2004/11/14
国見弥一の銀嶺便り(閑古鳥とか、前田普羅とか)
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国見弥一の銀嶺便り
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/ 04/11/13 vol.354
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メルマガの配信を二週間も怠り、申し訳ないです。やっと本業も二週間に一度の
連休という、通常のスケジュールに戻りました。やれやれ。が、配信を怠慢のみ
で中断したわけではなく、ブログ日記に相当に力を入れている(入れすぎ?!)
ことも大きい。大概のブログサイトと違って、活字満載なので、書くのに時間が
掛かる。特に資料となるサイトを検索し閲覧し、選択するのに、実際の執筆の倍
以上の労力を費やしている。これだけ、活字で埋まっていると、読まれないと分
かってはいるのだけど、性分なんだね。
ところで、肝心のHPの更新に手が回らないこともあり、掌編など創作系の作品
を専門にアップするブログを立ち上げることを検討しています。やはり、書いた
ばかりの熱々の作品を読めるというのがネットの強みなのだから。小生の好きな
ピザの宅配より早い! 何しろ書いたと同時にアップ。これに勝るにはピザ屋さ
んや立ち呑やで飲食する以外にないのだ。
目次:●1.閑古鳥が鳴く!
◎ 勝手にサイト紹介:田川未明さんサイト
●2.前田普羅のこと
●[後欄無駄]:HP更新情報、ほか
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●1.閑古鳥が鳴く!
ある場所で、久しぶりに、閑古鳥に出会った。
といっても、本物の閑古鳥ではなく(それは、我が仕事先で鳴き叫んでいる)、
生憎、閑古鳥という名前だった。閑古鳥が鳴く状態なら日々に親しいのだし。
閑古鳥という名称を目にして、おや、これは何だ? 正体は? 語源は?
モデルとなった鳥が居るのか? あるいは、もしや、ホントに閑古鳥という種
類の鳥がいるのでは。勝手に何かの比喩だと思い込んでいる小生は、実はとん
でもない勘違いをしているのではないか…?
そんな疑問を持った小生なのである。
ということで、ネットを通じて、閑古鳥について調べてみることにした。
ネットを通じて、というのは、我が「広辞苑」(電子辞書)は破損中であり、
予算の都合上、当分、修理など、まして買い替えなど考えられない状況にあり、
また、こんなことを友達に聞こうものなら、小生よりもっと閑古鳥の鳴く形容
に相応しい生活ぶりをしている彼は、きっと、オレに対するあてつけかと、勘
ぐるに違いない。
なので、頼るのは、ネットだけなのである。ネット検索で困るのは、根拠・
典拠が判然としないこと、あるいはあっても、中には胡散臭い(ああ、この言
葉も調べてみたい!)書籍・文献の名前が掲げられ、さも、権威ありげなよう
すを装っている場合もある。権威や権力、外見の立派さには(特に若い女性)
には至って従順、至ってなヘロヘロな小生、また、我が外見に見合うかのよう
に、素養がまたやたらと貧相な小生、典拠を疑う術もない。
それでも、調べてみたいという欲求には敵わない。抑え難い欲求を覚える。
ここは一つ、本能の命ずるが侭に、通り一遍のことくらいは、調べてみようと
思い立ったわけである。
さて、挨拶代わりの口上は終わった。本題に入ろう。
但し、思いついたキーワードを打ち込んでの、気侭なネット検索での調査な
ので、記述も順不同になるし、説明がダブることもあるだろう。もっと困るの
は、説明は正しいのに、小生が勘違いして、間違った理解をしてしまう怖れも
ある(しかも、間違った理解を得々と喋る怖れも)。
が、そんなことは、この一文を読まれる方が、よく分かっていることであり、
眉に唾して読まれることだろうし(ああ、この眉に唾するという表現も気にな
る!)、そもそも、読まないという可能性が圧倒的なのである(慣れてはいる
けど)。
その意味で、気軽に書けるのが嬉しい。
というわけで、今度こそ、本題に入る。
…で、本題って何だっけ。
ああ、そっか、閑古鳥だった!
閑古鳥の語源は、諌鼓(かんこ)だという説がある。つまり、「君主に対し
諌言しようとする時打鳴らす鼓」のことで、「めったに鳴らす事が無い」から
だとか。確かに、しばしば鳴らされちゃ、大変だ:
http://www.kcn.ne.jp/~psa/school/h13lt/d111/honbun.html
以下のサイトで、「諫鼓(カンコ)」(?)を見ることができる:
http://kyonc.cool.ne.jp/bypass/kanko.html
下記のサイトで、「諫鼓鳥」(山車の頂点に飾られた鳥)を見る事ができる:
http://www3.ocn.ne.jp/~bodou/page310.html
こちらの「諫鼓鳥」は、文章もいいが、写真が素晴らしい:
http://www.ohayashi.jp/kumi/miyamoto/kankodori.html
このサイトの説明が簡潔で要を得ていると思われる:
中国の伝説上の聖天子堯、舜、禹が、その施政について諌言しようとする
人民に打ち鳴らさせるために、朝廷の門外に太鼓を設けました。これを諌
鼓(かんこ)と呼びます。しかし、善政を行ったので太鼓は鳴ることもな
く永年の間に苔むし、鶏の格好の遊び場となっていたといいます。つまり
諌鼓に鶏が止まっているのは善政が行われて世の中がうまく治まっている
ということで、まさに「天下泰平の象徴」であると言われています。
(以上、転記)
このように見てくると、諌鼓が鳴らされるのは、いざという時であり、鳴ら
されないに越したことはない。つまり、「諫鼓苔蒸す」という言葉があるよう
に、諫鼓が久しく使われず苔生してしまい、その苔の上に鳥が止まって鳴く…
…、その様が「閑古鳥が鳴く」というわけである。
要するに、「閑古鳥が鳴く」という状態は、本来は望ましいことだったとい
うわけだ。
但し、閑古鳥のモデルになった鳥には、いろいろな説があるらしい。カッコ
ー(郭公)だという説、ニワトリ(鶏)だという説。
上掲のサイトには、閑古鳥が織り込まれている句や歌が示されている:
憂き我を寂しがらせよ閑古鳥(芭蕉)
ふるさとの寺の畔の ひばの木の いただきに来て啼きし閑古鳥(啄木)
これらの句や歌のモデルとなる鳥は、一体、何なのだろう。
閑古鳥 我が家の庭で 鳴き荒ぶ
閑古鳥 嫌われるから やってくる
閑古鳥 憎まれっ子 世に憚る
閑古鳥 声はすれども 姿なく
閑古鳥 元を辿れば 深山なり
閑古鳥 世が世ならば 都鳥
閑古鳥 ホントの鳴き声 聞かれない
閑古鳥 山里で鳴けば 床しかり
閑古鳥 由緒正しい… でも来ないで
閑古鳥 祭りの山車に 君臨す
閑古鳥 我が胸の枝 止まりしか
ところで、ある方から、次のような情報を戴いた:
「閑古鳥」という言葉の初出が日葡辞書になっており、そちらには、
「Cancodori(カンコドリ)。または、カンポドリ。<訳>鵲に似た鳥」
その方ならずとも、郭公とカササギ(鵲)が似ているはずもない(と、書き
ながら、小生、実は、鵲も郭公も、その格好をすぐさま思い浮かべられなかっ
たのだった。その場の体裁は取り繕ったが、内心、違いの説明を求められたら、
しどろもどろだったに違いない)。
(ん? しどろもどろ、という言葉を詳しく知りたい!)
ま、その前に、ニワトリ(鶏)とカッコー(郭公)も、似ても似つかないの
だが(こっちは、少なくともニワトリが馴染み深いので、冷や汗も滲む程度で
済む)。
季語からしても、閑古鳥は夏であり、鵲は秋なのである。
尤も、【郭公が鵲の巣を奪う】という故事というか成語があるらしい:
[故事・成語辞典]
http://www005.upp.so-net.ne.jp/rudlf/data/rekisi/koji/kojiten.htm
このサイトによると、【郭公が鵲の巣を奪う】は中国に古くから伝わる言い
伝えで、カッコウはカササギが巣を作るのを待っていて、それを奪い取ると信
じられていた」という。両者は愛憎半ばする骨肉の関係にあったとは言えるの
かもしれない。
あるいは、似ているのは、鳥本体ではなく、営巣の方法あるいは巣の形のほ
うなのかもしれない(それとも、世間の目を避けて、郭公と鵲は、とっくに出
来ているとか…?!)。
念のため、それぞれの勇姿を眺めておこう:
○「カッコウ」
「MASA's Nature Reserve」
http://www.ando-japan.com/index2.html の中の下記
http://www.ando-japan.com/html/sougen_html/kakkou.html
○「カササギ」
「古里のたから」
http://kyushu.yomiuri.co.jp/pre-spe/sfuruten/frfuruten.htm の中の
http://kyushu.yomiuri.co.jp/pre-spe/sfuruten/sfu9812/fu981207.htm
ニワトリは、スーパーで…じゃない、テレビで映るのを待って欲しい。毎日、
終日、見ていれば、一週間以内には勇姿を拝めるに違いない。
うーん、どうも、カッコウとカササギの姿の違いがよく分からなかった。
カササギは、白と黒の対比が鮮やかだということは分かったのだが。
もっと他の画像を探す。下記サイトは、サイト名がいい。
「キレイでわかりやすい 日本の鳥百科」だって。
http://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/21.html
この両者の画像を見る限りは、遠目には似ているようにも見える…(自信が
ない)。
ま、昔の人も、ポルトガル人も、今ほどは、栄養が満ちてなくて、遠視が利
かなかった可能性もないわけじゃなし、双眼鏡があったはずもないし(まだ望
遠鏡は入手困難だったろうし)あとは、分からん。
ということで、例によって、小生のネット検索調査は、中途半端に終わった
のだった。
せっかくなので、駄句をひねって、最後の挨拶に代えたい。
ふるさとの 山に迎いて いうことなし ふるさとで鳴くは 閑古鳥のみ
憂き我も共に鳴かせよ閑古鳥
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◎ 勝手にサイト紹介:田川未明さんサイト
ネットを通じて人気を得、ネットでも従来の出版界でも活躍している。田口ラン
ディさんがネットでブレイクした人として有名だが、田川さんも今、ますます乗
っている、そんな勢いを感じる。
小生も田川さんと同じサイトで作品を公表していたが、全く、鳴かず飛ばずだっ
た。彼我の差の大きさを実感した次第。
彼女のサイトは数々ある。以下のサイトを覗くと、サイトを一望できる:
http://www.gozans.com/100bon/mimedia/
"""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""""
●2.前田普羅のこと
恥ずかしながら富山出身の身でありながら、前田普羅の存在を知ったのは、
つい最近のことである。
奥野達夫氏から、『青花堂(しょうげどう)』という小冊子(非売品)を贈
呈していただいた。その直前に我がサイトが5万ヒットしたばかりだったので、
そのお祝いに戴いたような、勝手な受け止め方をつい、したものだった。
小生が、前田普羅の存在を認識したのは、実にこの冊子を読んでのことだっ
たのである。
さて、この「青花堂」という名称だが、これは、版画家の棟方志功が恩義を
受けた石崎俊彦氏に呈した堂号である。この小冊子には棟方志功が俳句の雑誌
『古志』(昭和22年3月1日発行)に寄せた一文「青花堂先生」が冒頭に載せて
ある。
この一文自体、紹介した文章なのだが、その末尾に、堂号を呈した経緯(い
きさつ)が書いてある:
青花堂とは、青い花。たとへれば龍胆(冊子には旧字の表記)のやうな花が
好きで藍甕のノゾキを一寸濃くした程度の色が好きだし、そのやうなシットリ
の気分がたまらないのです。僕に何かそのやうな気持ちを象徴した堂号をつけ
て下さい。
そう謂われて、私が記した文字が「青花堂」でした。
さて、棟方志功については有名だし、「太平洋戦争の末期から六年あまりを
福光町で過ごし」たことなど、既に幾許かは紹介も試みてきた:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/utou-tateyama.htm
ここでは、この度、一周忌を迎える石崎俊彦氏に若干、触れさせてもらう。
同氏は、富山県は「福光町での棟方志功の最大の協力者だった」とも、本冊
子には書かれている。永年福光図書館長を勤め、福光町が「棟方志功記念館愛
染苑」を作った時も、事業を推し進める功労者であり同苑の運営の任にもあた
ったのである。
情景の棟方志功の一文には、棟方と同氏との関わりやエピソードの幾つかが
書かれているのである。また、棟方志功の「版画巻もの」という福光時代独特
の方法で刻まれた版画集の刷りを、すべて若き日の同氏が引き受けている。
同氏の功績は数々あるが、先に進ませてもらう。
棟方志功同様、富山市に疎開していた前田普羅と棟方志功を結び付けたのも、
石崎俊彦氏だったのである。冊子に載っている宇賀田達雄氏による「石崎俊彦
と棟方志功」によると、「昭和二十年の初夏の頃、石崎は棟方に頼まれて、棟
方の疎開報告と、裏山の白い花の一枝を託されて、富山市に住む前田普羅を訪
ねている」のである。
棟方志功夫妻と前田普羅とが、石崎氏という案内役を得て、昭和二十一年六
月には、戦後初めてのピクニック(福光町西郊の桑山)に行き、大変喜んだと
いうエピソードも、宇賀田氏の一文には載っている。
さて、ようやく本題に入る。
そう、前田普羅[明治21(1888)〜昭和29(1954)]のことである。例えば、
下記サイトを覗いてみる:
「前田普羅」
http://www23.big.or.jp/~lereve/saijiki/hito/12.html
このサイトは、「閑話抄」(文責:たいら)というサイトの中のものである:
http://www23.big.or.jp/~lereve/
東京生まれ(横浜生まれとも)の前田普羅、前歴はいろいろあるが、「句は
明治41年24歳頃から松浦為王について始めたようであるが、大正元年頃か
ら「ホトトギス」に投句するようになり、たちまち虚子に認められ賞賛される。」
が注目される。
「大正10年、俳誌『加比丹』創刊」し、やがて、『辛夷(こぶし)』の「昭和
4年頃からは名実共に主催者となる」わけである。
富山との絡みで言うと、「関東大震災によって家財一切を焼失し、翌年、報
知新聞富山支局長として越中立山の麓、富山市外奥田村に移り住む。彼にとっ
て富山は憧れの地であったようで、以来、同地に長く居ることになる。」のだ
った。
この「富山が憧れの地であった」らしいという点の根拠を知りたい(後述す
ることになる)。
それにしても、富山市外奥田村には、前田普羅のほか、富山県の初代知事だ
った国重正文氏の私邸が当時知事公舎がないため、その奥田にあったというの
と同じ村なのだろうか:
「天真寺「松桜閣」」
http://hokuriku.yomiuri.co.jp/zoukei/zo0903_2k/zo0903.htm
前田普羅は、やがて、昭和24年には富山を離れるのだが、一時、流浪の境
涯を経た後、「昭和26年には東京大田区矢口に新居を構えるが、これは落ち
ついたというより体調を崩してやむなくという感が強い」という。
つまり、30年近く富山に居住していた訳だから、実質、後半の人生の大半を
富山で過ごしたことになるわけである。
「代表的句集に『能登蒼し』『春寒浅間山』『飛騨紬』」があるという。
「月刊人物誌[越中人譚] 第51号 テーマ【俳 壇】」
http://www.tulip-tv.co.jp/jintan/51.html
このサイトでは、「越中風土を詠んだ虚子門下四天王」として前田普羅(ま
えだふら)の名を挙げると共に、「孤高の詩心を磨いた俳人」として、金尾梅
の門(かなお うめのかど)や、「越友会を指導し越中俳壇に貢献」という筏井
竹の門(いかだい たけのかど)を挙げている。
さて、ネットで見つかる限りの前田普羅の句を拾ってみたい。
まずは、上掲の「前田普羅」から、
うらがへし又うらがへし大蛾掃く
帰りなん故郷を指す鳥総松(絶句)
http://www.yin.or.jp/user/sakaguch/uozushi.TXT
上記サイトから:
雪山に雪のふり居る夕かな
ビードロのうす明りして祖母のかんざし
暁の蝉のきこゆる岬かな
お蚕せわし梅雨の星出て居たりけり
いつまでも人のあるける月夜哉
「北陸文化考 *** 133 *** −ふるさとの文学風景−
前田普羅の富山地貌句 八木 光昭(洗足学園魚津短大教授)」
http://hokuriku.yomiuri.co.jp/bunka/bun1101/bun1101.htm
ここには、句集「能登蒼(あお)し』の「序」からとして、【わずか5分で来
富決断】という興味深い前田普羅の回想が載せられている:
「相談に要した五分間は、あまりにも自分の運命を決するには、短か過ぎた
かも知れないが、五分間に自分の眼底に去来したものは、荒涼たる能登の国で
あり、雪をかづいた立山であり、また黒部峡谷であつた。次いではまだ鉄道も
通つてゐない飛騨の国なのであった、実は五分間の考慮も長過ぎた、長過ぎた
五分間は、自分がそれ等の山海峡谷の姿を、眼底に反芻(はんすう)するのに要
した時間なのであつた。」
上掲のサイトによると、「全国を踏破し、日本の自然の特徴とその美観を説
いた志賀重昴(しげたか)の『日本風景論』(明)は、少年時代の普羅に強い印
象を残した」ことが、【わずか5分で来富決断】に預かって大きかったという。
また、「少年の頃(ころ)から普羅は自然科学に強い関心を持っていた」との
ことで、「横浜の記者時代、胴乱を下げ毎月の植物野外採集の会に参加しては、
牧野富太郎博士等の指導を受けることが楽しみだった」という興味深い記述も
見受けられる。
かなりの読書家らしかったが、「そのうちの多くは科学書・科学雑誌であっ
たようだ」という。以下に読書家の横顔を自ら描いたような自身の句を示す:
花更(か)へて本積みかへて夜寒なる
「普羅は「地貌(ちぼう)」という言葉を使う。一人一人の人間が別の容貌を持
つように、土地にはそれぞれ独特の地貌があるという」、その普羅が、富山に
永く在住したのだった。
【二上山に自筆刻んだ碑】があるという、その碑には、下記の句が:
雪山に雪の降り居る夕べかな
さらに、下記の句も上掲のサイトに見出された:
鰤網(ぶりあみ)を越す大波(おおなみ)の見えにけり
既出している前者は、「普羅が代表句とまで自信を持った」句らしいが、小
生には、この句の味わいは、当該の地に立たないと滋味深く楽しめないように
思う。雪山があまりに一般的過ぎる気がするのだ。
小生は、たまたま富山出身の人間であり、「雪の降り居る夕べ」の雰囲気・
情緒・厳しさと仄見える情感を少しは子供の頃に感じたから、それなりに思い
入れができるというに過ぎない。
それより、後者の句は、まさに寒ブリ漁の勇壮な様が浮かび上がるようであ
り、僭越ながら、小生には秀逸に映る。
http://members.jcom.home.ne.jp/yanma36/ma.htm
このサイトでも、前田普羅が紹介された後、幾つかの句が掲げられている。
重複を恐れず転記する:
うしろより初雪ふれり夜の町 :「普羅句集」
駒ケ岳凍てて巌を落しけり
病む人の足袋白々とはきにけり
雪解川名山けづる響かな
乗鞍のかなた春星かぎりなし
奥白根かの世の雪をかがやかす
人殺ろす我かも知らず飛ぶ蛍
春更けて諸鳥啼くや雲の上
春昼や古人のごとく雲を見る
神々の椿こぼるる能登の海
うらがへし又うらがへし大蛾掃く
面体をつゝめど二月役者かな
帰りなん故郷を指す鳥総松(絶句)
さて、肝腎の(絶句)に垣間見える「鳥総松」とは一体、何だろう。
例えば、下記サイトを見てみる:
「小正月(こしょうがつ)」
http://www.town.sashima.ibaraki.jp/jiten/nenchu/shogatsu/3.htm
「門松を14日の「とりまて」に取り除くとき、その跡の穴に小枝を刺す習慣
が、沓掛・生子・菅谷地区などに見られる。これをトブサマツ(鳥総松)と呼
んでいる。『万葉集』に「鳥総立て足柄山に船木伐り樹に伐りにゆきつ安多良
船材を」とあるように、昔、きこりが木を伐ったとき、伐った梢をその株に立
てて山神をまつったという習俗、当地の正月行事に今も生きている」という。
この「小正月」というページは、下記のサイトの中にある:
「猿島町ホームページ」
http://www.town.sashima.ibaraki.jp/index.html
久保田万太郎の句にも、「鳥総松」を織り込んだ句があった:
鳥総松霜ふかき日のつづきけり
下村非文にも、「鳥総松」を織り込んだ句があった:
又もとの己が日々なり鳥総松
鳥総松は下記サイトによると、1月の季題(季語)らしい:
「季題【季語】紹介 【1月の季題(季語)一例】」
http://www.haiku-st.co.jp/kigo/kigo01.html
下記サイトでも、前田普羅の句が見出された:
「「初めての作句 俳句入門」講座 ◆ 中坪達哉」(北日本新聞文化センター)
http://www.kitanippon.co.jp/KN/CULTU/lets/2003/13.html
掌(てのひら)に葡萄(ぶどう)を置いて別れけり
上掲サイトには、前田普羅の碑文が載せられている。転記する:
「わが俳句は俳句のためにあらず さらに高く深きものへの階段に過ぎず」
なるほど、最後の最後に至って、鉄槌を食らったような気分だ。
お前如きが、前田普羅の句の鑑賞などを綴るな、ということなのか。
いずれにしても、そろそろ切り上げ時なのだろう。
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●[後欄無駄]:HP更新情報、ほか
下記に案内しているように、「blog」形式による日記「無精庵徒然草」を開設し
ています。最近は、この日記に力を入れており、次第にエッセイ(コラム)をこ
こに書くようになっている(今後は、していく)のです。
随時、写真や戴いた絵などを飾ったりもしています。
http://atky.cocolog-nifty.com
http://blog.melma.com/00031740/
このところ、ブログ日記に力を入れていることもあり、HPの更新が滞っている。
掌編なども、掲載すべき作品が数個ある。タクシーの営業のスケジュールが三週
間、タイトになっているので、時間が取れないということもある。
ようやく、タイトな期間も脱し、HPも多少の更新ができた。
但し、ブログ日記は、掌編以外のエッセイ、コラム、最近は怠っている書評エッ
セイなども含め、ごった煮の状態で書いています。可能なら、日記を御覧下さい。
尚、場合によっては、掌編など創作系の作品をメインにしたブログを立ち上げる
ことも検討しています。現状では、HPの更新に手が回らず、せっかく書いても
公表する時間が取れないため、旬の作品が一ヶ月以上も手元に燻ったままになり
かねない(現に、なっている)からです。
ブログの使い方が未だ分かっていないのですが、アップが簡単だということだけ
は分かる。
とにかく、書き上げたら、可及的速やかなるアップを目指します。
◎「無精庵徒然草」を新装開店しました! 噂の「blog」を採用しております:
http://atky.cocolog-nifty.com
http://blog.melma.com/00031740/
「無精庵徒然草」=小生の日記、愚痴、メモ、来訪者への情報発信の部屋です。
更新や掲示板に書き込みが無くても、この日記欄には何かしら書くように致しま
す。折々、写真などを掲載しています。
コメントがあったら、わざわざ掲示板の頁に飛ばなくとも、この部屋にてコメン
トすることができます。
そのほうが、コメント内容と、元の話題との関連が分かり、話の発展も望めます。
日記をアップする際には、できるだけ写真も同時に掲載するよう、心掛けるつも
りです。
といいつつも、小生、未だ、「blog」を使いこなしていません。使いながら、可
能性を広げていきたい。宜しく!
◎ 画像掲示板を設置しました:
表紙の「画像掲示板」よりお入りください:
http://mav.nifty.com/ahp/mav.cgi?place=bushoan&no=16762
小生が撮った画像を随時、載せています。
画像の投稿をしてくれた方々、ありがとう!
この頃、投稿が増え、小生は嬉しい限り。比叡山や函館の夜景、軽井沢の滝、信
州の山々、アリュームという花、関空、立山の雷鳥、古代ハス、パリロダン美術
館の薔薇、大阪の花火大会、蘭、ロシア総領事館、サボテン、上高地の夕陽、秋
明菊、熊野古道中辺路、マリーゴールド…。
どれも貴重な画像です。
どうぞ、御覧下さいな。
◎ メッセージ掲示板へもどうぞ:
「踊り場」では来訪者とのメッセージの交換に集中します。共々、宜しく!
http://hpmboard2.nifty.com/cgi-bin/bbs_by_date.cgi?user_id=ANB07793
掲示板のカウンターが2004/11/12 (金)に1万ヒットを達成しました。これも、
偏に皆様の御蔭です。
◎ HP更新情報……続々更新!
○タクシーとオートバイの部屋を新設しました:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/hobby/taxi-bike-menu.htm
この部屋には、交通関係の雑文を集めていきます。
11月9日更新
掌編の部屋:10月17日 更新:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/fiction-menu.htm
エッセイの部屋:11月7日更新:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/menu.htm
サンバの部屋:10月16日更新(写真アップ)!!:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/samba-menu.htm
連作掌編の部屋:10月22日更新:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/introduction/rensaku-menu.htm
エッセイ祈りの部屋:11月11日更新:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/introduction/rensaku-pray-menu.htm
エッセイ富山の部屋:10月3日「富山と北海道と昆布と」アップ:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/toyama-menu.htm
「駄文の部屋」10月10日更新:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/hobby/dajare-menu.htm
書評の部屋:11月7日更新:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/profile/profile.htm#book
リンク 10月7日更新!!:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/essay/link.htm
プロフィール:3月27日「国見弥一という名前について」をアップ:
http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/profile/profile-dayo.htm
○ 著者への御意見・御要望は kunimi-yaichi@nifty.com
○ 著者をもっと知りたい方は http://homepage2.nifty.com/kunimi-yaichi/
○「フェイド・アウト」はネットでも買えます http://www.boon-gate.com
電子出版もされてます(@500円!)
○ 掲示板においでください。貴重な意見を戴いています。皆さんの一言が元気の
源です。愚痴ったり、駄洒落の一つも飛ばしてください。
http://hpmboard2.nifty.com/cgi-bin/bbs_by_date.cgi?user_id=ANB07793
○『銀嶺便り』は、以下のシステムにおいて発行されています。
解除と登録は、以下のサイトで直接できます。
☆ メロンパン:オススメに選ばれています。
http://www.melonpan.net/melonpa/mag-detail.php?mag_id=001103
☆ Melma
http://www.melma.com/mag/40/m00031740/
☆ Macky!
http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=atky
☆メルマガ天国
http://melten.com/m/4357.html
☆ まぐまぐ
http://www.mag2.com/m/0000063087.htm
☆ E-Magazine
http://www.emaga.com/info/92381.html


