2009/09/24
[MM日本国の研究565]「五輪招致への期待 希望と誇り取り戻す契機に」
2009年09月24日発行 第0565号 特別 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■■ 日本国の研究 ■■■ 不安との訣別/再生のカルテ ■■■ 編集長 猪瀬直樹 ********************************************************************** http://www.inose.gr.jp/mailmaga/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いよいよ来週10月2日金曜日、2016年夏季オリンピックの招致国を決める国 際オリンピック委員会(IOC)総会が開催されます。 デンマーク・コペンハーゲンで開催される総会プレゼンテーションには招致 の看板として各立候補都市から国際的な著名人が参加します。 シカゴ(米国)はオバマ大統領夫人、リオデジャネイロ(ブラジル)はルラ 大統領と元サッカー選手のペレ氏、マドリード(スペイン)はカルロス国王が 招致への熱意を語る予定です。 東京都も鳩山由紀夫首相の参加を要請すべく、18日金曜日、日本オリンピッ ク委員会の竹田恒和会長が首相官邸を訪れました。 石原慎太郎知事は、このIOC総会に鳩山首相が出席する意義を以下のよう に説明しています。 * 「最近のオリンピック招致は国益として位置づけられ政府のトップがカギを握 る」 ロンドン五輪がきまった2005年のシンガポールのIOC総会は、パリが優勢 と言われていた。イギリス・スコットランドのグレンイーグルズ・サミットが 7月6日~7月8日に予定されていた。ところが、IOC総会での投票日はサ ミット初日にあたる7月6日。当日のプレゼンテーションには出席できないブ レア首相は、7月3日に地球の裏側のシンガポールまでベッカムを連れてIO C委員に招致をお願いしてまわり、5日午後、ぎりぎりの日程で現地を出発し た。サミットをやっているのに、とIOC委員らが感激した。 (投票結果) 【1回目】 ロンドン22票、パリ21票、マドリード20票、NY19票、モスクワ15票(落) 【2回目】 マドリード32票、ロンドン27票、パリ25票、NY16票(落) 【3回目】 ロンドン39票、パリ33票、マドリード31票(落) 【4回目】 ロンドン54票、パリ50票(落) 2014冬季オリンピックを勝ち取ったソチ(ロシア)ではプーチン大統領が頑 張った。2007年7月にグアテマラであったIOC総会でソチに決定したが、直 前までは前回バンクーバーに敗れた韓国の平昌が立候補し、最有力とされた。 しかし、プーチンがIOC総会で英語とフランス語(IOCではフランス語は 公用語)でプレゼンした。IOC委員たちが一緒に写真を撮ってもらおうと行 列ができた。 * 訪問を受けて鳩山首相は18日夕方、「東京にオリンピックを招致をしたいと いう多くの国民の皆さんの願いにできるだけ協力を申し上げたい」とコメント しました。 22日火曜日に開催された国連気候変動サミットで温室効果ガス削減「2020年 までに1990年比25パーセント」という大胆な目標を表明した鳩山首相。「環境 五輪」を掲げる東京の顔としてIOC総会への出席が期待されます。 * 今週のメールマガジンは日刊建設工業新聞9月9日水曜日に掲載された猪瀬 直樹のインタビュー「五輪招致への期待 希望と誇り取り戻す契機に」を掲載 します。 五輪開催で東京はどう変わるのか。招致の意義について改めて猪瀬が答えま した。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「五輪招致への期待 希望と誇り取り戻す契機に」 ―招致活動では「環境都市」を前面に押し出してPRをしている。 開催都市を決定するIOC総会が開かれるコペンハーゲンでは、12月には気 候変動枠組み条約締約国会議(COP15)が開かれ、京都議定書の次の枠組み が決まる。 「コペンハーゲン議定書」への流れの中で、「環境」を理念とした開催計画を 訴える東京での開催が決まれば、非常に意義深いのではないか。確かにリオデ ジャネイロの理念「南米初の五輪」にもインパクトがあるが、「環境」を掲げ るわれわれは理性に訴えていく。 五輪に合わせ、マラソンコースは国道、都道という垣根を越えて統一した植 栽にしようという提案もしている。政府の地方分権改革推進委員会で都が求め ている国道246号線や甲州街道の移管に国はなかなか腰が重いが、国土交通 省関東地方整備局と話し合い、日比谷公園沿いの国道の一部で、都が国に代わ って都道と同じ植栽をする了解を取り付けた。 ―開催都市決定の直前に政権が交代する。影響は。 3月に採択された招致を求める国会決議に民主党も賛成した。国の財政保証 も既に決定済みだ。鳩山由紀夫代表にも個別に説明し、「環境」をテーマにし た開催計画について理解してもらったと思う。他の民主党幹部にも党本部に赴 いて直接説明している。五輪招致と聞くと、どうしても大規模なインフラ整備 が行われた1964年の東京五輪のイメージを持たれやすいが、今回の理念を説明 すると賛同してくれる人が多い。 ―経済波及効果への期待も大きい。 五輪という将来の明るい希望が出てくれば、後ろ向きな国民の心理が前向き になる。経済活動にも好影響を与え、将来への悲観的な見方からこれまで控え られていた需要も喚起されるはずだ。これは直接の経済効果以上に大きい。 ―東京で開催することの最大のメリットは。 希望や誇りを取り戻すことだ。日本には今、将来のビジョンがない。日本を 再び世界をリードする国へとよみがえらせるには、環境と平和を訴えるしかな い。優れた環境技術や環境施策を五輪を通して発信し、われわれが生き残る道 として見せていくことが重要だ。 ロンドンは「成熟都市の五輪」の姿を示し12年開催を勝ち取った。日本の 代表選手である東京がこれに続き、世界の先端にいなければならない。東京五 輪は日本全体のためにも必要だ。 (日刊建設工業新聞 09年9月9日水曜日掲載) * メールマガジンの感想をお待ちしております。 「日本国の研究」事務局 info@inose.gr.jp 猪瀬直樹の新着情報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■掲載情報 ・日経BPネットの好評連載「猪瀬直樹の『眼からウロコ』」最新号がアップ されました。「高速無料化、虚偽の説明は訂正すべきだ 偽りの政治発言や 論理矛盾に陥る馬淵議員の発言をめぐって」はこちら。 http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090915/181447/ ・東京都公式ホームページに、財政再建中の北海道夕張市に派遣された東京都 職員のレポートが公開されました。ぜひご覧ください。 http://www.soumu.metro.tokyo.jp/03jinji/yuubari/index.htm ――――――――――――――――――――――――――――――――――― □□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□■□□ 猪瀬直樹新番組・放映開始! ■□■ 『東京からはじめよう』(MXテレビ) ■□■ 次回放送:10月3日(土)21:00-21:55(毎月第1土曜日) 第6回(9/5) ゲスト 田原総一朗・ジャーナリスト 第5回(8/1) ゲスト 渡辺喜美・衆議院議員 第4回(7/4) ゲスト 竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長 第3回(6/6) ゲスト 増田寛也・安心社会実現会議事務局長 第2回(5/2) ゲスト 河野一郎・東京オリンピック招致委員会事務総長 第1回(4/4) ゲスト 丹羽宇一郎・伊藤忠商事会長 ■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■□■■ ◆◇◆◇◆◇ 猪瀬直樹最新刊 ◇◆◇◆◇◆ ◆◇◆◇ 『霞が関「解体」戦争』 ◇◆◇◆ ◆◇◆ (草思社) ◆◇◆ 日本の権力構造のド真ん中に猪瀬直樹が切り込んだ! 地方分権改革推進委員会を舞台に繰り広げられた 官僚とのバトルを大公開。 何を、どう変えれば日本は再生するのか? この国を覆う閉塞感に風穴をあける痛快な書! 草思社の民事再生第一号です。乞う、応援。 http://www.amazon.co.jp/dp/4794216815 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ バックナンバーはこちら。 http://www.inose.gr.jp/mailmaga/index.html ご意見・ご感想はメールでどうぞ。 info@inose.gr.jp 配信解除の方はこちら。 http://www.inose.gr.jp/mailmaga/index.html まぐまぐの配信解除は http://www.mag2.com/m/0000064584.html 猪瀬直樹の公式ホームページはこちら。 http://www.inose.gr.jp/ ○発行 猪瀬直樹事務所 ○編集 猪瀬直樹 ○Copyright (C) 猪瀬直樹事務所 2001-2009 ○リンクはご自由におはりください。ただしこのページは一定期間を過ぎると 削除されることをあらかじめご了解ください。記事、発言等の転載について は事務局までご連絡くださいますよう、お願いします。


