、一
定の期間内でそれぞれを解決しなければならない身からすれば尚更である。
 もっと言えば、就労サポートは「仕事さえあれば何とかなる」、生活サポート
は「生活保護さえ取れれば何とかなる」と思わせてしまった所に、この事業その
ものの「失敗」(利用者への不利益と言う意味ではない)はあるのであろう。


3)冬の前―――――――――――――――――――――――――――――

 手前味噌な話であるが、現在連絡会では冬前の緊急対策として衣類の集中投与
を炊出し前にしている。こんなご時世、緊急対策が必要、冬期宿泊事業が必要と
訴えてはいるものの、東京都なまったく動こうとしない。かと言って政治が悪い
と政治活動する訳にもいかず、日々路上の人々と接している立場から何もしない
訳にもいかない。
 幸いな事に衣類の寄付はこの夏から秋にかけ実に多く頂いている。とりわけ厚
手のものは、いつもなら冬場のためにと保管をしていたのであるが今年はそうも
言っていられないので次から次へと放出する事にしている。9月から10月にかけ
て段ボールにして約100箱分と言う凄い量なのであるが、これが大人気で瞬く間
に捌けてしまう。とりわけ寒さを感じられる10月半ば過ぎからは、まさに「奪い
合い」である。
 かつてテントの仲間が多くいた頃は、テントの仲間はもらった衣類などは洗濯
をして、夏もの、冬物とケースなどに入れて管理をしていたから、そう衣類に対
して頓着はなかったと言おうか、一種の「ゆとり」があった。ところが今日びは、
移動層の仲間が中心の構成となっている。そうなると衣類などを預けておく場所
もなく、洗濯する「ゆとり」もなく、持ち物は可能な限り少なくし、その都度必
要なものを手に入れると言う生活スタイルとなる。
 そして、意外と行き場を失った衣類と言うのは各家庭にあるようである。この
間も「主人が亡くなって、捨てるのももったいなく、誰かにもう一度使ってもら
えないか」と言う申し出などもあって大変助かっている。
 「いい衣類をもらっているから、あいつらホームレスと思わないでカウントし
ていないんじゃないの」なんて概数調査の新宿区の少なさを冗談めかして言うも
のもいる位である。
 着る物は人の気持ちも変える。送られて来ましたら迷わずどんどん路上に還元
しますので、不要な男性ものの衣類がありましたらどうぞ宜しくお願いします。

 送り先は
 〒169-0075
  東京都新宿区高田馬場2-6-10関ビル106号 新宿連落会 宛
  090-3818-3450(受け取りは月〜金 9時〜5時)

 12月にもなれば寒さは本格化します。連絡会ではこの時期、毛布の集中投与に
入ります。多い年では1000枚、少ない年で600枚、今年はまだ枚数を確定してい
ませんが、例年以上必要かも知れません。毛布の寄付もあれば宜しくお願いしま
す。
 もちろん、今年も年越しの集中的取組みを実施します。
 
 問題は都区の厳冬期無料宿泊事業がどの程度の規模で実施されるのかに、新宿
路上の冬景色は規定されるのであるが、こちらは未だ検討結果が聞こえて来ませ
ん。それがないと民間団体の冬の計画が立てられないと言う、相互関係がある事
業。冬、路上の仲間を守りたいと言う思いは行政だろうが、民間団体だろうが同
じなのだから早めに決めてもらいたいものです。

 
4)かさいの雑感(その9)―――――――――――――――――――――――――

 木枯らしめいた風が吹き始めると「今年も来たか」と生き生きしてしまうのは、
もはや活動病である。
 多くの支援が「自立支援」の枠内へと移行している中、未だ現場でもがき続けて
いられるのは、幸いなのか、不幸せなのか、最近はもはや良く分からなくもなって
いる。
 
 好景気の内にと思っていたが、その好機もどうやら逃してしまったようである。
 とは言え、景気が悪くなると「またかよ」で済まされてしまう所が、我ながら
恐ろしい。これまた惰性病みたいなものである。
 もちろん強みもある。経験しているのとしていないのでは大きな違いである。我
々はバブル崩壊後のあの最悪の時期の路上を嫌と言う程知っており、何が必要なの
か、何が意味ないのかを実に良く分かるからである。
 好景気を逃してしまったからには、東京の場合、次はオリンピックと言う事にな
る。「オリンピックなんて来る訳ないよ」と言うのが大半の雰囲気であるが、とこ
ろがどっこい、最大のライバル、シカゴを擁立したは良いが、アメリカ発の金融危
機。これで相対的に傷の浅い東京はにわかに第一候補にあがったと言う話もある。
可能性はおおいにあるのである。
 不況は経験済みであるが、オリンピックだけは残念ながら経験はしていない。こ
れは最大の弱みである。
 大方の人々はオリンピック、ホームレスと並べると、「排除」と言う言葉を連想
する。しかし、「排除」圧力が高まる時こそ実はチャンスであると経験上知ってい
る者は少ない。我々も最初の「排除」攻防で多くのものを獲得し、二度目の大きな
「排除」圧力時には、さっとその身を翻し、取るものは全部取ってしまった。物取
り主義だとか言われる事もあったが、物が取れなければ仲間が困る。取れるものは
何でも取る。これがおかしな経験ばかしをしている私たちの原則である。
 オリンピック情勢がどのようになるのか、不況の深度がどの程度になるのか、マ
スコミなどは現象面だけを追いかけ面白がるが、私たちの感心ごとはその当事者へ
の影響と、チャンスの欠片である。単なる評論家にならないためにも、激動の経験
と云うものは必要で、若い人々もこれから面白い経験が出来るであろうと期待はさ
ほどしていないが、実に面白い時代になって来たものである。


5)ボランティア募集日程表 ――――――――――――――――――――――――

「ボランティアをしたい…」「でも、どんな風に始めればいいの?」「何か出
来ることないかな…」路上支援はいつでも、誰でも始められます。一度どんな
ものかを見学でも構いませんので見に来て下さい。

毎週月曜日     8:30〜 夕方  /新宿区役所福祉付き添い
毎週水曜日      18:00〜19:30/高田馬場地区夜回り
毎月第2第4土曜日  15:00〜18:00/池袋炊き出し
毎月第2日曜日   10:00〜12:00/戸山公園医療相談会
毎月第2日曜日            19:00〜20:00/中央公園医療相談会
毎週日曜日               18:00〜19:30/新宿炊出し
毎週日曜日      19:30〜21:30/新宿駅周辺夜回り

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mail:shinjuku@tokyohomeless.com
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■発行■東京路上生活情報メールマガジン発行委員会
   NPO新宿ホームレス支援機構
   新宿連絡会
   ろじゅく編集室

■編集責任者■ 笠井和明
TEL:090-3818-3450
http://www.d9.dion.ne.jp/~rojuku/news.html
e-mail:rojuku@d9.dion.ne.jp

■路上支援カンパ先■郵便振替口座00160-6-190947「新宿連絡会」

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