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2007/11/15

ふらっとプレスNo.323【特集:療養病床の削減】

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          ふらっとプレス     2007/11/15発行 No.0323
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   特集
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>>■■ 療養病床の削減 ■■<<
>>■■ 「医療制度改革」がもたらす「医療の崩壊」 ■■<<
★先週の「特集:混合診療」に続き、今週も医療制度についての特集です。
昨年成立した医療制度改革関連法は、増え続ける「医療費の抑制」を目的とし、
厚労省は、患者の負担を上げ、病院の診療報酬を下げるなどの制度改革を打ち
出しています。

★今週、糖尿病で入院していた全盲の男性患者が、病院の職員によって公園に
放置されていたという事件が起きました。保護された男性は治療費を滞納して
おり、引き取り手もいない、いわゆる「医療難民」です。

●全盲患者放置:堺市の病院職員が公園に 引き取り断られ
(毎日新聞 2007/11/14)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071114k0000m040112000c.html

●全盲患者放置、「職員が勝手に判断」と病院側
(読売新聞 2007/11/14)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20071114p101.htm

★事件の背景には、「医療制度改革」の柱のひとつである「療養病床の削減」
があります。長期入院患者を受け入れる療養目的の病床の削減によって、退院
しても行き先のない「医療難民」や「介護難民」と呼ばれる患者が増加してい
ます。

●「医療難民」の受け皿乏しく 全盲患者置き去り
(産経新聞 2007/11/13)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/071113/crm0711131341030-n1.htm

★厚労省は、「療養病床再編」という名目で、軽症な患者は在宅介護や有料老
人ホームなどに移行させ、介護型療養病床をもつ施設そのものも、特別養護老
人ホームなど居住型の介護施設へ転換させる方針です。これに対して、「低所
得の患者は行き場を失う」「弱者切り捨て」などの声があがっています。

●医療制度改革を考えるシリーズ(3)亡国の医療制度改革(埼玉県医師会)
http://www.saitama.med.or.jp/top/03.html

●医療制度改革に関する5つの反対・5つの提案(日本医師会)
http://www.med.or.jp/nichikara/five1311.html

★今年日本でも公開されたM・ムーア監督の映画「シッコ」は、アメリカの医
療に警鐘を鳴らしました。しかし、この映画に描かれている「医療崩壊」は、
対岸の火事ではなく、日本の医療の将来を予言していると言っても過言ではあ
りません。

●マイケル・ムーアの突撃取材が暴く米国のイカれた医療事情 - 『シッコ』
(マイコミジャーナル 2007/08/09)
http://journal.mycom.co.jp/articles/2007/08/09/sicko/index.html

・映画『シッコ SiCKO』公式サイト
http://sicko.gyao.jp/

★国民皆保険制度が大きな危機に直面していることを認識し、私たちにとって
必要な制度はどのような制度なのか、治療費どころか保険料さえ払えない低所
得者が病気になった場合どのような手だてがあるのか、はたして「自己責任」
と切り捨てられるものなのか、あらためて考えてみませんか。

>>【関連記事】<<
●社説:患者の不安をどう解消/療養病床の削減(東奥日報 2007/11/07)
http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/sha2007/sha20071107.html

●社説:療養病床削減(宮崎日日新聞 2007/09/27)
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=2115&catid=15

●社説:厚生労働白書/医療のひずみ修正したい(神戸新聞 2007/09/25)
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0000651993.shtml

●社説:療養病床再編 数字先行に無理がある(高知新聞 2007/06/25)
http://203.139.202.230/?&nwSrl=214811&nwIW=1&nwVt=knd

●コラム:越中春秋 対岸の火事ではない(北陸中日新聞 2007/10/18)
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/toku/syunju/CK2007101802057309.html

●連載・特集:いのち見つめて 地域医療の未来
 第5部 転換期の高齢者医療 (23)療養病床再編(上)
(日本海新聞  2007/09/21)
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/inochi/070921.html

●連載・特集:いのち見つめて 地域医療の未来(バックナンバー一覧)
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/inochi/070924.html

●連載・特集:明日の私:どこで死にますか
 第1部・療養病床削減/1 父の入院先が閉じた
(毎日新聞 2007/04/07)
http://mainichi.jp/life/health/tomorrow/archive/news/2007/20070407ddm013100124000c.html

●連載・特集:明日の私 (バックナンバー一覧)
http://mainichi.jp/life/health/tomorrow/archive/index.html

●特集:いきいき健康 医療制度改革(日本経済新聞社)
http://health.nikkei.co.jp/isk/

 >>【参考サイト】<<
●医療制度改革に関する情報(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/index.html

●医療保険制度改革について(意見書)(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/11/s1130-6a.html

●療養病床再編をめぐる問題点(介護保険と医療制度を考える部屋)
http://www.urban.ne.jp/home/haruki3/ryouyoumondai.html

●療養病床以外でこのような患者様をケアできますか?(日本療養病床協会)
http://www.ryouyo.jp/chairman070622-1.html

>>【ふらっとプレスのバックナンバー】<<
(リンク先の記事が削除されている場合がありますのでご了承ください)
●2007/11/09発行 No.0322【特集:混合診療】
http://blog.mag2.com/m/log/0000066949/109140259.html

●2006/06/02発行 No.0251【特集:医療制度改革関連法案】
http://blog.mag2.com/m/log/0000066949/107337828.html

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   ふらっと相談室
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■■事例で納得Q&A■■
http://www.jinken.ne.jp/soudan/index.html

ふらっと相談室Q&A:部落問題 9本(2007/10/15更新)
> 部落問題 7本
・自宅の塀に私のフルネームが書かれた落書きが
・駅の便所で落書きを発見、通報したが時間を取られて
・喫茶店で客同士が頭を寄せてヒソヒソ。差別的な会話を聞いたが
・タクシーに乗った時に、ある運転手さんから「同和はこわい」と言われたが
黙っていた
・住民の意識調査で「さわぐから差別がなくならない」との内容が
・職場の洗面所で「どうせあいつは部落出身だから」との陰口を聞いた
・ネット上の掲示板で実名を出されて誹謗中傷されている
> エセ同和行為 2本
・同和問題への取り組み状況を聞かれ、返答に窮して書籍の購入を約束してし
まった
・「同和問題の図書を買え」と脅され、不安

ピックアップ!
<<自宅の塀に私のフルネームが書かれた落書きが>>

Q.先日、家の塀に、私の名前で「○○は部落」と落書きされていました。
ペンキをきれいに塗って完全に消し去りましたが、それから毎日気になってし
まって、家事をしていても落書きのことを思い出します。外出しようと思って
も、誰かに見張られているのではないかと気味が悪いのです。気にしすぎなの
でしょうか。

A.差別落書きは犯罪です。落書きは消したらおしまい、という人がたくさん
いますが、とんでもないことです。名前は人格なのです。落書きを書いた人の
意図がわからないからこそ不安になるのは当たり前で、こちらには原因すらわ
からないので対策の立てようがないのです。そこが落書きの犯人のねらいなの
です。

有効手段は一つ。町内会全体の協力を得て、塀から公園からすべての落書きを
消し去り、町内をピカピカに磨き上げることです。町内総出で作業をしていれ
ば、犯人の目に入り、犯人が監視されているように感じ始めます。きれいなと
ころには落書きを書きにくいものです。

部落差別や民族差別に関する落書きが多発しています。大きく社会問題として
取り組んでいることには、同じ意味があるのです。ユダヤ人虐殺は、「軽い落
書き」からスタートしています。落書きはどのようなものでも人格の否定であ
り、人権侵害(差別)なのです。

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   トピックス
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・パート3割時代…正社員と同じ業務でも、企業の8割で賃金格差
・学校裏サイト:止まらない中傷、個人攻撃に「スクールガーディアン」
・増える知的障害の子ども 特別支援学級56%増 自治体の対応に遅れ
・薬害肝炎訴訟、福岡高裁も和解勧告…原告「大きな後押し」
・恋人間DV、多い精神的暴力 内閣府調査 「急に機嫌変わる」最多 ほか
http://www.jinken.ne.jp/topics/topic_allview.php

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   イベント
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・【全国】映画「新・あつい壁」上映会
・【全国】ファトヒ・クデイラートさんスピーキング・ツアー
・【大阪】「ハンセン病問題基本法」制定へ 百万人署名達成を願う集い
・【大阪】講座「特別支援教育」
・【東京】第13回障害者政策研究全国集会 ほか
http://www.jinken.ne.jp/event/event_allview.php

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●編集後記●
世界の教育番組を対象にしたコンクール「NHK日本賞」のグランプリに選ば
れたカナダ放送協会制作の「特別授業 差別を知る〜カナダ ある小学校の試
み〜」を再放送で観ました。

カナダの小学3年の子どもたちが、実際に差別を受けたらどう感じるかという
体験授業を通じ、いじめや差別の悲惨さなどを学んでいく過程を描いたドキュ
メンタリーです。

差別する側の子どもがそうではない子どもを攻撃し続けたことは衝撃的でした。
差別される側の子どもたちは悲しそうな顔で必死に耐え、とうとう泣き出して
しまう子もいました。先生がタネあかしをしたときの子どもたちのうれしそう
な笑顔を見るまでは、テレビを見ているほうも「これは実験」と言い聞かせな
ければ理不尽な気持ちをぬぐうことができないほどでした。重要な問題を投げ
かける番組でしたので、再々放送のリクエストメールを送りました。(S)

・NHK日本賞
http://www.nhk.or.jp/jp-prize/index_j.html

・番組紹介ページ
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/071021a.html


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