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管理教育でも自由放任教育でもない、自らの生き方を考えながら主体的に学ぶ探究型学習について、炭谷俊樹(ラーンネット・グローバルスクール代表、ビジネス・ブレークスルー大学院大学教授、知の探究社副社長)が発信します。

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2009/03/22

「第3の教育」第117号

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「第3の教育」メールマガジン               
http://www.l-net.com/tshp/mag/
第117号                        
2008年3月22日発行                         
発行: 炭谷 俊樹
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■ 理系AO入試フォーラムに参加して


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■ 理系AO入試フォーラムに参加して
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 神戸大学発達科学部主催で行われた、「理系AO入試が開く科学者へ
のトビラ」というフォーラムに参加させていただきました。AO入試の
具体的な事例やこれを活用した学生さんの活躍について知ることができ、
とても刺激を受けましたのでご報告します。

 もっとも感動したのはAO入試で大学に進学した学生さん6名のプレゼン
テーションでした。私も子どもの頃から科学者を目指していたのですが、
いまどきの学生さんの情報収集力と行動力の桁違いのすごさには驚き
ました。例えばある学生さんは厳しい環境でも生き延びる生物に興味を
持ち、これについて自分自身で研究し、高校の先生の指導も受けて論文
を書く。さらに、日本の大学の先生で誰がこの分野に強いかをネットで
調べ、さらに直接会いに行って一人1〜2時間も話し込む。その中から
もっとも進みたい大学の研究室を2つ選び、そしてしっかり勉強もして
AO入試で合格し、希望通りの研究室に進んでその先生の指導を受けて
いる、というものです。
 その他にも中学高校時代に科学部に所属し、近隣の子どもたちに
「出前出張授業」というのを数多く実践して来た方や、科学コンテスト
で優秀な賞を取った方など、それぞれ個性が輝いていました。皆さん
共通しているのは、自分の体験を自分の言葉で語っているので、話に
とても迫力があるのです。質疑応対も自分の意見を堂々と答えていました。
社会人や大学の先生も顔負けと言えるほどです。

 理系AO入試についての課題も挙げられていました。もっとも共通で
出ていたのは数学・物理・化学など理系の基礎となる科目の基礎学力の
重要性と、高校生が課題研究を進めるためのサポート体制の2点でした。
AO入試が始まってしばらくは、高校生の課題研究の出来がよければ
基礎学力は問わずに合格させていたケースも多かったようですが、
入学後についていくのが難しかった人もいたようです。これについては
入試時に基礎学力もしっかり見るのと同時に、入学後のサポート体制も
整えているようです。
 より難しい課題が高校での課題研究のサポート体制です。「理数科」
や「科学クラブ」のある学校、あるいは最近は「スーパーサイエンス
ハイスクール(SSH)」という指定校制度もあり、こういう学校だと、
高校生の研究のサポートができるようですが、普通高校だと教科書の
授業で手一杯、サポートは難しいとの意見が多くありました。

 サポート体制のひとつとして、高大連携の話題も挙がっていました。
志ある大学の先生方が、高校に出向いたり、あるいは高校生を大学に
呼んだりして、最先端の科学についての授業や実験をしている事例が
紹介されていました。先にあげた6名の大学生の皆さんもそうでしたが、
高校生までに様々な科学について体験的に知ることを通じ、自分が
将来何をしたいかとか、どこの大学で何を学びたいかということに
ついて具体的に検討することができることは、素晴らしいことだと
思いました。

 全体としては、従来型のペーパーテストでは計ることも伸ばすことも
できない、「問題解決力」や「プレゼンテーション力」、「失敗にも
めげない粘り強い実行力」などが、高校での課題研究やAO入試を
通じて伸ばすことができる。そしてこれが大学に入ってからの伸びに
つながっているというポジティブな意見が多く、明るい兆しでした。

 私自身も、もっと社会と関わって行きたいと考えておられる大学の
先生方と協力させていただきながら、子どもたちの探究力の向上に
つなげていきたい、と思いを新たにしたフォーラムでした。




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■「第3の教育」のホームページ               
http://www.l-net.com/cat25/b_4/
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■関連サイト
ラーンネット・グローバルスクール
http://L-net.com/
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http://tokyocs.org/
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