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2009/11/30

航空事情 2009年11月30日号

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空港民営化―日本再生と生まれるビジネスチャンス     森 浩 

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◇◆◇   航空事情 2009年11月30日号   ◇◆◇
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規制緩和の神話―米国航空輸送産業の経験  スティーブン デンプシー 

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【目次】

★航空会社★
エアバス社 キャセイ航空、連続3件のトイレ詰まりを調査 

★航空行政・協定交渉・統計★
ドイツ政府 エミレーツ航空、非EU企業に運賃の引き上げを指示

★機材計画★
B747-400型 貨物型2機が運航再開、待機数は過去最高に

★空港・保安★
EU航空会社ブラック・リスト イエメンを含まず、3カ国を追加

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【航空会社】

エアバス社 キャセイ航空、連続3件のトイレ詰まりを調査 
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エアバス社は25日、キャセイ・パシフィック航空のA330型、A340
型で連続して起きた、3件の不可解なトイレ詰まりを調査していることを明
らかにした。11日間に連続して3件発生したもので、2件は乗客数を制限
して運航、残り1件ではスケジュール外の着陸を余儀なくされている。

17日にリヤドから香港に乗客278人が搭乗していた便では、飛行中に乗
務員が10ヶ所ある全てのトイレが使えないことに気付き、インドのムンバ
イに着陸、飛行時間8時間を予定していた便は、トイレの修理と乗務員の交
代に18時間掛かった。9日のローマ発香港行きと19日のドバイ発香港行
きでは、離陸前に乗務員が片側全てのトイレが使えないことに気付き、乗客
数を減らして運航している。

航空機のトイレは高速のパイプ装置で汚物をタンクに運んでいる。2つのバ
キューム装置が個別に、それぞれ機体片側のトイレを作動させているが、ひ
とつのトイレが詰まると、片側全てが使えなくなる。キャセイ航空の運航基
準では、ひとつのトイレに乗客80人以下としている。

キャセイ航空の運航責任者は、約半年前にトイレの洗浄方法を変更したこと
が原因ではないかとしているが、全ての機体のトイレ・パイプを新しいもの
に交換し、トイレの徹底洗浄を行う予定で、トラブルの起きたA340型1
5機、A330型32機から取り掛かったとしている。

エアバス社はキャセイ航空と共に、正確な原因調査を進めるとしているが、
他の航空会社では同様のトラブルは起きていないとしている。キャセイ航空
によると、トイレ・パイプの洗浄作業では、タオルや薬のビン、靴下、子供
用のぬいぐるみすら出てくることがある。

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【航空行政・協定交渉・統計】

ドイツ政府 エミレーツ航空、非EU企業に運賃の引き上げを指示
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ドイツ政府は、ドバイのエミレーツ航空を含む航空会社に、欧州の航空会社
を下回ってはならないと、ビジネス・クラスの運賃を引き上げるよう圧力を
掛けている。エミレーツ航空は、「我々にとっては、ベンツがレクサスの値
段に文句を言っているようなもの」と述べ、競争を阻害し、消費者の利益を
損なうとし、欧州委員会に異議を申し立て、ドイツのペーター・ラムサウ
アー運輸大臣との面会を求めている。

ドイツ政府はエミレーツ航空に宛てた書面で、エミレーツ航空のような非欧
州連合(EU)の航空会社が、ドイツと非EUを結ぶ路線で、他の航空会社
より安く航空券を販売することは、二国間の航空協定、及び欧州議会の規則
上、違法だとしている。欧州委員会ではコメントはないとし、ドイツ政府運
輸省はラムサウアー運輸大臣が、エミレーツ航空に会う予定はないとしてい
る。

エミレーツ航空はドイツの4空港から週49便を運航、フランクフルト~ヨ
ハネスバーグ線、ハンブルグ~シンガポール線、ベルリン~シンガポール線
などでルフトハンザ・ドイツ航空、エール・フランスKLMと競合している。
エミレーツ航空は運賃を引き上げてもドイツ市場から撤退することは考えず、
断じてドイツ市場に関わっていくとし、「我々は非常に大量のドイツ製航空
機を買っている。」と述べている。

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【機材計画】

B747-400型 貨物型2機が運航再開、待機数は過去最高に
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運航されることなく待機状態にあるB747-400型の機体数が過去最高
に達している。2009年1月には19機だったのが、11月1日現在で6
4機に増えた。同型は1988年に引き渡しが始まり、これまでに692機
生産され、685機が商用機として現存しているが、約1割が運航から外れ
ていることになる。

同型は湾岸戦争後の1994年から1995年頃には短期的に数機が待機状
態にあったが、2001年までは長期的に待機状態となった機体はなかった。
9・11テロ後の2004年には25機にまで待機状態にある機体数は増え
たが、2007年6月には12機にまで減っていた。

同型の待機数が過去最高に達していることは、経済の後退が戦争やテロより
も航空業界に大きなマイナス影響をもたらすことを実証している。11月1
日以降、緩やかな経済の回復から、オランダのマーティンエアーと台湾のエ
バー航空が、待機状態にあったそれぞれ1機の同型貨物機を運航に戻してい
る。

同型貨物機が運航に戻され始めたことから、待機数は既にピークに達したと
見られるが、今後は待機状態にある旅客型の一部が運航に戻され、戻らない
機体は貨物型への改造が進むものと見られる。同型はこれまでに4機(注
1)が事故などで抹消、ニュージーランド航空の1機(注2)が今年6月に
解体されている。

(注1)大韓航空(1998年8月・ソウル、悪天候下のオーバーラン)、
チャイナ・エアライン(1993年6月・香港、悪天候下のオーバーラン)、
シンガポール航空(2000年10月・台北、悪天候下の離陸時に障害物と
接触)、全日空(2008年8月・バンコック、整備中に火災)

(注2)1989年12月引き渡し、登録記号:ZK-NBS(2009年
6月17日登録抹消) 

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【空港・保安】

EU航空会社ブラック・リスト イエメンを含まず、3カ国を追加
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欧州連合は27日、ジブチ共和国、コンゴ民主共和国、サントメ・プリンシ
ペ民主共和国の全ての航空会社をブラック・リストに追加したことを明らか
にした。6月にコモロ諸島沖のインド洋で、乗客・乗員152人が死亡する
墜落事故を起こしたイエメンのイエメニア航空は含まれなかった。

イエメニア航空は17日、エアバス社とA320型10機を発注することで
覚書を結んでいる。欧州委員会はイエメニア航空に付いて、指摘された様々
な安全上の不備が改善される努力がなされたとしている。

欧州委員会はサントメ・プリンシペ民主共和国に付いて、尋常ではない高い
事故率で、既にEU域内への乗り入れを禁止するブラック・リストに載せら
れた諸国から、危険な航空会社が事実上の拠点を移す避難地になっている証
拠があるとしている。

コンゴ民主共和国では、8月に貨物機が墜落し乗員6人全てが死亡する事故
が起き、国際民間航空機関(ICAO)が安全上の懸念を引き上げていた。
2007年にブラック・リストに追加されたアンゴラ共和国のTAAGに付
いては、改善が見られたとして、ポルトガルへの増便を認めている。

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【編集後記】

■一ヵ月半ほど、休んでしまいました。言いたいことを言っておいて、都合
で勝手に休む、全く適当で済みません。しかしその間、トイレが詰まった程
度で、あまり大きな出来事はありませんでした。

■結局はJALタスクフォースも、与えられた時間も短く、専門性のない
方々が、日本航空の実態を解明できないまま終わったような気がする。産業
の多くを占める製造業に基準を置いた会計基準では、座席という在庫できな
い商品を売る、航空会社の実態を示すには無理がある。

■ミネアポリス・セントポール空港近くにある、元ノースウエスト航空本社
ビルが売りに出されている。約千人が勤務していた建物だが、既に全ての従
業員はミネアポリス市内の他の施設に移動している。1985年にノースウ
エスト航空の本社ビルとして建設された建物は、課税評価額で1,370万
ドルとされている。また、ロングビーチにあるB717型が生産された工場
跡地は、映画スタジオになるとされている。B717型は2006年に生産
を終了している

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日本の空を問う―なぜ世界から取り残されるのか     伊藤 元重

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