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2009/06/01

巷でひろった健康談義

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  いつも「巷でひろった健康談義」お読みいただきありがとうございます。
         
     誰もが興味あるであろう「健康」についての話を中心に
     ビジネスや時事や昔話などを語っております。

     一人でも多くの方の何かしらの力になればと思います。

    6月に入りました・・・梅雨シーズン突入です。
    日本ならではの季節感なんでしょうけど
    梅雨が好きな人って聞いたことがありません。
    今回はそんな「梅雨」のお話です。
     
   
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巷でひろった健康談義  Vol.371
〜見たり、聞いたり、読んだり、そして体験して知った健康とは〜
発行者:おくむらよしみ 2009年 6月 1日発行

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            ◇◆◇  食中毒の季節、梅雨時   ◆◇◆ 
                                    
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    〜病原菌は1個では発病しません〜
  (食べ物には中毒菌が一杯、それをどう防ぐか?)


6月になりました。6月のイメージは梅雨です。

じめじめとしてうっとうしく、時としては蒸し暑く、晴れの日は強い
日光が紫外線を振りまきます。

こんな陽気のときが、食べ物が最も傷みやすく、夜冷蔵庫にしまい忘れた
煮物が、翌朝妙なにおいがしている、または1〜2日経った野菜に
アオカビがうっすら生えてくる、そんな経験をお持ちの方も多いでしょう。

そんな季節が、食中毒の発生が多い季節です。

一般に食中毒と言われているものには、細菌によって起こる細菌性中毒、
ノロウイルスなどのウイルス性、農薬などの化学物質による化学性、
毒キノコやふぐ毒のような自然毒の4つがあります。

化学的なもの、自然毒の中毒などは、梅雨の季節とはあまり関係なく、
この季節に最も注意するのは、細菌性の中毒です。

最もこれらの中毒も、最近は季節問わず発生し、中毒は湿気の多い暑い
時期のイメージも無くなりつつあります。

それというのも食品の流通と産地が、その昔とは大幅に変わったからです。

すなわち食品の冷凍、冷蔵保存が発達確定され、流通も保冷あるいは凍結
によるものが食品流通の主流、各家庭でも保冷あるいは凍結することで、
食品の劣化や細菌汚染を防ぐ体制が進歩してきたからです。

また産地も、日本国中あらゆるところから運ばれますし、また多くの
輸入食品も食卓に上ります。これら外国産の食品も中毒を起こすものも
多く、記憶に新しい中国産の毒入り餃子はその代表でした。

海外を含め、遠方産地からの商品形態は、その殆どが冷蔵、凍結が多く、
生鮮食品もその中に含まれます。

しかしながら、低温流通している生鮮食品の中には、細菌汚染の防御を
徹底しながら食中毒を引き起こす、病原性微生物が潜在している物も
たくさんあります。

そんな食品が、梅雨時のじめじめし蒸し暑い陽気が続く時期、常温に放置
されていますと、いつの間にか潜んでいた細菌が驚くほど増殖しています。

それを知らずに、加熱もせずに食べますと、下痢や嘔吐の食中毒が発生
するのです。

加熱調理したものでも、菌によっては100℃で10分以上熱を加えないと、
完全に死滅しないものもありますから、生焼けや、半熟、半煮えの状態では
要注意です。

ことに魚介類、肉、卵など動物性食品は、生産段階、屠殺処理段階、
流通段階での病原菌汚染の危険性が高いだけに、一層の注意が必要です。

それというのも、これらの食品は生き物で、飼育されているときは微生物と
共存しています。もっとも生産に寄与する有用微生物が多く、そのおかげで
餌の消化などに役立てていますが、なかにはその微生物に病原性細菌が
混じることもあります。

まして細菌の中には、動物では病気を起こさないが、人間に感染すると
病原菌になる厄介なものもあります。

(後半へ続く)


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(後半始まり)


鶏や牛、豚に感染するサルモネラの一種、エンテリティデュウス菌(腸炎菌)
は、宿主である鶏や豚には症状が出ませんが、保菌鶏が産んだ卵や肉を
通じて人間に感染します。

これだけでなく、現在最も多い中毒発生原因になっているカンピロ
バクター菌も、豚、牛、鳥は発病しませんが、肉や卵を通じ人間にだけ
中毒を発生させます。

梅雨の季節とは関係ありませんが、牡蠣や貝類に感染している、
ノロウイルスも牡蠣は病気になりませんが、人間は激しい中毒症状を
起こします。

このように生産農場にはダメージを起こしていませんので、生産者はその
危険性に気付かず、通常の出荷をします、その流通段階の温湿度が梅雨時の
蒸し暑さですと、汚染していた病害菌は食品の中で繁殖しています。

わが国の生鮮食品の流通は、殆ど低温ですので、この危険性は低いですが、
発展途上国などでは必ずしも日本と同じ条件の低温ではありません。

それゆえ、価格が安い輸入食品の中には、目に見えない恐ろしさが潜在
しているのです。

厚労省の発表によりますと、現在発生している病原菌の80%ぐらいは、
このノロウイルス、カンピロバクター、サルモネラだと言います。

それにくわえれて病原性大腸菌O−157、嫌気性のポツリヌス、黄色
ぶどう状球菌、魚に多い腸炎ビブリオ、学校給食などでよく騒がれる
ウエルシュ菌、セレウス菌などがあります。

ノロウイルス以外は全て細菌です。

細菌は自分達が繁殖するためには、繁殖しやすい環境が必要です。
適当な温度、湿度(水分)、栄養が必要です。

彼らにとって、最も繁殖しやすい環境は、私達のお腹の中、腸管です。
温度は36℃前後ですし、水分は充分にあり、栄養は宿主の人間が食べた
食べ物です。

こんな好条件の環境ですと、細菌達は15分か20分の間に、倍倍と
増えていきます。病原菌も中毒を起こすには少ない細菌数では不可能です。
何万、何百万、何千万、何億と言う菌数が増えることで、腸内の善玉菌
とのシェア争いに勝って悪さを起こします。

その悪さの困ることは、菌が分裂して増えるとき毒のある分泌物を出すこと
です。これが腸内の粘膜を攻撃し、腹痛、悪寒、気鬱、発汗、発熱などの
激しい病状を起こします。

私達はこの悪い病原菌と毒素を早く体外に放出しようとして、下痢を
させたり嘔吐をします。

ある意味では下痢や嘔吐は、病気と闘っている証拠とも言えますが、
肉体的にも気分の上でもかなりのストレスです。

ただ気をつけなくてはいけないのは、毒素の中には血管に侵入し、敗血症や
その他重大な症状を引き起こし、死に至らしめるものもあることです。

たかが食中毒と言っても、病原菌によっては恐ろしいものもあります。

それではなぜ梅雨時が、一番危ない中毒の季節かと言いますと、常温に
置いた食物の中に潜在している細菌が、増殖させるに適した温度湿度ですと、
知らない間に危険食品に変わってるからです。

卵の中に入っているサルモネラ菌が、もし危険の無い数であっても、
繁殖に適する環境下では、たちまちにして何万、何十万個まで増えます。
そんな卵を生で食べたときが危険なのです。

冬場の10℃以下の室内で、繁殖しなかったサルモネラ菌も、梅雨時の
25℃以上の温度の中では、繁殖を繰りかします。繁殖に必要な栄養培地は、
卵という殻の中は栄養たっぷりです。

以前旅行中の体験的食中毒の話を書きましたが、そのなかでも東南アジア
出張中の発病は深刻でした。気候が暑く湿度が多いので、気をつけていても
中毒的発病を何回か起こしています。

中毒菌の感染があったことも事実ですが、それだけでなく海外出張の
疲れた身体では、入った病原菌を退治する、体力と抗体が減っていて、
発病したことも認めなくてはいけません。

同じものを食べていても、現地の人は発病しません。それはその環境に
慣れていることと、旅の疲れがなっかったとも言えますが、同時に少し
ぐらいの病原菌を退化できる、内蔵の訓練がされていたのでしょう。

こんな体験てき病気抵抗力の相違は次回にのべましょう。

何回かの発病のあと、教訓として覚えた食中毒予防法は、まず生物を
食べない、生水を飲まない、料理は過熱を充分にする、古くなった料理は
食べない、お酒を飲みすぎない、食事を食べ過ぎない、排便をスムースに
する、睡眠を良く取る、これを厳守することと決めました。

こんなことは、食中毒発生が多くなる梅雨時の対策と同じです。これを
少しでも守りますと、食中毒発生はかなり防げます。

しかし実際は、このように行かないところに、難しさがあります。
さて次回に譲ります。


2009年6月1日


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