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2009/07/17

ふらっとプレスNo.404【特集:改正臓器移植法成立】

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┃             ふらっとプレス 2009/07/17発行 No.0404
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┃   特集     ┃
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>>■■ 改正臓器移植法成立 ■■<<
>>■■ 山積した課題について国民的議論を深めていく ■■<<
★7月13日、臓器移植法改正案は参院本会議で採決され、3法案のうち、脳
死を一般的な人の死とする「A案」(衆院通過)が賛成138、反対82の賛
成多数で可決、成立しました。

★15歳未満の子どもの臓器提供を禁じた現行法の年齢制限を撤廃し、国内で
の子どもの移植に道を開くとともに、脳死を初めて法律で「人の死」と位置づ
けました。ただ、死の定義変更には強い慎重論が残るため、A案提出者は審議
の中で「『脳死は人の死』は、移植医療時に限定される」と答弁し、配慮を示
しました。

●臓器移植法改正案:「脳死は人の死」成立 0歳から移植可能
A案、参院で賛成多数(毎日新聞 2009/07/13)
http://mainichi.jp/select/science/news/20090713dde001010010000c.html

★海外渡航しか命を救えない子どもへの移植がようやく国内で実現することを
歓迎する声が上がる一方、心停止後の子どもの臓器提供を経験し、苦悩の日々
を送った家族は、ドナー(臓器提供者)側への配慮を強く求めました。

●臓器移植法改正案:成立 「死の定義」歓迎と苦悩
(毎日新聞 2009/07/14)
http://mainichi.jp/select/science/news/20090714ddm041010128000c.html

●改正臓器移植法成立、家族らの希望と不安(読売新聞 2009/07/14)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090714-OYT1T00018.htm

●「子の命は」親心明暗 「脳死は人の死」成立(朝日新聞 2009/07/13)
http://www.asahi.com/health/news/TKY200907130237.html

★臓器提供の現場にかかわる小児科医からは「小児は年齢が下がるほど脳の回
復力が高い傾向があるため、脳死判定が難しくなる」と指摘する声が上がって
います。

★また、「小児救急医療に習熟していない現場では、虐待児を見逃す恐れもあ
る。診断内容と家族の説明との食い違いに気づける医師を増やすことが大切だ」
とも話します。

●臓器移植法改正案:成立 難しい小児脳死判定 「虐待」判別も重要
(毎日新聞 2009/07/14)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090714ddm002010065000c.html

●施行まで1年、課題山積 臓器移植法改正法(中日新聞 2009/07/14)
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2009071402000167.html

★臓器移植法改正案A案が成立したことを受け、賛成派の患者団体などは記者
会見を開き、A案の成立を評価した上で、今後の移植医療の推進に向けた体制
整備が必要だと指摘しました。

★一方、A案に反対する患者団体なども記者会見で、「臓器提供者の救命治療
を打ち切るなどの人権侵害を起こさない」など6項目の実現を要求していく考
えを示しました。

●臓器移植法成立受け、賛成派と反対派が会見
(キャリアブレイン 2009/07/13)
http://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=23217

★現行法は1997年に施行され、3年後に見直すことになっていましたが、
事実上12年間先送りとなっていました。改正を機に、ようやく国内でも移植
が可能になることは、移植を待ち望んでいた子どもの患者や家族などにとって
明らかに朗報です。

★その一方で山積したままの課題があることも、あらためて認識しておく必要
があります。臓器移植法は、「改正」とは言え、本人の意思の尊重を柱として
きた現行法の理念を揺るがすような、大きな方針転換を迎えました。

★衆院解散や内閣不信任をめぐる政局がらみの国会で、「死生観」にもおよぶ
重大な法案について、結論を出すのは拙速すぎたのではないか、との指摘もあ
ります。

★このまま制度だけが誕生しても、国民の合意がなければ混乱を招くばかりで
す。施行までの1年間、幅広く国民的議論を深めていくことが必要なのではな
いでしょうか。

>>【関連記事】<<
●社説:移植法改正 拙速否めぬ命の議論(毎日新聞 2009/07/14)
http://www.mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090714ddm005070139000c.html

●社説:臓器移植法―残されたこれだけの課題(朝日新聞 2009/07/14)
http://www.asahi.com/paper/editorial20090714.html#Edit2

●社説:脳死者家族が納得いく移植を(日経新聞 2009/07/14)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20090713AS1K1300613072009.html

●社説:移植法改正 疑問点が残ったままだ(北海道新聞 2009/07/15)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/177311_all.html

●社説:臓器法改正 提供側への配慮怠るな(中日新聞 2009/07/14)
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2009071402000036.html

●社説:臓器移植法 ルールを改めただけでは(西日本新聞 2009/07/14)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/108712

●社説:改正臓器移植法 命のリレーを増やすために(読売新聞 2009/07/15)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090715-OYT1T00023.htm

●主張:臓器移植 精神的ケアの態勢万全に(産経新聞 2009/07/15)
http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090715/wlf0907150342000-n1.htm

●コラム:臓器移植法「改正」をめぐって(あたらにす 2009/06/26)
http://allatanys.jp/B001/UGC020005320090626COK00327.html

●特集:臓器移植法改正(朝日新聞)
http://www.asahi.com/special/zokiishoku/

●特集:臓器移植(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090619-321924/index.htm

●特集:揺れる移植医療(山陽新聞 2007/2/2~6/26)
http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/2007/yureru/index.html

●時論公論「改正臓器移植法 人の死と医療の課題」
(NHK解説委員室 2009/07/14)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/23385.html

●スタジオパーク「臓器移植法改正案 審議の行方」
(NHK解説委員室 2009/06/23)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/200/22129.html

●土曜解説「臓器移植法改正案 採決をどうみるか」
(NHK解説委員室 2009/06/20)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/500/21989.html

●時論公論「臓器移植法 今後の課題」
(NHK解説委員室 2009/06/20)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/21977.html

●揺れる臓器移植法(高知新聞 2009/06/16~18)
(上)おざなりの国会審議
http://203.139.202.230/rensai99/zouki01.htm

(中)命の線引きの残酷さ
http://203.139.202.230/rensai99/zouki02.htm

(下)採決する前に熟考を
http://203.139.202.230/rensai99/zouki03.htm

●臓器移植(産経新聞 2009/06/06~08)
(上)子供の移植をどう考えるか
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090606/bdy0906062207004-n1.htm

(中)脳死は人の死か…議論再燃
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090607/bdy0906072349003-n1.htm

(下)迷える言論の府
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090608/bdy0906082323007-n1.htm

>>【ふらっとプレス バックナンバー】<<
●2006/10/06発行 No.0268【特集:臓器移植】
http://archive.mag2.com/0000066949/20061006190000000.html

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の引用記事は、リンク先の保存期間などの理由により、削除されている場合が
ありますのでご了承ください。

>>【参考ページ】<<
●日本弁護士連合会:臓器移植法改正案に対する会長声明
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/090507_1.html

●DPI(障害者インターナショナル)日本会議:
臓器移植法「改正」に反対する緊急声明
http://dpi.cocolog-nifty.com/vooo/2009/07/post-df08.html

●人工呼吸器をつけた子の親の会<バクバクの会>:
参議院・臓器移植法「改正」A案可決に対する緊急声明
http://www.bakubaku.org/

●日本臓器移植ネットワーク:臓器の移植に関する法律の改正に伴うコメント
http://www.jotnw.or.jp/community/press/pdf/2009/090713.pdf

●脳死・臓器移植の行方(関西医科大学大学院法医学生命倫理学研究室)
http://www3.kmu.ac.jp/legalmed/ethics/theme3.html


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┃ ふらっと相談室  ┃
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■■事例で納得Q&A■■
http://www.jinken.ne.jp/soudan/cgi-ap/category.php

ふらっと相談室Q&A:ジェンダーに関する問題(2009/07/08更新)
> その他
不妊治療に非協力的な夫。夫婦関係も険悪に
「働きながら子育ては無理」と言う周囲の声に自信喪失
母親同士のつきあいが苦手。子どものためにもよくないのでは?
聞き分けのない子どもにきつく当たってしまう
高校生の息子が「ひきこもり」に
父の暴力から逃げようとしなかった母を好きになれない
母の期待に応じられない自分がつらい
自分が決めた結婚に、親が猛反対する
娘がシングルマザーになると言い出した
娘が摂食障害になったのは、母親である私の責任?
何かと干渉する母親が重荷になってきた
認知症の症状のある姑を一人で介護。気の休まる時がなくてつらい

■今週のQ&A■
<< 父の暴力から逃げようとしなかった母を好きになれない >>

【Q】私は、父が母に暴力をふるう家庭で育ちました。父の暴力は日常的なう
えにかなりひどく、私は母に何度も「いっしょに家を出よう」と言ったのです
が、母は結局家を出ませんでした。私は就職の際に家を出て自立し、ほとんど
実家へは帰らなくなりました。

昨年、父が亡くなり、それから母は何かと私を頼るようになりました。私はそ
んな母がうとましくてなりません。一度、母に「なぜ家を出なかったの?」と
聞いたことがありますが、母は「子どもがいたから」と言うばかり。その言葉
を聞いてからは、さらに母のことが嫌になりました。最近は電話がかかってく
るのも苦痛です。けれどもそんな自分を許せない気もします。

【A】小さいころから母親がひどい目に遭うのを見て育つというのは、本当に
大変な経験です。たとえ自分が被害に遭わなくても、何もできないままその場
にいなければならなかったこと、大切な母を助けられなかったことなどは、心
の傷として残ることがあります。そのうえ母親が「子どもがいたから逃げられ
なかった」などと言えば、子どもとしては余計につらいですね。

家庭内でのパートナー間の暴力はドメスティック・バイオレンス(DV)とい
われ、最近でこそ社会的に注目されるようになりましたが、一昔前までは「家
庭内で、夫が妻をどうしようと勝手」「殴るのもしつけのうち」「男は口で言
わない代わりに手が出るものだ」などと、家制度と男尊女卑の思想が社会通念
としてまかり通っていました。さらに「よその家のことには口出しすべきでは
ない」という考えもあり、女性の被害は放置されてきたのです。そんななか、
女性自身も、夫に支配され脅され続けるうちに考える力や自分を信じる力を奪
われ、無気力な状態に置かれてきました。それがあなたのお母さんのような悲
劇につながったのです。

しかし、子どもにはそんな事情は関係ありません。あなたが「心配していたの
に裏切られたような気持ち」を抱いたとしても無理のないことです。お母さん
の心の中にも、自分でも気づいていないごまかしやすり替えの気持ちがあった
かもしれません。親のことを悪く思うのはつらいことですが、あなたの気持ち
の中にはそれなりの理由があるはずです。自分を責めず、まずは本当の気持ち
を受け止めて、その理由を自分なりに整理してみてはどうでしょう。カウンセ
リングなども役に立つと思います。


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┃  トピックス   ┃
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・多重債務:過払い金回収し国保料納付 モデル事業効果、全国展開へ
・肝炎法案:廃案へ…「命置き去り」患者怒り 国会実質閉会
・ウイグル暴動 漢族支配に不満爆発
・児童虐待:命の危機、3カ月で129件 頭の骨折など
・厚労省:「雇用保険」対象外、支援 29日から ほか
http://www.jinken.ne.jp/topics/topic_allview.php

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・ 【大阪】戸籍等の不正取得に関わっての相談会
・ 【大阪】小・中学校学校教員のための研修プログラム
・ 【全国】「雇用と生活 全国一斉無料法律相談会」
・ 【大阪】パレスチナでいま何が起きているのか
・ 【山口】講演「裁判員と犯罪報道」 ほか
http://www.jinken.ne.jp/event/event_allview.php

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●編集後記●
NHKで6月に放映された、グラミン銀行総裁のムハマド・ユヌスさんのイン
タビューをやっと観ました。ユヌスさんが起業したいくつかの「ソーシャル・
ビジネス」が紹介されました。

大手ヨーグルトメーカーと提携して子どもの栄養失調を改善し、眼科病院を開
設して白内障の老人の治療に当たり、ソーラーパネルによって電気を普及させ
るというものです。もちろんすべての事業で雇用が生まれます。

車体からエンジンが取り外しのできる車の話は画期的でした。取り外したエン
ジンは、ポンプやボートのエンジンにも利用できるようにするんだそうです。

そして、養鶏場から出るフンから発生させたメタンガスを近所の家庭に売るこ
とを提案したら、養鶏場オーナーも近所の人も大喜びという話にも拍手です。

ユヌスさんは最後に「貧困は博物館の中にあるだけの存在にしてしまうことは
可能だ」と熱く語り、その熱意はテレビのこっち側まで伝播し、ソーシャル・
ビジネスの可能性を再認識できた素晴らしい番組でした。(S)

・NHK:未来への提言:グラミン銀行総裁 ムハマド・ユヌス
~世界を救うソーシャル・ビジネス~
http://www.nhk.or.jp/bs/teigen/2008.html#200906042000

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