2009/11/21
細野豪志の国会報告#89
細野豪志の両忘記(りょうぼうき)2009年11月21日(土)#89『最初の試練』 ■ご無沙汰しております メルマガの発信が長らく滞ってしまいました。大変、失礼致しました。熱い選 挙戦、政権交代、そして鳩山政権が誕生して66日が経過しました。私は、民 主党の企業団体対策委員長、組織委員長、そして副幹事長を兼務しています。 国会が騒がしくなる中、連日、各種団体や首長から要望を受ける日々が続いて います。個人で使える時間はほとんどありませんが、やりがいのある毎日です。 こうした仕事ができるのも、皆さんの支えがあってこそ。心より感謝申し上げ ます。 ■政治家の足腰 地元に帰った今日も、朝一で、野球大会の開会式に出席した後、地元の首長の 皆さんとの政策懇談会、団体からの要望を3件受け、夜も某団体との意見交換 会に出席しました。 当然ですが、政策を変えると、誰かが得をし、多くの場合、誰かが損をします。 与党にとって、各種団体と付き合い、陳情を受けながら、限られた財源の中で 国民本位の政策を実現するのは、微妙なバランス感覚が求められます。与党議 員として、ある意味での政治の本質と初めて向き合っていると言えるかも知れ ません。 各種団体や首長との付き合いを深めることは、私にとっても、民主党にとって もプラスでしょう。ただし、選挙で最も頼りになるのは、どんな逆風が吹いて も共に戦ってくれる「雨天の友」であることを我々は郵政選挙で知りました。 与党になって、そのことを見失うと足をすくわれかねません。 今こそ、個人後援会を強化しつつ、各種団体と付き合うことで、政治家として の本当に強い足腰をつくるチャンスです。 ■政権交代の成果 鳩山政権は、脱官僚依存(政治主導)、政府与党一元化を旗印にしています。 政務三役が政策決定を行い、与党はこれまでのように官僚に圧力をかけるので はなく、政務三役と政策協議(政府与党一元化)を図ってスムーズな政策実現を 図るというスタイルは、ようやく確立した感があります。 これまでの鳩山政権の最大の成果は、自民党政権の膿を相当程度出したことで す。補正予算の組み替えや事業仕分け作業を通じて、無駄遣いが少なくなり、 天下り先に溜め込まれた埋蔵金の取り崩しが行われました。自民党政権でひた 隠しにされてきた核持ち込み密約も、間もなく明らかになります。これらは、 政治主導で達成された成果と言えます。 ■与野党逆転の国会論戦 一方で、国会論戦は手探りの状態が続いています。国会での与野党の論戦は、ス ポーツに例えるとアメリカンフットボールに似ています。アメフトでは、オフェン スチームとディフェンスチームは別のメンバーで構成されています。例えば、よっ ぽどの弱小チームでなければ、QBが守備につくことはありません。 政権交代が行われてこなかった日本の国会では、野党はオフェンス専門、与党は ディフェンス専門の能力を磨いてきました。これまでの国会運営や論戦で見えて きたのは、与党慣れしていない民主党政権と、野党慣れしていない自民党の姿で す。 与党も政府も、攻撃力のない野党自民党に助けられている面があります。通常国 会までには、しっかりと守備力を整備しなければなりません。 ■最初の試練 年末にかけて、経済と雇用が更に厳しくなる可能性が出てきました。景気が底這っ ている中で、二番底に落ち込むことになると、日本経済は苦しい局面を迎えること になります。 国民に約束したマニフェストの実現と無駄遣いの全廃はもちろん大切です。ただ、 我々が直面している最大の課題は、間違いなく経済です。 民主党にとって最初の試練の到来です。大切なことは、我々が国民と正面から向き 合うことです。鳩山総理には、その先頭に立ってもらいたいと思います。


