2008/04/01
細野豪志の国会報告#75
細野豪志の両忘記(りょうぼうき)2008年4月1日(火) #75 『ガソリン政局の行方』 ■ガソリン値下げ 4月1日がやってきました。地元の様子が知りたくて帰ったところ、ガソリン の店頭価格を130円前後まで下げているスタンドが目につきました。 午前中はガソリン渋滞も見られたようですが、私が地元に帰った夕方はおおむ ね落ち着いていました。客で賑わうスタンドを横目に、値段を掲示していない (おそらく値下げしていない)スタンドが閑散としていたのは気になりました が・・・。 ■チキンレースの顛末 与野党のガソリン論争は、チキンレース(先にブレーキを踏んだ方が負け)の 様相を呈していました。 民主党の主張は、 1.ガソリン税の一般財源化 2.暫定税率の撤廃 の二点です。これまで妥協をせずに突っ走ってきました。 与党は当初、「道路特定財源維持、暫定税率継続」の方針でしたが、福田総理 は、本気度はさておき、民主党の主張を一部飲み込んで、来年度、道路特定財 源を一般財源化する妥協を余儀なくされました。 ガソリンを巡るチキンレースが行われる中で、それ以外の問題は放置されてき ました。暫定税率切れ直前で、与野党の話し合いがつき、ガソリン以外の問題 で「つなぎ法案」が成立したのは救いでした。正直ホッとしています。 つなぎ法案の必要性も民主党が主張したものです。ガソリンを巡るチキンレー スには、民主党の完全勝利に終わりました。 ■倒幕か公武合体か チキンレースには勝ちましたが、民主党には冷ややかな目が注がれています。 「何でもノーの民主党」というイメージは、国民の間でかなり浸透しているよ うです。新聞各紙でも地元でも、話し合いに応じるべきとの声があちこちから 聞こえてきます。率直に言って、今の民主党の姿は私のイメージとは異なりま す。我々にも迷いはあります。しかし、ここは踏ん張りどころではないかと私 は考えています。 今日、歴史好きの長島昭久議員が興味深い例えを使っていました。「倒幕」に 突き進んだ幕末、一時期、幕府側に立つ諸侯の間から「公武合体」が浮上しま した。「公武合体」とは、朝廷を立てつつ幕政改革を進める立場で、幕府の存 続を前提とするものです。 「道路」は自民党政治そのものです。この構図を崩すのか、崩さないのか。問 われているのはそこです。改革の先延ばしを提案した福田総理、そして道路利 権にしがみつく自民党と妥協することは、「政権交代」を放棄することになり かねません。 ■国民のために 福田総理は、来年度からの一般財源化を主張する一方で、10年にわたって暫 定税率を維持する法案の衆議院での再議決を示唆しています。暫定税率は、道 路建設の必要性(という建前)から設けられたものですから、一般財源化され た時点で根拠を失います。福田総理は、言っていることとやっていることが矛 盾しています。総理の提案を眉唾だと感じるのは、そのためです。 福田総理はここへ来てにわかに環境問題を強調しています。私も環境税の議論 は必要だと考えますが、ガスや電気を含めた課税のあり方を検討すべきでしょ う。 むしろ、今考えるべきは国民の生活です。食料品をはじめとした生活必需品は 大幅に値上がりしています。4月半ばにはお年寄りの医療保険の負担も上がり ます。暫定税率の撤廃は、現段階で考えうる唯一の景気対策という面がありま す。 20年度がスタートしましたので、一般財源化は21年度からとなります。こ の点では、福田政権と民主党の主張は重なります。焦点は、福田総理が暫定税 率にどこまで踏み込むかに絞られました。暫定税率に手をつけるようであれば、 民主党との話し合いの余地が出てきます。だだし、それは自民党が崩壊する時 かも知れません。 政権交代と国民生活をかけた戦いは、今しばらく続きます。


