日本国の研究 不安との訣別/再生のカルテ  RSSを登録する

編集長猪瀬直樹。混迷する現代の諸問題への処方箋を経済を中心に提示します。コンセプトはジャーナリズムと歴史的視点の新しい融合。30歳代の現場人間による寄稿、座談会、書評等で構成しています。

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2009/08/27

[MM日本国の研究561]「地方分権の意義」

                  2009年08月27日発行 第0561号 特別
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 ■■■    日本国の研究           
 ■■■    不安との訣別/再生のカルテ
 ■■■                       編集長 猪瀬直樹
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              http://www.inose.gr.jp/mailmaga/index.html

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 いよいよ総選挙が3日後に迫ってきました。30日日曜日の総選挙当日、猪瀬
直樹はテレビ東京の総選挙特番「ニッポン戦略会議~あすへの提言~」(総合
キャスター:小谷真生子・池上彰、解説:田勢康弘)に出演します。
 
 共演者は竹中平蔵・姜尚中・ロバート・A・フェルドマン、北川正恭 、榊
原英資、塩川正十郎 、田中均、伊藤元重(敬称略)。各分野の専門家が揃っ
ています。
 他の番組にはない、骨太の選挙特番をお送りすることになるでしょう。
 
 昨日26日水曜日、猪瀬は山梨県甲府で開催された公開パネルディスカッショ
ン「どうなる これからの山梨!?~地域活性化と未来への展望~」にパネリス
トとして出席しました。
 
 今週のメールマガジンはパネルディスカッションに先駆けて山梨日日新聞8
月22日土曜日付に掲載された地方分権についてのインタビューをお届けします。

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「地方分権の意義」

――地方分権の柱の一つは国から地方自治体への権限と財源の移譲だが、メリ
ットは。

 例えば都内から山梨、長野まで延びている国道20号や、「青山通り」と呼ば
れる国道246号は国が管理しているが、年間清掃費が1キロ平均で約400
万円だ。
 
 一方で都はほぼ同じ交通量、道路幅の都道「目黒通り」を1キロ308万円
で管理している。国は国道管理という末端業務にまでコスト意識が働かない。
 
 国より近い立場で住民から監視を受ける都道府県に予算と権限を移すことで
無駄を省くことができるようになる。また皇居周辺の道路は国や都、緑地は宮
内庁や環境省などが管理し植栽もばらばらだが、一体的に都に管理を移せば解
決する問題だ。
 
 何より分権を進めれば自治体の長が霞が関より住民の方を向くようになる。

――受け皿となる自治体職員の能力も問われると思うが。

 地方分権が進めば一つ一つの自治体は経営体となり、自己責任も生じる。そ
れを知ってもらうために東京都の副知事に就任してすぐ、財政破綻した北海道
夕張市に若い職員2人を派遣するよう提案した。
 
 破綻により午後4時になれば冬でも暖房が切れた庁舎で夜まで働き、公共施
設の雪かき作業なども職員が行わなければならない厳しさは、都庁のような立
派な建物にいたら分からない。
 
 大阪府や広島市に対しても夕張市に職員を送るよう提案し、実行された。山
梨県も職員に自立の意味を知る場を設けてはどうか。

――自民党は衆院選マニフェスト(政権公約)で道州制の「2017年までの導
入」に踏み込んだが、どう見るか。

 道州制はあくまで結果であるべきだ。まず国の持つ財源や権限を都道府県に
移し、都道府県の権限などを市町村に移すプロセスがなければ、統廃合するべ
き国の出先機関が中心の道州となってしまう。
 
 地方分権改革推進委員会も指摘しているが、現時点では道州制を議論する段
階になっていない。

――隣接する山梨県との関係をどのように考えているか。

 米軍横田基地の軍民共用化はアメリカがなかなか譲らない状況が続いている
が、実現すれば空港のない山梨にとっても大いにメリットがあるはずなので連
携していきたい。
 
 東京都の水源林があることからも、協力するべき点はいくらでもあると思う。

                
                (山梨日日新聞09年8月22日土曜日掲載)

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  「日本国の研究」事務局 info@inose.gr.jp

猪瀬直樹の新着情報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■テレビ出演

・8月30日(日)19:57~テレビ東京総選挙特番「ニッポン戦略会議~あすへ
 の提言~」に出演します。
 http://www.tv-tokyo.co.jp/sousenkyo09/
 
■掲載情報

・8月10日(月)発売「文藝春秋」9月号に論考「『高速無料化』最後に笑う
 のは役人だ」が掲載されました。

・日経BPネットの好評連載「猪瀬直樹の『眼からウロコ』」最新号がアップ
 されました。「民主党は高速無料化から勇気ある撤退を ポピュリズムに走
 らず、正確な事実と数字で冷静に判断せよ」はこちら。
 http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090825/176220/
 
・東京都公式ホームページに、財政再建中の北海道夕張市に派遣された東京都
 職員のレポートが公開されました。ぜひご覧ください。
 http://www.soumu.metro.tokyo.jp/03jinji/yuubari/index.htm

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         猪瀬直樹新番組・放映開始!
     
    ■□■ 『東京からはじめよう』(MXテレビ) ■□■  

    次回放送:9月5日(土)21:00-21:55(毎月第1土曜日)

  第5回(8/1)  ゲスト 渡辺喜美・衆議院議員
 第4回(7/4)  ゲスト 竹田恒和・日本オリンピック委員会(JOC)会長
  第3回(6/6)  ゲスト 増田寛也・安心社会実現会議事務局長     
 第2回(5/2) ゲスト 河野一郎・東京オリンピック招致委員会事務総長
 第1回(4/4) ゲスト 丹羽宇一郎・伊藤忠商事会長

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           日本の権力構造のド真ん中に猪瀬直樹が切り込んだ!
       地方分権改革推進委員会を舞台に繰り広げられた
               官僚とのバトルを大公開。
         何を、どう変えれば日本は再生するのか? 
       この国を覆う閉塞感に風穴をあける痛快な書!
       
       草思社の民事再生第一号です。乞う、応援。

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