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管理教育でも自由放任教育でもない、自らの生き方を考えながら主体的に学ぶ探究型学習について、炭谷俊樹(ラーンネット・グローバルスクール代表、ビジネス・ブレークスルー大学院大学教授、知の探究社副社長)が発信します。

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2008/05/17

「第3の教育」第106号

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「第3の教育」メールマガジン               
http://www.l-net.com/tshp/mag/
第106号                        
2008年5月16日発行                         
発行: 炭谷 俊樹
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☆INDEX☆

 ゴールデンウィーク、中国とパラオという全く対照的な2つの国に
行ってきました。今回はそのレポート第1弾パラオ編です。


■ 自然の叡智が感じられる南国の島パラオ


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■ 自然の叡智が感じられる南国の島パラオ
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 パラオというととくにダイバーの方に有名のようですね。私自身は
なじみがなかったのですが、ラーンネットのナビゲータでパラオに
住んだことのある者がおり、彼が「パラオの環境はすばらしい、
是非子どもたちを連れて行きたい。自然を感じ、環境についての学び
になるはず」と熱く語るので、「そこまでいうなら一度行ってみよう」
ということになり、スクールの子どもたちと保護者の有志と一緒に
先週行ってきました。パラオは想像以上に素晴らしいところで、
多くの感動と学びを得て帰ってきました。

 まずはやはり海。浜辺でシュノーケリングするだけでも、たくさんの
珊瑚や魚、貝等を見ることができ幸せな気分になります。さらにボート
で沖に出ればさらに多くの魚がうようよ泳いでいたり、底釣りで魚を
釣って自分たちでさばいて刺身で食べたり、自然と戯れているだけでも
十分楽しく時間を過ごせます。テレビを見たいとか、ショッピング
したいとかも思わず、体が心地よく疲れて自然と早寝早起きになって
いきます。

 しかし今回は単なるレジャーツアーではなく、学習ツアーですので、
さらに付加価値がありました。ひとつはパラオに魅せられ、現地に
住み着いて海の自然等を研究されている日本人の方々にいろいろ
案内していただいたことでした。
中でもとくに印象的だったのが、
珊瑚の保護・増殖の活動を行っているNPO法人「コーラルセイバーズ」:
http://www.coralsavers.org
の代表の知花真二さんに丸一日いろいろ案内いただいたことでした。
我々も珊瑚の増殖に少しながら協力させていただき、
珊瑚の里親となりました。

 さてここでクイズです。皆さんは以下の質問に答えられますか?
1)珊瑚は植物ですか?動物ですか?
2)「なまこ」は海の中でどのような働きをしているのでしょうか?
3)珊瑚は海の熱帯雨林といわれるほどCO2を吸収し酸素を排出する
そうですが これはどういう仕組みですか?
4)パラオの海と日本の海はどのような関係がありますか?
5)世界で珊瑚がどんどん死んでいっている(白化している)と言われて
いますが それは どうしてでしょうか? 

 おそらく1)2)に答えられる人はいても、3)以降は結構難しい
のではないでしょうか?私自身も科学とかを学んできたようで、実際の
自然のことについては知らないことばかりだなと感じました。
パラオの海を体験しながら知花さんの説明を聞いているうちに、
いかに珊瑚、魚、プランクトン、藻、なまこ等々様々な生物が連鎖して
生きているのかが実感として理解できます。さらに生物だけでなく、
気候や地形の変化ともつながっていますし、我々人間の生活とも
つながっているわけです。地球温暖化がどのような影響を与えて
いるかもある程度感じることができます。

 われわれの産業化された生活の中ではあるがままの自然がほとんど
残っていないことが改めてわかるとともに、自然の残されたパラオの
ではまさに「自然の叡智」が我々の想像を超える深みを持っている
ことが感じられました。
まさに「知の探究」の教材としても素晴らしいと感じました。


 自然とのふれあいだけでなく、現地の小学校の子どもたちや先生、
保護者の方々との交流会を実現することもできました。パラオの人たちは、
大自然の中を生きていることもあってか、反応がとてもストレートというか
ピュアな印象でした。われわれの方でコマ、剣玉、折り紙等の日本文化を
紹介して体験してもらったのですが、とても食いつきがよく、一生懸命に
取り組んできました。ドッチボールもしたのですが、とても身体能力が高く、
彼らの投げるパワーや逃げるときのジャンプ力には驚き。女の子でも
すごい球を投げてきて、われわれ日本勢は押されっぱなしでした。
子どもたち同士とても仲良くなり、たった半日の交流では十分でなく、
名残り惜しく分かれることになりました。

 今回行ったスクールの子どもたちに「また行きたい?」と聞くと、
ほぼ全員が「イエス!」。 是非また行ける機会を作りたいと思いました。



「編集後記」
 パラオの人口は約2万人。豊かな自然がそのまま残されている一方で、
産業らしいものはほとんどありません。一方でアメリカの食文化や、
日本の車は輸入されてきます。こういった中で財政的にどのように維持
していくのかは国として大きな課題。自然の維持と経済の発展はどうしても
相容れないのだろうか?考えさせられました。




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