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2008/03/21

ふらっとプレスNo.340【特集:横浜事件再審上告棄却】

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          ふらっとプレス     2008/03/21発行 No.0340
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   特集
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 >>>■■ 横浜事件再審上告棄却 ■■<<<
 >>>■■ 過去の過ちを認めない裁判所は、またチャンスを逃した ■■<<<
★拷問などによる虚偽の自白により有罪になり、戦時下最大の言論弾圧事件と
される「横浜事件」の再審上告審判決が3月14日、最高裁でありました。

★裁判長は元被告側の上告を棄却し、治安維持法の廃止と大赦を理由に、有罪
無罪の判断をしないまま裁判を打ち切る「免訴」の判決を言い渡し、裁判手続
きは事実上終結しました。

●横浜事件、「免訴」で終結 最高裁が上告棄却 5人の無罪言及せず
(西日本新聞 2008/03/15)
http://www.nishinippon.co.jp/news/wordbox/display/5567/

●横浜事件再審、歯がゆい「免訴」判決が確定
(JANJAN 2008/03/15)
http://www.news.janjan.jp/living/0803/0803152831/1.php

★再審では、刑事訴訟法の免訴の規定が、無実の人の救済を目的とする再審で
も適用されるかどうかが争点でした。判決は「免訴の理由があるときは裁判を
打ち切る」との最高裁判例を踏襲し、「無実の人の救済が目的の再審であって
も適用される」と判断しました。

●横浜事件 元被告側の上告棄却 最高裁『再審でも免訴適用』
(東京新聞 2008/03/15)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008031502095524.html

★記者会見した遺族と弁護団は、「三年前に(再審開始という)重い扉が開か
れたと思ったが、また閉ざされた。司法は自らの責任を認めるべきだ」「最高
裁は『憲法の番人』。もう少し過去の事実と向き合ってくれると思ったが、木
で鼻をくくったような判決で残念だ」など語り、判決を厳しく批判しました。

●横浜事件:免訴 遺族ら「再審、何だった」 判決に怒り、落胆
(毎日新聞 2008/03/15)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080315ddm012040142000c.html

●横浜事件再審上告棄却 遺族ら判決を痛烈批判
(東京新聞 2008/03/15)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20080315/CK2008031502095535.html

●無罪へ 司法の壁厚く 横浜事件、遺族「お粗末な判決」
(中日新聞 2008/03/15)
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008031502095450.html

★再審の理念は、無罪の人を救済することにほかなりません。しかし、今回の
判決は有罪か無罪かの言及さえせず、遺族が60年以上求めてきた「無罪判決
で名誉回復を」という願いはかなわなかったことになります。

★裁判所は過去の過ちを認めようとせず、人権侵害行為の謝罪もせず、法律論
に逃げ込んでしまいました。過去の過ちを認め、国民の信頼を回復するチャン
スを、またしても逃したと言えるでしょう。

★裁判所は「開かれた司法」を目指し、国民が裁判官と一緒に刑事裁判を審理
する裁判員制度が2009年5月までに導入される予定ですが、今回の判決で
露呈した裁判所の体質は、制度自体を揺るがすものではないでしょうか。

 >>【関連記事】<<<
●社説:横浜事件免訴 実体審理せず終結とは残念だ(愛媛新聞 2008/03/16)
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017200803164230.html

●社説:横浜事件再審終結  言論弾圧の過去 清算せず(徳島新聞 2008/03/16)
http://www.topics.or.jp/index.html?m1=10&m2=33&eid=news_120563253052&vm=1

●社説:横浜事件 遺族の心晴らさぬ「免訴」(山陽新聞 2008/03/16)
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/03/16/2008031609373135002.html

●社説:横浜事件 司法の「清算」進まず残念だ(毎日新聞 2008/03/15)
http://www.mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20080315ddm005070008000c.html

●社説:横浜事件免訴 歴史から目そらす判決(北海道新聞 2008/03/15)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/81654.html

●社説:横浜事件判決 過ち直視せぬ決着では(中国新聞 2008/03/15)
http://www.chugoku-np.co.jp/Syasetu/Sh200803150163.html

●社説:「免訴」では心に響かない 横浜事件(西日本新聞 2008/03/15)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/column/syasetu/20080315/20080315_002.shtml

●横浜事件免訴確定へ 元被告ら名誉回復ならず(東京新聞 2008/02/23)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008022302089835.html

>>【参考ページ】<<<
●横浜事件の再審を実現しよう!全国ネットワーク
http://members.at.infoseek.co.jp/yoko_hama/main.html

●横浜事件(法政大学大原社会問題研究所)
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/rn/senji2/rnsenji2-223.html

●横浜事件再審判決に関する会長談話(日本弁護士連合会)
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/060209.html

●冤罪事件関係データベース
http://ewsn.voxx.jp/fh/enzai.html

●ある日、突然犯人に…(テレビ朝日 2005/02/13)◆動画配信あり◆
http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/update/special_back/20050213_010.html

●テレビ朝日「ザ・スクープ」目次ページ
http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/index.html

>>【ふらっと・BeFLAT関連記事】<<
●ふらっと 特集:ネットと人権
ホームページで再審の扉をひらく「冤罪狭山事件」
http://www.jinken.ne.jp/special/net_sayama/index.html

>>【ふらっとプレスのバックナンバー】<<
(リンク先の記事が削除されている場合がありますのでご了承ください)
●No.0288【特集:でっちあげ捜査】(2007/03/02発行)
http://archive.mag2.com/0000066949/20070302190000000.html

●No.0283【特集:横浜事件の再審控訴棄却】(2007/01/26発行)
http://archive.mag2.com/0000066949/20070126190000000.html

●No.0250【特集:狭山事件第3次再審請求】(2006/05/26発行)
http://archive.mag2.com/0000066949/20060526190000000.html

●No.0236【特集:横浜事件】(2006/02/10発行)
http://archive.mag2.com/0000066949/20060210190000000.html


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  ふらっと相談室
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■■事例で納得Q&A■■
http://www.jinken.ne.jp/soudan/index.html

ふらっと相談室Q&A:高齢者問題 9本(2008/02/29更新)
>介護・施設 5本
・特別養護老人ホームで介護職員から暴言を吐かれた
・食事のサービスを受けたい
・身体的には問題のない認知症の高齢者。訪問看護は利用できる?
・重労働の介護がつらく、精神的に追いつめられている
・病後の高齢者を自宅でケアする自信がない
>後見支援 3本
・物忘れが激しくなってきた。公共料金の支払いなど頼みたい
・認知症の症状のある知人からお金の管理を頼まれたが・・・
・軽い認知症のある母が不要な訪問販売に応じてしまう
>高齢者全般 1本
・ひったくりや空き巣対策を教えてほしい

ピックアップ!
<<認知症の症状のある知人からお金の管理を頼まれたが・・・>>

Q.知人から通帳や印鑑だけでなく、「現金もよく紛失するから」といってお
金の管理も頼まれました。頼んできた知人は認知症があるようなので断りづら
いのですが、責任が重く悩んでいます。何か適切なサービスはありませんか。

A.認知症や知的障害・精神障害のある人は、自分だけでは金銭管理が十分に
できないことが少なくありません。けれどもこれまでは個人の金銭の管理につ
いての公的なサービスがなく、親族や知人、事情を見かねたホームヘルパーな
どが個人的に対応してきましたが、監督の仕組みがないため、不十分な状況と
なっていました。

このような問題に対応するために、判断能力にハンディキャップを有する人を
対象として、日常的な金銭管理の援助とともに福祉サービスなどの利用援助等
を行なう地域福祉権利擁護事業が創設されました。

地域福祉権利擁護事業の利用については、都道府県または市町村の社会福祉協
議会などにご相談ください。

この地域福祉権利擁護事業を利用するには、その事業を実施する社会福祉協議
会等と契約を交わす必要があるため、認知症や障害の程度が非常に重く、契約
を結ぶのが難しい場合には、成年後見制度を利用することになります。


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   トピックス
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・チベット暴動 強圧路線、不満爆発
・無罪へ 司法の壁厚く 横浜事件、遺族「お粗末な判決」
・日本の教育現場レポート 保見団地のデカセギ子弟
・年金3000万件、特定は困難か
・ネットで「人権」発信 弁護士らが人質事件を機に設立 ほか
http://www.jinken.ne.jp/topics/topic_allview.php

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   イベント
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・【東京】辺見庸講演会「死刑と日常」
・【大阪】市民のためのマイケアプラン作成講座
・【東京】伊勢崎賢治さん講演会 現場から見た「紛争屋」の平和論
・【大阪】生野コリアタウンフィールドワーク
・【東京】監獄人権セミナー「長期受刑者の仮釈放を考える」 ほか
http://www.jinken.ne.jp/event/event_allview.php

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●編集後記●
今週の月曜日は、ニューメディア人権機構の総会でした。年度末ぎりぎりのお
忙しいなか、たくさんの方が出席してくださいました。行き届かないところも
あり、申し訳ありませんでした。この場をお借りして、みなさんにお礼とお詫
びを申しあげます。ありがとうございました。

さて、今週の特集「横浜事件」は戦時中の事件ですが、いろいろ調べていくう
ちに、2008年の今と「似てる」と思うところが随所にあります。「思想・
言論弾圧」と言えば、つい最近「靖国映画の試写会をせよ」や「日教組の集会
をさせない」などがすぐに思い浮かびますし、「自白の強要」については、申
すまでもなく枚挙にいとまがありません。

ところで、映画「母べえ」は観ましたか? 吉永小百合さんにうっとりして背
筋を伸ばし「こんな凛とした人になりたい」と思いながら映画館を出たのに、
そのあと友だちと「こんな時代に生まれなくてよかったなんて、今絶対言えな
いよね」と芋焼酎を飲みながら鼻の穴をふくらませて熱く語ってしまい、あっ
という間にいつものがさつな性格に戻ってしまったのでした。(S)

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