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編集長猪瀬直樹。混迷する現代の諸問題への処方箋を経済を中心に提示します。コンセプトはジャーナリズムと歴史的視点の新しい融合。30歳代の現場人間による寄稿、座談会、書評等で構成しています。

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2009/04/30

[MM日本国の研究545]「周産期体制整備PTが報告書を決定 猪瀬直樹のぶら下がり会見」

                  2009年04月30日発行 第0545号 特別
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 ■■■    日本国の研究           
 ■■■    不安との訣別/再生のカルテ
 ■■■                       編集長 猪瀬直樹
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              http://www.inose.gr.jp/mailmaga/index.html

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         猪瀬直樹新番組・放映開始!
     
    ■□■ 『東京からはじめよう』(MXテレビ) ■□■  

    放送日:5月2日(土)21:00−21:55(毎月第1土曜日)
    ゲスト:河野一郎・東京オリンピック招致委員会事務総長
          
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 猪瀬直樹がホストをつとめ、毎回多彩なゲスト迎えて「東京のいま」を語る
トーク番組がはじまりました!
 今月は河野一郎・東京オリンピック招致委員会事務総長をゲストに迎えます。

 4月14日から20日にかけて、国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会
が来日し、2016年夏季五輪招致をめざす東京の現地調査を行ないました。
 今回の放送では、招致活動の最前線に経つ河野総長から、IOC評価委員会
の現地調査の模様を伺い、1964年以来、50年ぶりに東京でオリンピックを開催
することの意義について語り合いました。

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 5月4日(月)18:00〜20:00、J-WAVE「ART OF WORDS〜櫻井翔の『人間
失格』」にて、『ピカレスク 太宰治伝』(文春文庫)の著者として、タレン
トの櫻井翔さんと対談しました。
 4月28日(火)朝日新聞夕刊誌上で、櫻井さんは「太宰は必死に生きようと
していた」という猪瀬の解釈が印象的だったとしたうえで、「『自己破壊的で、
自らの弱さをさらけだした』というイメージが変わった」と語っています。
 
                *  
               
 猪瀬直樹を座長とする都の「周産期医療体制整備PT」が4月24日、5カ月
の検討の結果を報告書にまとめました。
 翌日の毎日新聞は以下のように報じています。

「主な提案内容は、(1)日医大多摩永山病院(多摩市)が実施している『母
と子のネットワーク』の都内全域への普及、(2)急患妊婦搬送などの事例に
ついての情報公開、(3)患者側が診療内容を正しく把握するための、投薬の
理由などを表示した詳細な明細書の発行――など。特に『母と子のネットワー
ク』とは、母体・胎児へのリスクが低い通常分娩の場合は検診などを地域の産
科医院で行い、逆にリスクが高いと判断されれば同病院で診療を行う仕組み。
この仕組みの普及には、地域の産科医の登録が不可欠なため、猪瀬副知事が同
日、鈴木聰男・都医師会長に提言書を手渡し、参加を求めた」

 昨年9月、10月に都立墨東病院、杏林大学病院などでおきた搬送困難事案の
発生を抑制するために、行政、医師会などが協力していくことをあらためて確
認しました。キイワードは“情報公開”。きょうは決定直後の猪瀬の会見の模
様をお送りします。

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「周産期体制整備PTが報告書を決定 猪瀬直樹のぶら下がり会見」

○猪瀬● この報告書ですが、「周産期医療体制の充実に向けて」となってい
     ます。
(報告書はこちらから↓)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kyuukyuu/syuusanki/pt_hukokusyo090424/index.html

 周産期医療体制整備PTでは、最初に今年2月、周産期医療協議会に対して
提案をしました。この周産期医療協議会にコーディネーター制度の具体的なあ
り方や、患者情報をできるだけ簡素化して連絡しあうことを提案しました。そ
もそもの、墨東病院で起きた事案で杏林大学もそうですが、「かかりつけ病院
はきちんと重症であることを伝えていたが、受入れを打診された医療機関はそ
れほど重症ではないと判断していた」ということも事実関係としてありました。
だから、コーディネーターとかコミュニケーションをきちんとよくしておく。
そもそも医療資源は限られているわけですから、その限られた医療資源をどう
やって有効活用するかということです。

 前回、3月には舛添厚生労働大臣に、提案をしています。NICUという未
熟児を育てる透きとおったアクリルの容れ物がありますよね、あれが年間4千
万円くらいのコストでまわっている。まわっているけれども、700万円から
800万円、やればやるほど赤字が出る。そういうことをきちんと診療報酬で
NICUの維持費に見合うようにする。それと補助金ですね、東京都の補助金
は入るんですが、国の補助金をきちんと入れて、4千万円なら4千万円できち
んとまわるようにしなければ、本来はいけないはずです。

 まわるたびに700万円の赤字が出るような構造になっていれば、NICU
を増やすというインセンティブが働かないんですよ。NICUを増やすために、
インセンティブをきちんとつくるべきであるという収支計算をやりました。資
料編の21ページに、収支計算を掲載しています。人件費や減価償却費などで4
千万円くらいの支出に対して、収入が3300万円ほどしかないので700万くら
い赤字になる。1箱が1年間でどのくらいでまわっているかということです。

 今回、とくに強調したいのが、日医大多摩永山病院でやっているセミオープ
ンシステムという試みを、できるだけ各エリアでやれればいい、という提案で
す。というのは、地域の診療所と総合病院が分担して、分娩の時は総合病院だ
けれども健診はそれぞれの医院でやる。そうすると、病院に来る外来の患者数
が減って、よりリスクの高い分娩に総合病院が対応することができる。診療所
も診療所で健診の方に重点を置いた仕事ができて、患者さんのリスクが高いと
きはすぐに総合病院に引き受けてもらう。

 そういう当然の分業があまり行われていなかったが、多摩永山ではそれがで
きている。これを出来るだけ各エリアに普及させていくということですね。

 それから、問題が発生するときに、日頃から情報収集・検証を定期的に行う
ことにより、定期的に公表するルールを決めておかないと実際現場で起きたこ
とが上がってこない場合がある。これを常に情報が上がってくるようなかたち
にして透明性を高めていく。

 そのながれの中で、都立病院にレセプト並みの支払明細書を発行するように
ということで、これは全体の診療のながれの出口のところで、つまり患者さん
が、明細を見ることができるわけだから、どういう診療が行われたかがわかる
ということで、透明度を入院から退院まで支払するところまでも含めて、その
過程でいろんな問題がどう起きているのかということの透明度、最終的にレセ
プトの明細で全体を患者さんが見ることができるようにすべきだ、ということ
です。

 それから、さきほど、墨東病院のことが出ましたけれども、墨東病院のエリ
アの地域の医師会の人が土日に来てもらう体制ができています。

 いまは6名は交替できていただいている。あと20名くらいの人が救急車に
同乗して墨東病院まで来て一緒に診療できる体制を組んでいる。こういうかた
ちですね。医師会の協力というのはすごく大事で、今回のことですごく協力す
るような体制を組んでくれるということで、もちろん社会的使命というものも
感じていただいてくれているわけですが。
以上です。細かいことはここに書いてありますので。

(質疑応答)
○記者● セミオープンシステムのことなんですが、これが今回の柱になって
     いる。これは以前から多摩永山病院もそうですが、結構やっている
ところはあるようです。まだまだ広報周知が足りない、なかなか普及していか
ないのは難しさというか、東京ならではの問題というか、どのようなところに
課題があると認識されていますでしょうか。

○猪瀬● いや、意外と多摩永山病院のやり方っていうのが、知られていない。
     もちろん多摩永山病院の場合は、それを引っ張っていく中井先生と
いうリーダーシップのある人がいるから出来た。リーダーシップのある人がエ
リアごとにいないと、なかなか出来ない。だから、あえてこの報告書に多摩永
山病院でできているじゃないかと指摘した。

 2年間くらいの実績を持っているということで、これを報告書に入れたとい
うのは、ほかのエリアのドクターに考えていただきたいというメッセージがあ
るということ。それと、確かに東京の真ん中は「富士山」ではなくて「八ヶ岳」
型になってますから、富士山型のエリアだとその真ん中に「富士山」のような
大きな総合病院があって、その周辺地域の産科診療所が序列化されていくよう
な世界だと割とやりやすい。しかし都心の場合は「八ヶ岳」型になってますか
ら、そういう意味でなかなかエリアで区切るのは難しいところがある。でも周
辺の部分では富士山型のところが結構あるはずです。

 だから、多摩永山のケースを具体的に示してこうしてくださいよという提案
ですよね。多摩永山はうちはこうやったんだと言っていることを、オーソライ
ズさせていただいたということです。

○記者● 患者さんからみると、どこの病院も同じ診断であるかということが
     非常に重要なことで、不安に思うと思うんですけれども、そういう
課題を都としてはいかに具体化しないといけないか。具体化に向けて、東京都
としては、どのように進めていくつもりか。

○猪瀬● それは、これからですね。だから、まずはこの報告書で、それをと
     にかくオーソライズしたということで、今日は東京都医師会の鈴木
医師会長においでいただきましたけれども、そういうことをやってほしいとい
うことをわかっていらした。よくおわかりになっていただいて、そういう意味
で医師会の協力もなければ多摩永山のようなセミオープンができないわけです
から、そういう意味で医師会長は昨日再選されたということで、その医師会長
にこれからお願いしますということで、あらためてお願いをしたということで
す。

○記者● 愛育病院の周産期医療センターの件については。

○猪瀬● やっぱり36時間体制でやっているお医者さんのご苦労を考えると
     大変なことですよ。それはこのなかでももう少し労働時間なんとか
ならないかということは書いてあります。

 それから、この提言の中に書いてありますけれども、女性医師は、大学医学
部の3割は女性なんですね。女性医師がきちんと働きつづけられるような環境
を作らないといけない。女性医師の稼働率を上げないといけない。出産でやめ
て、やめざるを得なかったケースを含めて、戻ってくるときにちゃんと戻れる
ような研修をしないといけない。もちろん働きながら、出産しても医師の活動
がつづけられるような方策を考えていくことを述べさせていただいた。

○記者● レセプト並みの発行の件で、国の国立病院機構とかで導入している
     が、まだそんなに進んでいないと思うんですけれども、都の方でこ
れをやろうとする狙いは何か。

○猪瀬● これをやるというのは難しいという意見もあったんですよ。でもや
     はりせっかくPTを作ったんだから、ここで一つ結論を出しましょ
うよということで、病院経営本部で一生懸命なんとか最短距離でやりますよと。
最短で秋くらいにやりますよということで、まだ病院名は出せないが、都立の
大きな病院でひとつ、まず出発点として試行錯誤しながらやってみましょうと
いうこと。

 それは、搬送困難事案がありましたよね、そういうことで、途中途中で情報
開示が進まなくて、いろんな現場で正しい情報が伝わってこないような、患者
さんだけではなくて、東京都にも伝わってこない場合もあるわけで、そういう
ことを含めて、始めから終わりまで、つまりここは出口ですよね、入口から出
口まで透明度を高めていくという意味で、出口の部分の透明度がまずレセプト
並み明細書でしょうと。

 レセプト並み明細書が出るということが、逆に入口に対して途中のそのなが
れに対して透明化を促す要因になるであろうと。患者さんの立場で考えると、
当然レセプト並みの支払明細書の発行が必要ということである。この明細から
患者さんはいろんな情報を知るということが出来るということだと思います。
そうすると、患者さんにそういう明細が行くとなれば、途中途中できちんと透
明度の高い情報公開を常にしていかねばならない、こういうことになっていく
んですよね。

○記者● (7)の「補助制度の充実」ですが、国が対応するまでの間、3分
     の2の補助を都が補填するということでしょうか。

○猪瀬● これはね、資料編の2ページと一緒に見てほしい。国は、M−FI
     CUには補助をしているけれども、NICUには補助を出していな
いから、M−FICUを整備している総合周産期センターには補助があるが、
同じ三次病院でもM−FICUのない地域周産期センターには入らない。これ
がさっきの表のところなんですけれども、M−FICUには国の補助は入って
いてもさっきの下の部分ですけどね。これにはまったく入らないでしょう。東
京都はどちらにも3分の1のお金を入れているというかたちになります。です
から、ここの部分にきちんと、国がやっぱり補助をいれないとアクリルの箱が
年間4千万円でまわっているときに、どんどん赤字になってしまうということ
です。

○記者● 国が改善を図るまでの間、その部分を都がサポートするということ
     か。

○猪瀬● もちろん、できるだけサポートしていくということで。これから、
     来年度予算の話を進めていかないといけないと思っていますが、そ
ういう話をしようと思っています。

                *  

 次回配信は5月14日(木)です。               

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・5月4日(月)18:00〜20:00 J-WAVE「ART OF WORDS〜櫻井翔の『人間
 失格』」にて、『ピカレスク 太宰治伝』(文春文庫)の著者として、タレ
 ントの櫻井翔さんと対談しました。

■掲載情報

・日経BPネットの好評連載「猪瀬直樹の『眼からウロコ』」最新号がアップ
 されました。「第2名神の「凍結解除」はちょっと待った  直轄負担金が生
 じないから「つくってくれ」では安易すぎる」はこちら。
 http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090428/149767/

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