2009/07/10
ふらっとプレスNo.403【特集:水俣病被害者救済法成立】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ふらっとプレス 2009/07/10発行 No.0403 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ http://www.jinken.ne.jp 人権をもっとやさしく、もっと身近に……。 ニューメディア人権機構がほぼ週に一回、 人権に関する情報をお届けするメールマガジンです。 =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ 特集 ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ >>■■ 水俣病被害者救済法成立 ■■<< >>■■ 被害者を将来にわたっても幅広く救済する制度へ ■■<< ★7月8日、水俣病未認定患者の救済措置と原因企業チッソの分社化からなる 「水俣病被害者の救済及び水俣病問題の解決に関する特別措置法」(水俣病被 害者救済法)が成立しました。 ★国の認定基準に満たない未認定患者を「被害者」と位置付けたうえで、対象 者には一時金や療養手当を支給し、医療費を無料化します。一時金の額は与党 案150万円、民主党案300万円と開きがあり、法には明記せず、被害者団 体とも協議して今後決める方向です。 ★公式確認から53年を経ながら未解決の水俣病問題は、1995年に約1万 1千人が対象となった政府解決策以来、2度目の政治決着を図ります。環境省 は約2万人が対象になり得ると想定しています。認定申請中や損害賠償訴訟を 続けている人は対象外としており、申請や訴訟の取り下げが条件となります。 ●時論公論:水俣病救済の行方(NHK 解説委員室) http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/22671.html ●水俣病:特措法が成立 救済対象2万人 一時金は今後協議 (熊本日日新聞 2009/07/08) http://kumanichi.com/feature/minamata/kiji/20090708005.shtml ●水俣病救済法が成立 2度目の政治解決 具体策づくり難航も (西日本新聞 2009/07/08) http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/minamata/20090708/20090708.shtml ●水俣病・未認定患者救済合意 対象拡大、実態不明 (毎日新聞 2009/07/03) http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20090703ddn003040020000c.html ★早期救済を待ち望んできた熊本県内の関係者からは歓迎の声が上がる一方、 原因企業チッソの分社化に反対してきた被害者団体などは「問題に幕引きを図 るものだ」と強く反発しています。 ●水俣病:「決着」を問う/熊本(毎日新聞 2009/07/08~09) 1 熊本学園大・富樫貞夫教授「大きな禍根を残す」 http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20090708ddlk43040567000c.html 2 村田信一副知事「不作為続けられない」 http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20090709ddlk43040599000c.html ●水俣病救済法成立に被害者団体が歓迎・抗議(読売新聞 2009/07/09) http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20090709-OYS1T00205.htm ●水俣病法案合意、地元関係者ら歓迎・反発(読売新聞 2009/07/03) http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/kumamoto/20090703-OYS1T00427.htm ●未認定患者救済問題 チッソ分社化合意 反対派「患者の声なぜ聞かぬ」 http://mainichi.jp/life/ecology/news/20090702dde041040003000c.html ★国や熊本県、チッソを相手に損害賠償訴訟を係争中の団体は、「一時金の額 や救済の中身があいまい。一見(救済の)間口が広がったように見えても、行 政の運用次第で法律自体が骨抜きになる」と救済法の問題点を突きました。 ●「これからが正念場」 水俣病救済法成立 内容、範囲…見えぬ今後 賛否両団体に懸念(西日本新聞 2009/07/09) http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/107589 ★また、熊本県と鹿児島県の医師らは、国が「新たな水俣病の発生はない」と している69年以降に生まれた若い世代の被害の実態などを明らかにし、潜在 的な未認定患者を掘り起こす目的で、独自の住民健康調査を実施することを発 表しました。 ●水俣病救済法案、69年以降世代は対象外 研究者ら懸念 (朝日新聞 2009/07/07) http://www.asahi.com/health/news/TKY200907060428.html ●水俣病、千人規模調査へ 69年以降出生者を念頭 (朝日新聞 2009/07/08) http://www.asahi.com/national/update/0708/SEB200907080002.html ●水俣病:健康調査へ財政支援を 被害者団体、知事に要望書 /鹿児島 (毎日新聞 2009/06/24) http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20090624ddlk46040698000c.html ★被害者団体は環境省に対し、「差別や偏見を恐れて名乗り出られずにいる潜 在患者が今も多数いる」として、潜在患者の存在を念頭に救済を進めるよう要 望しました。 ●潜在患者の救済要望 水俣病患者連合が環境省に (熊本日日新聞 2009/07/10) http://kumanichi.com/feature/minamata/kiji/20090710001.shtml ●水俣病「今度こそ全員救済を」…被害者団体が環境省に要望 (読売新聞 2009/07/10) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kumamoto/news/20090710-OYT8T00242.htm ★一方、新潟水俣病の被害者団体も「全員を救済できる法ではない」として、 今回の政治決着を受け入れない姿勢を見せ、原因企業の昭和電工は同法への対 応について「法案の全容がわかってから検討する」としています。 ●水俣病:特措法成立 「救済打ち切りだ」 新潟県内患者団体、改めて抗議の声(毎日新聞 2009/07/09) http://www.mainichi.jp/area/niigata/news/20090709ddlk15040071000c.html ●水俣病救済法成立 昭電、対応明かさず /新潟 (朝日新聞 2009/07/09) http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000907090005 ●水俣病救済法成立、新潟県内患者団体に不満残る (読売新聞 2009/07/09) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20090708-OYT8T01049.htm ★日本における公害の原点といわれる水俣病が1956年に公式に発見されて から、53年もの年月が経過しています。しかし、水俣病の被害はいまだに全 体像が解明されていません。偏見や差別を恐れて、またはチッソ関連で働いて いるなど、症状を言い出すことができない人も多数いると言われています。 ★このように水俣病の全貌が明らかになっていないうえに、肝心の救済の中身 が未定のままでこの法律が成立したのは、国会の会期末を目前にして、衆院の 解散を控えた政局の都合によるところが大きいと指摘する声もあります。 ★一刻も早い救済が求められるのは当然のことですが、国と県と企業の都合を 優先するのではなく、現地の実態調査を迅速に行い、救済を求める被害者の声 をじゅうぶんに聞いたうえでの救済策が急務です。名乗り出ることをためらっ ている被害者を将来にわたっても幅広く救済する制度が求められています。 >>【関連記事】<< ●社説:水俣病特措法 「救済」の名はついているが (熊本日日新聞 2009/07/09) http://kumanichi.com/syasetsu/kiji/20090709001.shtml ●社説:水俣病特措法] 最終決着にはほど遠い (南日本新聞 2009/07/09) http://373news.com/_column/syasetu.php?ym=200907&storyid=17984 ●社説:水俣救済法成立 全面解決への展望がない (新潟日報 2009/07/09) http://www.niigata-nippo.co.jp/editorial/index.asp?syasetsuNo=2099 ●社説:水俣病救済法成立 真の解決にはまだ遠い (毎日新聞 2009/07/09) http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090709ddm005070188000c.html ●社説:水俣病特措法―真の救済とするためには (朝日新聞 2009/07/09) http://www.asahi.com/paper/editorial20090709.html#Edit1 ●社説:水俣病法案合意 「恒久的救済」の視点欠く (西日本新聞 2009/07/03) http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/106400 ●社説:水俣病の救済 加害の責任は消えない (北海道新聞 2009/07/03) http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/175109.html ●社説:水俣病法案 救済幕引きは許されぬ (信濃毎日新聞 2009/07/03) http://www.shinmai.co.jp/news/20090703/KT090702ETI090014000022.htm ●社説:水俣病救済合意 長年の争いに幕を引く時だ (読売新聞 2009/07/03) http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090702-OYT1T01118.htm ●主張:水俣病法案 全面解決へのステップに (産経新聞 2009/07/03) http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090703/plc0907030320002-n1.htm ●社説:水俣病特措法 幕引きの立法はやめよ (毎日新聞 2009/06/29) http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090629ddm004070027000c.html ●特集:水俣病百科(熊本日日新聞) http://kumanichi.com/feature/minamata/ ●特集:水俣病救済(西日本新聞) http://www.nishinippon.co.jp/nnp/keyword/137 ●特集:シリーズ「水俣病50年」(西日本新聞) http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/minamata/ ●わが会社に非あり~水俣病と向き合った医師の葛藤(かっとう)~ (NHK その時歴史が動いた) http://www.nhk.or.jp/sonotoki/2009_01.html#04 >>【ふらっとプレス バックナンバー】<< ●2007/03/23発行 No.0291【特集:水俣病認定再開】 http://archive.mag2.com/0000066949/20070323190000000.html ※記事を閲覧するには、会員登録が必要なリンク先もあります。また、すべて の引用記事は、リンク先の保存期間などの理由により、削除されている場合が ありますのでご了承ください。 >>【参考ページ】<< ●●国立水俣病総合研究センター http://www.nimd.go.jp/ ●水俣病問題についてのホームページ(熊本県) http://www.pref.kumamoto.jp/eco/minamata/index.html ●水俣市立水俣病資料館 http://www7.ocn.ne.jp/~mimuseum/ ●(財)水俣病センター相思社・水俣病歴史考証館 http://www.soshisha.org/ ●水俣病問題とは(アイリーン・アーカイブ) http://aileenarchive.or.jp/minamata_jp/index.html ●新潟水俣病関連情報トップページ(新潟県) http://www.pref.niigata.lg.jp/seikatueisei/1199377205536.html ●新潟県立環境と人間のふれあい館~新潟水俣病資料館~ http://www.fureaikan.net/ =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ ふらっと相談室 ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ ■■事例で納得Q&A■■ http://www.jinken.ne.jp/soudan/cgi-ap/category.php ふらっと相談室Q&A:ジェンダーに関する問題(2009/07/08更新) > その他 不妊治療に非協力的な夫。夫婦関係も険悪に 「働きながら子育ては無理」と言う周囲の声に自信喪失 母親同士のつきあいが苦手。子どものためにもよくないのでは? 聞き分けのない子どもにきつく当たってしまう 高校生の息子が「ひきこもり」に 父の暴力から逃げようとしなかった母を好きになれない 母の期待に応じられない自分がつらい 自分が決めた結婚に、親が猛反対する 娘がシングルマザーになると言い出した 娘が摂食障害になったのは、母親である私の責任? 何かと干渉する母親が重荷になってきた 認知症の症状のある姑を一人で介護。気の休まる時がなくてつらい ■今週のQ&A■ << 何かと干渉する母親が重荷になってきた >> 【Q】父が仕事で不在がちだったので、母は一人で私たちきょうだいを育て祖 父母の介護もしてきました。長女の私は母の愚痴の聞き役として苦労を見なが ら育ちました。現在は両親と3人で暮らしていますが、両親の仲は悪く、お互 いに口もききません。母は私の食事や世話が生きがいのようです。ありがたい のですが、毎週末に買い物やちょっとした遠出につきあわされるのが負担です。 断ると不機嫌になるのであまり断れません。 今、私には転勤の話が持ち上がっています。私は今の仕事が好きですし、今回 の転勤も私にとってはうれしいのですが、母は喜んでくれません。「転勤して まで働かなくていい」「仕事ばかりで結婚もできない」「いらなくなったから 地方に追いやられるだけだ」などと言います。毎日が不快で、このごろは前ほ ど話もしなくなりました。でも黙りこくっている母を見ると気になりますし、 私が出た後のことも心配になります。今までの母の苦労を思うと、母にひどい ことをしているような気になってきます。今後の自分の進み方についても迷い 始めています。 【A】お母さんとの関係がギクシャクしているとのこと、親離れする時期かも しれませんね。家族のために生きてきたお母さんには、仕事を生きがいとする 娘が理解できないのかもしれませんね。娘には娘の人生があることや、生きが いである娘が離れていくことも受け入れにくいのかもしれません。また長女と してお母さんを支えてきたあなたが、家を出ることに後ろめたさや不安を感じ るのもよくわかります。あなたとお母さんとの間のこうした感情のもつれや葛 藤をフェミニスト・カウンセリングでは「母娘関係」と呼んでいます。たくさ んの本が出ていますから、一度読んでみてください。 母娘の葛藤を解決するために知っておかなければならないもっとも大切なこと は、あなたにはお母さんの人生の責任はとれないということです。同様に、お 母さんにもあなたの人生の責任はとれません。母娘それぞれが自分の気持ちを 大事にして、自分の幸せを自分で追求すること、つまりそれぞれが自分の人生 を大事にすることが、葛藤を解決する最も確かな方法です。転勤をうれしいこ とと受け取ったあなたの気持ちを大切にしてください。そのことがご両親が夫 婦として向きあう機会にもつながります。 =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ トピックス ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ ・在留特別許可:新指針 「不法滞在者に希望」支援者団体など評価 ・インドネシア人介護士候補 仕事慣れたが…言葉の壁を実感 ・働くナビ:精神疾患の労災認定が増えています。 ・水俣病救済法が成立 2度目の政治解決 具体策づくり難航も ・改正入管法が成立 在留カード交付、3年以内に施行 ほか http://www.jinken.ne.jp/topics/topic_allview.php =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ イベント ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ ・【大阪】映画『鞠の行方』(1930)大阪・浪速で上映会 ・【東京】講演会「パレスチナの人々は今」 ・【大阪】シンポジウム「子どもの権利条約」20年 ・【東京】永山子ども基金 学習会/トーク&コンサート ・【大阪】特別展「社会福祉の魁 大阪-いのち・生活と差別」 ほか http://www.jinken.ne.jp/event/event_allview.php ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●編集後記● 「ペーソス」という名のデュオを知ってますか。 「ダサ~イ音がよく似合う 不惑をとっくに超えた50代デュオ 今日も哀愁 漂わせて唄ってます」というのがキャッチフレーズ(?)だそうです。「血糖 値が高いから~♪」という曲をテレビCMで聴いたことがありませんか。 5月に大阪でライブを観るチャンスがありまして、しんみりさせてくれたり、 おなかがよじれるほど笑わせてくれたり、あまりにリアルすぎて笑えなかった り・・・。娘と「あのライブ、もう一回観たいね~」と、しばしば思い出し笑 い話をするくらいにおもしろいライブでした。「哀愁」とか「血糖値」とかに ピンと来たら、「ペーソス」で検索してみてください。よろしく哀愁。(S) ・YouTubeペーソスチャンネル http://www.youtube.com/user/pathos5253 ・専属司会/スマイリー井原さんのブログ「なる週」 http://www.pathos-oyaji.net/smily/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆このメールマガジンは、等幅フォントに最適化されています◆ Windowsユーザーの方・・・MSゴシックフォント Macユーザーの方・・・・・・・Osaka等幅フォント ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行 ニューメディア人権機構 http://www.jinken.ne.jp/ メールでのお問い合わせ mailto:info@jinken.ne.jp 購読の解除・新規登録 http://www.jinken.ne.jp/about/magmag.html バックナンバー http://archive.mag2.com/0000066949/index.html 総発行部数1093部(2009/04/20現在)---Since 2001/05/11--- Copyright 2009 New Media Human Rights Organization All Rights Reserved ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


