2009/12/24
市民プロデューサー通信 第167号
───────────────────── 20091224発行 vol.167 ─── ╋╋…‥・ ・・‥‥…━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━ ★ 市民活動プロデューサー通信 JCAPA ★ ┃ http://www.jcapa.com/ ━╋…‥・ ・・‥‥…━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━ □市民活動プロデューサーとは? 「地球市民として地域に根ざし、アイデアとユーモアとネットワークを武器に、 様々な分野の人たちと協働しながら、企業や行政には出来ない社会的イノベー ションを、経済性も無視せずに創り出せる人」のことです。 -----------------------◆ も く じ ◆----------------------------- ■1■ 「市民活動センター準備室長奮闘記」第5回(最終回) ■2■ 黒ビールでも飲みながら(144) 「マラライ・ジョヤさんを知っていますか?」 ■3■ NPO・市民活動リーダーのためのチーム経営の基礎知識(34) ■4■ 【広 場】自由に発信するコーナー ● 市民活動総合情報誌『Volo(ウォロ)』の初読書会で~す! 日時:2010年1月9日(土)14時~17時 場所:ONP(大阪NPOプラザ) ● 民主主義、自治、NPO、行政との協働を深める理論と実践を学ぶ 【 自 治 の 学 校 】第3回は1月23日(土)! ●「激論!市民のしゃべり場」(4回シリーズ)へのお誘い (平成21年度大阪市生涯学習ネットワーク事業) 第3回目は1月30日(土)、今回のテーマは、 「人間は平和を創ることができるのか?」です。 <PR> ---------------------------------------------------------------------- ★書く力、書く参加!「市民ライター通信」定期購読は下記アドレスから。 http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/contents/register.html ---------------------------------------------------------------------- ★『市民ライター入門講座~デジタルライターのすすめ~』 (吐山継彦 著・総合電子出版社・本体1500円+税)発売中!! !ご購入の際は、ぜひ当協会の ホームページ http://www.jcapa.com/ よりお願いいたします。 ---------------------------------------------------------------------- ┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃┃■「ボランティア・市民活動センター準備室長奮闘記」Vol.5(最終回) ┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 奮闘記の連載を2ヶ月休んだ。そのうえ、今回を最終号にせざるをえないこ とになってしまった。当初の予定では、来年の4月に新センター開設のつもり で、この奮闘記にはそれまでの進行状況を逐一掲載するつもりだった。しかし、 今回の統合は困難で、「あきらめた方が良い」という結論に至ったからだ。連 載を楽しみにしてくださっている読者がいらっしゃったとすれば申し訳ないし、 私自身も本意ではないが・・・ 前号にも書いたが、その大きな原因は現存する二つのセンター(社会福祉協 議会のボランティアセンターと、行政がNPOに委託している市民活動センタ ー)をどのように統合するのかがなかなか決まらないことだ。前号の原稿を書 いてから約3か月が経過したが、未だ何の進展もない。 今回の関わりで一番強く感じたのは、組織を統合しようとすると、それぞれ の組織関係者の思惑や利害が複雑に絡み合うものだということだ。「市民にと って利用しやすいセンターとはどんなものか」を見据えた組織づくりをするの が本来の姿だが、そんなことを考えている人はほとんどいない。「統合後の主 導権を握りたい」とか、「少しでも有利な条件を手にしたい」と考えている人 たちが統合協議のテーブルについているから、論議が前向きにならないという 訳だ。 組織は生まれると同時に維持機能が働く。自分たちの組織を維持しよう、存 続させようという機能だ。企業社会では、社会のニーズの変化に合わせて商品 開発をし、生き残りをかけた戦いをしている。変わらないと淘汰される社会だ からだ。淘汰される(倒産する)と社員は路頭に迷い、株主や取引先に多大な迷 惑と損害を与えることになる。だから必死なのだ。 しかし、ボランティア・市民活動の社会は「利益を生んで関係者に分配する」 ことを求められない。そのため、あまり社会的に必要とされなくなった組織も 存続しやすい。活動に共感する仲間が集まらなくなったり、事業受託や助成金 が打ち切られたりすると存続が困難になるが、仲間うちで会費を出し合って活 動しているグループなどはそんなこともないのだ。 私は、社会的に存在することの意味をなくしたNPOはとっとと退場すべき と考えるが、面子や思い込みがそれを阻害している。この社会では、組織は存 在することに意味があるのではなく、有益な活動を行っているから存在を認め られるものだと思うからだ。 本意ではない幕引きで、ぼやきっ放しの最終号になったが、良い経験をさせ てもらったし、魅力的な人との出会いもあった。そのことに感謝しつつ、両セ ンターは切磋琢磨しながら、「市民にとって有益な活動」を競い合ってほしい と願う。(白虎) ┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃┃■ 黒ビールでも飲みながら……(144) by thayama ┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「マラライ・ジョヤさんを知っていますか?」 ▼マラライ・ジョヤというアフガニスタンの女性活動家の名前を知っている日 本人が何人ぐらいいるのだろう。実はぼく自身、写真月刊誌「DAYS JAPAN」の 2010年1月号、ノーム・チョムスキーの特別連載第10回「戦争と平和とオバマ のノーベル賞」を読んで初めて知ったばかりである。この記事の中でチョムス キーは、ノーベル平和賞受賞者としてオバマよりふさわしいのはマラライ・ジ ョヤだと書いている。 ▼マラライ・ジョヤ防衛委員会(http://www.malalaijoya.com/index1024.htm) のサイトや、「机の上の空 大沼安史の個人新聞」というブログの2009年12月 12日の記事(http://onuma.cocolog-nifty.com/blog1/1/index.html)などに よると、彼女はアフガン支配層の抑圧と女性差別に対して敢然と立ち向かう傑 出した闘士である。 ▼2003年12月、アフガンの新憲法を制定するために選出された代議員が集まっ て、カブールでロヤ・ジルガ(国民大会議)が開かれたとき、ファラ州の難民 キャンプからやって来た24歳の女性代議員マラライが発言を求めた。議長は3 分間の制限付で発言を許可。その際の、彼女の勇気ある発言は下記のようなも のだった。 ▼「私はこの議場にいる同胞を批判したいと思います。この国の惨状に責任の ある犯罪者たちを、この国の惨状に責任のある軍閥たちを、あなた方はどうし て、このロヤ・ジルカに出席させているのですか? アフガニスタンは国内、 及び国際的な紛争の中心地になっています。彼らは女性を弾圧し、この国をガ タガタにして来ました。裁判にかけられるべきです。アフガンの人々は彼らを 許すかも知れませんが、歴史は彼らを許さないでしょう」。 ▼マラライのこの発言は、歴史に残る「3分間スピーチ」として有名になり、 ユー・チューブ(http://www.youtube.com/watch?v=iLC1KBrwbck)で見ること ができる。長老然とした議長が、「彼女をこの議会から放逐する。つまみだせ。 彼女はここにはふさわしくない」と大声で叫んでいる。それから6年間、マラ ライは、米国の傀儡である現政権の腐敗を告発し、アフガン戦争の停止を訴え 続けて来ており、これまでに5回も暗殺の危機に瀕したが、今なお発言を止め てはいない。彼女こそアフガニスタンで最も勇気ある人物である。 ▼アフガンの現カルザイ政権や上層部の腐敗は酷いもので、オバマ大統領がい くら兵員を増派しても、同国の惨状が解決への道を歩み始めるとは思えない。 彼がノーベル平和賞授賞式で行ったスピーチにおける「正義の戦争がありうる」 との発言は噴飯モノで、マラライはアメリカの非営利独立系ニュース番組「デ モクラシー・ナウ!(Democracy Now!)」の取材(09年10月28日)に応じ、次の ように語っている。(※下記URLで映像とテキストを見ることができます。 http://www.democracynow.org/2009/10/28/a_woman_among_warlords_afghan_democracy) ▼「増派される兵士たちは、米国政府の間違った政策による犠牲者です。アメ リカは、戦争という間違った理由のために、兵士たちを送り込むのです。彼ら は、アフガン戦争は良い戦争だけど、イラク戦争は悪い戦争だったと言うけれ ど、戦争は戦争です。民主主義も、女性の権利も、人権も、戦争によっては実 現不可能です。そして、残念ながら、私たちアフガン人に対するオバマ大統領 の政策およびメッセージは、ブッシュ政権時代のそれとほとんど変わりません。 オバマはアフガンにさらなる対立と紛争をもたらす増派をしたいのです」。 そしてまた、インタビューの最初のほうで次のようにも語っている。 ▼「この8年間で、2千人以下のタリバンが殺害されたのに対して、8千人以 上の一般市民が殺戮されました。だから日々、私たちは、この戦争が対テロリ ストのものではなく、罪のない民間人を相手にしているものだと思わざるを得 ないのです」。 ▼オバマ大統領がいくら「アフガン戦争は正義の戦争だ」と強弁しても、現実 の惨状がそれを裏切っている。米軍は非常に残虐な兵器である白リン弾やクラ スター爆弾を使用して、多数の女性や子どもたちを含めたアフガンの無辜の民 を殺戮したのである。 ▼日本の主要大手マスコミによって、マラライ・ジョヤの勇気ある行動や米軍 による残虐な戦争犯罪が大きく報道されたことを、ぼくはこれまで寡聞にして 知らない。これらの事実は、インターネット上の市民(個人)発のブログやホ ームページが無かったら、知り得なかった情報である。テレビと新聞を主流派 とする日本のマスメディアは、このことに対する危機意識がほとんど無いよう に見えるが、もし本当にそうだとするなら、ここ2~3年のうちにこれらの旧 来メディアは衰退の坂道を転げ落ちていくことになるだろう。 ┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃┃■ NPO・市民活動リーダーのためのチーム経営の基礎知識 (34) ┃┃ リーダーの役割の変化(6)自己の思い込みや考え方の特徴に気づく ┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●また私たち人間は、幼少の頃からの経験によって、思い込みや考え方の特徴 を持っていることがあります。「目上の人の言うこと、上司の言うことは聞く ものだ」、「何があっても、まず上司に報告すべきだ」などです。 ●一方的コントロールモデルでは、こうした思い込みは、そのまま通用しまし た。上司の思い込みを、メンバーに押し付けることができたからです。しかし、 相互学習型の話し合いの場ができると、メンバーが実に多様な考え方や行動の 特徴を持つことがわかってくるでしょう。 ●こうした際に、リーダーが自分の考え方の特徴や思い込みに気づけないと、 「他のメンバーは間違っている」という風に感じるかもしれません。つまり、 自分が正しく、他者が間違っていると言う人間観を持つことになります。これ は最初に触れたコントロール型の人間観に他なりません。しかし実際には、い ろいろな見方、考え方があるからこそ、創造的な問題解決が可能になるのです。 ●このようにチーム経営の進展は、リーダーの思い込みや考え方の特徴を、白 日の下に晒し、リーダーの変化と成長を迫るものとなります。この際、リーダ ーは、不安でつらい、または脅迫されているような感情を持つかもしれません。 こうした自分の感情と、考え方に気づき、それをコントロールできるかどうか、 これがチーム経営促進の鍵と言ってもいいかもしれません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■広■■ みんなで自由に発信するコーナーです ■場■■ 投稿歓迎! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ --------------以下【転送歓迎】---------------------------------------- ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆◆◆市民活動総合情報誌『Volo(ウォロ)』の読者会で~す!◆◆◆ ◆日時:2010年1月9日(土)14時~17時 ◆場所:大阪NPOプラザ(ONP) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 市民活動情報誌『ウォロ』・・・ http://www.osakavol.org/volo/ 全国各地の読者のみなさんに支えられ 毎月、多様な情報と、熱いオピニオンを お届けしておりますが、このたび、 史上初! 読者のみなさんにお集まりいただき 読者会を開催いたします。 第1回のゲストには、好評連載中の 「ゆき@」が連載80回(丸8年!)をむかえた http://blog.goo.ne.jp/osakavol-volo/e/b328c01cd0da9c59ecee629963bff568 大熊由紀子さんにお越しいただき、 その広く、深いネットワーク力、 2002年のスタート以来、毎月不眠不休で 連載が続けられている「ゆき@」の裏話? また、ウォロへのご意見など、伺います。 ウォロへのご意見、注文、感想などなど 読者のみなさんのリアルな声を、お寄せください。 よろしく、お願いいたします。 *** ゆき@ウォロの読者会です(*^^*)。 2010年1月9日(土)14時~17時 大阪NPOプラザ 内容: ・前半 「ゆき@」連載の秘密! ~広く!深く!ゆき先生のネットワーク ・後半 ウォロへのご意見、頂戴いたします! 参加費: ・ウォロ定期購読者は無料です。 (直近の09年12月号か、バックナンバーより お気に入り、印象の深かった号を、当日、お持ちください。 お手持ちのウォロをもちまして、購読者の証しと させていただきます) ・一般の参加は、1,000円です。 (当日、ウォロの定期購読5,000円を申し込まれたら 参加費1,000円は、無料とさせていただきます) 申込みは、先着順です!(限定30人まで) お早めに、お申し込みください。 申込先 担当:影浦 kageura@osakavol.org FAX:06-6465-8393 ※メール、FAX等で、お申し込みください。 大阪ボランティア協会 市民活動総合情報誌 『ウォロ(Volo)』 編集部 TEL:06-6465-8395 〒553-0006 大阪市福島区吉野4-29-20 大阪NPOプラザ100号 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 民主主義、自治、NPO、行政との協働を深める理論と実践を学ぶ ◆ ◆ ◆ ◆【 自 治 の 学 校 】◆ ◆ ◆ ◆ http://www.osakavol.org/events/091004jichi.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ボランティア・NPOの活動の基盤となる民主主義や自治の理論をあらため て学びたい、新しい自治の実践事例を知りたい、という方にお勧めの学びや 話し合いの場です。 [日時と内容] 第3回 「市民自治・地域自治の現在~日本の「自治」は今どうなっているのか」 ○講師:直田春夫氏(特定非営利活動法人NPO政策研究所 理事長) ○内容:NPOや地域団体による自治活動にはどのようなものがあるのか? その現状と課題は? 自治の取り組みの今を見つめ、コミュニティ 再生の道筋を探ります。 ○日時:2010年1月23日・土曜日・14時~18時 第4回 「進化(深化)する民主主義 ~討議デモクラシーの冒険~」 ○講師:篠藤明徳氏(別府大学教授) ○内容:「討議デモクラシー」とは何か? まちづくりに関わる新しい市民 参加の手法、「プラーヌンクスツェレ」とその日本版「市民討議会」 について、各地の実践事例を紹介しながら、"討議する公衆"の 可能性を模索します。 ○日時:2010年2月14日・日曜日・14時~18時 [会場]大阪NPOプラザ(大阪市福島区吉野4-29-20) http://www.osakavol.org/volkyo/access/index.html [定員]40名 [参加費]全4回5,000円(1回2,000円) ★全4回分お支払時のみ、協会個人会員は500円割引。 [こんなあなたにおススメです!] 市民自治に関心がある人/NPOと行政の協働に悩む人/民主主義とNPO について考えたい人など ※詳しくは、下記URLをご覧ください! http://www.osakavol.org/events/091004jichi.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆「激論!市民のしゃべり場」(4回シリーズ)へのお誘い ◇ (平成21年度大阪市生涯学習ネットワーク事業) ◆ http://dankaiaction.jp/lectures/2009.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 民主主義の基本は、市民一人ひとりの意見表明です。 自分の考えを主張し、他の人の意見もよく聞いて、 一緒に考え、新しい道を探る【討議デモクラシー】の試み。 同じしゃべるなら、ホットで深いテーマがいい。 だから、はじめに専門家のレクチャーがあります。 誰でも参加できる「市民のしゃべり場」で、議論・討論・大激論! ◆激論!市民のしゃべり場(4) 1月30日(土)13:30~16:30 テーマ:「人間は平和を創ることができるのか?」 講師: 神戸大学大学院国際協力研究科・教授、 ロニー・アレキサンダー さん 平和とはなにか?あなたは、「世界平和」を想像できますか。 「平和」は、どうすれば創れますか。その平和創造の過程に私たちは どのような役割がありますか。今回は、日本各地や北米、パレスチナ、 ハンガリーでの体験を踏まえて、ワークショップという手法を通して、 こういった問題の対策を知性のみならず、全身を使って探ることにします。 会場:大阪総合生涯学習センター 大阪駅前第二ビル6階第二研修室 (最寄駅:JR大阪、阪急梅田、JR東西線北新地) http://osakademanabu.com/umeda/ 参加費: 各回500円(レクチャー込み)。 定員30名。 申し込み・お問い合わせ: http://dankaiaction.jp/lectures/2009.html info@dankaiaction.jp ─────────────────────────────────── ■編集後記 11月に発行できなかったので、ずいぶん久しぶりの「通信」になります。 この間いろんなことがありましたが、不況の影響はぼくらの周辺にも広がって いるようです。次回の発行は2010年1月末を予定していますが、少しでも明る い兆しが見えているようになっていて欲しいものです。それでは皆さま、 ぜひ良いクリスマスと新年をお迎えください。(TH) ───────────────────────────────────


