2009/03/13
ふらっとプレスNo.388【特集:介護する男性】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ふらっとプレス 2009/03/13発行 No.0388 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ http://www.jinken.ne.jp 人権をもっとやさしく、もっと身近に……。 ニューメディア人権機構がほぼ週に一回、 人権に関する情報をお届けするメールマガジンです。 =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ 特集 ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ >>■■ 介護する男性 ■■<< >>■■ 「介護保険制度」の理念は「介護を社会で支える」ということ ■■<< ★3月8日、親や妻らの介護を担う男性を支える全国組織「男性介護者と支援 者の全国ネットワーク」が京都市内で発足しました。全国に点在する支援団体 をつなぎ、情報交換や交流を深め、孤立しがちな男性介護者を支えることを目 的としています。 ●男性介護者支援へ全国ネット 立命館大で発足式典 (京都新聞 2009/03/08) http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009030800101 ●男性介護者支援の全国組織発足 兵庫のNPOも参加 (神戸新聞 2009/03/09) http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001743452.shtml ●男同士も介護を支えあおう ネットワーク結成 (朝日新聞 2009/03/08) http://www.asahi.com/health/news/OSK200903080024.html ●介護:孤立しがちな男性の全国ネット発足 切実な声、続々 (毎日新聞 2009/03/09) http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090309k0000m040049000c.html ●男性介護者:“駆け込み寺”に期待と注文 全国ネット発足 /京都 (毎日新聞 2009/03/09) http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20090309ddlk26100242000c.html ●介護する男性の孤立防ごう…京都でネットワーク発足会 (読売新聞 2009/03/10) http://osaka.yomiuri.co.jp/volunteer/news/vo90310b.htm ★厚生労働省の調査によると、家庭内で65歳以上の高齢者が暴行などの虐待 を受けたと判断された件数が、2007年度は1万3273件にのぼり、虐待 の加害者は息子や夫が多く、被害者の8割が女性だったことがわかりました。 ●高齢者虐待1万3273件、死亡27人 体制強化も減らぬ被害 (産経新聞 2008/10/06) http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/081006/wlf0810062303000-n1.htm ●平成19年度 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等 に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結果(厚生労働省) http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/10/h1006-1.html ★一方、毎日新聞が06〜08年の3年間で報道した介護殺人・無理心中(未 遂を除く)は計97件で、加害者側の内訳をみると、約7割(70件)は男性 です。核家族化やきょうだいの減少などで男性介護者が急増していることが背 景にあるとしています。 ●介護殺人:保険利用も半数防げず 昨年発生分 毎日新聞調べ (毎日新聞 2009/03/09) http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090303k0000m040119000c.html ★また一方、介護する高齢男性は健康な家族と同居する場合に比べて、病気な どで死亡する確率が倍増するという調査結果も出ています。 ●介護男性の死亡確率倍増 老老介護世帯は47・6% (産経新聞 2009/02/24) http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090224/crm0902242302035-n1.htm ●「老老介護」悲哀 家族支えた87歳…気付かれず死後10日 (産経新聞 2009/02/24) http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090224/crm0902242256033-n1.htm ★神奈川県相模原市は、老老介護の果てに高齢者が介護疲れで虐待を受けたり 自殺したりする悲惨な事態を食い止めようと、「困難ケースへの介入プロジェ クト」の行動指針作成に乗り出します。問題を抱えた家庭に介護関係者や行政 が手を差し伸べられる方法を探ろうというものです。 ●「老老介護」の悲劇防ごう、垣根越え専門家会議設置へ/相模原市 (神奈川新聞 2009/03/12) http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivmar0903151/ ●相模原市:「老老介護」虐待対策、初の専門家会議 /神奈川 (毎日新聞 2009/03/13) http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090313ddlk14010210000c.html ★男性でも女性でも同じですが、責任感が強すぎて周囲の人に「SOS」と助 けを求めることができず、1人で抱え込んでしまうことによって、虐待や殺人、 心中などの最悪の事態になってしまうというケースもあるでしょう。そしてそ の傾向は、女性にくらべると男性のほうが多いという指摘もあります。 ★在宅介護がうまくいかない場合、相談に乗るのが「地域包括支援センター」 です。2006年4月施行の改正介護保険法で、地域包括支援センターが各地 に作られることになりました。センターは、高齢者の生活を支援する総合窓口 の役割を担っています。 ●“地域の目”で高齢者の「安心」を守る 東京都杉並区 (読売新聞 2009/01/19) http://home.yomiuri.co.jp/town/20090119hg04.htm ●老後も地域の子供たちといきいき過ごせる街 東京都府中市 (読売新聞 2008/09/09) http://home.yomiuri.co.jp/town/20080909hg01.html ●『介護』『虐待』予防に力 地域包括支援センター 3年目 (東京新聞 2008/03/27) http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2008032702098691.html ●高齢者支える『何でも屋』 地域包括支援センター設置1年(上) (東京新聞 2007/04/11) http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2007041102007730.html ●高齢者支える『何でも屋』 地域包括支援センター設置1年(下) (東京新聞 2007/04/18) http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2007041802009621.html ●高齢者虐待防止対策…深刻な状況 地域一丸で対応 (読売新聞 2007/03/08) http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/jiten/20070308ik0c.htm ●地域包括支援センター…必要な支援調整 高齢者の総合窓口 (読売新聞 2007/01/25) http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/jiten/20070125ik07.htm ★地域包括支援センターの所在地等は、ワムネットで検索することができます。 下記のURLから「所在地で探す」をクリックし、都道府県と市区町村を選択 し、サービスで「予防支援」を選択のうえ、検索してください。 ●WAM NET(ワムネット) http://www.wam.go.jp/kaigo/ ★家族だけで高齢者を介護するには、さまざまな側面で限界があります。地域 での見守りや行政の積極的な施策、職場での理解が必要でしょう。 ★それぞれの家庭の事情に合わせた支援をすることにより家族の負担を減らし て、介護する人もされる人も安心して過ごすことができる社会が求められてい ます。 >>【関連記事】<< ●社説:男性介護者 悩み語り、支え合いたい(京都新聞 2009/03/02) http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20090302_2.html ●社説:介護する男性に―「ケア友」をつくろう(朝日新聞 2009/03/08) http://www.asahi.com/paper/editorial20090308.html#Edit2 ●ひと:荒川不二夫さん 男性介護者と支援者の全国組織代表 (毎日新聞 2009/03/09) http://mainichi.jp/select/opinion/hito/news/20090309k0000m070098000c.html ●特集:朗(老)年最前線 第7部 介護悲劇を防ぐ(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/rounen/ ●特集:介護の心(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kaigo/kokoro/ ●独身息子の母介護(産経新聞 2009/03/09〜13) (1)仕事辞め、精神的に追い込まれ http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090309/wlf0903090753000-n1.htm (2)働き盛り、伝わらない情報 http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090310/wlf0903100813000-n1.htm (3)年金あてにし、虐待も http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090311/wlf0903110806001-n1.htm (4)仲間と共に「幸せ」かみしめ http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090312/wlf0903120817000-n1.htm 家事力が左右する介護負担 http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090313/wlf0903130756000-n1.htm ●家族が危ない:シリーズ介護・第2部(毎日新聞 2009/03/09〜12) (1)自らの死予感、妻絞殺 http://mainichi.jp/life/health/news/20090303ddm013100131000c.html (2)苦労した母、私が大事に http://mainichi.jp/life/health/news/20090304ddm013100138000c.html (3)貯蓄崩さず生活できた http://mainichi.jp/life/health/news/20090310ddm013100157000c.html (4)「私がやらねば」支援拒み http://mainichi.jp/life/health/news/20090311ddm013100122000c.html (5)女性の声が英国変えた http://mainichi.jp/life/health/news/20090312ddm013100101000c.html ●介護担う男性(読売新聞 2009/03/03〜04) (上)家事不慣れ 支援足りず http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/saizensen/20090303-OYT8T00597.htm (下)取りにくい休業 やむなく退職も http://www.yomiuri.co.jp/iryou/kyousei/saizensen/20090304-OYT8T00567.htm ●増える介護離職(産経新聞 2009/02/02〜06) (上)不況で再就職なく…共倒れ寸前 http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090202/wlf0902020804000-n1.htm (中)転勤に応じられず仕事断念 http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090203/wlf0902030758000-n1.htm (下)非正規に転じ手詰まりに http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090204/wlf0902040818001-n1.htm 子守歌が支える介護負担 http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/090206/wlf0902060811000-n1.htm ●生活ドキュメント 息子介護(読売新聞 2008/04/23〜26) (1)母を世話 会社は辞めた http://www.yomiuri.co.jp/iryou/feature/20080428-OYT8T00480.htm (2)できないこと 押しつけない http://www.yomiuri.co.jp/iryou/feature/20080428-OYT8T00458.htm (3)引きこもり 支援拒み親殺害 http://www.yomiuri.co.jp/iryou/feature/20080428-OYT8T00475.htm (4)「ご近所さん」に支えられ http://www.yomiuri.co.jp/iryou/feature/20080428-OYT8T00477.htm ●「介護と仕事」どちらかを選べない(産経新聞 2008/10/06〜08) (上)足りない支給限度額 http://sankei.jp.msn.com/life/body/081006/bdy0810060758001-n1.htm (中)留守中も“サポート http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/081007/wlf0810070834000-n1.htm (下)“日中独居”見守るご近所さん http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/081008/wlf0810080821002-n1.htm >>【ふらっとプレス バックナンバー】<< ●2008/10/10発行 No.0367【特集:高齢者虐待】 http://archive.mag2.com/0000066949/20081010193000000.html ※すべての引用記事は、リンク先の保存期間などの理由により、削除されてい る場合がありますのでご了承ください。 >>【ふらっと・BeFLAT関連記事】<< ●言葉の介護はほんまに大切ですな 前高槻市長 江村利雄さん http://www.jinken.ne.jp/aged/emura/emu01.html ●フェミニズムは男性の幸せへの道しるべ 塾講師 清水宏さん http://www.jinken.ne.jp/gender/shimizu/index.html ●「老い」と真正面から向き合うことで、見えてくる家族の絆 映画「折り梅」監督 松井久子さん http://www.jinken.ne.jp/aged/matsui/index.html ●タダ働きの献身的介護なんて、くそくらえ ノンフィクション作家 門野晴子さん http://www.jinken.ne.jp/aged/kadono/kad01.html ●「見守りの介護」がピンチをチャンスに変えてくれた 堀川病院元院長 谷口政春さん http://www.jinken.ne.jp/aged/taniguchi/index.html >>【参考ページ】<< ●介護保険制度Q&A(厚生労働省) http://www1.mhlw.go.jp/topics/kaigo99_4/kaigo5.html ●介護110番(イメージラボラトリー) http://www.kaigo110.co.jp/ ●介護の心得と介護保険(介護知恵モール) http://www.net-kaigo.com/kokoroe/index.html ●遠距離介護コミュニティー NPO法人パオッコ http://www.paokko.org/ =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ ふらっと相談室 ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ ■■事例で納得Q&A■■ http://www.jinken.ne.jp/soudan/index.html ふらっと相談室Q&A:子どもに関する問題 11本(2009/02/13更新) >いじめ・不登校・体罰 ・中1の息子がいじめにあっているようだ ・子どもへのいじめを学校に認識させたい ・わが子へのいじめに、学校も相手の親も対応しない ・娘がいじめられているようだ。親としてどうすれば? ・クラスのボス的存在の子どもを担任も親も放任している ・遅刻や欠席を繰り返す、無気力な子ども ・小6の息子が不登校になり、親としての自信をなくしてしまった ・登校をいやがる子ども。いじめられているようだが ・高校へ行こうとしない息子。このままでは中退になってしまう ・高校入学直後から不登校の娘。退学も考えているが ・両親の離婚後、新しい環境になじめない小3の娘 ■今週のQ&A■ << 遅刻や欠席を繰り返す、無気力な子ども >> Q.中学1年の息子が遅刻や欠席を繰り返します。声をかけてもなかなか起き ません。勉強は遅れるし、無気力な様子が心配です。 A.朝のあわただしい時間帯のなかで、子どもさんの様子をじっくりと見てく ださい。遅刻や欠席をしてしまうのは、いくつかの原因が重なった結果である ことも多いからです。まず、生活リズムの乱れからくる体調不良や気分の減退 などは考えられませんか? 夜型の生活や、不規則な生活リズムになってしまっていたりしては、学校へは 行きたいと思っていても体が十分に活動できないこともあります。そうであれ ば、基本的な生活リズムを確立してあげることが大切です。家族全体の生活リ ズムを振り返ってみることも、解決の糸口になるかもしれませんね。 何か悩みがあって遅刻や欠席につながってしまうことも考えられます。大人に は考えられないような悩みや小さなハードルが原因で、学校に行きづらくなる ことがあるのです。息子さんの様子に小さな変化はありませんか? いずれにせよ、ゆっくり話をする機会を見つけてください。話し合いは、子ど もも心を開いてゆったりと話ができる時間帯にし、まずはじっくりと子どもの 話を聞くということから久タートすることも大切です。 また、親と離れることが不安で、登校できないというケースもあります。学校 での様子や変化については担任の先生などに聞き、学校・家庭両面での子ども の様子を総合的に見ながら、原因をさぐり解決の方法を考えていくことも大切 ですね。 =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ トピックス ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ ・DV被害数、過去最多 ストーカーも増加 ・成年縦断調査:「非正規」結婚の壁に 20〜30歳代「正規」の半数 ・障害児の放課後支援(上)大幅報酬カット 窮地の「居場所」 ・出会い系喫茶を風営法で規制 「18禁」で児童買春防止へ ・ホームレス、大都市は増加 大阪府は4302人 ほか http://www.jinken.ne.jp/topics/topic_allview.php =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ イベント ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ ・【大阪】個人情報が「のぞき見」されている!? ・【大阪】反貧困・春の大相談会in大阪 ・【東京】映画上映会「フツーの仕事がしたい」 ・【神奈川】アムネスティコンサート in よこはま ・【東京】住まいの貧困に取り組むネットワーク設立集会 ほか http://www.jinken.ne.jp/event/event_allview.php ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●編集後記● 佐江衆一さんの『黄落』という小説があります。息子夫婦が老親を介護する物 語です。ドゥ・マゴ文学賞を受賞してテレビドラマにもなったのでご存じの方 も多いと思います。重くて辛い話ですが、ときどき笑えます。たとえば・・・ 小説に登場する息子は「介護は妻・娘・嫁がするもの」という固定化された性 別役割分担意識が強く、はじめの頃はいっしょうけんめい介護する妻に向かっ て「かわいそうに。君は嫁だから介護しなくてはならないのだ(涙)」という ようなことを言い、妻に離婚を申し出ます。 妻がすかさず「泣いてる暇があったら、1回でもお母さんのオムツ替えてちょ うだい」というようなことを言って切り返すと、夫がポカーンとするシーンが あります。それ以降、息子は介護に積極的にかかわっていくという展開です。 作者自身の体験にもとづいているので、赤裸々な介護シーンは息をのむものが ありました。細かいところを忘れているので、もう一度読んでみようと思いま す。あれ、この話、前にも書いたような気がしてきました(苦笑)。(S) ●佐江衆一『黄落』新潮文庫(Amazon) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101466076/flat-22/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆このメールマガジンは、等幅フォントに最適化されています◆ Windowsユーザーの方・・・MSゴシックフォント Macユーザーの方・・・・・・・Osaka等幅フォント ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行 ニューメディア人権機構 http://www.jinken.ne.jp/ メールでのお問い合わせ mailto:info@jinken.ne.jp 購読の解除・新規登録 http://www.jinken.ne.jp/about/magmag.html バックナンバー http://archive.mag2.com/0000066949/index.html 総発行部数 1131部(2008/12/08現在)---Since 2001/05/11--- Copyright 2009 New Media Human Rights Organization All Rights Reserved ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



