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2003/05/16

シスアドちゃんこ鍋 第38号

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 ★☆ シスアドちゃんこ鍋 ★☆ (第38号 2003. 5.16 発行部数=1896)  
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             編集・発行:上級システムアドミニストレータ連絡会
             【配信中止】 http://www.mag2.com/m/0000060279.htm
<index>
■現役シスアドが薦める100冊 特別編 〜“文章の書き方”特集(その3)〜 
■短期連載/シスアド的カメラの蘊蓄(第1回)
★シスアド四方山話(第30回)

   凡例 [経]:経営者向け、[管]:管理者向け、[実]:実務者向け、[受]受験者向け
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■現役シスアドが薦める100冊 特別編 〜“文章の書き方”特集(その3)〜 
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(7)『読書力』 斎藤孝 岩波新書

最近売れっ子の『声に出して読みたい日本語』の著者。
読書によって、言葉(だけ)を通じて多彩な人々とつき合うことで、考える力がつき、
コミュニケーション力、人間を理解する力を育てることができる。さらに、現実に対
してタフに、異質なものともじっくりつき合う器の大きさの素地を養うと説く。

そのためのトレーニングメニューとして、文庫100冊+新書50冊というガイドラ
インを提示する。書店の在庫数などから考えると物理的には大した量ではないが、実
際読むとなると簡単ではないはずだ。

しかも単に「総量150冊」ではなく、慣れと習慣付けのためにまず文庫、次に他人
の思索をたどり主張を理解しようとする精神に緊張を強いる読書として、新書の必要
冊数を分けている。まさに“基礎体力”作りの方法として、説得力がある。

・・・・

(8)『日本語の磨きかた』 林望 PHP新書

日本語についての著者の思いを、“書く”“話す”“教育”という切り口からの磨き
かたとして語る。

分かりやすく品のある日本語を書き、話すということは、突き詰めれば自分自身の自
覚でありセンスであり歴史であるという確固とした言語観であり、その立場から、子
供の時からの日本語環境と教育の重要性を説く。

確かにそれも正論である。言葉について自覚を促されることなく成長して、大人にな
ってから「分かりやすく」とか「センスある言葉を」と言われても、不可能とは言わ
ないが、子供のときに身に付ける何倍もの努力が必要になることだろう。

“文章の書き方”という点からは、推敲の重要さを説いている点が印象的である。他
の“文章の書き方”本でも、もちろん取り上げている作業であるが、自分自身の書い
た文章に対して自己批判ができるか、読んだ人がどういう感じを持つのかを考える、
という作業を、推敲に置いている。

センスという面を前面に出した主張ではあるが、自分の文章を読者の視点で客観的に
見る必要がある、という点において、テクニックにもセンスにも共通する、言葉とい
うものの難しさと真髄をみる思いである。

・・・・

(9)『レトリック感覚』 佐藤信夫 講談社学術文庫

最近、いくつかの本の書評でこの本に言及されているのを見た。
1978年に刊行されて以後、文庫化されて読まれ続けている現代日本のレトリック論の
名著であり、続編に『レトリック認識』がある。

この本は“文章の書き方”本ではない。直喩、隠喩、換喩といったレトリックの実例
を上げながら構造や性質を分析し、言葉と認識の奥深い関係を解き明かしていくもの
で、時に哲学的でさえある。

“言葉や文章は心を伝えるものであるから、形式や装飾は捨てた方がよい”という近
代の思い込みによって忘れかけた、豊かなコミュニケーションを取り戻そうとする試
みだからだ。

人は物事を言葉に置き換えることで認識することができ、言葉に表現することで人に
伝えることができる。しかし全てのものに名前があるわけではないし、名前のない名
状したがいものをこそ、伝えたいと切実に人は欲する。

著者は言う。
「本当は、人を言い負かすためだけではなく、ことばを飾るためでもなく、私たちの
認識をできるだけありのままに表現するためにこそレトリックの技術が必要だったの
に。」

電子メールという、ほとんどを「言葉」に依存するコミュニケーションツールが急激
に普及してきた現代に、名状しがたい気持ちを少しでも正確に伝えようとする努力=
レトリックが再び脚光を浴びるのは、当然の流れなのかもしれない。
“文章の書き方”本に物足りない読者にはお薦めである。

−完−
                              (ピンクコアラ)
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■短期連載/シスアド的カメラの蘊蓄(第1回)
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最近のデジタルカメラブームには驚きである。
なんせ、フィルムを使わなくて良いのだから、応用範囲の広さといったら、そりゃー
もう、いかようにでも。

さて、そんなデジタルカメラがブームな訳は、
PCを所有していて、新しい物好きな人とか、
あるいは家族の記録をきちんと撮って置く人とか。
フツーのカメラシェアを越えさせるためとか、いやもう少しで越えるので自分も人柱
になってみようとか、そうでないとか。
いろんな事が囁かれている。

で、シスアドに関係あるか、ないか解らないけど、きっと無関係でいられないカメラ
に焦点をあててみましょ!!!
といっても、わかちちはプロのカメラマンではない。
知識は(少し)あっても、スキルもない、ただのウンチク語りだ。
だから、この話題は写真技術の向上を目的としたものではない。
興味のない方は飛ばして欲しい。

また、ハイアマチュアの人からは異論・反論・オブジェクション
いろいろあるだろうが、そこはご容赦を。
では、シスアド?のカメラ「ウンチク」はじまり、はじまり。

ここでは、昔からの「フィルム」を使うカメラを「銀塩カメラ」、
デジタルカメラを「デジカメ」と言うことにする。

さて、第1回目
「銀塩カメラ」に使う、フィルム・・・・これが案外くせ者。
私はかって、銀塩カメラのフィルムは全てが「ネガフィルム」だけだと大きな勘違い
をしてた。

ところが「リバーサルフィルム」なる物もあるということを知った。
そこでまず「リバーサルフィルム」を話題にするが、ここにいろんな人のウンチクが
あって、まさに異論・反論・オブジェクションの源だ。

「リバーサルフィルム」より、「ネガフィルム」の写りが良いとか。
いや「ネガフィルム」より、「リバーサルフィルム」の写りが良いとか。
いろんな意見があるが、迷ったら個人で使ってみて、使い易い方を選べばよろし。
他人がとやかく言う物ではない。
が、
一般的にプロとか、ハイアマチュアの人々はリキを入れる場面では「リバーサルフィ
ルム」を使うことが多い・・・。

さてさて、「リバーサルフィルム」ってなんぞやって人もいるだろう。
「リバーサルフィルム」とは、分かり易く言えば、スライドフィルムのこと。
Reversal
ネガからポジへ反転したフィルム。
撮影したままの色などがフィルムにあらわれているもの。
だから印画紙に焼かなくてもフィルム自体で撮影したものがそのまま見える。
で、フィルムを現像に出してもふつうプリントはしない。

たまにドラマなどで、新聞社などが場面に出たときに、机の上にフィルムをおいて、
それをルーペで見ているシーンに出会ったこともあるだろう。
フィルムの下には光源があって、下から見やすく照らすようになっているが、その時
に使われているのが、「リバーサルフィルム」と考えてほぼ間違いない。

一方、
「ネガフィルム」は、フィルムを現像してもらうと、色や撮影したものは、まさに
negative
になっているので、色なんかは良くわからないものを言う。
で普段我々は、印画紙に焼いたサービスプリントを見ることになる。
我々がごくフツーに使っているヤツだ。

それで、もし今まで「ネガフィルム」だけで「リバーサルフィルム」を使った事がな
いという方に、実験的でもかまわないので是非使って欲しい。ことをお伝えしたい。
露出とシャッタースピードが「ハマッタ」時はそれはもう、満足満足。
って、いっても私はいまだにそんな満足な目にはあっていないが、美しさの違いには、
きっと目を見張るだろう。
ただし値段が少々高い。1本600円位だ。
だが、サービスプリントしないので全体的な値段はむしろネガフィルムを使ったとき
より安いくらいだ。

このメルマガ読者ならスキャナーを使って、パソコンデータにすることも可能だろう。
スキャナーにも、フィルムをスキャンする機能をもったものもあり、プリンターもそ
れなりの物があると言う人には、この方法も、おすすめしたい一つの手段である。
フィルムといえども、時間とともに劣化するものなので、デジタルデータに変換して
あれば保存期間は永くとれる。

−つづく−
                                (わかちち)
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★シスアド四方山話(第30回)
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インターネットによる伝統文化の復興例 〜古典将棋〜

インターネットの普及によって、失われようとしている伝統文化が新しい展開を見せ
ている例を見つけた。これは中将棋という古典将棋で、かつては広く普及していたが、
江戸時代に衰退し始め、戦後は殆ど忘れ去られようとしていたものである。

現在行われている将棋は9×9の盤上で、双方20枚ずつの駒(全部で8種類ある)を動
かして戦うゲームである。これを双方が8種類20個のキャラクターを操って戦う戦闘
シミュレーションゲームであると考えれば、盤をもっと大きくして色々なキャラクタ
ーを登場させてみたくなる。実際、中世には15×15の盤で双方65枚ずつの駒(29種類)
を使う「大将棋」が指されていた。その駒の中には、現在の金将、銀将に加えて、銅
将、鉄将、石将まであるし、龍や馬だけでなく、鳳凰、麒麟、獅子、象、虎、豹、狼、
牛、猪、猫、鯨、鹿も登場する。更に大型の将棋も次々と開発され、ついには36×36
の盤で、双方が400枚以上の駒(200種類以上ある)を戦わせる「大局将棋」まで作ら
れた。これらの詳細については、日本中将棋連盟ホームページの「コラム」に詳しく
説明されている。
http://www.chushogi-renmei.com/

ところが、大型将棋はルール(各駒の動かし方)が複雑で対局に時間が掛かるため、
次第に廃れて行った。そんな中で生き残ったのが、12×12の盤で双方が46枚の駒(21
種類)を用いる「中将棋」である。ゲームとしてのバランスが良く、対局時間も囲碁
より若干長い程度で済むため、普及したようである。しかし、それでも漢字が読めて
暇のある人しか指すことが出来ない。結局、江戸時代になると中将棋は上方で貴族や
一部の上流階級の人々によって細々と受け継がれるだけになってしまった。

この中将棋は戦前までは関西のごく一部で指されていたが、戦後には殆ど忘れ去られ
ようとしていた。ところが、最近になって国内だけでなく、海外にも愛好家団体が出
来てきた。そして、それらの団体は、いずれも主にインターネット上で活動している
のである。現在、この中将棋を指せる人は国内、ヨーロッパ、アメリカに各数十人ず
つしかいないが、インターネットを利用した国際対局なども行われている。また、中
将棋の盤や駒をインターネット通販で購入することも出来るようになった。
http://www.chushogi.jp/shop/
                                (奔猫8級)
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