柿にまつわるおもしろ雑学 大 か き 八 年【第六十三号】
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/ __ 創業宝暦五年、御菓子本舗「槌谷(つちや)」がお届けする
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l / `v´ \ 柿にまつわるおもしろ雑学
l l l 大 か き 八 年
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l \ / 二〇〇六年十二月十日 第六十三号
l \_____/ http://www.kakiyokan.com/
このメールマガジンは、伝統銘菓「柿羊羹」でおなじみの
御菓子本舗「槌谷(つちや)」が語る、柿を楽しむ一編です。
解除はこちらから http://www.kakiyokan.com/mag/index.htm
※「槌谷(つちや)」は創業以来250周年を迎えております。※
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・・◆ 「大かき八年」について
・・◆ おおきな柿のまめ知識(63)
「雨栗日柿」
・・◆ つちやの御菓子
「宝賀来」
・・◆ こんなにもある柿のいろいろ(63)
「西浦(にしうら)」
・・◆ 柿みる人々(63) 〜芸術と柿との出会い〜
「照柿」高村薫
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・・◆ 「大かき八年」について
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「つちや」は、
宝暦五年(1755年)に岐阜県大垣市の城下俵町にて
園助と申すものが、菓子屋「柏屋光章」を開いたのが始まりです。
そして四代目右助が、
古来より美濃国特産である「堂上蜂屋柿」の干柿を使い
創製発売致しましたのが、
当社の代表銘菓「柿羊羹」です。
弊庵は、創業250年以上。
自然の味をそのままに、
本物のお菓子つくりを通して、
柿にこだわり続けてきました。
この「大かき八年」を発刊させていただくことになり、
今まで以上に柿にこだわってゆきたいと思います。
もし、柿についての御質問や御意見・情報がありましたら
どんどんお知らせください。
このメールマガジンを通して
楽しい情報提供の場にしてゆきたいと思います。
よろしくお願い致します。
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・・◆ おおきな柿のまめ知識(63)
「雨栗日柿」
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とても甘くて肉厚で、噛むとカリッとした歯ごたえがある柿。
日本の代表的な果実として、全国津々浦々で愛好されています。
熟柿や干し柿は、平安時代の宮中儀式のマニュアル
「延喜式(えんぎしき)」にもすでにその名があるほど。
もう千年以上も、日本人の生活になじんだ食材といえるでしょう。
そんな柿のちょっとした知識を、このコーナーではお届けします。
※ ※ ※ ※
「桃栗三年柿八年」をはじめ、柿にまつわることわざや言い伝えは全国
に数多くあります。
「雨栗日柿(あめくりひがき)」という言葉もそのひとつです。
「雨栗日柿」とは、栗と柿の正反対の性質を現したものです。
これは、雨の多い年は栗がよくでき、反対に、日照りの年は柿がたく
さんとれることを示しています。
どういうことかというと、栗は日照りが続くと実が熟する前に落ちて
しまいますし、柿は雨が多いと病気や害虫が増えて実がよく成りません。
そこで、こういう言葉ができたわけです。
同じ秋に実る果物でも、雨の多い少ないによって出来に大きな違いが
できてしまうわけですね。
あなたは、栗と柿、どちらが好きですか? 雨が多ければ栗、少なけ
れば柿がよくとれます。両方、ちょうどいいという天候はないものでし
ょうか。悩むところですね。
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・・◆ つちやの御菓子
宝賀来
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甘くて雅な味わい、馥郁とした香りのある御菓子。
「つちや」は250余年の長きにわたって
柿をはじめとするさまざまな御菓子を作り続けて参りました。
このコーナーでは魅力的な「つちや」の御菓子を
ひと品づつ、ご紹介して参ります。
ご購入は、槌谷ホームページからでもいただけます。
(http://www.kakiyokan.com/)
■季節 宝賀来■
堂上蜂屋柿を干し柿にし、中の種を取り出して、お餅(求肥)を入れ、
周りに小豆羊羹をかけて伊良粉をまぶして、干し柿の姿をそのままに仕
上げ、小さな篭に入った「宝賀来」。この季節ならではの自然の美味し
さをお楽しみください。(日保ち10日)
【宝賀来】
●3個入り 1,150円 ●6個入り 2,300円
●8個入り 3,000円 ●10個入り 3,800円
●12個入り 4,500円
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・・◆ こんなにもある柿のいろいろ
「西浦(にしうら)」
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柿は北海道を除く全国で栽培されており、品種の数は、甘柿が400種
以上、渋柿が700種以上、合計1100種以上あるといわれています。
特に「槌谷」のある岐阜県は、全国でも有数の柿の名産地。さまざま
な柿が育てられています。そんな柿のいろいろを、このコーナーでは紹
介していきます。
■□ 第六十三回 □■ 「西浦(にしうら)」
柿の名産地というと、弊社の柿羊羹が生まれた場所である岐阜をはじ
め、和歌山や広島、東北の山形などと思いがちですが、この柿は奈良県
で生まれた柿です。
「西浦(にしうら)」は、松本早生富有柿の一変種として1989年に発
見された、完全甘柿です。奈良県吉野郡で発見され、品種登録者の西浦
忠次さんの名前をとって「西浦」と名づけられました。
富有柿と似て、かなり大きめの柿ですが、収穫時期は遅く11月の下旬
ごろ。富有に比べるとへたの部分の皺が多く、果実もより大きく、種が
厚いことなどが特徴です。
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・・◆ 柿みる人々 〜芸術と柿との出会い〜
高村薫
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柿は古くから親しまれてきた果物だけあって、あまたの文芸作品や芸
術品に登場します。素朴で古雅な趣のあるシルエットが、たくさんの作
家の作品にインスピレーションを与えたのでしょう。
ここでは、柿をめぐる芸術についてお話をいたしましょう。
※ ※ 高村薫 ※ ※
(たかむら・かおる)
そうして達夫は十分ほども道端に立っていたが、見れば見るほどマン
ションは赤く、その色が次第に濃くなってゆく。西を向いた外壁の一部
に当たった西日はとくに赤く、まるで昔その辺りに立っていた柿の実の
色のようだった。また、南側のベランダの色はさらに濃い熟柿の色で、
その色は果実と同じように腐ろうとしていて、北側はすでにどす黒かっ
た。そして、西日の赤に目を戻すと、燃え立つレンガタイルの色が瞼に
焼きつき、網膜で光のシミになり、達夫は呻きながら下を向いて歩き出
した。
−−−講談社文庫「照柿(てりがき)」より
※
映画化もされて大ヒットした「マークスの山」や「レディ・ジョーカ
ー」など、硬派な犯罪と刑事の世界を描かせたら右に出るものがない女
流にして直木賞作家の高村薫。今回は、その高村薫をご紹介しましょう。
※
高村薫(たかむら・かおる)は、本名を林みどりといい、昭和28(19
53)年2月6日に大阪府大阪市の東住吉区に生まれました。お父さんは第
二次大戦中に海軍の技術者として戦闘機の燃料の研究をしており、また
お母さんはお寺の娘さんでした。
幼稚園や小学校時代は油絵やピアノを習い、ピアニストになりたい時
期もあったようです。ちなみに苦手科目は国語。小学校時代は、算数や
工作のほうが好きな子供でした。
昭和43(1968)年には同志社高校に入学。昭和46(1971)年には、国
際基督教大学に入学します。学生時代は女子寮にいて、寝床以外は本で
埋まっているという生活をしていました。現在は、国際基督教大学は名
門・難関大学として有名ですが、当時は無名で親も「どこの大学へ行く
のか」という気分だったそうです。ただし自由な気風があり、目的意識
がはっきりしている学生が多かったようです。
ただ、そうした生活の中でも苦労はあったようです。昭和48(1973)
年には弟の一人が脳梗塞で亡くなり、自宅に戻った後はお祖母さんも寝
たきりになったので、彼女は看病などをしていたそうです。
※
大学卒業後の昭和51(1976)年、高村薫は大阪の外資系商社に就職し
ます。外資系OLのはしりで、仕事は秘書や販売促進業務でした。その後
10年にわたって商社に勤めた後、30歳を過ぎてからボーナスで買ったパ
ソコンで書き物をはじめます。その後、本格的に小説の執筆を開始し、
平成元(1989)年には幸田精名義で書いた「リヴィエラを撃て」が第2回
日本推理サスペンス大賞の最終候補に選ばれます。
その翌年、同じ日本推理サスペンス大賞において「黄金を抱いて翔べ」
で大賞を受賞。商社を退職し、作家としてデビューすることになりました。
「黄金を抱いて翔べ」は、大阪にある住友銀行本店の巨大で古風なビ
ルの前を歩くうちに、銀行強盗のアイディアを思いついたそうです。
その後は、原子力発電所を襲う「神の火」や「わが手に拳銃を」、
「リヴィエラを撃て」など国際的なスケールを持った大型冒険小説を立
て続けに発表。
「リヴィエラを撃て」で日本推理作家協会賞を受賞したのをはじめ、
各賞の候補になり、平成5(1993)年に発表した「マークスの山」で、
ついに直木賞を受賞します。
その後は、母を亡くすなどの不幸はありましたが、平成10(1998)年
に「レディ・ジョーカー」で毎日出版文化賞を受賞し、「新リア王」な
どの意欲作を発表するなど、現在でも華々しく活躍しています。
※
高村薫の作品の魅力は、得意とする冒険小説や警察小説の中に盛り込
まれた、原子力発電所や銀行、警察内部の組織など、これまで誰も書け
なかったほどの調査力にもとづいた情報量と、男まさりともいうべき骨
太な人間描写でしょうか。特に、警察内部の描写の生々しさと魅力は、
他の追随を許さないものとなっています。
今回取り上げた作品「照柿」は、「マークスの山」で捜査にあたった
合田刑事が主人公です。合田は、ホステス殺害事件を追ううち、電車の
飛び込み事故に遭遇し、そこで美しい人妻・美保子に一目惚れをします。
しかし、美保子は幼馴染の野田という男と不倫関係にありました。
合田は、美保子との関係に心を揺さぶられます。そうするうち、また
殺人事件が起きます。
「照柿」の赤い色は、小説の題名にもなっている通り、この小説の重
要なモチーフになっています。赤い柿のような日の光は、登場人物たち
の心をどのように揺さぶっていくのでしょうか。柿の色に込められた心
の動きを、小説から存分に読み取ってみてください。
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商品配送サービス 送料525円で全国どこへでもお届けいたします
(但し、沖縄県・北海道は840円となります。)
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「大かき八年」を読んでいただき、ありがとうございました。
このメールマガジンは
『まぐまぐ( http://www.mag2.com )ID 0000061969』
を通じて配信しております。
毎月1回10日発行。
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発行★編集:槌谷本店 〒503-0876 岐阜県大垣市俵町39番地
フリーダイヤル.0120・78・5311 フリーFAX.0120・78・5355
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〈tencho@kakiyokan.com〉までお寄せください。
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