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2007/07/13

航空事情 2007年07月09日号

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◇◆◇   航空事情 2007年07月09日号   ◇◆◇
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【目次】

★航空会社★
コンチネンタル航空 6月実績、予想を上回る増収・株価上昇
BA 6月実績、ファースト、ビジネス・クラスが好調

★メーカー・技術開発★
ボーイング社 B787型、ロールアウト直前に55機の受注
エアバス社 ドバイ首長国、投資会社が親会社に出資

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【航空会社】

コンチネンタル航空 6月実績、予想を上回る増収・株価上昇
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コンチネンタル航空は2日の取引終了後、6月の連結単位距離提供座席(1
座席1マイル毎)の旅客収入が、前年同月比1.5から2.5%増収だった
ことを明らかにした。連結の座席稼働率(ロード・ファクター)は同1.2
ポイント上昇の、85.7%だった。売上旅客マイルは同5%の増加に対し
て、提供座席マイルは同3.4%の増加に留まっている。

ソレイル・ソールベリーのリサーチ・アナリスト、ジェイムズ・ヒギンズ氏
は、コンチネンタル航空はアメリカン航空やデルタ航空に比べ、供給調節が
遅れているとし、特にニューアーク空港(ニューヨーク)での過剰供給が著
しいとしている。米国航空業界の今年の課題は、僅かな需要を大量の供給で
競い合っていることだと述べている。

コンチネンタル航空の株価は3日、6月の予想以上の好調を好感し、前日終
値比で3.75ドル(11.1%)上げた、37.62ドルで取引を終えて
いる。ヒギンズ氏は3日、供給過剰の懸念が払拭されたとして、期待株価を
40ドルから42ドルに引き上げ、コンチネンタル航空株の推奨を、保有か
ら買いに引き上げている。

3日はアメリカン航空、デルタ航空、ユー・エス・エアウェイズも株価を上
げている。アメリカン航空は前日終値比で1.30ドル(4.8%)上げた
28.36ドル、デルタ航空は同0.67ドル(3.4%)上げた20.2
5ドル、ユー・エス・エアウェイズは同2.26ドル(7.04ドル)上げ
た32.86ドルで取引を終えている。

BA 6月実績、ファースト、ビジネス・クラスが好調
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ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)は4日、6月の旅客輸送実績が有償
旅客キロで、前年同月比で1.4%の減少だったことを明らかにしている。
座席稼働率(ロード・ファクター)は同1.4ポイント下げた、80.5%
だった。提供座席キロは同0.4%の増加だった。エコノミー・クラスは同
1.9%の減収だったが、ファースト・クラスやビジネス・クラスは同1.
4%の増収だった。

主にBAが使用するロンドン・ヒースロー空港の第4ターミナル・ビルで3
日、不振な手荷物が発見され、乗客らが一時避難する騒ぎが起きている。週
末のグラスゴー空港でのテロ事件を受け、ヒースロー空港を運営する英国空
港会社(BAA)は追加的な予防策として、搭乗ゲート前で再度の保安検査
を実施している。

乗客らが一時避難したことで、BAは午後3時以降の欧州路線の全てと、午
後3時から9時までに出発予定だった長距離路線の、合計108便を欠航と
している。通常第4ターミナル・ビルからは、毎日約450のBA便が運航
されている。第1、及び第3ターミナル・ビルから出発するBA便には、一
部に遅延は見られたものの、通常通り運航されている。

全体の旅客需要は落ちたものの、ファースト・クラスやビジネス・クラスで
の好調を好感し、BAの株価は4日、前日終値比で22.00ペンス(5.
3%)上げた、440.50ペンスで取引を終えている。

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【メーカー・技術開発】

ボーイング社 B787型、ロールアウト直前に55機の受注
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カンタス・オーストラリア航空のジェフ・ディクソン最高経営責任者(CE
O)は6日、B787型ドリームライナー機を20機追加発注し、確定発注
残を65機に増やしたことを明らかにした。2日後の同型初号機完成式典に
出席するシアトルでの記者会見で発表している。

また、クウェートのアビエーション・リース・アンド・ファイナンス(AL
AFCO)社は7日、3月に発注した12機に加え、B787型を10機追
加発注したことを明らかにしている。

更にボーイング社は7日、ドイツのエアー・ベルリンがB787−8型を2
5機発注したことを明らかにしている。エアー・ベルリンは別途、同型10
機をオプション契約、15機を購入権契約している。ボーイング社はエ
アー・ベルリンの発注で、B787型は47社から677機を確定受注した
としている。

ボーイング社は6日、B787型の開発は計画通りで、8日に初号機の完成
披露式典を行い、8月の下旬か9月の上旬に初飛行、2008年5月に全日
空へ一号機を引き渡すとしている。エアバス社のA380型で起きた、機内
電気配線に問題はないとしている。

また、型式証明の取得に向けた試験飛行は、11ヶ月間を要したB777型
よりかなり短縮されるだろうと述べている。しかし、8日に披露される初号
機は、接合材の不足から、1,000ヶ所程度が暫定的に留められた状態で、
初飛行までに恒久的なものに交換するとしている。

エアバス社 ドバイ首長国、投資会社が親会社に出資
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ドバイ首長国が管理するドバイ・インターナショナル・キャピタル(DI
C)社は5日、エアバス社の親会社EADS社の発行済み株式の3.12%
を、グローバル・ストラテジック・エクイティー・ファンド(GSEF)を
通じて取得したことを明らかにしている。取得価格は明らかにしていないが、
5日終値で換算すると、6億1,400万ユーロに相当する。

DIC社は、GSEFも含めて、EADS社に役員のポストを求めることは
ないとし、EADS社の優れた製品や広範囲な再建計画、献身的な経営陣が、
投資戦略に非常に適していると述べている。DIC社は、A380型の引き
渡しが2年遅れたことに伴い、1万人の人員削減と6工場を売却するとした、
EADS社のエアバス社再建計画を支持するとしている。

DIC社はEADS社との特別な関係ではなく、エアバス社の業績回復に伴
う利益を期待しているとされているが、長期的な投資になった場合、EAD
S社やエアバス社に、アラブ首長国連邦への誘致を促す投資とも見られてい
る。ドバイ首長国が保有するエミレーツ航空は、エアバス社が開発している
A380型の最大顧客となっている。

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【編集後記】

■メーカーの新規受注は相変わらず絶好調、航空会社の業績も、短距離では
高速鉄道、中距離では低コスト航空会社との激しい競争にさらされ、相変わ
らずテロ攻撃の懸念も常にあるが、好調を維持している。民間機のリース料
も上がり、中古民間機の価格も一段の上昇が見込まれるが、リース料や価格
以前に、民間機が足りていない。

□何時かこの好調が終わり、株価や民間機の価格が下がることを期待してい
る人も少なくないが、待ちぼうけを食らうだろう。公共交通機関である航空
輸送は、経済成長に依存している。また、健全な経済は、大小はあるものの
必ず景気変動を伴う。しかし、下降局面での投資を目論んでいても、特に民
間機の価格は、当面上がることはあっても、下がることはないだろう。

□2001年の9・11テロで、B747型はその役割を終えたと思われて
いた。しかし、2006年には72機を受注し、1990年以来最高の受注
数となった。特徴的だったのが、その殆どが貨物専用機としての受注だった。
経済のグローバル化が進んでいる。昨年、世界銀行が発表したグローバル・
エコノミック・プロスペクツは、2030年までに物やサービスの貿易額は
3倍、世界経済は2005年の35兆ドルから72兆ドルに成長すると見込
んでいる。

□旧共産圏との貿易取引の拡大、欧州連合など地域的な自由経済圏の拡大で、
新しい恒久的な物や人の動きが起きている。それらの動きで更に経済が拡大、
所得水準が上昇し、新たな需要を引き起こす、相乗効果すら見られる。この
世界経済の構造的な変動に伴う民間機の需要増加、供給不足は、少なくとも
次世代機との更新が進む2015年以降まで続くだろう。

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