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2009/05/15

ふらっとプレスNo.396【特集:足利事件再審請求】

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┃             ふらっとプレス 2009/05/15発行 No.0396
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┃   特集     ┃
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>>■■ 足利事件再審請求 ■■<<
>>■■ 従来のDNA鑑定による判断は、冤罪を生む可能性をはらむ ■■<<
★5月8日、1990年に栃木県足利市で幼い女の子が殺害された事件のDN
Aの再鑑定で、東京高裁が依頼した2鑑定人のいずれもが「不一致」と結論づ
け、受刑者が犯人ではない可能性が高いという見解が示されました

★5月11日、受刑者の弁護団はこの見解を受けて、刑務所にいる受刑者を釈
放するよう検察に申し入れをする方針を明らかにしました。東京高裁が再審を
開始するかどうかの判断に大きな影響を与えることになりそうです。

★現在、最も精度の高いDNA型鑑定法では4兆7000億人に1人まで特定
できるとされます。しかし、足利事件発生当時に行われた鑑定法は、導入初期
だったこともあって精度がかなり低く、1000人に1人程度だったともいわ
れています。

★受刑者の無期懲役が確定した2000年の最高裁決定は、DNA型鑑定の証
拠価値を初めて認め、有罪の有力な決め手としていたものですが、弁護側が提
出した新証拠などにより東京高裁が再鑑定を認め、今回あらたに「不一致」の
結果が出たものです。

●再審の公算大 DNA再鑑定書『同一あり得ない』(東京新聞 2009/05/09)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009050902000107.html

●『なぜ自白』重い問い 全面可視化の動き加速も(東京新聞 2009/05/09)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009050902000059.html

●20年目迎えた足利事件 再審決定経験ある秋山賢三弁護士に聞く
「合理的疑い生じた」市民感覚と離れ鑑定実施に遅れ(下野新聞 2009/05/14)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/news/20090514/147459

★犯人のものとされる体液とDNA型が一致しなかったことが判明した鑑定結
果を聞いた受刑者は、接見した弁護士に「一刻も早く刑務所から出してもらっ
て両親のお墓参りをしたい」と語ったということです。

●足利事件DNA不一致 「早く刑務所出たい」菅家受刑者 弁護士に涙流し
(西日本新聞 2009/05/09)
http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/display/6525/

●『良かった、涙が…』足利事件・菅家受刑者 再審『一日も早く』
(東京新聞 2009/05/09)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009050902000056.html

●足利事件・鑑定書提出 関係者『うれしい』『感慨深い』
(東京新聞 2009/05/09)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20090509/CK2009050902000100.html

●「私は無実」 足利事件、再審に期待(朝日新聞 2009/05/09)
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000905090003

★米国の冤罪事情に詳しい伊藤和子弁護士によると、米国では90年ごろから
有罪確定後の鑑定で無実が判明するケースが相次ぎ、ニューヨークのNPOの
統計では238人の冤罪が明らかになりました。

★04年に懲役刑の確定者が申し出れば鑑定を認める規定が連邦法に盛り込ま
れ、再鑑定を不可能にしてしまう証拠資料の破壊(全量消費)をした場合は罰
則もあり、原則的に冷凍保存しているということです。

●足利事件、再審の公算大 自白・状況証拠、焦点に(毎日新聞 2009/05/09)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090509ddm003040164000c.html

●今週のキーワード:DNA鑑定(日本の論点PLUS 2009/05/14)
http://www.bitway.ne.jp/bunshun/ronten/ocn/sample/keyword/090514.html

●クローズアップ現代:無実の“死刑囚”124人の衝撃
〜えん罪に揺れるアメリカ〜(NHK 2007/08/29)
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2007/0708-5.html#wed

★足利事件は確定判決のDNA鑑定に初めて疑問を投げ掛け、取り調べ方法を
含め捜査全般に厳しい見直しを迫りました。容疑者に対する取り調べの全過程
を録音・録画(可視化)するよう求める動きは大きく広がっています。

★最高検は、裁判員制度に向けた検察の基本方針として「客観的証拠の収集と
科学的捜査を一層重視しなければならない」と明記しています。精度の低い鑑
定に依拠した判断は、冤罪を生む可能性をはらみます。ただし、「究極の個人
情報」とされるDNAだけに、よりいっそう厳格な運用が大前提です。

★足利事件の今後を注視しながら、他の事件についても確立されていない科学
鑑定を「証拠」として扱ってきた警察や検察当局、裁判所の認識や姿勢に問題
がなかったのか、証拠の保存方法と開示は適切に行われてきたのかについて、
裁判員制度の開始を目前に控えた今こそ、司法制度全体についてあらためて検
証する必要があるのではないでしょうか。

>>【関連記事】<<
●社説:科学鑑定と裁判員/精度の判定担わされる不安
(河北新報 2009/05/15)
http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2009/05/20090515s01.htm

●社説:DNA鑑定/「絶対」はないと認識して(神戸新聞 2009/05/12)
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0001907225.shtml

●社説:DNA再鑑定 積極活用で冤罪なくせ(東京新聞 2009/05/11)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2009051102000075.html

●社説:足利事件 私たちはなにを学ぶべきか(熊本日日新聞 2009/05/11)
http://kumanichi.com/syasetsu/kiji/20090511001.shtml

●社説:足利事件 速やかに再審開始を(信濃毎日新聞 2009/05/10)
http://www.shinmai.co.jp/news/20090510/KT090509ETI090008000022.htm

●社説:足利事件 別人の可能性示す再鑑定(山陽新聞 2009/05/10)
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2009/05/10/2009051010163345005.html

●コラム:視点:過去の事件の精査必要:(産経新聞 2009/05/09)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090509/trl0905090215004-n1.htm

●DNA不一致 19年目の足利事件(下野新聞 2009/05/10〜13)
(上)らせんの真実 最先端鑑定に高い信用 弁護側、異論排除に自信
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/news/20090510/145975

(中)開かずの扉 高いハードル続く 殺人の再審15年途絶え
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/news/20090511/146387

(下)揺らぎ始めた“真相” 広がる不安と戸惑い 立ちはだかる公訴時効の壁
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/local/news/20090513/147197

●足利の女児殺害:DNA不一致 /栃木(毎日新聞 2009/05/09)
(その1)弁護団「想像超える誤り」
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20090509ddlk09040112000c.html

(その2)「総合的判断の逮捕」
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20090509ddlk09040148000c.html

●足利事件 DNA不一致 4歳女児殺害 再鑑定 再審の公算
(東京新聞 2009/04/21)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009042102000095.html

●『再審へ光』『捜査に自信』 足利事件 関係者 思い交錯
(東京新聞 2009/04/22)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20090422/CK2009042202000111.html

●ニューススコープ:足利事件 DNA再鑑定
19年目の真実解明へ 深まる科学への疑念(下野新聞 2009/03/21)
http://www.shimotsuke.co.jp/special/ashikaga-jiken/news-scope

>>【ふらっとプレス バックナンバー】<<
●2009/04/23発行 No.394【特集:裁判員制度の開始まで1か月】
http://archive.mag2.com/0000066949/20090423202000000.html

●2009/02/27発行 No.386【特集:横浜事件 第4次再審初公判】
http://archive.mag2.com/0000066949/20090227210000000.html

※すべての引用記事は、リンク先の保存期間などの理由により、削除されてい
る場合がありますのでご了承ください。


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┃ ふらっと相談室  ┃
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■■事例で納得Q&A■■
http://www.jinken.ne.jp/soudan/index.html

ふらっと相談室Q&A(2009/04/21更新)
多民族共生問題 > その他
・金融機関で口座を開いたり、海外への送金の手続き方法は?
・生活保護以外で、外国人が使える公的制度
・日本人の夫と離婚した外国人女性が利用できる制度は?
・母国に帰国するとき、これまで払い続けた年金保険料は?
・出産間近の留学生。費用の援助は?
・派遣労働者として働く外国人が加入できる医療保険
・オーバーステイでも国民健康保険に入れる?
・保険料が高い国民健康保険を脱退したい
・「家族滞在」の在留資格でアルバイトはできる?
・アルバイト先から残業手当を払ってもらえない

■今週のQ&A■
<< 出産間近の留学生。費用の援助は? >>

【Q】日本に留学中です。もうすぐ赤ちゃんが生まれる予定です。赤ちゃんを
生む場合の医療費はどうすればよいのでしょうか。

【A】あなたは、住んでいる自治体で国民健康保険(国保)に加人されている
ことと思います。しかし出産は病気ではないので、病気の治療費をまかなうこ
とを目的としている国保からはお金が出ません。これは社会保険の場合も同じ
です。ただし、保険から「出産育児一時金」として30万円もらうことができ
ます。公立病院の場合、出産費用は30万円前後なので、これで支払うことが
できます。

これとは別に、経済的な理由から出産費を支払えない場合、市町村が指定した
病院などで公費で出産できる「入院助産」と呼ばれる制度があります。これは、
収入に制限がある(経済的に苦しい)以外は、国籍・在留資格にかかわりなく、
外国人登録をしていない場合でも利用することができます。

また、身体に障害がある子どもが利用できる「育成医療」という公費制度も在
留資格にかかわりなく利用できます。役所に窓口があります。上手に制度を利
用し、安心して出産してください。


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┃  トピックス   ┃
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・スリランカ、「人間の盾」3300人脱出 戦闘なお激化
・「撮影位置を40cm引き下げます」、グーグルストリートビュー
・退院後はどこへ(上)行き場のない高齢者、増加
・不況、命も脅かす 生活苦の自殺増加 30代は過去最多
・女性専用車両/「役立つ」「性差別」6割 ほか
http://www.jinken.ne.jp/topics/topic_allview.php

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┃  イベント    ┃
┗━━━━━━━━━━┛
・【大阪】講演「宇宙船地球号の乗組員として〜CSRと人権〜」
・【東京】狭山事件の再審を求める市民集会
・【大阪】EDU★COLLE 〜多様な教育の博覧会〜
・【東京】講座「若い人たちへ 伝えていきたい支援の知」
・【大阪】「コミュニティづくり協働モデル支援事業助成金」の募集 ほか
http://www.jinken.ne.jp/event/event_allview.php

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●編集後記●
5月11日に「ふらっとプレス」は8周年を迎えました。通巻396号ですか
ら、平均すると毎年49回ずつ発行したことになります。テーマ探しに困るこ
とはないのですが、特集したいテーマが多すぎるのが悲しいです。発行部数は
1000部から伸び悩んでいますので、お知り合いに紹介していただけたら嬉
しいです。ご意見やご要望などもお寄せくださいね。

ひとつお知らせをします。6月8日(月)のニューメディア人権機構の総会後
に記念講演を開催します。講師は、医師・医学博士・写真家・国際協力師・
NPO法人「宇宙船地球号」事務局長の山本敏晴さんです。「ふらっと」でも
取材記事にしたことがあるので、ご存じの方も多いと思います。記念講演は一
般公開ですので、興味のある方は当日会場にお越しくださいませ。たくさんの
みなさんのご来場をお待ちしています。(S)

●記念講演「宇宙船地球号の乗組員として〜CSRと人権〜」の詳細
http://www.jinken.ne.jp/event/20090513165137.html

●ふらっと「未来に続く、ほんとうに意味のある国際協力を求めて」
http://www.jinken.ne.jp/kyousei/yamamoto/index.html

●NPO法人「宇宙船地球号」
http://www.ets-org.jp/index.html

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