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2007/07/15

ネットでいこう【2007/07/13】

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2007年7月13日(金)      第69号        第2金曜日発行
            ネットでいこう
          http://www.117.ne.jp/

      インターネットに関する情報や技術解説を
        わかりやすくお伝えしていきます。

    お便り、ご質問はこちらまで info@117.ne.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■■ 目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 □ インターネット豆知識          【送信ドメイン認証】
  □ 117netスタッフの独り言


■■ インターネット豆知識 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【送信ドメイン認証】

 <はじめに>
 ========================================
 昨秋に迷惑メール対策のひとつ「OP25B 」について書きました。
 その効果は高く、迷惑メール発信国ランキングでも常に、上位に位置
 していた「日本」は、2006年の第3四半期以降、上位12位のランキ
 ングからも外れたそうです。
 さて、次に注目され始めているものに「送信ドメイン認証」というも
 のがあります。今年の5月にIETFが送信ドメイン認証「DKIM」を標準
 案として承認したとの報道があり、今後、迷惑メール対策としての導
 入が推進されると思われます。


 <送信ドメイン認証とは>
 ========================================
 一般にメール送信では、簡単に身元を偽ってメールを送ることができ
 てしまいますが、送信元を受信側で確認できるようにすることで迷惑
 メールを減らしていこうというものです。
 送信ドメイン認証には、大きく分けてIPアドレスを使う「SPF 」、 
 「Sender ID」と、電子署名を使う「DKIM」の二つがあります。


 <送信ドメイン認証の概要>
 ========================================
 前述の二つ方式とも送信側はDNS へあらかじめ必要情報を公開してお
 き、受信側は受け取ったメールの情報が、その公開されたDNS の情報
 と合致しているか確かめることで、正しい相手からの送信かを判断し
 ます。
 
  1.1.SPF
  ------------------------------------------------------------
  (RFC4408) Sender Policy Framework (SPF) for Authorizing Use 
         of Domains in E-Mail, Version 1
  ------------------------------------------------------------
  送信側:DNSにSPFレコード(メールサーバのIPアドレス)を登録する
  受信側:"MAIL FROM:"(エンベロープ情報)で示される送信ドメイン
      のSPF レコードに接続元メールサーバが登録されているか
      確認する。
  長所:導入が簡単
  短所:メールの転送やMLへの対応が難しい
  
  1.2.Sender ID
  ------------------------------------------------------------
  (RFC4406) Sender ID: Authenticating E-Mail
  ------------------------------------------------------------
  送信側:DNSにSPFレコード(メールサーバのIPアドレス)を登録する
  受信側:"From:" ,"Sender:","Resent-From:","Resent-Sender"(ヘ
      ッダー情報)で示される送信ドメインのSPFレコードに接続
      元メールサーバが登録されているか確認する。
  長所:メールの転送やMLへ対応できる
  短所:国内のプロバイダでは、「SPF 」に比べて導入が少ない
  
  2.DKIM
  ------------------------------------------------------------
  (RFC4871) DomainKeys Identified Mail (DKIM) Signatures
  ------------------------------------------------------------
  送信側:DNSに公開鍵を登録する。
      ヘッダおよび本文を対象に電子署名を作成する。
  受信側:"DKIM-Signature:" で示される送信ドメインの公開鍵で電
      子署名を確認する。
  短所:メールの転送やMLへの対応が難しい


 <送信ドメイン認証の導入状況>
 ========================================
 送信者ドメイン認証は、メール転送やMLへの対応が難しいなど、まだ
 まだこれから解決しなければならない課題も抱えていますが、すでに
 大手プロバイダなどでは導入されはじめており、これからの全体への
 普及が期待されています。


 <おわりに>
 ============================
 実は、117netでも「SPF 」情報をDNS に登録・公開しています。
 「環境保護活動」と同じで、現場でやってることは地味ですが、この
 業界全体としての取り組みで、インターネットの環境も少しでも安全
 で、快適なものになるよう願っています。

<参考とした資料>
[SPF]
http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/special/82senderid/sender101.html
[Sender ID]
http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/special/82senderid/sender101.html
http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/special/87senderid/sender201.html
[DKIM]
http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/special/89dkim/dkim01.html
http://www.dkim.org/


■■ 117netスタッフの独り言 ━━━━━━━━━━━━━━━

 2006年2月10日配信の「ネットでいこう」の中で、デジタルコピーに
 ついて触れていたことを覚えていますか?
 現在、「地上波デジタル放送」の場合は1世代のみコピーが出来る
 COG(コピーワンス:Copy One Generation)というコピー制限がかけ
 られており、COGがかけられた番組をHDDレコーダーに録画した時点で
 それが1世代のコピーとして認識され、これ以上のコピーができなく
 なります。
 HDD内のデータをDVDに移したい場合はコピーではなくムーブ扱いとな
 り、録画データはDVDに移動するためHDD内のデータは削除されます。
 もしHDDからDVDへデータを移動している最中に、停電や機器のトラブ
 ルが発生した場合は、それらのデータが全て無くなってしまうという
 欠点がある、というお話をしました。

 これではひじょうに使いにくく混乱を招くので、COGに代わる新しい
 コピー制限として提案されたのがEPN(Encryption Plus Non-assertion)
 でした。
 これはコピー数やコピー世代制限無しで元データを損なうことなくダ
 ビングを可能にしようというものでした。
 ただ、このEPNはCPRMやHDCPで技術保護を継承できるのですが、誰が
 見ても分かるように、事実上「コピーフリー」と同じです。
 せっかく提案されたこの規格も白紙状態に戻り、新たなコピー制限が
 提案されました。

 「COG + n回」という考え方です。
 これは、n回まではコピーをを許可してダビングを可能とし、n回 + 
 1回目でムーブとなる、という考え方です。
 これまでの「COG」からコピー可能回数を設定したわけです。
 気になるのはそれが何回かということですが、情報通信審議会の検討
 委員会が提案した回数は9回、「COG + 9回」です。
 ということは、ある番組をHDDに録画してそれを含むダビングを9回ま
 で許可し、10回目でムーブとなり録画データはHDDから消去されると
 いうことになります。

 ここでもまた問題が出てきました。
 「9回もコピーを許可するのは多すぎないか?」との声が噴出してい
 るのです。
 著作権団体や映画業界からは反発の声が上がっているようです。
 これではEPNとまでは言わなくてもそれに近い状態になるのではない
 か?ということです。

 せっかく提案された「COG + n回」、これを9回のまま運用するのか、
 回数を減らして運用するのかは今後の議論しだいとなるでしょう。
 正式に決定して運用が開始されるのはまだ先の話になりそうですね。
 個人的にはバックアップを1回取るということで、「COG + 1回」で良
 いんじゃないかと私は思うのですが、みなさんはいかがでしょうか?


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 ネットでいこう               (第2金曜日発行)
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 編集:インターネットサービスプロバイダ
    『117net』(いいなねっと) http://www.117.ne.jp/
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 発行:『117メールマガジン』 http://www.117.ne.jp/117ml/
    117グループ http://www.117.co.jp/
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