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前参議院議員、平和学博士である遠山清彦がお届けするメールマガジンです。国会内外での本人の活動報告はもちろん、政治全般の話、また平和学の視点など、興味深い議論を展開していきます。

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2008/05/15

遠山清彦のメールマガジン[T-mode]No.554 ネットカフェ難民支援

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■■■ T−mode  〜参議院議員・遠山清彦のメールマガジン〜 ■■■  
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              【No.554】 2008年(平成20年)5月15日発行
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             ネットカフェ難民支援
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遠山清彦です。ミャンマーのサイクロンや中国での大地震の被害報道に接し、
改めて天変地異の恐ろしさと平時の備えの大切さを実感しています。まず、両
国で犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。また、被災さ
れた方々の生活が一日も早く正常化されるよう、日本の政府与党を挙げて支援
することを重ねて表明したいと思います。

海外35カ国を訪問してきた私の経験に照らすと、日本の建物や災害対策は世
界一流です。(中東やアジアの都市を周っていると、耐震対策が全くなされて
いない建物を良く見ました。)しかし、時折の報道で指摘されるように、日本
でも巨大地震等が襲ってきた時は、その時間帯や季節など様々な条件によって、
防ぎきれない事態も起こり得ます。ミャンマー・中国の災害を「対岸の火事」
として見るのではなく、自分たちに当てはめて日頃から対策を怠らないように
しなければなりません。

さて、先日、公明党雇用対策本部は青年局と合同で、TOKYOチャレンジネ
ット(新宿区歌舞伎町2−44−1東京都健康プラザ「ハイジア」3階、TE
L:03−5155−9501、フリーダイヤル:0120−874−225)
を視察しました。この施設は、いわゆる「ネットカフェ難民」と呼ばれる方々
を支援する拠点施設として東京都が3ヵ年計画で設置し、4月25日からサー
ビスを開始している場所です。(ちなみに、この事業の正式名称は「住居喪失
不安定就労者サポート事業」)さらに、5月12日には大阪にもOSAKAチ
ャレンジネット(大阪市中央区北浜東3−14エルおおさか4階、TEL:06
−6966−5606、フリーダイヤル:0800−200−0656)とい
う同様の施設が設置されています。

この施設の目的は、ネットカフェや漫画喫茶等で寝泊りしている労働者が、よ
り安定した生活に移行できるよう様々な相談に応じ、かつ支援することです。
具体的には、(1)生活相談、(2)居住相談、(3)就労相談、等のサービ
スを提供しており、電話での初期相談を皮切りに、施設を訪問すると健康診断
と生活や居住、仕事探しなどで決めの細かい相談に応じてくれます。さらに、
より安定した生活へ移行するために「無利子、保証人不要」で、住宅資金(月
額最大40万円×6ヶ月)や生活資金(月額最大20万円×6ヶ月)の貸付業
務も行っていますので、手元に資金が全くない人でもより安定的な生活へ自立
することが可能になっています。

政府の調べでは、ネットカフェ難民の数は全国で5400人、そのうち東京都
で2000人、大阪府で1000人程度いると推測されています。(ただし、
全てのネットカフェを現地調査したわけではないので、本当はもっといるかも
しれません。)ネットカフェ難民の方々の年齢層は実は多様で、20代の若者
だけでなく、50代の中年層も意外と多くいるという調査結果が出ており、都
市部を中心に深刻な社会問題になっています。従来のホームレス問題と異なる
のは、ネットカフェ難民の方々は、そのほとんどが仕事をして何らかの収入を
得ているという点です。ただし、日雇い仕事が多く、その生活は不安定であり、
「現状のままで良い」と考えている人は少ないそうです。

私は党青年局長の時代から、この問題に関心を持ち、なんとか公的支援を拡充
できないかと考えてきましたが、公明党東京都議団の活躍もあり、東京都が毎
年約97億円の資金を用意して今回の支援策が実現し、嬉しく思っています。

ところで、ネットカフェ難民といえば、大変興味深い本を最近発見し、時間の
あるときに読んでいます。川崎昌平さんという、ご自身もネットカフェ難民(は
どうか知りませんが・・・)の20代の若者が書いた『ネットカフェ難民:ド
キュメント「最底辺生活」』という書籍です。コミカルな筆致で、なぜネット
カフェ難民になったのか、ネットカフェ難民がどんな生活をしているのか、何
を考えている(あるいは考えていない)のか、非常にわかりやすい内容で読み
やすいです。

詳細は、読んでいただきたいと思いますが、私が結構感銘を受けたのは、川崎
さんの「格差社会」に関する以下の考察です。いわく、「格差はすっかり社会
に定着した言葉となった。だが、誤解されている。本当の格差とは、文化にこ
そ現れている。お金がある人とない人がいるから「格差」なのではない。より
多くの文化に触れられる人間と、そうでない人間の差が、本当の「格差」なの
である。」(15頁から引用。)

この前後の文脈でも色々と議論されているのですが、こういう格差論に接した
のは初めてで、考えさせられました。文化との接触というのは、例えば芸術の
世界でいうと、本物と触れているかいないか、という解釈にもなるのだそうで
すが、確かに格差社会という言葉には、単なる「貧富の差のある社会」以上の
意味がこめられている気がします。(ただ、川崎さんのようなネットカフェ難
民はやや例外のような気がします。ただ、永田町にいるとわからない新しい発
想に触れることは、私にとっても「文化」度が向上するような気がしました。)
いずれにせよ、若い人が夢と希望を抱ける社会構築のために、政治家は努力し
続けるしかない、と思います。がんばります!

TOKYOチャレンジネット
http://www.tokyo-challenge.net/

OSAKAチャレンジネット
http://osaka-lsc.jp/netcafe-sc/
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遠山清彦(とおやま きよひこ)参議院議員、
平和学博士(Ph.D in Peace Studies, University of Bradford,UK,1998)   
参議院:法務委員会委員長
公明党:国際局長、東京都本部副代表
    沖縄県本部・山梨県本部・静岡県本部・神奈川県本部顧問    
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発行部数:4,762部(2008年5月15日現在)
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