2009/06/26
ふらっとプレスNo.402【更新:人権学習シリーズ Vol.05 ぶつかる力 ひきあう力】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ふらっとプレス 2009/06/26発行 No.0402 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ http://www.jinken.ne.jp 人権をもっとやさしく、もっと身近に……。 ニューメディア人権機構がほぼ週に一回、 人権に関する情報をお届けするメールマガジンです。 =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ 更新 ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ >>■■ 人権学習シリーズ Vol.05 ぶつかる力 ひきあう力 ■■<< >>■■ −対立と解決− ■■<< ★私たち一人ひとりには違いがあり、それぞれ権利があります。違いは豊かさ にもなりますが当然「対立」も起こります。 「対立」を暴力や排除ではなく、平和的に解決する視点と方法やルールを学び、 より豊かな人間関係をつくり、対立と正しく向き合う人権学習を進めるための 教材です。 http://www.jinken.ne.jp/class/book/book_butsukaru.html =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ 特集 ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ >>■■ 足利事件再審開始決定 ■■<< >>■■ 「無罪推定」の刑事裁判の原則がきちんと機能する司法を ■■<< ★5月15日のふらっとプレスでも特集した「足利事件」について、その後の 動きを追ってみました。 ●2009/05/15発行 No.0396【特集:足利事件再審請求へ】 http://archive.mag2.com/0000066949/20090515190000000.html ★逮捕から17年半ぶりに釈放された菅家利和さんは無罪を訴え、裁判のやり 直しを求めて再審を請求しました。再審開始前の釈放は前例がないこととは言 え、なぜもっと早く冤罪から救えなかったのでしょうか。 ★東京高裁は6月23日の即時抗告審で、再審請求を棄却した1審・宇都宮地 裁決定を取り消し、再審の開始を決定しました。 ●足利事件、菅家さんの再審決定…東京高裁(読売新聞 2009/06/23) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090623-OYT1T00337.htm ●足利事件再審決定の要旨(読売新聞 2009/06/23) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090623-OYT1T00714.htm ★再審の決定書が交付された後、菅家さんは記者会見で冤罪が生み出された原 因を解明する機会が与えられなかった点について、「納得いきません。裁判官 はどうして(証拠調べを)やってくれないのか」と厳しい表情を見せました。 ●足利事件:再審決定 菅家さん、気持ち晴れない部分も 「全裁判官謝って」 /栃木(毎日新聞 2009/06/24) http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20090624ddlk09040045000c.html ●笑顔なき再審決定 菅家さん『少し晴れたが…』(東京新聞 2009/06/23) http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009062302000222.html ●「灰色の無罪判決はいらない」菅家さん、真相解明訴える (読売新聞 2009/06/23) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090623-OYT1T00070.htm ★この事件で捜査や裁判のあり方に重大な問題があったことは明らかですが、 逮捕時以降、報道機関は捜査当局への取材を基に犯人と決めつけるような報道 をしていなかったか・・・、あらためて反省を迫られています。 ●一部先走った報道 本紙新ガイドラインで検証(産経新聞 2009/06/23) http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090623/trl0906232308021-n1.htm ●毎日新聞記事検証 事件報道、重い課題 「犯人」前提の表現も (毎日新聞 2009/06/11) http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090611ddm012040092000c.html ●浦部法穂の憲法時評:足利事件(法学館憲法研究所 2009/06/15) http://www.jicl.jp/urabe/backnumber/20090615.html ●報道の自己批判を忘れた足利事件の社説(JANJAN 2009/06/06) http://www.news.janjan.jp/column/0906/0906064643/1.php ★足利事件が起こった2年後の1992年に起きた「飯塚事件」で犯人とされ た男性は、足利事件と全く同じDNA型の鑑定法で有罪とされ、2006年に 最高裁で死刑が確定してからたった2年で処刑されてしまいました。この男性 は終始無実を訴え、執行されたときには再審準備中だったということです。 ●足利事件と同じDNA鑑定、飯塚事件弁護団から意見聴取 (読売新聞 2009/06/18) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090618-OYT1T00522.htm ●福岡・飯塚の2女児殺害:弁護士が捜査法など批判 (毎日新聞 2009/06/19) http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090619ddm041040112000c.html ★国家が無実の人を処刑してしまうこと、有罪だと判断して刑務所に入れると いうことは、万が一にもあってはならないことです。この件に対して、菅家さ んの釈放後、最高検は異例の謝罪を表明し、栃木県警は本部長が直接謝罪する ことで深い反省の意を表しました。 ★しかし、ほかに証拠がない状況の中で、強要された自白とDNA型の鑑定結 果を過信したまま捜査と裁判が進み、17年間も刑に服させてしまった過ちは 謝罪だけでは済まされないものです。 ★取り調べの全行程の録画・録音などの可視化はもちろん、捜査結果や科学鑑 定の信憑性を綿密に精査し、「無罪推定」の刑事裁判の原則がきちんと機能し ていくように、警察や司法全体で根本的に検証すべき課題が残されています。 >>【関連記事】<< ●社説:足利事件 捜査、裁判を徹底検証せよ(読売新聞 2009/06/25) http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090624-OYT1T01124.htm ●社説:足利再審決定 冤罪検証の意欲はあるか(西日本新聞 2009/06/24) http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/104320 ●社説:足利事件再審へ 名誉と人権の回復急げ(毎日新聞 2009/06/24) http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090624ddm005070060000c.html ●社説:足利事件再審 「冤罪」究明に審理尽くせ(山陽新聞 2009/06/24) http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2009/06/24/2009062409081064004.html ●特集:再審開始決定、足利事件(下野新聞) http://www.shimotsuke.co.jp/special/ashikaga-jiken/ ●19年目の真実:検証「足利事件」(毎日新聞 2009/06/05〜07) 上 もろかった「動かぬ証拠」写真付き記事 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090605ddm041040065000c.html 中 険しかった再鑑定の道写真付き記事 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090606ddm041040012000c.html 下 「密室の自白」迫る変革 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090607ddm041040049000c.html ●再審開始 足利事件18年目の真実(東京新聞 2009/06/24〜 ) <1> 魔力にかすんだ反証 DNA型鑑定 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009062402000055.html <2> 県警に焦り 鑑定頼みに 警察庁、機器配備へ実績求め http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009062502000054.html <3> 真犯人はどこに 地域住民に新たな不安 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009062602000045.html >>【参考ページ】<< ●足利事件(菅家さんを支える会・栃木) http://www.watv.ne.jp/~askgjkn/index.htm =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ ふらっと相談室 ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ ■■事例で納得Q&A■■ http://www.jinken.ne.jp/soudan/index.html ふらっと相談室Q&A:子どもに関する問題(2009/06/18更新) > いじめ・不登校・体罰 ・「できる子」だけを評価する指導に疑問 ・幼稚園児の子どもへの体罰をやめさせたい ・担任に不満があるが、子どもの立場を考えると言いにくい ・わが子を「問題児」扱いする担任 ・娘が男性教師による発育測定を嫌がる ・生徒の自主活動に一方的に口を出す担任 ・「たたくのも指導のうち」と公言する教師 ・言い分を聞いてもらえないまま、教師にビンタされた ・子どもが仲間はずれにされている ・担任にいじめの相談をしたが、取り合ってくれない ・集団行動が苦手な児童とクラスメートたちの間に摩擦が ・中学になじめず、体調を崩してしまった ・クラスメートたちから繰り返し暴力をふるわれる小3の息子 ■今週のQ&A■ << 娘が男性教師による発育測定を嫌がる >> 【Q】小学6年生の娘が担任の男性教師を嫌っています。特に発育測定の日の 登校をしぶり、「下着姿を見られる」と泣いて訴えるのです。担任に相談する と「今までも高学年の担任をしてきたが、そんなことを言われるのは初めての 経験であり心外」「子どもの思い込みだから、家庭で説得してほしい」と言わ れました。「嫌だ」という娘の気持ちもわかるので、担任の言い分には母親と して納得いかず、まして説得などできません。どうしたものかと困っています。 【A】担任教師が嫌いだという感情にはいろいろな要素があると思われるので 答えるのは難しいのですが、男性教師が下着姿の高学年女子の発育測定をする ことは問題です。 小学生同士でも、体育の着替えや発育測定は男女別にすべきというのが最近の 考え方です。教師の場合も同様で、「自分は教師で、相手は子どもだから」と 異性の教師が着替えの場にいたり発育測定をすることは、「自分のからだを見 られたくない」という子どもの権利の侵害につながる行為です。娘さんが「嫌 だ」と思う気持ちはもっともであり、何よりも尊重されるべきなのです。 これは担任やあなたの家庭における個人的な問題ではなく、子どもの権利を学 校としてどのように保障するのかという問題です。保護者会などで問題提起し、 保護者会どして学校側に発育測定の方法の変更を検討するよう求めてはいかが でしょう。 =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ トピックス ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ ・障害者雇用 不況のしわ寄せ 解雇急増 ・水俣病法案成立合意に反発、不知火会が東京で座り込み ・年金回復、広く迅速に…第三者委認定の具体例明示 ・生活保護費:母子加算復活を 子の将来狭まる…苦悩 ・ゴミ山に生きた人の今 フィリピンの貧困 映画で14年後追う ほか http://www.jinken.ne.jp/topics/topic_allview.php =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ イベント ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ ・【東京】派遣村全国シンポジウム「派遣村から見えてきたもの」 ・【大阪】ドーン・シネマクラブ『オリンダのリストランテ』ほか ・【東京】「もう可視化しかない!」取調べの全ての録画を求める大集会 ・【愛知】「ヴィットリオ広場のオーケストラ」上映とトーク ・【大阪】特別展「社会福祉の魁 大阪−いのち・生活と差別」 ほか http://www.jinken.ne.jp/event/event_allview.php ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●編集後記● 日曜日に奈良へ行ってきました、水平社博物館とその周辺のフィールドワーク です。水平社博物館のファンタビュー・シアターでは、1922年3月3日京 都岡崎公会堂での全国水平社創立大会が再現されます。 映画「橋のない川」でも、昨年NHKで放映された「その時歴史は動いた」で も、このシーンは一番熱くなるところですが、ここの映像を観た後もかなり熱 く語りました。一見の価値があります。 丘に登り、燕神社でお弁当を広げました。とても暑い日でしたが、新緑の木陰 に吹く風が心地よくて、心身ともにリフレッシュすることができました。 そのあと桐材店にもお邪魔し、下駄の本体を安く分けてもらいました。鼻緒づ くりの講習を受け、自作の鼻緒を作ってすげようという計画です。鼻緒の生地 は、大昔に京都で一目惚れして買った和柄の端布の出番です。浴衣のシーズン が楽しみになってきました。(S) ・水平社博物館 http://www1.mahoroba.ne.jp/~suihei/ ・NHK「その時歴史は動いた」 人間は尊敬すべきものだ〜全国水平社・差別との闘い〜 http://www.nhk.or.jp/sonotoki/2008_04.html#03 ・映画「橋のない川」 http://www.cine.co.jp/works1/bridge/whats/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆このメールマガジンは、等幅フォントに最適化されています◆ Windowsユーザーの方・・・MSゴシックフォント Macユーザーの方・・・・・・・Osaka等幅フォント ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行 ニューメディア人権機構 http://www.jinken.ne.jp/ メールでのお問い合わせ mailto:info@jinken.ne.jp 購読の解除・新規登録 http://www.jinken.ne.jp/about/magmag.html バックナンバー http://archive.mag2.com/0000066949/index.html 総発行部数1093部(2009/04/20現在)---Since 2001/05/11--- Copyright 2009 New Media Human Rights Organization All Rights Reserved ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


