2002/10/18
フィリピン生活情報
****************フィリピン生活情報(88)*************** フィリピンでは、何のビジネスが良いか? 今日は、フィリピンでは、何のビジネスが良いか?と題して、お送り致します。 いつものように、これは、あくまでも私の意見や経験によるもので、フィリピン人 や特定の人物を誹謗中傷したり、誰にでも通用するという物では、ありませんので、 ご了承下さい。 もし、皆さんの中で、フィリピン人の奥さんや、愛人をお持ちの方は、「フィリ ピンで、商売でもして、家計の足しになれば良いなあ。」と一度は、考えると思い ます。しかしながら、ここフィリピンでは、よほど、様々な条件が、合致しないと、 コンスタントに利益を上げる事は、極めて、至難の技であると、私は、思います。 そこで、日本人が、良く、やる商売について、下記に、いくつか、例を挙げながら、 考えてみたいと思います。 まず、日本食レストランです。レストランと言うのは、日本でもフィリピンで も、同じで、当たれば、デカイ訳ですが、一度、傾くと、後は、山から谷へ転落する 勢いで、転げ落ち、それで、終わりです。ここで、最も重要な事は、味と立地条件 です。まず、味に関しては、当然の事ながら、優秀な板前が、必要になってきます。 これは、他の店や、ホテルのレストラン、海外で板前の仕事をしていた人などを探す 訳ですが、これが、非常に、難しいそうです。私は、こちらへ来てから、マビニ、 エルミタ地区やマカティ地区の日本食レストランへ、随分、行きましたが、潰れる 店が、多い事には、びっくりしました。 ここで、私が、思った事は、いくら日本食レストランと言っても、客層を日本人 (観光客を含めて)に絞ったら、商売は、成り立たないと言う事で、むしろ、フィリ ピン人の富裕層を、どれだけ、集客出来るかと言う事です。とは言え、お客さんが、 何人来て、何を注文するか予測が付かないのに、毎日、仕入れだけは、きちんと、 しなければ、いけないと言うのは、実に、大変な事であります。立地条件について ですが、昨今、ここと思われる場所には、必ず、2〜3軒の店が、あり、更に、 ランチや定食の値下げ競争も、激化しております。 次に、道路沿いで、良く見かける「ハードウェアの店」と「オートショップ」 について、お話しします。ハードウェアの店について、以前、「硬い洋服って、 ナンですか?」と尋ねられた日本人の方が、いらっしゃいましたが、そうでは無く、 ハードウェアとは、日本で言う処の工務店のようなもので、建築材料を売っている 店です。つまり、ブロック、セメント、木材、釘、ネジ、水道管など、とにかく、 建築に必要な物を売っている訳です。 ここで、何故、日本人が、やっているか分かるかと言うと、店の名前に、日本人 の方の名前が入っていて、大きな看板が、あるからです。例えば、その日本人の方の お名前が、「鈴木一郎」であったら、「Suzuki Hardware」とか「Ichiro Hardware」 などと書いてあるので、ああ日本人の名前だなと言う事で、分かる訳です。しかし ながら、このようなケースの大半は、その鈴木一郎さんが、そこで、ご商売をされて いる訳では、無く、フィリピン人の奥さんか愛人の兄弟に、仕事をさせようと思った か、あるいは、仕送りするのが面倒で、「この店を出してやるから、後は、自分達で 稼ぎなさい。」と言うものかもしれません。 ここで、ハードウェアの店が、儲かるかと言う点に、皆さんの興味が、集中する 訳ですが、私に言わせれば、まず、儲かりません。何故なら、昨今、このような店は、 乱立する傾向にあり、業者間の競争も、激化しているからです。しかしながら、 一番考えなくては、いけない事は、お客さんが、フィリピン人であると言う事です。 ここは、日本と違い、何千万円の家を建てる人など、滅多に、いない訳で、 100万円の家を建てるにも、途中で、予算がなくなり、ストップしたり、また、 再開したりと、結局、4年も5年も掛かる訳です。また、これは、聞いた話ですが、 あるハードウェアの店では、セメント一袋(40kg)を、P125(約\313)で仕入れ て、P130(約\325)で、売るそうです。 つまり、セメント一袋売って、利益は、P5(約\12〜13)ですから、100袋 売っても、利益は、\1,200〜1,300な訳で、更に、言わせて貰いますと、一度に、 100袋買う人など、まず、いませんので、普通のフィリピン人の日常生活において、 せいぜい、5袋も買えば、大抵の事は、用が足りてしまう訳です。オートショップ つまりは、自動車整備工場についても、これだけ日本車が走っていると言う事で、 大きな故障をする車は、それほど多くは、無く、大抵は、その所有者か知人が、 自分で修理しようとしますし、更に、店が乱立している訳ですから、毎月、コン スタントに利益を上げる事は、非常に、難しいと思われます。 次に、一番手っ取り早い方法として、FX(乗合タクシー)、ジープ、タクシー が、あります。これは、その車が、走りたいルートを買う訳ですが、当然の事ながら、 お客さんが、たくさん乗るであろうと言われているルートは、人気が高い訳です。 これは、聞いた話ですが、申請してから許可が下りるまで、3年掛かったなどと 言う人も、いるそうです。それより、もっと、重要な事は、果たして、毎日、一生 懸命働く運転手が、見つかるかと言う事です。例え、フィリピン人の奥さんの兄弟や 親戚であっても、今まで、ブラブラしていた者が、車を買ってやったからと言って、 次の日から、バリバリ仕事をするかと言ったら、そんな訳は無いのです。 今日、お話ししたかった事は、フィリピンでのビジネスは、そう甘くありません ので、むやみに、手を出さない方が、無難ですよと言う事で、もし、お金が余って いるなら、むしろ、銀行に預金して、利息を貰った方が、よほど、利口ですよと言う 事かもしれません。 それでは、次回、また、お会いしましょう。 皆様も、是非、体験滞在で、いらっしゃってみては、如何でしょうか。 その時、いろいろ、お話し合い出来れば、幸いです。 二上裕之(ふたかみ) E-mail: hiro.int@trust.ocn.ne.jp URL: http://www5.ocn.ne.jp/~hiro.int/


