2009/06/30
市民プロデューサー通信 第162号
───────────────────── 20090630発行 vol.162 ─── ╋╋…‥・ ・・‥‥…━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━ ★ 市民活動プロデューサー通信 JCAPA ★ ┃ http://www.jcapa.com/ ━╋…‥・ ・・‥‥…━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━ □市民活動プロデューサーとは? 「地球市民として地域に根ざし、アイデアとユーモアとネットワークを武器に、 様々な分野の人たちと協働しながら、企業や行政には出来ない社会的イノベー ションを、経済性も無視せずに創り出せる人」のことです。 -----------------------◆ も く じ ◆----------------------------- ■1■ 「市民活動センター準備室長奮闘記」(2) ■2■ 黒ビールでも飲みながら(139) ■3■ NPO・市民活動リーダーのためのチーム経営の基礎知識(29) ■4■ こどもに関するつれづれなる雑感 作者多忙につきお休み ■5■ つれづれに思うこと(6) <PR> ---------------------------------------------------------------------- ★書く力、書く参加!「市民ライター通信」定期購読は下記アドレスから。 http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/contents/register.html ---------------------------------------------------------------------- ★『市民ライター入門講座〜デジタルライターのすすめ〜』 (吐山継彦 著・総合電子出版社・本体1500円+税)発売中!! !ご購入の際は、ぜひ当協会の ホームページ http://www.jcapa.com/ よりお願いいたします。 ---------------------------------------------------------------------- ┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃┃■ 「市民活動センター準備室長奮闘記」Vol.2 ┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いろんな人たちから「最近はコミュニケーション能力の低い若者が多い」と いう話を聞く。数ヶ月前、テレビで職を失った非正規労働者へのインタビュー を見ていると、介護職への転身を勧められ、高齢者と上手く付き合う自信がな いと尻込みをする姿が映し出されていた。これもそのことを示すひとつの事例 なのだろうか? 私は、ボランティア・市民活動センターの職員に求められる能力の一つに 「対人関係の能力」を挙げている。何といっても人と会うことが大きなウェイ トを占める職種だからだ。また、ボランタリーに参加している市民と一緒に事 業を実施することも多いので、彼(彼女)らのモチベーションを高め、気持ち よく参加してもらうためにも求められる能力だろと思っている。 準備室のヒアリングで、既に40を超える団体の100人を超える人たちに 会って話を聞いた。さほど有名な団体でなくても、自分で組織を立ち上げて活 動している人は、必ず何かしらの人間的魅力を秘めている。そんな人と話すこ とは楽しいし、示唆を与えられることも多い。 Tさんは定年までサラリーマンだった。典型的な会社人間で、「妻が出産す るので」と有給休暇を願い出た部下に、「犬や猫を見てみろ。何匹子供を産ん でも独りで世話をするだろう」と許可を出さず、鬼課長と呼ばれていたそうだ。 (今だったら訴えられそうな話だが)その彼に転機がやってきた。定年退職後 のある日、家の前で声を掛けられた。「このあたりに○○さんのお宅はござい ませんでしょうか」。心当たりの無い名前だったので、そのように答えようと したとき、家の中から連れ合いの声がした。「お父さん、3軒隣のお宅や」 「俺は今まで何をしてきたんや。会社、会社の人生で、地域のことは何も知ら ん。これでいいのか」と強いショックを受けたとのこと。それからの行動がす ごかった。昆虫大好き少年だったことを活かして、ホタルを護る運動や、地元 の池の周辺に蝶が集まる環境を整備する取り組みを始める。63歳から音楽教 室に通ってベースギターをマスター。バンド演奏やコーラスを始め、現在は市 内の合唱連盟の長を務めている。80歳近くなった今、市内の市民活動家で知 らない人はいないだろうというキーパーソンの一人になっている。 自分は子供がいないにもかかわらず「ほっとかれん」と子育て支援の活動を 始めたエネルギッシュなWさん。自分自身が在日二世ということもあって、見 捨てておけず在日外国人支援の活動に立ち上がったKさん。公民館の講座を受 講した仲間とまちづくりのNPOを設立したOさんなどなど。ほかにもキラリ と光る人材がこの町にはたくさん住んでいる。 「彼らの力を発揮できるステージを用意すれば、この町はもっと素敵になる」 そんな確信がめいたものが芽生えてきた。(白虎) ┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃┃■ 黒ビールでも飲みながら……(139) ┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の活動 ▼6月28日(日)に第19回目の「市民活動サロン・遊学亭」が大阪NPO プラザであり参加した。今回のお題は、「『当事者家族』から『市民活動』へ 〜LGBTの家族だからこそできたこと〜」というもの。ご存知の方もおられ ると思うが、LGBTというのは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、ト ランスジェンダーの頭文字を取ったもので、性的マイノリティの人たちを総称 した用語だ。 ▼人口の3%〜10%は必ず存在すると言われているこれらの人たちが社会的 な差別や迫害を受けている現状は何とかしなけばならないと思うが、娘や息子、 場合によっては妻や夫がLGBTであることをカミングアウトされた家族の対 応の難しさは、想像以上のものだろうと推察する。 ▼今回のゲストは二人の女性であり、一人は娘にレズビアンであることを、も う一人は息子にゲイであることをカミングアウトされた母親、OさんとSさん である。Oさんは娘の告白以降、2年間もそのことを自身の内に秘めており、 かなりの葛藤があったことを語っておられたが、Sさんは高校生の息子に告白 されたあと、すぐに彼を理解しよう、精神的にサポートしようと行動を起こす。 ▼Oさんの娘さんは大阪府議会議員として、日本で初めてレズビアンであるこ とをカミングアウトした尾辻かな子さんである。 彼女は2003年に府議会議員に当選し、05年に、同性愛者であることを日 本の議員として初めてカミングアウト。07年の参議院選挙では民主党から国 政に打って出たが残念ながら落選した。 ▼彼女は自身のサイト(http://www.otsuji-k.com/)で、カミングアウトの理 由を次のように述べている。「共に社会の中で生きている私たちの存在を、も っと可視化する必要があると思ったからです。私自身、自分が同性愛者かもし れないと気付いてから、自分はおかしいのかもしれないという自己否定と、自 分のような存在はたったひとりなのかもしれないという孤独感に何年も苦しん できました。今も悩みの中にいる多くの仲間たちに、ひとりじゃないことを伝 えたい、そんな思いで、公表と同時に著書を出版しました」。 ▼そして、カミングアウトした彼女のもとには、LGBTの人たちからいろん な相談が寄せられるようになる。そこでぶつかったのが、日本社会や法律の厚 い壁だった。最愛のパートナーと死別しても、財産を相続できないどころか、 葬式に参列することさえままならない現実。外国籍の同性パートナーには日本 での滞在許可が与えられない現実。パートナーが同性の場合は、日本では何の 法的権利もない現実がある。 ▼今回の遊学亭のゲストの一人、Sさんも息子の告白を受けて尾辻かな子さん に会い、尾辻さんのお母さんとも出会う。そして三人は意気投合。「LGBT の家族と友人をつなぐ会」を設立、07年にはNPO法人の認可を受けている。 当事者の市民活動団体はあっても、カミングアウトされた家族による団体は今 のところおそらく全国で唯一のものと思われる。遊学亭のチラシには次のよう に書かれている。 ▼「当事者からのカミングアウトを受けて、私たちは人間には多様な性(性的 指向や性自認)があることを知りました。この会はいまだに社会に存在するL GBTへの偏見や差別をなくすために、そしてあらゆる人々がその多様性を認 め合える社会を作るために設立されました」。 ▼活動の内容は、月一回の神戸と年数回の東京でのミーティングと、性に関す る正しい知識を普及させるための講演会活動、また各地で行われるパレードな どのイベントにも積極的に参加している。二人の関西のオカンはバイタリティ と本当の意味でのインテリジェンスに溢れていた。米国のオバマ政権が今回出 したLGBT支援策(下記URL参照)に比べて、あまりにも日本の現状は遅 れている。(http://www.news.janjan.jp/world/0901/0901246098/1.php)こ れからも、二人の関西のオカンの人権を守る闘いは続いていく。(thayama) ┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃┃■ NPO・市民活動リーダーのためのチーム経営の基礎知識 (29) ┃┃ リーダーの役割の変化、自己への気づきと成長 ┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ●これまで見てきた課題が、うまくできるようになればなるほど、チーム経営 の<場>は成長していきます。徐々にメンバーの自律性は高まり、案件を自分 たちで討議し、意思決定できるようになります。課題の優先順位を決めたり、 解決策を決定したりする機能を、リーダー一人だけではなくグループが担うよ うになっていくのです。 ●こうしたプロセスの進行に従って、リーダーの役割は変わってきます。優先 課題を決め、自ら決定し、指示すると言うスタイルから、「メンバーがある程 度自律的にそれを行う<場>を守る」役割へと変化するのです。 ●しかし、これは思っているよりも困難なプロセスです。特にこうした変化の はじめには、メンバーにリーダーがどこまで本気かを試す行動が見られ、いま まで蓄積してきた不満、現状否定の意見などが出てくるので、リーダーのアイ デンティティが脅かされることもあるからです。 ●また、リーダーは権威がとても強いので、チーム経営の場を促進もできます が、その場を壊し、阻害することも簡単にできます。例えばメンバーに任せる といいつつ、本当は不安で、自分で口を出してしまうリーダーがいたとしまし ょう。これは結局メンバーの自律性を損ない、チーム経営の場が生まれにくく してしまいます。 ●ここでは、まずチーム経営の場の成長とともに、リーダーの役割がどのよう に変わっていくかを考えます。その後リーダーが自己に気づく必要性を考えま す。(博野英二) ┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃┃■ こどもに関するつれづれなる雑感 ┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (作者職場復帰後まもないため、何かと大変な日々を過ごしていることと 推察しております⇒sakura) ┏┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃┃■ つれづれに思うこと・・・(6) ┗┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■この春私の住んでいる町で町議会の選挙があった。ここに引っ越してきて二度 目の選挙である。前回の選挙の時は確か選挙の広報が届かず、選挙が終わってか らその事に気がついたなんていうことがあった。私の住んでいる地域は古くから ある農村地域とニュータウンが併存する地域である。 ちなみに、テレビでさかんに取り上げられた悪名高い「私のしごと館」もある。 ■話が少しそれるが地元放送局製作のケーブルテレビ番組をぼんやりと見ていた ら、‘地域、住民の視点から、私のしごと館問題を考える市民フォーラム’の様 子がながれていた。そのフォーラムが開催されたのはほんの数週間前のことで、 すでにしごと館の廃止が決定されたあとのことである。 近隣の行政の長や有識者といわれるであろう方々や市民がパネラーとして発言さ れていた。 そこでの意見の概ねがマスコミと一部の国会議員のせいでこの素晴らしいしごと 館が廃止になるのは許せない、というようなものだった。こどもの未来はこのし ごと館にかかっているといわんばかりの意見も多かった。施設の指定管理者とな った企業の代表者も「十分採算がとれるのに、急に廃止を決定するのはおかしい」 と憤っていた。(実際のところ国からの補助なしで採算がとれるとは??、疑問 に思う。) 中には地域の人たちの力を活用しながら、地域に根ざした施設運営を考えていけ ば生き残れる道はあるという意見もあったが、それにしても「何でいまごろ?」 である、「遅すぎるんじゃないの?」。このフォーラムをもっと前に、欲を言え ばこんな立派すぎて、持て余してしまうような施設が出来る前に、行政の考えを アピールし市民の意見を聞く場を持たなかったのか?ほんとに地域やこども達の ことを考えていたのであれば、もっと違うやり方があったと思う。遅い! ■しごと館の横を車で通る時にこの総ガラス張りの建物の水道光熱費はいくら? なんて考えだすと、私の妄想は拡がっていく。何しろ一瞬で窓の後ろに過ぎ去ら ずに、延々としごと館が窓の横に続いているのだから。こわすのはもったいない が、くれるといっても困るな〜。くれるんだったら、どう使うかな?いや、税金 や光熱費も高いし、払える金額じゃないだろうし・・・。使いにくそうだし、使 えるようにするのに金もかかりそう、掃除も大変そう。貰うのはやめとこう。 あのアニメの殿堂をここに作ればいいといっている議員さんもいたけど、それく らいにしか使えない施設のような気がする。しかし1kmも離れていないところに国 会図書館があるしな〜。 ■脱線してしまったが本題の選挙である。前回は選挙カーも期間中ほんの数える くらいの回数、候補者の一部が回ってくるくらいだった。それが、今回はとにか くひっきりなしに回ってくる。今年はどうしたのかな?やっと選挙民と認めても らえたのかな?と話題にのぼるほどうるさく回ってきた。選挙公報から推察する に、今回の選挙ではニュータウンの地域からの候補者が増えたことで、従来の波 風たたない選挙とならず地元の議員達が危機感を覚えたというところであろう。 投票日が終わり、結果ははどうなったかな?と思いつつも新聞での結果が見るこ とのできない我が家。(都合で隣接する他市の地方版を購読しているため) 所用で役場に出かけた時に、それらしいところを見渡しても議会選挙の結果は掲 示していない、その後発行された町の広報紙にも出ていない。ま、どっちでも良 いわと思いながらも、時々気にはなってていた。相変わらず情報はやってこない。 ある日、図書の予約をインターネットでした際に、ふと思いついて町のHPを調べ てみると、ありました、選挙結果が。結果はふ〜んというものだったが、待って いても情報はやってこないということがよくわかった。あれだけ一方的に押しか けて騒がせたのだから、結果くらい何らかの方法で知らせても良いんじゃないの と思うのは虫が良すぎるのだろうか? パソコンとも新聞とも地域のしがらみとも無縁の人間はいるだろうに。 (さくら) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■広■■ みんなで自由に発信するコーナーです ■場■■ 投稿歓迎! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ─────────────────────────────────── ■編集後記 梅雨の中休みか、それにしても蒸し暑い。我が家の猫も何となく体調不良、食 欲もおちている。毎年のことだが夏やせし、ほんとにげっそりやせてしまう。 もの言わぬ生き物はいじらしい。固形のキャットフードに口も付けず、じっと見 つめられると、あれこれとマグロ?白身魚?鰹?とキャットフードの缶詰を与え てしまう。こうして、ますます猫は図に乗る。人間はもっと厳しくしつけたのに。 sakura ──────────────────────────────────


