2009/02/05
<国際派時事コラム>硫黄島・竹島に小中学校がある、という話
↓ 週3回更新のブログはこちら http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi もっか、ブレーメンで公演のミュージカル 「マリー・アントワネット」を特集しております。 ◆■■■国際派時事コラム「商社マンに技あり!」■■■◆ http://www.f5.dion.ne.jp/~t-izumi/ 硫黄島・竹島に小中学校がある、という話 ■■■■第258号■■■平成21年2月5日発行■■■◆ 2年前、映画「硫黄島(いおうとう)からの手紙」につい て辛口批評を配信したことがある。 (ちなみに、再読してみたらけっこう面白いです。) http://archive.mag2.com/0000063858/20061225050000000.html そこには書かなかったが、 映画のなかに出てきた硫黄島の集落も不自然だった。 砂浜に掘っ立て小屋もどきを並べて村に仕立てていたが、 街路が砂地で歩きにくく、水を流すドブもない。 ありえない村だと思った。 ウィキペディアによると、硫黄島(いおうとう)には昭和 18年6月に192戸、1,018人が住んでいたという。 どんな生活をしていたのだろう。 ■ 硫黄島の隣に竹島が! ■ 昭和30年刊行の岩波写真文庫『忘れられた島』の復刻版が 昨年6月に出た。 年末に書店でぱらぱらとめくったら、なんと硫黄島の集落 の写真が出ているではないか。 郵便局や学校、診療所。井戸で水を汲む人々。 「目抜き通り」の両側の家は石積みの塀で囲われている。 それ見たことか。 映画「硫黄島からの手紙」に出てくる集落とは大違いだ。 説明文に「俊寛」とか「安徳天皇」の文字が見えるのに、 少し首をかしげながらも、そのままレジへ向かった。 帰宅してよく読んだら、「硫黄島」違い。 コラム子が無知だったのだが、鹿児島県の大隈諸島にある 硫黄島(いおうじま)だった。 種子島(たねがしま)の西、屋久島の北北西にある。 よくしたもので、この硫黄島の東北東の隣島が「竹島」と いう。 硫黄島、竹島、黒島の3つの島(および2つの無人島)か らなるのが、鹿児島県三島村(みしまむら)だ。 ↓ 村役場のホームページ http://www.mishimamura.jp/ 「アフリカンスピリットで熱くなれる島」とばかり、 なかなか明るいノリである。 ■ 昭和20年11月のぬか喜び ■ 昭和30年5月の岩波写真文庫で「忘れられた島」と呼ばれ た島々。 当時、3島あわせて 331戸、1,489人。 岩波写真文庫によると当時は、本の題名のとおり世の中か ら隔絶した場所だったらしい。 ≪電信も電話もない島。 終戦の年は、3月から鹿児島との交通が杜絶した。 8月の終戦も知らずに、グラマンの機銃掃射をおそれて山の 横穴の中でじっと生きていた。 終戦から3ヵ月めにやっと鹿児島から船が渡ってきた。 たまたま村出身の復員兵が乗っていた。 それを見た部落(=集落)の人たちは、兵隊が帰ってくるく らいだから、日本は勝ったのだと浜で足をふみならして喜ん だ。 鹿児島から8時間と離れていない場所の話である。≫ ■ 老齢化の島の少人数教育 ■ いまの人口はどうなっているか。 『広報みしま』平成20年12月号をみると、3つの島をあわ せて214戸、407人となっている。 http://www.mishimamura.jp/contents/sonmin/kouhou/pdf/2012.pdf 昭和30年ごろと今を比べると 331戸 → 214戸 1,489人 → 407人。 半世紀で戸数は3分の2に、人口は3分の1以下になった。 若い人が島外へ出て、老齢化が進んでいるのだ。 『広報みしま』誌上写真で、村のイベントに参加する元気 いっぱいの人々を見ると、何だかこちらまで元気をもらえそ うだが、 村役場HPの学校案内を見ると、小中学生数と教職員数は こんな具合だ: http://www.mishimamura.jp//contents/sonmin/kyouiku/gakkou.html 【硫黄島】 三島小学校 児童数 8、 職員数 6 三島中学校 児童数 10、 職員数 7 【竹島】 竹島小学校 児童数 4、 職員数 4 竹島中学校 児童数 6、 職員数 5 【黒島】 大里小学校 児童数 10、 職員数 5 大里中学校 児童数 7、 職員数 6 片泊小学校 児童数 11、 職員数 5 片泊中学校 児童数 9、 職員数 5 東京都民の感覚で数えれば、 島ごとに10階建てのマンションを1〜2棟建てれば、 全島民が収まってしまうだろう。 ■ ある意味では窮極の贅沢…… ■ 言い換えれば、マンション1〜2棟のために 専用の小中学校があり 専用の診療所があり 専用の郵便局があり 専用のヘリポートがある(硫黄島には飛行場も) という 都会の感覚では おとぎ話のような世界が展開している。 あなたの住んでいるマンションなり街区なり、 50戸100名ほどのために 専用の学校、診療所、郵便局、ヘリポートが公費によって維 持されているとしたら、この贅沢には気を失いそうになる。 おそらく、純粋にカネ勘定だけを考えれば、 本土のてきとうな町の公営住宅へ公費負担で島民全員に引っ 越してもらい、必要に応じて生活保護を支給したほうが、 ずっと安上がりである。 ■ 島で生活していただいていることへの感謝 ■ もちろん、わが国日本ではそんな行政を発想すること自体 許されないことだ。 しかし、ホンネのところは、どうだろうか。 ……。 むかしのコラム子なら、 たかだか 100名ていどが住む島の生活を維持するために、 学校から診療所、郵便局、水道、電気、その他の公共サービ スをワンセットで維持するナンセンスを嘆いたろう。 しかし、いまのコラム子は、 図らずも莫大な公費を“浪費”しながら不便な島で生き続け てくれている人たちに感謝したいのだ。 屋久島や、ロケット発射基地のある種子島のすぐ近くの、 人が住める島を無人島にしてみよ。 韓国人か中国人か、はたまたカルト集団が土地を買い、大 挙して島を占拠してしまったら、じつに厄介なことになる。 何世紀もの歴史を背負った人たちが土地を所有し、生活共 同体をつくっていれば、そうはいかない。 朝鮮国のスパイだって、昼間はおちおち歩けない。 無人島にしてしまったときに起こりうる不愉快で危険な事 象の数々を思えば、島で生活を維持してくれている村民に感 謝しなければならない。 その生活インフラを公費で支えるのは、それだけの価値が ある。 ■ 土地取引へ国家が干渉できる法律を ■ それでも、島の人口は老齢化しているから、ヘタをすると 島の大半を外国人に買い占められた、などということも起き かねない。 「竹島」違いで、韓国人が鹿児島県の竹島まで買い占めて しまったらどうする? ……というのは今のところ冗談で済むが、 こういう外洋に面した島の土地を外国人に買い占められたり 外国人に大挙して住まわれたりするのは気味が悪い。 長崎県の対馬島が、韓国資本によって土地を蚕食され、 自衛隊基地付近の土地まで韓国人に買われるに至ったことを 『産経新聞』が問題視して、政府の対策を求めるキャンペー ンをしている。 島が過疎化したり経済が成り立たなかったりして、島民が 土地を手放すとき、たとえば朝鮮総連のような不適当な相手 に土地を売られては、困る。 国家が合法的に任意に干渉し、必要に応じて買い取りがで きるよう法律を制定すべきだ。 とくに三島村のように、1人あたりにすれば高額の公費で 島民の生活を支えている場合には、そういう法律は納得性が ある。 ■ 尖閣諸島と北方領土もすべて国有化せよ ■ もっと言えば、尖閣諸島と北方領土は一律に国有地とすべ く、現在の法律上の土地所有者から適正価格で(=つまり、 二束三文で)すべての土地を買い取るようさだめた法律を制 定すべきだ。 いまさら国後島(くなしりとう)や択捉島(えとろふとう) の土地の売買を日本人と日本政府の間で行ってもナンセンス ではないか、と思われるかもしれない。 しかし、紙の上だけとはいえ、日本政府が大まじめに北方 領土の国有化に取り組めば、ロシア政府に対しては何よりの 強烈なメッセージになるはずだ。 だいいち、いつの日か北方領土を取り戻し、国民こぞって 祝った瞬間に、 「昭和20年に、ひいお爺さんが地主でした」 みたいな人たちがぞろぞろ出てきたら、どっと疲れてしまう ではないか。 === ▲ 後記 ▼ またまた1月末に、とつぜん読者数が180名減。 悪意ある第3者によるアドレス削除を疑っています。 3週間以上も配信がなかったら、今度はあなたのアドレス が被害に遭った証拠です。 「商社マンに技」で検索すれば、ブログに行き着けます。 ぜひそこで、読者再登録をお願いします。 * * * さいきんのコラム子のブログ記事から ―― (全文を読むにはリンクを開いてください) 超能力コンタクトレンズ ワシントン大学(シアトル)で研究開発中 http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/diary/20090112/ コンタクトレンズの表面に画像を送り込んで、肉眼の視野 に地形図を浮かび上がらせることができる……ような新発明 の研究が進んでいる。 もちろん地形図のみならず、映画であろうがテキストであ ろうが、テレビ画面に映し出せるものなら何でもOKだ。 歌会始 秋篠宮殿下・妃殿下のお歌、 皇太子殿下・妃殿下のお歌 http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/diary/200901170000/ わずか31文字なのに、お人柄とご心境が浮かび上がる不思 議。 皇太子殿下のお歌、こうすればもっとよくなる…… 「新常用漢字表」は、官公庁用語の「まぜ書き熟語」を無く すことを目標に字を選べ http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/diary/200901260000/ 今回発表された試案には、 「碍」 「癌」 「斡」 「遽」 の4字を加えたい。 代わりに試案上の4字を落とすとすれば、 「曖」 「昧」 「瑠」 「璃」 の4字だ。 その理由は…… == <泉 幸男 著> 『中国人に会う前に読もう 第一線商社マンの目』 『日本の本領(そこぢから) 国際派商社マンの辛口メモ』 通 信 販 売 も 受 付 中 http://homepage2.nifty.com/sai/mart/ == ■主宰 泉 幸男(いずみ・ゆきお Izumi Yukio) http://www.f5.dion.ne.jp/~t-izumi/ (旗艦ウェブサイト。これまでの号もここで見られます) http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/ (週に3回ほど更新しているブログ) ■発行者への通信は mailto:t-izumi@f5.dion.ne.jp いただいたメールは、引用することがあります。 引用内容が政治性を強く帯びたものについては、掲載につ いて ご本人の事前了解をいただくつもりですが、 この辺の 采配は発行者にお任せいただくしかありません。 発信者氏名は原則として公開しません。公開する際は、ご 本人の事前了解をいただきます。 掲載するメールは、発信者の居住地名(市ないし県名)を できるだけ書かせていただきたく、それについてお問合せを することがあります。 ■このメールマガジンの転送・転載はご自由にどうぞ。 ■このメールマガジンの内容は、主宰の勤務先の見解とは無 関係です。このメールマガジンは、主宰の勤務先による監修 その他のサポートを一切受けておりません。主宰の勤務先に おいて守秘対象とされる事項は一切含まれておりません。 ■メールマガジン(配信誌)のお申込み・解除は、以下のペ ージでどうぞ http://www.f5.dion.ne.jp/~t-izumi/mailmag.htm ------------------------------------------------------ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐま ぐ』を利用して発行しています。 http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000063858) ------------------------------------------------------



