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2007/12/03

講談社「ミステリーの館」2007年12月号

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  ノベルス・単行本情報が中心。
                                     
                                     
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       ★★..;☆.. 今号の目次 ..☆;..★★       
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1【12月新刊発売情報】
2【今月の大広間】      ■コーンウェル2年ぶりのシリーズ最新作!
3【こんな処に隠し部屋】   ■二階堂黎人さん登場
4【よもピーの大部屋】    ■25周年ラストスパートです!
5【今月の別荘】       ■ノベルス25周年サイン会情報
6【雇われ管理人室から】   ■販売担当日誌

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      ★★..;☆..12月新刊発売情報 ..☆;.. ★★     
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〈講談社ノベルス〉4点  12月8日頃発売
●『ナナフシの恋〜Mimetic Girl〜』黒田研二
 「新しい教室で待ってます」――呼び出しメールの発信者は25日前に自殺を図り、
 意識不明の重体で入院中のクラスメイト・麻帆だった。不審に思いながらも教室
 に集まる男女6人。消えた携帯電話、移動した教卓、教室に転がる消火器など自
 殺未遂現場に残された数々の謎。自分たちを集めたのは……? 事件の真相に同
 級生たちが迫る!

●『双面獣事件』二階堂黎人
 人間を目から発する光線で焼き殺し、口から吐く黄色い息で肌を爛れさせ窒息死
 させる二つのゴリラのような顔と四本の腕を持つ<双面獣>。この醜悪なる化物
 は次々と殺戮事件を引き起こし、奄美の人々を恐怖へと陥れた。魔獣誕生の秘密
 とは? 殺戮事件の全貌とは? 名探偵・二階堂蘭子の謎解きの冒険が始まる。
 だが彼女を待ち受けていたのは、魔獣を超えた真の悪魔であった――。
 
●『五つの鍵の物語』太田忠司
 とある場所にひっそりと佇む“五つの鍵の博物館”。収蔵されているのは、曰く
 ありげな鍵が描かれた5枚の絵。見るものを選ぶその不思議な絵が語りはじめる
 ――。幻のルイ十六世の鍵を求めて訪れた館で出会う意外な鍵(『十七世の鍵』)。
 「眠り男が、やってくる。そのときまで保管されたし」。不思議な手紙と同封さ
 れていた銀色に光る小さな鍵(『眠りの鍵』)。ほか全五編の鍵をめぐる物語。

●『ST 桃太郎伝説殺人ファイル』今野敏
 東京、神奈川、大阪で男女が相次ぎ殺害された。被害者はいずれも岡山県に関係
 する曰く付きの人物で、死体には“モモタロウ”という文字が刻まれていた……。
 事件解明のため、岡山県警の特命班に召集されたSTは、被害者の遺品から連続
 殺人と、かの地に伝わる“黒い”桃太郎伝説との因縁を見出す! 待望の人気シ
 リーズが再び!

〈講談社文庫ピックアップ〉8点  12月14日発売

●『新装版 猿丸幻視行』井沢元彦
 猿丸大夫、百人一首にも登場するこの伝説の歌人の正体は? 友人の死の謎を解
  き明かす若き日の折口信夫の前に意外な事実が姿を現す。第26回江戸川乱歩賞
 受賞作を新装版で刊行。

●『新装版 ぼくらの時代』栗本薫
 栗本薫は某マンモス私大の3年生。バイト先のKTV局内で発生した女子高生連
 続殺人事件を、ロック・バンド仲間の信とヤスヒコとで解決しようとするのだが
 ……。1978年第24回江戸川乱歩賞受賞作品。

●『21世紀本格宣言』島田荘司
 本格ミステリーはこれからどのような道筋を歩むべきか、第一人者たる著者が、
 さまざまなアプローチから分析する。ミステリー愛好家、また島田ファン必読の
 書!

●『蒼い千鳥 花霞に泳ぐ<薬屋探偵妖綺談>』高里椎奈
 1994年、薬屋探偵の秋がまだドラッグストアのバイトで、座木は高校に入学
 したばかりのころ、座木はコトハという少年に出会い、秋は秘密の呪文を告げら
 れる。人気シリーズ第8弾は深山木薬店開業前夜譚。 

●『空の境界(中)』奈須きのこ 
 あらゆる死を視る能力を得た少女、式。さまよう霊の群れ、人の死を蒐集する螺
 旋建築、すべての存在を殺す彼女のナイフに映る怪異。未体験の物語世界が今、
 始まる。

●『生贄を抱く夜』西澤保彦
 性悪美人に人生を狂わされた友人に、いやいや招かれた豪邸で何がおきたのか?
 歪んだ人間関係と超能力が交錯する表題作ほか神麻嗣子、神余響子らが超常事件
 に挑む! 超常事件に挑む<チョーモンイン>シリーズ。 

●『虹の刺客<小説・伊達騒動>(上)』森村誠一
 仙台藩三代藩主綱宗は、伊達兵部らの御家乗っ取りの策謀にかかり、二十歳にし
 て隠居となる。原田甲斐は綱宗返り咲きを狙うが、六十二万石を巡る内紛は激化
 した。

●『虹の刺客<小説・伊達騒動>(下)』森村誠一
 兵部と対立する伊達安芸は幕府に上訴し、甲斐も大老酒井忠清暗躍の証文を突き
 つける。伊達家重臣皆殺しの策謀渦巻く中、刺客虎之助は壮絶にも主君の盾とな
 った。

〈海外作品〉
●『異邦人(上)(下)』パトリシア・コーンウェル著 相原真理子訳
 12月下旬以降刊行予定

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★★.☆今月の大広間◆☆;.コーンウェル2年ぶりのシリーズ最新作!★★
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 ミス館読者の皆様、大変お待たせいたしました! 前作『神の手(上)(下)』
 より2年ぶりとなります“検屍官シリーズ”の最新作『異邦人(上)(下)』が
 いよいよ発売になります。
 今年の8月には『捜査官ガラーノ』が発売になりましたが、それ以来「検屍官シ
 リーズの新刊はいつになりますか?」「年内には読めますか?」といったお問い
 合わせを販売担当者として何件も受けております。
 皆様が待ちに待っている内容をちょっとだけ紹介すると……。

  米国女子テニス界のスタープレイヤーが休暇先のローマで惨殺された。全身は拷
 問の痕でおおわれ、くり抜かれた眼窩には砂が詰め込まれていた。法医学コンサ
 ルタントのケイ・スカーペッタはイタリアの地を踏む。
 だが真相を追う以前に、現地警察との対立が彼女を待っていた。検屍官シリーズ
 新展開の第15弾。

 尚、『異邦人(上)(下)』は12月の講談社文庫の発売日12月14日には間
 に合いません。申し訳ございません。一日でも早く皆様のお手元に届けられるよ
 う頑張ります。それまでシリーズ既刊や『捜査官ガラーノ』をお読みになりなが
 らお待ちいただければ幸いです。

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★;☆.今月の隠し部屋 ◆ ☆;二階堂黎人さん登場★
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 11月に講談社文庫より『魔術王事件』が発売され、12月に講談社ノベルスよ
 り『双面獣事件』が発売される二階堂黎人さん。今回はミス館読者の皆様のため
 に、二階堂さんより、コメントを戴いております。それでは二階堂さん、よろし
 くお願いします!

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 『双面獣事件』について

 どうも私はasymmetry(非対称、不均衡)なものより、symmetry
 (対称、均斉)なものの方が好きなようだ。
 名探偵・二階堂蘭子シリーズ中の最大長編、『人狼城の恐怖』四部作でも、『第
 一部 ドイツ編』と『第二部 フランス編』は問題編となっていて、どちらから
 先に読んでも良いという趣向を考えた。殺人事件の舞台となる二つの古城が深い
 渓谷を挟んで屹立しているという景色も、まさにsymmetryである。
 この『双面獣事件』は、蘭子シリーズとしては三年ぶりの新作だ。世紀の大犯罪
 者〈魔王ラビリンス〉が登場するラビリンス・サーガの第三長編であり、第一長
 編が『悪魔のラビリンス』(講談社文庫)で、第二長編が『魔術王事件』である。
 その『魔術王事件』と『双面獣事件』が、題名の作りや字数の統一感を含めて、
 やはりsymmetryな関係にある。分量的にも、どちらも原稿用紙換算で千
 五百ほどであり、本のできあがりも同じような厚さになった(けっこう分厚い)。
 また、両者の事件はほぼ同じ頃に起きていて、片方は北海道の函館、片方は九州
 の先、奄美大島が舞台となっている。つまり、ほぼ同時に大事件が二つ、離れた
 場所で起きているので、体が一つしかない蘭子さんは、いろいろと苦慮するわけ
 なのだ。
 といっても、両作品の中身は、風合いが恐ろしく違っている。『魔術王事件』は、
 江戸川乱歩の『蜘蛛男』や『魔術師』、『黄金仮面』など長編(いわゆる通俗長
 編探偵小説)の線を狙ったもので、私の従来の作品同様、密室殺人や密室からの
 消失など、不可能犯罪のオンパレードというものに仕上がっている。
 それに比べて『双面獣事件』の方は、乱歩の『人間豹』のような作品に近い。ト
 リックがどうのこうのというのではなく、ひたすら人外の魔獣と名探偵の死闘が
 続くという怪奇冒険色の強い物語だ。
 これまで蘭子シリーズといえば、密室殺人や足跡のない殺人など、必ず不可能犯
 罪トリックを話の中に盛り込んできた。しかし、この『双面獣事件』では、トリ
 ックらしいトリックはまるで出てこない。犯人捜しという趣向もない。何故なら、
 魔王ラビリンスが影の真犯人であることは隠してもいないし、異形の怪物である
 〈双面獣〉が、ひたすら暴れまわるばかりだからだ。
 そういう意味では、『双面獣事件』は、私の作品の中でも、最も風変わりなもの
 だと言えよう。
 だが、読んでみていただくと解るが、この『双面獣事件』には、通常の推理小説
 では扱い得ないような不可能事が様々出てくる。奥深い神秘や途轍もない秘密も
 ある。恐ろしい陰謀もあれば大殺戮も繰り広げられる、という派手な事件になっ
 ている。
 したがって、読者の期待を決して裏切らない、驚きの作品になっているはずだと、
 自負を持って紹介させていただく。
 なお、『魔術王事件』の方も、ちょうど十一月に講談社文庫に収まったばかりだ。
 両者を合わせて読んでいただければ――話の繋がった部分もあるので――面白さ
 が倍増どころか三倍増になるはずである。

                              <二階堂黎人>

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 二階堂さん、ありがとうございました。
 なお、二階堂さんは、12月15日(土)サイン会の開催が決定しております。
 詳しくは「今月の別荘」をご覧下さい!

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★★.☆よもピーの大部屋◆☆;. 25周年ラストスパートです! ★★
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 『暗黒館の殺人』文庫化を記念して、綾辻行人さんと辻村深月さんの対談があり
 ました。小学生のころからのファンだという辻村さんの熱心で的確な質問は、会
 場のお客さんたちにもわかりやすく、皆さん真剣に聞き入っていましたが、本格
 ミステリやホラー小説への熱い思いだけでなく、作家・綾辻行人ならではの発言
 もたくさんありましたので、ひとつだけ紹介させていただきます。
 ――たとえば「心の闇」という場合でも、自分は「闇」というものがとても好き
 なんだけれども、インターネットなんかだと次から次へとアッという間に消費さ
 れてしまう。何か事件が起きても、「心の闇」のせいにして反省したふりをして
 すぐ忘れてしまう。そういう現実では消費されてしまう言葉を捉え直していく、
 鍛えていくのが作家の役目だと思うんです――。
 この通りに発言されたわけではありませんが、こういうような主旨のことを話さ
 れていて、とても印象的で、さすが綾辻さんと思いました。
 その綾辻さんと有栖川有栖さん監修の「講談社ノベルス25周年記念企画」名作
 復活セレクションは全12巻完結しました。お気に入りの作品はありましたでし
 ょうか?
 また、同じく25周年記念の全国25カ所サイン会も、辻村さんの新刊サイン会
 (1月中旬予定)で完走です!
 師走でお忙しいとは思いますが、要チェックですよ。

                      <文芸図書第三出版部 蓬田勝>

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★★.;☆.今月の別荘●ノベルス25周年サイン会情報 ☆;.★★
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 講談社ノベルス25周年記念イベントとして、サイン会の詳細がぞくぞくと決定
 しております! ミス館読者の皆様の参加をお待ちしております。

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 ■『双面獣事件』刊行記念 二階堂黎人さんサイン会

   日時:2007年12月15日(土)16時〜
   会場:弘栄堂書店 吉祥寺店
      東京都武蔵野市吉祥寺南町1−1−24
      JR吉祥寺駅ビルLONLON2階        
      0422−22−1031
     (サイン会の会場はLONLON1階・花火のひろば)
   ※整理券が必要です。

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 ■『五つの鍵の物語』刊行記念 太田忠司さんサイン会

   日時:2007年12月16日(日)15時〜
   会場:三省堂書店 名古屋テルミナ店
      名古屋市中村区名駅1−1−2
      ターミナルビルB2
   電話:052−562−0077
   ※整理券が必要です。

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 ■『ST 桃太郎伝説殺人ファイル』刊行記念 今野敏さんサイン会

   日時:2007年12月22日(土)16時〜
   会場:啓文堂書店 渋谷店
      東京都渋谷区道玄坂1−4−19
      京王井の頭線渋谷駅西口改札前
      03−5784−3800      
   ※整理券が必要です。

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 ★★..;☆.. 雇われ管理人室から(販売担当日誌) ..☆;..★★ 
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 急に寒くなりました。ミス館読者の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
 12月といえば、各ランキングが発表されますね。今年の皆さんのお気に入りの
 一冊は、どのような評価がなされていたでしょうか。
 せっかくですので、今年発売された講談社ノベルス新刊の中で、私が勝手に選ん
 だベスト3を発表したいと思います。
 3位『金雀枝荘の殺人』著:今邑彩
  殺人の動機と、その背後にあった戦慄の真相に驚愕しました。    
 2位『スロウハイツの神様』著:辻村深月
  伏線の見事なまでの回収に感動しました。読後感最高。
 1位『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』著:深水黎一郎
  「読者が犯人」を完璧に実現。読んだ私が本当に犯人になりました。

                              <営業14号>

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◆ 発行者:株式会社講談社 書籍販売局

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