2009/02/20
ふらっとプレスNo.385【特集:ワークシェアリング】
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ ふらっとプレス 2009/02/20発行 No.0385 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ http://www.jinken.ne.jp 人権をもっとやさしく、もっと身近に……。 ニューメディア人権機構がほぼ週に一回、 人権に関する情報をお届けするメールマガジンです。 =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ 特集 ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ >>>■■ ワークシェアリング ■■<<< >>>■■ 基盤となる社会保障がしっかりしていてこそ ■■<<< ★2月18日、自動車メーカーなどの労働組合が賃金改善に関する要求書を会 社側に一斉に提出し、今年の春闘が本格的にスタートしました。景気が急激に 悪化するなか、雇用の確保を徹底しながらどのように賃金引き上げを実現する かが焦点になっています。 ●焦点・09春闘:ワークシェア、かみ合わず(毎日新聞 2009/02/18) http://mainichi.jp/select/biz/news/20090218ddm008020035000c.html ●09春闘 労使インタビュー(読売新聞 2009/02/11) http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/workshare/wo090211.htm ●ワークシェアリングで雇用は守れるの?(毎日新聞 2009/01/23) http://mainichi.jp/life/today/news/20090123ddm003070117000c.html ★1月初旬に、日本経団連の御手洗冨士夫会長が、企業の雇用維持対策として 導入する可能性に言及して以来、「ワークシェアリング」が大きな議論になっ ています。今週は、雇用危機を乗り越える可能性として、「ワークシェアリン グ」についてまとめてみました。 ●雇用春闘、ワークシェアが焦点 賃上げ、非正規は置き去り? (産経新聞 2009/01/08) http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090108/biz0901082339020-n1.htm ★ワークシェアリングが注目を集めたのは、今回が初めてではなく、90年代 末から00年代の初めにかけて、労働市場の大きなテーマになりました。しか しその後の景気回復によって、ワークシェアリングの議論も立ち消えになって しまいました。 ●ワークシェアリング考 景気低迷「底なし」…国の出番だ (毎日新聞 2009/02/18) http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090218dde012040025000c.html ★ワークシェアリングは、(1)正規労働者の所定内労働時間を減らし、社内 で雇用を維持する緊急避難型、(2)労働時間を短縮し、新たな雇用機会を生 み出す雇用創出型、(3)短時間勤務の導入など働き方を多様化し、雇用機会 を提供する多様就業対応型、に大別されます。 ●ワークシェアリング サービス残業解消が大前提(東京新聞 2009/01/25) http://www.tokyo-np.co.jp/article/seikatuzukan/2009/CK2009012502000148.html ★これまでワークシェアリングが日本に根付かなかったのは、景気回復で必要 性が薄れた事情に加え、実際に制度を導入するとなると、経営者と労働組合双 方にさまざまな思惑があるためだと言われています。 ●基礎からわかる「ワークシェアリング」(読売新聞 2009/01/22) http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/workshare/wo090122.htm ★朝日新聞社の全国世論調査によると、ワークシェアリングについては、賛成 68%、反対19%という結果が出ました。年代や職業層での差は比較的小さ く、幅広く理解されていることがうかがる、とまとめています。 ●ワークシェア、68%が賛成 朝日新聞2月世論調査 (朝日新聞 2009/02/09) http://www.asahi.com/special/08016/TKY200902090257.html ★一方、ネットエイジア株式会社によるワークシェアリングに関しての意識調 査によると、ワークシェアリング制度の導入ついて、51%の回答者が賛成と 回答しています。また、日本でワークシェアリング制度が根付くと思うかを聞 いたところ、日本では根付かないは65%という結果が出ています。 ●ワークシェアリングに関する調査〜ワークシェア根付かない65%〜 (ネットエイジアリサーチ 2009/02/03) http://www.mobile-research.jp/investigation/research_date_090203.html ★「現状のままでのワークシェアリングは、万能の特効薬ではない」との指摘 もあります。緊急退避として「雇用を確保するため、仕事を分け合う」という 発想が、副作用のある劇薬のようなもので、最悪の場合、生産部門の全員が大 幅な「収入減」を強いられる危険性さえ孕んでいる、ということです。 ●ワークシェアリングは万能の特効薬か (日経ビジネスオンライン 2009/02/09) http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090209/130741/ ★政府・与党は雇用対策として、従業員の労働時間短縮で新たに失業者を雇う 形態の「ワークシェアリング」を実施する企業に財政支援する方針を固めまし た。 ★新たな助成制度導入に際し、新規雇用者の賃金を著しく引き下げ、助成額と の差額獲得を狙う悪質な企業が出ることを防ぐため、企業に「ワークシェアリ ング計画」策定を義務づけ、ハローワークで審査するなどの案も浮上していま す。 ●ワークシェア企業に助成(読売新聞 2009/02/12) http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/workshare/wo090212.htm ★緊急避難型ワークシェアリングは、当面の失業者増大にブレーキをかけるに は有効ですが、それぞれの労働時間が短くなる分、賃金も大幅に減額します。 社員のアルバイトなどの副業を容認する企業も出てきましたが、長期的に考え た場合、「サービス残業」や「年休未消化」「同一労働・同一賃金」など、労 働環境には見直すべき課題が山積みです。 ★一方、子育て中の母親や障害者の雇用も生み出す形となる多様就業型ワーク シェアリングを取り入れた企業は、「不況対策ではなく、家庭と仕事の両立と いう視点でワークシェアを考えるべきだ」と話しています。 ●定着するか…ワークシェアリング各社各様(読売新聞 2009/02/17) http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090217-OYT1T00565.htm ●短時間正社員制度導入支援ナビ(厚生労働省) http://tanjikan.mhlw.go.jp/ ★「ワークシェアリング」の是非を議論するためには、基盤となる社会保障が しっかりしていて、仕事を分け合って賃金が減っても食べていけるということ が大前提であることはいうまでもありません。 ★1980年代、オランダが不況のどん底から経済復活を遂げた背景には、 賃金抑制と雇用確保に取り組む「ワッセナー合意」と呼ばれる政・労・使の3 者間の合意がありました。ここで重要な役割を果たすのが、法的整備も含め、 政府の社会保障に対するさまざまな取り組みです。 ★政府・与党は、未曾有の経済危機が雇用を直撃するなか、雇用維持に向けて 政府、労働界、経済界の代表者による「政労使会議」を設置する方向で検討に 入りましたが、政府が積極的に労使の間を取り持つことで、雇用維持に向けた 対策が一気に動き出す可能性が強まってきました。 ●ワークシェア導入に向け「政労使会議」の設置を検討 政府与党 (産経新聞 2009/02/01) http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090201/stt0902010127000-n1.htm ★過労死するほど働く人がいる一方で、失業しても生活保護が受けられず餓死 する人がいるという現実を見据え、ワークライフバランスも含めた問題として 社会全体で「ワークシェアリング」を捉える必要があるのではないでしょうか。 >>【関連記事】<< ●社説:春闘要求提出 雇用不安の解消を優先させよ (読売新聞 2009/02/20) http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090219-OYT1T01123.htm ●社説:春闘交渉開始 労使の溝狭める努力必要(山陽新聞 2009/02/20) http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2009/02/20/2009022009112867002.html ●主張:春闘方針 雇用維持に労使で協調を (産経新聞 2009/02/17) http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081217/plc0812170258001-n1.htm ●社説:春闘スタート 格差是正めざす道にも(中国新聞 2009/01/24) http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200801240153.html ●社説:春闘スタート ワークシェア論議深めよ(山陽新聞 2009/01/17) http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2009/01/17/2009011709423394009.html ●社説:春闘始動]雇用での連携は不可欠(南日本新聞 2009/01/17) http://373news.com/_column/syasetu.php?ym=200901&storyid=14756 ●社説:危機下の春闘 重い労使トップの責任(東京新聞 2009/01/16) http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2009011602000111.html ●社説:春闘幕開け/雇用問題に光は見えるか(神戸新聞 2009/01/16) http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0001657424.shtml ●社説:ワークシェア 雇用確保へ議論深めよ(京都新聞 2009/01/15) http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20090115_2.html ●特集:働けど貧困(朝日新聞) http://www.asahi.com/special/08016/ ●特集:大揺れ雇用(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/feature/20081209-206556/index.htm ●特集:ワークシェアリング(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/workshare/ ●特集:非正規雇用と人権・貧困問題(JANJAN) http://www.news.janjan.jp/living/0812/0812210897/1.php ●緊急報告:製造業派遣は何をもたらしたか(NHK総合) http://www.nhk.or.jp/special/onair/090207.html ●日本の、これから:雇用(NHK総合) http://www.nhk.or.jp/korekara/nk22_ky/index.html ●ワークライフバランス先進国をリポート ――女性が最も働きやすい国、オランダの秘密を探った! (日経ウーマン 2008/12/25) http://woman.nikkei.co.jp/hakusho/article.aspx?id=20081225f5000f5 >>【ふらっとプレス バックナンバー】<< ●2008/12/12発行 No.0376【特集:急速な雇用環境の悪化】 http://archive.mag2.com/0000066949/20081212210000000.html ※すべての引用記事は、リンク先の保存期間などの理由により、削除されてい る場合がありますのでご了承ください。 =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ ふらっと相談室 ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ ■■事例で納得Q&A■■ http://www.jinken.ne.jp/soudan/index.html ふらっと相談室Q&A:子どもに関する問題 11本(2009/02/13更新) >いじめ・不登校・体罰 ・中1の息子がいじめにあっているようだ ・子どもへのいじめを学校に認識させたい ・わが子へのいじめに、学校も相手の親も対応しない ・娘がいじめられているようだ。親としてどうすれば? ・クラスのボス的存在の子どもを担任も親も放任している ・遅刻や欠席を繰り返す、無気力な子ども ・小6の息子が不登校になり、親としての自信をなくしてしまった ・登校をいやがる子ども。いじめられているようだが ・高校へ行こうとしない息子。このままでは中退になってしまう ・高校入学直後から不登校の娘。退学も考えているが ・両親の離婚後、新しい環境になじめない小3の娘 ■今週のQ&A■ << 両親の離婚後、新しい環境になじめない小3の娘 >> Q.離婚し、小学3年生の娘を連れて実家へ戻り、私の両親といっしょに暮ら しています。娘は新しい学校の担任と折り合いが悪く、登校しても保健室に直 行する毎日です。担任の顔を見ると隠れてしまうほど拒否反応を示し、学校行 事にも参加できていません。担任は何でも点数化して評価する人で、私もなじ めないのですが…。 私の母は孫に勉強のことなどを厳しく言います。両親と私の関係はよくなく、 「子育ては絶対に失敗したくない」と思う私は、つい母以上に口やかましく なってしまい、娘に悪い影響を与えているように思うので、何とか環境(家と 学校)を変えたいのですが。 A.今のままでは環境を変えても同じことが起こる可能性があります。つまり、 娘さんの立つ瀬がないのです。誰かが娘さんの味方になり、話に耳を傾け、そ の気持ちをしっかり受け止めてあげることが必要です。 「自分の思っていることを言える場所がある」と実感できることが大切です。 家庭は子どもの心の居場所。そのためにもあなたのご両親との話し合いもしっ かりとしてください。 学校側とは、担任も含めて教頭や校長と話し合いの場をもつこと。どうすれば 娘さんが楽しく学校生活を送れるようになるかを一番に、じっくりと話し合っ てみてください。 いきなり教室に入るのが難しいようなら、校外学習や学校行事などにもできる だけ参加すれば、友達同士のふれあいもできるようになります。そして機会あ るごとに、娘さんのよいところを認め、ほめてください。 =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ トピックス ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ ・横浜事件:第4次再審初公判 請求から22年「こんなに時間かかるとは」 ・医師臨床研修:1年短縮へ ・自治体の臨時職員募集、都市部で空振り 地方は殺到も ・正義のかたち:死刑・日米家族の選択 ・生活危機:高校生1割「進学断念」 ほか http://www.jinken.ne.jp/topics/topic_allview.php =================================== ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ イベント ┃ ┗━━━━━━━━━━┛ ・【大阪】堺市平和と人権を尊重するまちづくり条例推進講演会 ・【愛知】学習会「『障害者の権利条約』と私たちの生活」 ・【大阪】借金なんでも相談会 ・【東京】写真展・講座「リーブラで出会うアイヌ」 ・【大阪】人権講演会「こころをつなぐ〜被差別民衆と伝承文化〜」 ほか http://www.jinken.ne.jp/event/event_allview.php ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●編集後記● はじめて「猫カフェ」という単語を目にしたとき、それは「猫を連れて行ける カフェ」で、幼い子どもと親が交流する「子育てサークル」のようなものだと 思っていました。きゃ、行きたい!と思ったものです。 そうよね、いつも留守番している飼い猫を広いお部屋で遊ばせて、思い切り走 り回らせて、飼い主は「○○ちゃん、噛んだらダメよ」なんて声をかけながら 飼い主友だちとお喋りする・・・(想像中)。まぁ、すばらしい!と。 だがしかし、よく読んでみたらそうではなくて、「猫が放し飼いされている店 で、お客さんは猫を眺めたり撫でたりしながら癒されるカフェ」のことで、猫 が好きだけど自宅で飼えない人などが行くそうです。ちぇ、がっかり。(S) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆このメールマガジンは、等幅フォントに最適化されています◆ Windowsユーザーの方・・・MSゴシックフォント Macユーザーの方・・・・・・・Osaka等幅フォント ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発行 ニューメディア人権機構 http://www.jinken.ne.jp/ メールでのお問い合わせ mailto:info@jinken.ne.jp 購読の解除・新規登録 http://www.jinken.ne.jp/about/magmag.html バックナンバー http://archive.mag2.com/0000066949/index.html 総発行部数 1131部(2008/12/08現在) ---Since 2001/05/11--- Copyright 2008 New Media Human Rights Organization All Rights Reserved ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


