金策冒険家エイジの億万長者への路  RSSを登録する

「億万長者への路」となっていることから億万長者になるための情報が記されているかのように思われるかもしれませんが、そうではありません。その時々で感じたこと、学んだこと、考えたことなどを綴り、金策冒険家エイジの「今」を発信しています。忘れた頃に届きます。

現在休刊中です    
解除

規約に同意して

2005/11/29

アホリエイト(後)【金策冒険家エイジの億万長者への路】vol.160

[2005/11/29]
金策冒険家エイジの億万長者への路 vol.160     2,298部発行(+2)
──────────────────── http://tinyurl.com/dtqf ──

【目次】

 ◆ [本日のメインコンテンツ]
   ・アホリエイト:アフィリエイト世界に舞い降りた異端児(後)

 ◆ [アフィリエイト関連情報]
   ・12月3日、第6回アフィリエイトカンファレンス参加締切迫る!

 ◆ [レーシック関連情報]
   ・手術費用38万円⇒29万円になるクーポン券の有効期限迫る!



 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| ★ WADA-blog わださんの新刊が出ました!           |
| 『ひとつの ブログで会社が変わる』(技術評論社 和田 亜希子)|
|  amazon.co.jp⇒< http://tinyurl.com/74k6x >        |
 \______________________________/



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■ アフィリエイト関連情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆ 第6回アフィリエイトカンファレンス参加申込み締切迫る!

   前回のメルマガで告知しましたが、その直後、内容の詳細と
   参加受付が開始されました。
   今回主催のアフィリエイトマーケティング協会がNPO化されて
   最初のカンファレンスということで、前回の2.5倍の規模で催
   されます。
   今なら、ギリギリ間に合いそうです! (^_^σ←申込み済み


   日時:12月3日(土) 14:00より(受付開始は13:30)
   場所:大手町サンケイプラザ
   内容:「Amazon co. jp. 成長の原動力」(仮題)
      「本音で語る、アフィリエイトのここを何とかしたい!」
      ほか


   詳細はアフィリエイトマーケティング協会のホームページ、
   もしくは同BLOGをご覧ください。

 【アフィリエイトマーケティング協会】⇒< http://affiliate-marketing.jp/ >
 【アフィリエイトマーケティング協会BLOG】
  ⇒< http://affiliate-marketing.jp/blog/ >



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■ 実録 アフルエイト誕生の瞬間『口臭最強編(後)』 改め
┃   アホリエイト:アフィリエイト世界に舞い降りた異端児(後)
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼読む前の注意事項▼

 ・前回のつづきです。⇒< http://tinyurl.com/8dvvz >
 ・未読の方も、既読の方も、ブログでの閲覧を推奨します。
 ・ブログでは臨場感あふれる画像を掲載。
 ・かなり分量があるため、メルマガでは読みづらいかも。
 ・メルマガではカットした箇所があります。
 ・【重要】食事中の方はご遠慮ください!


▼読むメリット▼

 ・どうすれば「売れるか」ばかり考えている方の凝り固まった頭
  を解きほぐします。
 ・「売れない」を究極まで追及すると、どれだけ自由になれるか
  が実感できます。
 ・たぶん……、平和な気分になれます。


     これは想像ではなく、本当に起こったことです!



【目次】
 1. アフルエイト(afooliate)とは「a fool」+「affiliate」の造語、
   もしくはアホリエイト
 2. アフィリエイターのための確定申告
 3. ニオイの祭典に集うアフィリエイトな面々
 4. i-kitchenの「ライフスタイル提案キャンペーン」とは?(1)
 5. i-kitchenの「ライフスタイル提案キャンペーン」とは?(2)
 6. でぃえらさんとエイジ
 7. 規格外の企画「スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか?」(1)
 8. 規格外の企画「スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか?」(2)
 9. 藍玉ねーやん、事件です!
 10. 「特別努力賞」はリスクヘッジか、懐の深さか
 11. ツッコミどころ満載 でぃえらさんの企画書の中身
 12. 口臭劇場開幕! 開会の挨拶と商品説明
 13. 検証! スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか?
 14. 1回目の吐息は福山雅治
 15. スルメの口臭vsスメルキラー
 16. ニオイのワンダーランド 10・22 in stella邸
 17. 焼くさやの口臭vsスメルキラー
 18. 未曾有のカタストロフィ「でぃえら・インパクト」
 19. 「ニオイのK点越え」は必要なかった
 20. 実験で「スメルキラー ジロポップ」は売れるのか?
 21. アフィリエイト世界に舞い降りた異端児
 22. アフィリエイターズ マッド ナイト


  (^_^σ:例によって長いです。

              ▼
              ▼
              ▼

 【金策冒険家エイジのblog】⇒< http://kinsaku.jugem.cc/?cid=17 >



 ┌─────────────────────────────────
 │
 │     エイジには夢がある。
 │      その夢を叶えるには、
 │       膨大な時間と、金と、労力を必要とする。
 │        だからエイジは自由を手にしなくてはならない。
 │
 │  自由─────────
 │
 │      それは、
 │       自らの人生を、
 │        自らの使命のために、
 │         100%、捧げることのできる状態をいう。
 │
 └─────────────────────────────────


 前回のつづき⇒< http://tinyurl.com/8dvvz >



▼検証! スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか?▼

 どのような実験を行えば、「スメルキラーでスルメの口臭は消え
 るのか?」を検証できるのか。
 でぃえらさんはしっかり考え、そのための準備を怠らなかった。

「え〜、では、これから実験の手順について説明します」

 でぃえらさんは台本を見ながら、実験の手順を説明した。


▼実験の手順▼

 1.歯を磨き、ガムを噛んだ後、その息をニオイ判定人の鼻に吹きかける
 2.スルメを食し、その息をニオイ判定人の鼻に吹きかける
 3.ジロポップを2分間なめた後、その息をニオイ判定人の鼻に吹きかける
 4.くさやを食し、その息をニオイ判定人の鼻に吹きかける
 5.ジロポップを4分間なめた後、その息をニオイ判定人の鼻に吹きかける
 6.ドリアンを食し、その息をニオイ判定人の鼻に吹きかける
 7.ジロポップを4分間なめた後、その息をニオイ判定人の鼻に吹きかける


 左の数字は、ニオイ判定人にでぃえらさんの息を吹きかけられる
 数である。
 7回、5人はそれに耐えなくてはならない。
 内3回は確実に猛烈なニオイを発している。
 ジロポップの驚異的な効果を期待せずにはいられない。


 次にでぃえらさんはカバンから青くて薄っぺらい何かをとりだした。
 新品のアイマスクが5つ、座卓に並べられる。
 通常、5つもアイマスクをまとめ買いすることはない。
 ということは、この実験用にわざわざ購入してきたということだ。

「目隠しすんの?」
「うん」

 そんなこと当然ではないか、と言わんばかりにうなずくでぃえらさん。

「なんで目隠しするの?」
「ニオイの判定を厳正にできるかなと思って」

 ニオイの判定に厳正を期すため、感覚を遮断する。
 ニオイ判定中はアイマスク着用、およびおしゃべり禁止。
 視覚と聴覚を遮断することによって臭覚を研ぎ澄まし、他のニオ
 イ判定人や観衆(記録係?)のリアクションが自身のニオイ判定
 に影響が出ないようにするという配慮だ。
 本気である。


▼実験のルール▼

 ・ニオイ判定人は5名
 ・ニオイ判定中はアイマスク着用、およびおしゃべり禁止
 ・ニオイがある場合は挙手
 ・スルメ、くさや、ドリアンの順で検証を行う


 この瞬間まで、私はこのイベントのことを勘違いしていた。
 気前よく自宅を提供してくれたstellaさん宅にアフィリエイト仲
 間が集まり、一人一品手料理を持ち寄って、飲めや歌えの大宴会
 が行われるものとばかり思っていた。
 あくまでも宴会がメイン、でぃえらさんのバカバカしい企画はそ
 のための口実に過ぎないと高をくくっていたのである。


▼1回目の吐息は福山雅治▼

 アイマスクをつけ、壁際に一列に並んだ5人のニオイ判定人たち。
 いずれも名だたるアフィリエイターであり、いい年した大人である。
 さぞかしマヌケな光景に見えるだろう。

 記録のため写真を撮影するが、「動きがない」ということで全員
 目隠ししたまま「やる気のあるポーズをとってくれ」との注文。
 控え目にファイティングポーズをとる。

「なんか、やる気あるのエイジさんだけだよ〜(笑)」

 律儀に反応していたのは自分だけだったか。


 遠い昔、ある映画を見たときの記憶がよみがえってきた。
 男が荒野の処刑場で目隠しされたまま銃殺されそうになるのだが、
 子供だった私は男の恐怖に現実味を感じられなかった。
 今、わかった。
 男の気持ちが。
 視覚を遮断され、いつ自分が殺されるかわからないという状況と
 今私が体験している状況は同じではないがきわめてよく似ている。
 違いは、私は死ぬ覚悟までは求められていないという点と、そう
 は言っても7回連続で三十路前のひげ面男性の口臭に耐えなくて
 はならないという点の2つだ。

 でぃえらさんは歯みがきが終わり、ガムを口の中に放り込んだ。
 噛むと、息が福山雅治になるのだという。
 そのCMを見たことがある。
「息だけは福山(雅治)なのにね〜」と満員電車の中でOL風の女性
 がつぶやくのだ。


「じゃあ、KUSAIさん、行きますね〜」

 妙に明るい声のトーンででぃえらさんは最初の犠牲者KUSAIさんに
 接近する。
 私にはそれが気配でわかる。

 ハァァァァァァァ〜



「じゃあ次、エイジさん、行きますね〜」
「ちょちょちょちょ、ちょっと待って。もし、もし万が一、ニオイ
 がしたらどうするの?」

 もちろん私は目隠し状態で訊いている。

「そのときは挙手で」

 そう。
 ニオイがしたら、手を挙げる。
 これは事前に確認したルールである。
 が、すでにそんなルール、忘れている。

「じゃあ、行きますね〜」

 ハァァァァァァァ〜

 生暖かい息が顔全体を包みこむ。
 さすが歌ガム。
 不快なニオイはしなかった。
 これが「福山雅治の息か」などと思う、そんな心のゆとりがあった。


 こうして全員1回目が終了。
 一時的にアイマスクを外す。
 どうやら挙手したニオイ判定人は一人もいないようだった。
 当然といえば当然の結果。
 歯みがきと歌ガム、二重の口臭予防対策をほどこした息である。
 この1回目はでぃえらさんに「口臭がない」ことをニオイ判定人
 に確認してもらうための準備段階。
 言うなれば本格的な実験「スメルキラーでスルメの口臭は消える
 のか?」を前にして行った最初で最後のリハーサルと言ったとこ
 ろか。

 本当の実験は次のスルメからだ。


 ▼スルメの口臭vsスメルキラー▼

 あぶったスルメを口にほおばるでぃえらさん。
 それをただ見つめるしかないニオイ判定人5名。
 2回目の口臭判定。
 ここからこの実験「スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか?」
 が本格的にスタートする。
 正念場である。

 息を吐きかけられたニオイ判定人は他のニオイ判定人の判定に影
 響を及ぼさぬよう「ノーリアクション」が義務づけられている。
 原則として一切、声を出してはならない。
 厳正な検証結果を得るために、事前にルールを定め、アイマスク
 で目隠しまでして臨んでいるのだ。
 それでも、もれてくるものはもれてくる。

 私の左隣、つまり最初にでぃえらさんの口臭を判定するKUSAIさん
 は「うっ」という声を上げた後口をつぐんだ。
 目隠しをしている私にその様子は見えないが、その短いうめき声
 にリアクションを最小限にとどめようとするKUSAIさんの意志の
 ようなものを感じた。

「じゃあ、エイジさん、行きますね〜」

 ハァァァァァァァ〜


 でぃえらさんの、たっぷりスルメのニオイを含んだ吐息が顔にあ
 たる。
 数秒前から止めていた息を解除し、それをほんの少しだけ鼻で吸っ
 てみる。
 鼻腔を通り抜けたそれはそのまま脳を直撃!
 即座に両手を上げる(このニオイ、片手では足りない)。
 直後、膝から崩れそうになるのを、腹筋に力を入れて持ちこたえる。
 その間2秒。
 あっという間の瞬殺劇である。

 かろうじて私は口を結ぶことに成功したが、次なる犠牲者たちは
 「うわっ」、「うえっ」、「うおぉぉぉ〜」などと次々声を上げ、
 咳き込みはじめた。

 全員が終了した時点でアイマスクを外す。
 一同目を合わせる。
 皆、何かを感じとったようだ。
 私が質問する。

「あの、猛烈に臭かったときはどうする?」

 答えはすでに出ていた。
 私と同じポーズ、つまり両手を上げるということに決定。


 いよいよ3回目。
 スメルキラー ジロポップをペロペロキャンディーのようになめる
 こと2分。

 スメルキラーの効果が本物なら、あの殺人的口臭は無臭になって
 いるはずである。
 私は両手を上げはしなかったものの、両手を下げもしなかった。
 ニオイは消えていない。
 目隠しされているため他のニオイ判定人の判断はわからない。
 だが、でぃえらさんはこの結果に危機感を抱いたようである。

 でぃえらさんはつぎの焼くさやから、スメルキラーのペロペロ時
 間を倍の4分に延長し、吐息を通過速度の遅い「ハァァァァァァ
 ァ〜」から通過速度の速い「フゥゥゥゥゥ〜」に変更することを
 提案した。
 事実上の規制緩和だ。

 スルメ以上に強烈なニオイを発するであろうくさや。
 今回と同じ条件で勝負した場合、ジロポップが敗れる公算が大き
 い。
 この企画の立案者であり、この実験結果をもとにコンテンツを作
 成しなくてはならないでぃえらさんの脳裏には、「スルメ、くさ
 や、ドリアンの強烈なニオイすらも消してしまうスメルキラー 
 ジロポップはスゴイ!(だからみんなも買いましょう♪)」とい
 うビジョン(シナリオ)があるはずだ。
 ここでジロポップに敗れてもらうわけにはいかない。

 公正かつ厳正な実験結果を導き出さなくてはならない一方で、ス
 メルキラー ジロポップには勝たせたい。
 かといって極端にハードルを下げてしまうと出来レースと言われ
 てしまう。
 でぃえらさんはほんの一瞬で、「公正かつ厳正な実験結果」の範
 囲内で、「ジロポップがもっとも有利になる」ギリギリのライン
 を提示したのである。
 なにくわぬ顔で。

 なお、ニオイ判定人の全員がその提案を諸手をあげて賛同したの
 は言うまでもない。

 とはいえ、たかが2分の延長。
 それに、「ハァァァァァァァ〜」から「フゥゥゥゥゥ〜」に変更
 したとして、それがどの程度ニオイの緩和につながるのというの
 か。
 吐かれる息は口腔内を通過して出てくることに変わりない。
 実質的には気休めと言える。

 だが、ニオイ判定人の全員は、そこに希望を見出したのである。
 否、そこにしか希望がなかったのである。


▼ニオイのワンダーランド 10・22 in stella邸▼

 スルメの次はくさやである。
 この日のために、でぃえらさんは焼くさやを取り寄せていた。

 ビンのなかに一口大にちぎったくさやのほぐし身が入っている。
 私は未だかつて一度もくさやを口にしたことがない。
 実物を見るのも今日が初めてである。
 そんな私のくさや知識は「ニオイのきつい干物である」という範
 囲を出ない。
 そもそもくさやがなぜ臭いのか、よくわかっていない。

 そこにいる多くが私と同程度の知識しか持ち合わせていないよう
 だった。
 皆、好奇心から次なる刺客くさやに関心をよせる。
 このフタを開けたら最後、もう後には引き返せない。
 これは神話の世界から飛び出てきた開けてはならないパンドラの
 箱なのである。


 でぃえらさんはフタを開けた。
 鼻を近づける。
 逃走。

 次なる勇者が鼻を近づける。
 悶絶。

 ある者は我先に、またある者はおそるおそるくさやのつまったビ
 ンに鼻を近づける。
 のけ反り、呻き、深呼吸。
 皆、口々にそのニオイを形容する言葉を発する。

「ウンコだよ、ウンコ!」
「馬糞臭ぇ〜」
「肥溜めに漬け込んだニオイだ」

 もっとも婉曲的な表現は「牧場にいるみたァ〜い」だった。
 強烈なニオイは、人の知能を急激に低下させるようだ。
 小学生にこのニオイを嗅がせたら、きっと同じ答えが返ってくる
 だろう。
 今や彼らの知能は、小学生レベルにまで落ち込んでいる。

 私はくさやのビンに近づく素振りでやり過ごし、そのニオイを嗅
 がずにすんだ。
 数分後、口移しで嗅がされるニオイを、わざわざ事前に嗅いでお
 く必要はない。
 もうそれがどんなニオイか、想像がついている。


「じゃ、焼こうか」

 瓶詰めの冷めた状態でこれほどの破壊力をもつくさやである。
 わざわざ焼く必要がどこにあろうというのか。
 というか、それはすでに焼いてあるくさやである。

 だが、でぃえらさんは数少ないくさや体験者の一人アフィリさん
 とともに台所へ移動し、網にくさやをのせて焼きはじめた。

 当然、そのニオイが六畳間に入ってこないよう台所を閉め切る。
 台所と六畳間を仕切るのはガラス戸一枚。
 ニオイ判定人のいる六畳間から向こうの様子はわからない。
 わからないが、絶叫が聞こえる。
 絶え間なく。
 どうやら本当にエライことになっているようだ。
 台所は今、くさやが焼けたニオイで充満している。
 私にはそれが、吸ってはいけないガスのよう思えてきた。

 突然くもりガラスの向こうに人影が現れたかと思うと、ガラガラ
 と音を立てて扉が開いた。
 眼をこれ以上丸くできないというほど見開いたアフィリさんが突
 っ立っている。


「ヤバイ、マジでヤバイ!」


 そう言いながら、六畳間へ逃げ込もうとするのを笑顔で阻止。
 ガラス戸は無情にも閉められる。
 そう、ここはニオイの絶対運命黙示録ならぬ、絶対最臭防衛線。
 けっしてニオイの侵攻が許されない聖なる領域。

「いかなる方法をもってしても、目標の六畳間侵入を阻止しろ!」

 そんな指令が発せられたのか、ニオイ判定人の一人KUSAIさんは
 渾身の力でガラス戸を押さえ付ける。
 言ってみれば、この六畳間は「エヴァンゲリオン」で言うところ
 のターミナルドグマ、ガラス戸はヘブンズドア、アフィリさんは
 さしずめ第14使徒だった。
 もしこの六畳間までくさやの臭いが充満してしまったら、これ以
 降、実験続行は不可能(サードインパクト)となる。
 そのニオイはでぃえらさんの口臭なのか部屋のニオイなのか、ニ
 オイが消えているのかいないのか、判別がつかなくなるからだ。
 ニオイの聖域を守るためには、ここでアフィリさんの侵入を許す
 わけにはいかない。

 とは言うものの、このままアフィリさんを見殺しにはできない。
 ガラス戸の向こうで再びむせ返るアフィリさん。

「勝手口から玄関に回ってきて!」

 現在くさや臭が充満している台所からの空気の流入さえ防げれば、
 六畳間の無臭性は維持できる。
 いったん勝手口から外に出て、外の空気を浴びた上で玄関から入っ
 てもらえれば、影響は最小限におさえられる。

「く、靴がない……、靴持ってきて」
「えっ、アフィリさんの靴ってどれ?」

 短いやり取りの後、アフィリさんは靴の到着を待たず、独断で勝
 手口から靴下のまま外へ出たようである。
 おそらく限界だったのだろう。

 と、我々がアフィリさんに気をとられている隙に、ガラガラとガ
 ラス戸を開け、台所から六畳間へ入ってきた人物がいた。

「何?」

 視線の先に、網の上にのったくさやを持ったひげ面男性。
 頭の中で、警戒警報が鳴る。

「パターン青。間違いありません。でぃえらです!」


 最後の使徒渚カヲルがいともたやすくヘブンズドアを通過し、セ
 ントラルドグマへ侵入を果たしたように、でぃえらさんはやすや
 すと絶対最臭防衛線を突破し、聖なる領域へずかずかと侵入して
 きた。
 焼きたてほやほやのくさやとともに。

 瞬く間に六畳間はくさやのニオイに包まれた。
 そこはまさに、ニオイのワンダーランド。
 10・22 in stella邸。

 ニオイ判定人はとっさのことに、何が起こったのか理解できない。
 だが何をすべきかはわかっていた。
 換気だ。
 窓という窓を開け放つ。
 玄関も勝手口も全開。
 室内オープンテラス状態である。

 いったん外に出たものの、台所から六畳間に入れることに気付い
 て引き返してきたアフィリさん。
 その表情には、さっきまでの緊迫したやり取りは何だったのか、
 という純粋な疑問が貼り付いていた。
 確かに。
 ほんの一瞬前まで成立していた緊張状態が、一人の空気の読めな
 い人物の軽率な行動によってぐだぐだになってしまったのである。
 こんなに必死になっていた我々がバカのようだ。

 でぃえらさんはそんな経緯を知ってか知らずか、無邪気にくさや
 をほおばりながら、「意外とうまい!」などと舌鼓を打っている。

 言うまでもないことだが、実験は「何事もなかった」かのように
 続行された。



▼焼くさやの口臭vsスメルキラー▼

 くさやのニオイは強烈だが、味は格別である。
 などと言う。

 でぃえらさんはほくほくとうまそうに焼いたくさやのほぐし身を
 口の中へ放り込み、くちゃくちゃと念入りに噛みしめてそのニオ
 イを口腔内にしみ込ませると、ごくりとひと飲みにして不可解な
 笑みを浮かべた。
 なんだか楽しそうである。

 ニオイ判定人はそれが合図ででもあるかのように、たんたんとア
 イマスクを装着しはじめた。
 4回目。
 私の左隣KUSAIさんが「ホゥェ」という奇声を発して、その場に
 崩れ落ちた。
 と思われる。
 うずくまっているのか、足下に気配を感じる。
 そこに割って入るように、でぃえらさんが接近してくる。
 私の番だ。
 スルメのとき以上に神経を研ぎ澄ます。
 すでに対策は考えてある。

 1.人間が鼻で吸い込める最小量の空気しか吸い込まない。
 2.吸い込んだと同時に鼻から出す。

 この2点を押さえることで、この実験「スメルキラーでくさやの
 口臭は消えるのか?」のニオイ判定によるダメージを最小限にす
 ることができる。
 私は腹筋に力を入れ、横隔膜の可動範囲を最小に設定した。
 これがポイントだ。

「呼」と「吸」。
 普段もっとも意識することのない動作である。
 このサイクルを限りなく速めていくと、最終的に腹筋(横隔膜)
 を小刻みに震わせる呼吸になる。
 私は以前呼吸法を習ったことがあり、そこでもっとも遅い呼吸か
 らもっとも速い呼吸へ移行したり、左の小鼻を親指で押さえて右
 の鼻腔から息を吸い、中指で右の小鼻を押さえて左の鼻腔から息
 を吐いたりなど、さまざまな呼吸法をマスターしている。

「フゥゥゥゥゥ〜」

 でぃえらさんの吐息が私の小鼻に入った瞬間、反射的に顔を背け
 た。
 くさやのニオイを嗅いだ人が形容した「ウンコ」、「肥溜め」、
 「牧場(馬糞)」、そのすべてが正解。
 私は納得して右手をあげた。
 普通に吸い込んでいたら、間違いなく両手レベルだったろう。

 おそらく、普通に吸い込んでいるであろう他のニオイ判定人。
 もう事前に決めておいたルールの存在などどこ吹く風のリアクショ
 ンである。

「うわっ、クサ!」
「ウゴェ!」
「あ、ダメ!」

 見えなくてもわかる。
 全員、手をあげている。


 5回目。
 でぃえらさんは「消えるかなァ」などとつぶやいてから、スメル
 キラー ジロポップをなめ続けた。
 というより、舌にこすりつけていた。
 必死である。
 本当に、こんな使い方をするのだろうか、などと思っていると、
 「あ、なんか消えたような気がする」と期待を抱かせる報告。
 そこで規定の4分間は終了した。

 息を吐きかけられてたKUSAIさんは、「アレ? も、も、もう一回」
 と催促した。
 タイミングよく息を吸い込めなかったのか?
 でぃえらさんはもう一度KUSAIさんに息を吐きかける。

「アレ? 消えてる?」

 その結果があまりに意外だったのだろう、不意に饒舌になる。
 それは私以外のニオイ判定人にも伝播した。
 確認のために2回3回、でぃえらさんの吐息のニオイを嗅ぐ。
 そして結果――

   ★くさやVSジロポップの結果⇒< http://selmani.jugem.cc/?eid=167 >


 私にはその結果がわからないが、観衆のリアクションから臆測す
 ると、かなりの高評価のようだ。
 ちなみに私は手をあげなかった。
 すでにそのとき、部屋に充満するやけたくさやのニオイで、私の
 鼻の感覚はおかしくなっていたのだ。


▼未曾有のカタストロフィ「でぃえら・インパクト」▼

 ドリアン。
 私は一度も食べたことがない。
 それどころか実物を目にするのも初めてである。
 今日は初めてのことが多すぎる。

 私のドリアン豆知識によると、「猛烈なニオイがする」、「味は
 マズイ9人、ウマイ1人の割合に分かれる」の2点。
 事実上「得体の知れない果物」と言って差し支えない。

「悪魔の果物」とも呼ばれるそうだが、実際見た目は、One piece
(ワンピース)に出てくる悪魔の実とそっくりである。

 このありがたくも迷惑な第3の刺客を送り込んできたのはゼーレ
 ならぬi-kitchen(アイ・キッチン)の三本木さんだ。
 エヴァンゲリオン風に表現するならこうなる。


「まさかアイキッチンが直接送り込んでくるとはな」


 台所でまな板の上にのせられたドリアンに包丁が入る。
 真っ二つに割れたドリアンに興味津々のギャラリーたち。
 でぃえらさんを筆頭に、次々ニオイを嗅ぎ、口に放り込んでいく。
 鼻をつまみ、咳き込み、……吐き出す。
 その味は、「生煮えの餃子」、「餃子味のイチジク」だそうだ。
 なんだか楽しそうである。


 ここはニオイのワンダーランド。
 強烈なニオイは遊園地におけるアトラクション。
 スルメ、くさや、ドリアンはさしずめジェットコースター、お化
 け屋敷、フリーフォールといったところか。
 心から楽しめないのは、私がニオイ判定人だからだろう。

 でぃえらさんはほがほが言いながらドリアンを飲み込み、不敵に
 微笑む。
 迎え撃つニオイ判定人たちはそれが出撃の合図でもあったかのよ
 うに、もはや何の疑問も抱くことなくアイマスクを装着する。
 6回目。
 敵の臭撃はここにきてピークを迎えた。
 柑橘系の甘く濃密な腐臭がまるで針の束になったかのように鼻腔
 全体に突き刺さる。
 私は最小呼吸法からすぐに口呼吸へ移行したためダメージを最小
 限におさえることができた。
 他のニオイ判定人たちはむせて咳き込み、吐き気を催している模様。


 時に、西暦2005年。
 stella邸で行われた大実験は、ニオイ判定人たちの鼻をねじ曲げ、
 社会的地位も消失させるという壊滅的打撃を与えた。
 このアフィリエイターを襲ったカタストロフィを、人々はきっと
 こう呼ぶだろう。

 でぃえら・インパクト。


 [参考]
 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 作品紹介『DEATH(TRUE)2』
     ⇒< http://www.gainax.co.jp/anime/eva/story.html#death >



 スメルキラー ジロポップをなめ続けること4分。
 でぃえらさんはニオイ判定人に最後の息を吹き付けた。
 私は手をあげたが、他のニオイ判定人たちは迷っているようだ。

「えっ? ドリアンのニオイだよねェ」
「じゃあ、もう一回やるね」

 ハァァァァァァァ〜
(藍玉さんのときは「フゥゥ〜」ではない)

「う〜ん、ドリアンのニオイは消えた、かな」


 そんな言葉をつぶやく藍玉委員長。

 そして結果――

 ★ドリアンVSジロポップの結果⇒< http://selmani.jugem.cc/?eid=168 >


 アイマスクを外す。
 手をあげていたのは私だけだったか?

 結果を訊くが、答えてくれない。
 ブログで発表するからお楽しみに、ということらしい。
 だが、雰囲気的にジロポップが辛勝した模様である。

 なにしろこれで、実験は終了した。



▼「ニオイのK点越え」は必要なかった▼

 実験「スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか?」は終了した。
 家主であるstellaさんがご飯を炊いてくれ、皆で持ち寄ったおか
 ずを温め、買い込んできた酒を用意する。
 宴の再開である。
 皆が妙に饒舌なのは安堵のせいか、アルコールのせいか。

 あまり飲めるたちではないが、私も缶チューハイを開ける。
 そのくらいの褒美はあっていいだろう。
 私は会話の輪に入るでもなく、つらつらと今し方の出来事を反芻
 していた。


 スメルキラー ジロポップは勝ったのか?

 正直に告白しよう。
 でぃえらさんの口臭は、完全には消えていなかった。

 スルメ、くさや、ドリアンの3連食(ジェット臭トリームアタック)。
 その間歯磨き、うがい一切ナシ。
 おまけにインターバルもナシ。
 消えるわけがないではないか。

 藍玉さんはドリアン判定のとき、こんな言葉をつぶやいた。


  「えっ? ドリアンのニオイだよねェ」
  「じゃあ、もう一回やるね」

   ハァァァァァァァ〜
  (藍玉さんのときは「フゥゥ〜」ではない)

  「う〜ん、ドリアンのニオイは消えた、かな」


 そう。
 ドリアンのニオイは消えた、のかもしれない。
 百歩譲って「ドリアンのニオイは消えた」としよう。

 重要なのは、「は」である。

「ドリアンのニオイ"は"消えた」ということは、そこに「ドリアン
 でないニオイも混じっていた」という意味を含んでいる。
 その雑多なニオイの中で、ニオイ判定人はドリアンのニオイを嗅
 ぎ分け、それがまだ残っているのか、消えたのかを目隠しで判定
 していたのだ。
 やってることはバカ同然だが、求められていることはソムリエと
 同じである。


 スルメ、くさや、ドリアン。
 それら強烈なニオイは、ジロポップ効果によって幾分分解されは
 したものの、その処理能力を超えた分はでぃえらさんの口臭とし
 て残る。
 2回目、4回目のスルメ、くさやでニオイのK点越え(これ以上
 嗅ぐと危険であると定められている基準)を連発。
 6回目のドリアンのとき、スルメの残臭にくさやのニオイが融合
 し、さらにドリアンが加わったことで、この日のバッケンレコー
 ド(最臭不倒記録)を打ち立てた。


 最初の1回目は福山雅治の吐息だったものが、その後6回の試技
 でおよそ福山雅治とはかけ離れたニオイの最臭流刑地まで流され
 ていたのである。

 最後のニオイ判定で、私は手をあげた。
 それは、ドリアンのニオイがしたからではない。
 なんだかよくわからない、しかし確かな異臭を嗅ぎとったからである。


「ホントビックリしたよ、でぃえらさんの口からウンコのニオイが
 するんだもん(笑)」

 KUSAIさんの発言に皆笑い、手をたたき、大いに同意する。


 2本目の缶チューハイを開けたとき、ある疑問がよぎった。
 ニオイ判定人たちは都合7回もでぃえらさんの息を嗅いだが、
 そんなに嗅ぐ必要はあっただろうか?
 ジロポップの効果をスルメ、くさや、ドリアンを用いて検証する
 のであれば、検証する回数は3回でよかったはずである。

 スルメ、くさや、ドリアンをでぃえらさんが食べる。
 食べたところをニオイ判定人は目視する。
 それで事足りる。
 わざわざスルメ、くさや、ドリアンを食した後の口臭を、ニオイ
 判定人の "鼻で" 確認する必要はない。
 ニオイの強いものを食べたのだから、そのニオイはしているに決
 まっているのだ。
 百歩譲って(譲りっぱなしだが……)どうしても鼻で確認する必
 要があったとしても、それは5人でなくてはならないなどという
 ことはない。
 1人で十分だ。

 その上でジロポップをなめ、その直後の息を5人で判定すれば、
 求める検証結果を引き出すことは可能である。
 K点越えした2回目、4回目、6回目は不要。
 ニオイ判定人5名は、でぃえらさんの、おそらく人生でもっとも
 臭いであろう口臭を、「実験」という名目にごまかされる形で、
 半ば強制的に、3回も嗅ぐはめになったのだが、その3回とも必
 要なかったのである。


 と思ったのだが、すでに実験は終了している。
 それに、必要ないといえば、そもそもこの実験そのものが必要な
 いのである。


「こんばんは〜。おじゃましまァ〜す」

 振り向くと、玄関に本日の記録係をでぃえらさんによって勝手に
 任命されていたわださんが入りあぐねて立っていた。
 なんでも自治会の仕事が入っていたことをすっかり忘れていたと
 かで、到着が今の時間になってしまったということだ。
 きっとそうだろう。
 そうに違いない。
 まさかわださんに限って、実験終了の頃合いを見計らっていたな
 どということは、断じてないはずだ。


              このわださん
                 ▼
                 ▼
                 ▼

 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| ★ WADA-blog わださんの新刊が出ました!           |
| 『ひとつの ブログで会社が変わる』(技術評論社 和田 亜希子)|
|  amazon.co.jp⇒< http://tinyurl.com/74k6x >        |
 \______________________________/



▼実験で「スメルキラー ジロポップ」は売れるのか?▼

 実験「スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか?」をほぼ成功
 裡におさめたからだろう、でぃえらさんは上機嫌だった。
 そんなでぃえらさんの口からは得も言われぬ異臭だけでなく、こ
 んな聞き捨てならない発言も飛び出した。


「何個売れるかなァ」


 実験で使用したスルメ、くさや、ドリアンではない。
 スメルキラー ジロポップのことだ。

「売れるかなァ」ではない。
「"何個"、売れるかなァ」だ。

 この2つの期待感あふれる疑問は、一見ほとんど差異がないかの
 ように感じられる。
 しかし、前者と後者とでは、疑問の前提条件が根本的に異なるの
 である。

「売れるかなァ」は、「売れる/売れない」という土台の狭間に立っ
 ている。
「これだけの実験をやったのだから、売れてほしいなァ」という期
 待を抱きつつも、「だけどまァ、売れなくても仕方がないな」と
 いう売れなかった場合の現実の厳しさを受け入れる用意ができて
 いる。

 一方の「何個売れるかなァ」は「売れる/売れない」という土台
 の上にはもういない。
「当然売れる」という土台の上に乗っかっている。
 売れることは当然であるが、それが1個なのか、10個なのか、あ
 るいはそれ以上なのか。
 どのくらい売れるかわからないが、「たくさん売れたらいいなァ」
 という期待だけを抱き、「売れない」ということは想定から外さ
 れている。

 要するに、でぃえらさんはスメルキラー ジロポップを売る気であ
 り、売れる気でいるのである。



 売れるわけないのに……



 もちろん私も大人である。
 そんな皮算用に余念のない幸福なでぃえらさんの心に水を差すよ
 うなことは言えない。

 実験「スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか?」は、たとえ
 るならば、このような実験である。

 ここに、10気圧防水の腕時計がある。
 この腕時計を売ろうとして、その防水機能に着目し、そこを実験
 で掘り下げようと思ったしよう。(すでにその時点で着眼点が間
 違っているが……)

 ダイバーにこの腕時計をつけてもらい、100メートル潜って本当に
 壊れないか確かめてもらう、という実験ではない。
 釣り糸に腕時計をくくりつけて、100メートル下まで垂らしてから
 引き上げ、ちゃんと動いているか確認する、という実験でもない。
 日本が世界に誇る深海調査船しんかい6500に搭乗し、日本海溝最
 深部まで潜行、そこで腕時計をつかんだアームを出して防水機能
 を確かめる、という実験である。

 スルメ、くさや、ドリアンを立て続けに食べた直後の息を直接鼻
 に至近距離から吐きかけてしまう、などというケースは、通常の
 生活を送っている限りあり得ない。
 そのあり得ない状況を設定しているという時点で、その実験結果
 は意味をなさないのである。

 深さ6500メートルの深海で、腕時計が動いていようといまいと、
 どうだっていいではないか。
 そもそもそんなところまで生身の人間が腕時計をして素潜りし、
 「今、何時かな〜?」なんて思うことはない。(そこに到達する
 前にぺしゃんこになっている)
 深海で腕時計が壊れたという実験結果を受けて「買う気が失せた」
 という人はいないだろうし、奇跡的に動いていたからといって
 「よし、買おう!」となる人も皆無だろう。

 この実験結果を目の当たりにして、スメルキラー ジロポップを
 「よし、買おう!」となるだろうか?


 売れるわけ、ないのである。



▼アフィリエイト世界に舞い降りた異端児▼

 それにしても、この売れるはずのない企画がよく通ったものだ。
 i-kitchen(アイ・キッチン)の側からすれば、よくぞこの企画を
 通したものだと思う。

「それにしても、よく通ったよね、この企画」
「オレも落とされると思ってて、そうなることをネタにして、自腹
 でスメルキラー買って、スメル企画を勝手にやろうと思ってたん
 ですよ」


 でぃえらさんはさも当然のことのように答えた。

「スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか?」は、「ライフスタ
 イル提案キャンペーン」を主催するアイキッチン側にとって想定
 外の企画であり、採用した場合のリスクは未知数、その選考には
 賛否両論、紆余曲折、躊躇と葛藤があったに違いない。
 そこで安全策をとり「不採用」としていたとしても、その結果の
 如何に関わらず、でぃえらさんはこの企画を強行していたのであ
 る。

 でぃえら、恐るべし!


 私は外的環境をものともしないでぃえらさんの姿勢に突破者の精
 神を見た。

 [参考] 突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年〈上〉
     ⇒< http://tinyurl.com/bfckb >


 意味もない。
 必要もない。
 しかも売れない。

 でぃえらさんはこれから五木ひろし&木の実ナナの『居酒屋』、
 もしくはシブがき隊の『NAI・NAI 16(シックスティーン)』の
 替え歌ができそうなほどないない尽くしのコンテンツを作成する。

 成果を出すことがアフィリエイトの目的である、という風潮が支
 配的なアフィリエイト業界。
 つねにスピードと効率と採算が求められ、成果実績という結果だ
 けで評価される。
 その理を「利」と呼ぶならば、でぃえらさんのこの試みは「利」
 を徹底的に排除するところから出発している。

「ライフスタイル提案キャンペーン」に参加しようと思う人は誰も
 がルール上の限度額15,000円にできるだけ近い商品を選ぼうとす
 る。
 その時点でできるだけ多くの利益を確定させておきたいという心
 理が働くからだ。
 そうして商品を選んでからなんらかの「ライフスタイルを提案す
 る」という企画を考える。
 できあがったそれは、「少しでも得をしたい」という欲の影響を
 帯びた最初に商品ありきの企画となる。

 でぃえらさんは違う。
 商品の価格など眼中にない。
 もっとも自分らしい表現が可能な商品はどれか、どの商品を使え
 ば自分にしかできないコンテンツを作成できるか、という思想が
 先にあって、商品はその後。
 結局選び出した商品はi-kitchen(アイ・キッチン)で最安値の
 「スメルキラー ジロポップ」 2,310円(消費税込/送料無料)で
 ある。

 こうしてできたでぃえらさんの企画「スメルキラーでスルメの口
 臭は消えるのか?」は、本来の目的である「ライフスタイルを提
 案する」というキャンペーンの趣旨を逸脱したまま提出。
 無理・無駄・無茶を排除し、ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相
 談)と根回しの徹底によってものごとを円滑に進めていくという
 学校教育および社員教育という形で刷り込まれた社会のルールす
 ら無視する形で善良なる5名の市民にスルメ、くさや、ドリアン
 のニオイをたっぷり含んだ息を吐きかけるという「無理・無駄・
 無茶」を敢行。
 ホウ・レン・ソウも根回しもなく、突如任命、強制参加、大事な
 ことは事後報告というおよそ日本の教育を大学院まで受けたとは
 思えないワンマンぶりを遺憾なく発揮し、今日こうして、でぃえ
 らワールドを大いに展開せしめたのである。


 企画者本人にその自覚があるかどうか疑わしいが、この「スメル
 キラーでスルメの口臭は消えるのか?」は、「成果獲得」という
 いわばアフィリエイトのゴールへたどり着くまでのプロセスをい
 かに大きく迂回することができるかという挑戦であり、あるいは
 永遠にゴールに到達しないことこそが目的であるかのような企画
 である。

 ネット上にはアフィリエイトを始めてみたが成果が出なかったと
 いうコンテンツが山ほどある。
 でぃえらさんのそれも、既存の「結果だけで評価する」という評
 価方法によれば、同じ「売れないアフィリエイトサイト」と見な
 される。
 だが、成果を得ようとして作成したにもかかわらず結果的に成果
 の出なかったコンテンツと、成果を得るという呪縛から解き放た
 れている結果として成果が出なかったコンテンツとはまるで違う
 のだ。
 前者は凡庸であるがゆえに「成果に結びつかない」のであるのに
 対し、後者は「利」を歯牙にもかけないという態度を貫いたこと
 によって「成果に結びつかない」のである。
 それは世界で唯一の「売れないアフィリエイトサイト」として異
 彩(異臭も)を放ち、人々を魅了せずにはおかない。

 この酔狂な姿勢に、結果よりもプロセスそのものを楽しむという
 メッセージを汲み取り、あるいは新しいアフィリエイトの可能性
 をも感じさせたならば、「ライフスタイル提案キャンペーン」の
 特別努力賞たる「スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか?」
 は、図らずも新たなアフィリエイトのライフスタイルを提案する
 という果実を実らせたと言えるのではなかろうか。


 このアフィリエイト世界に舞い降りた異端児でぃえらさんを麻雀
 漫画『アカギ』に出てくる鷲巣風に表現すると、こんな感じにな
 る。

 [参考] 『アカギ』⇒< http://tinyurl.com/dahys >
     ※カバー下に描かれているのが鷲巣</div>


  なるほどな…
  この男は単なるアフィリエイターじゃない…!
  無知で粗暴な考え足らず…
  ただ向こう見ずに突っ走るだけという…
  そんな恥知らずじゃない……!
  奴のアフィリエイト魂はそういうものとは似て非なるもの…!
  この男は自分の「利」を切れる男……!
  通常のアフィリエイターにはそれができぬ………!
  奴らには自分の「不利」しか切れぬ……
  つまり儲からなくても構うもんかと……
  自分の「不利」に目をつぶり突っ走ることはできても……
  自分が現実に手にした有利…「利」は離せない
  「利」とはそれほど甘美なのだ…!
  特にこういう…誰もやったことのない試みではな……!
  この一事が常人にはできないことなのだ…!
  しかしこいつは…それをあっさりやる……!
  この男には通常の「評価」は通用しない
  少なくとも…わしが今まで見てきた……
  無欲を装ってはいるが…
  実はただ儲けたいだけの人間……
  そういう輩とは質が違う……!



           でぃえらさんのコンテンツ
                ▼
 検証!スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか−目次
              ⇒< http://selmani.jugem.cc/?cid=25 >



 翌日、午後4時半。
 待ち合わせ場所のJR水道橋駅西口にでぃえらさんは現れた。
 首から「スメルキラー ジロポップ」をさげている。
 それがiPodのように流行するかどうかわからない。
 仮にそうなったとしても、それはでぃえらさんの影響ではないだ
 ろう。
 ただ、今後こうした「利」にとらわれないアフィリエイト絡みの
 記事やページが増加したとしたら、それはこの日の出来事が影響
 しているかもしれない。

 でぃえらさんは「スメルキラー ジロポップ」をペロペロなめなが
 ら、キックボクシングの試合が行われる後楽園ホールへ歩いていっ
 た。


                         おしまい



▼最後に▼

 これを読んで「スメルキラー ジロポップ」がほしくなったという
 奇特な方は、でぃえらさんのサイトにあるアフィリエイトリンク
 を経由して購入してみてはいかがでしょうか。

 売れるはずのないコンテンツから「買う」というその積極的な行
 為はこの企画「スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか」に対
 する支持表明であり、それはきっとでぃえらさんをますます増長、
 いや喜ばせることになるでしょう。

 ただし、この狂気のイベントの傍観者から参加者へと「強制エン
 トリー」されることをお忘れなく。

 【ご購入】はこちら⇒< http://selmani.jugem.cc/?cid=25 >



 なお、ニオイのワンダーランドと化したstella邸は、i-kitchen
 (アイ・キッチン)の三本木さんが置いていった室内用のスメル
 キラーによって、すっかりもとの平和を取り戻したとのこと。
 めでたし、めでたし。


▼レポート一覧▼

 ・検証!スメルキラーでスルメの口臭は消えるのか(でぃえらさん)
  ⇒< http://selmani.jugem.cc/?cid=25 >

 ・スルメなスメル企画 on 2005/10/22(土)午後(KUSAIさん)
  ⇒< http://tinyurl.com/b33qq >

 ・ジロンカスメルキラーは臭いものに勝てるのか!?(アフィリさん)
  ⇒< http://kitchen.kossori.biz/smellkiller.shtml >

 ・931日(藍玉さん)
  ⇒< http://aidama.txt-nifty.com/af/2005/10/post_fdd5.html >

 ・スルメ企画に参加!(TUNKAさん)
  ⇒< http://30dai.livedoor.biz/archives/50157509.html >

 ・謎の催し(stellaさん)
  ⇒< http://affiliate.tokyohotelstyle.com/archives/2005/10/post_51.html >



 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| ★ アフィリエイター養成講座開講! (がくぶん総合教育センター)|
|  カリスマ主婦藍玉(小林智子)さんの個別指導が受けられる! |
|  まずは資料請求から! ⇒< http://tinyurl.com/7mmzy >   |
 \______________________________/



┌──────────────────────────────────
│■ エイジ運営サイト更新情報
└──────────────────────────────────

◆ [エイジ運営サイト]

【金策冒険家エイジの億万長者への路】⇒< http://tinyurl.com/dtqf >
【金策冒険家エイジの楽天広場】⇒< http://plaza.rakuten.co.jp/supple/ >
【金策冒険家エイジのblog】⇒< http://kinsaku.jugem.cc/ >
【レーシック-LASIK-体験談★Blog】⇒< http://blog.livedoor.jp/lasik/ >

 (^_^σ:11月9日、渋谷東急ホテルでレーシック体験談を語りました。
              ▼
              ▼
              ▼
 [レーシック-LASIK-体験談★Blog] レーシック説明会、再び
  ⇒< http://blog.livedoor.jp/lasik/archives/cat_50004400.html >


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃■ レーシック関連情報関連情報
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ◆ 手術費用38万円⇒29万円になるクーポン券の有効期限迫る!

  手術費用および検査費用が優遇されるクーポン券の有効期限が
  12月末までになっています。
  クーポン券は来院時に提出することでその特典を受けられます。
   ⇒< http://blog.livedoor.jp/lasik/ >
    ※左メニューにあります。

  でもその前に、【無料説明会】に出席して体験者やスタッフの
  人から直接お話を聞いた方がいいと思います。
  お友達とかさそって。(^_^σ


 ◆ 無料説明会日程

  12月4日(日):大阪(梅田)
  12月11日(日):東京(渋谷)
  12月15日(木):東京(新宿)
  12月17日(土):神戸(三宮)
  12月18日(日):北九州(小倉)

                 ▼
                 ▼
  【詳細・お申込み】      ▼
  ⇒< http://blog.livedoor.jp/lasik/archives/50188365.html >


  (^_^σ:去年のクリスマスあたり、【ある目的】のためお台場
      へ行ったのですが、そのとき巨大クリスマスツリーの
      イルミネーションがとてもキレイでした。

 【ある目的】⇒< http://plaza.rakuten.co.jp/supple/diary/200412110000/ >


 [参考] [成功レーシック] クリニックの手術実績、費用が一目でわかる!
     ⇒< http://seikou.info/la/index.html >



┌──────────────────────────────────
│■ エイジのつぶやき
└──────────────────────────────────

 (^_^σ:今はまってるDS用ゲーム『だれでもアソビ大全』。
     ほぼ制覇しました。
     で、その攻略法をブログに書いてます。
     中に「軍人将棋」というゲームがあります。
     私は小学生の頃、休み時間によくやりました。
     当時、今の棋力があれば無敵だったでしょう。

     ただあまりにマニアックな内容なので、
     メルマガでは配信しません。
     (^_^σ←すごいロボにほぼ全勝♪


 『だれでもアソビ大全』 最安値検索 ▼
  【amazon.co.jp】⇒< http://tinyurl.com/be7er >
  【楽天市場】⇒< http://tinyurl.com/a66d6 >


┌──────────────────────────────────
│■金策冒険家エイジの億万長者への路(たぶん月刊/号外アリ)
│■発行責任者 : エイジ    □< mailto:thankyoualot@hotmail.com >
│■発行者HP : < http://tinyurl.com/dtqf >
│■金策冒険家エイジのblog:< http://kinsaku.jugem.cc/ >
│■レーシック-LASIK-体験談★Blog:< http://blog.livedoor.jp/lasik/ >
│■楽天広場(日記):< http://plaza.rakuten.co.jp/supple/ >
│  Copyright(c)2001-2005 Kinsakuboukenka Eiji All Rights Reserved.
└┰─────────────────────────────────
 ┃■登録/解除の方法       □下記URLをクリックしてください
 ┃ 【 まぐまぐ 】: < http://www.mag2.com/m/0000068341.htm >
 ┃ 【E-Magazine】: < http://www.emaga.com/info/68341.html >
 ┃ 【めろんぱん】: < http://tinyurl.com/6nwn >
┌┸─────────────────────────────────
│■免責事項
│当メルマガの内容に従って読者が何らかの被害・トラブルに巻き込まれた
│としても当方は一切関知しません。すべて自己責任でお願いいたします。
└┰─────────────────────────────────
 ┃■転送自由           □無断引用不可
 ┃当メールマガジンは転送自由です。
┌┸─────────────────────────────────
│■掲載許可
│皆さまからのメールをメルマガ(サイト)に掲載するときは事前に許可を
│いただいておりますが、まれに事前の告知なく掲載させていただく場合が
│あります。そのときは、どうかご了承くださいませ。
└──────────────────────────────────


現在休刊中です
解除

規約に同意して

最近の記事

上へ戻る