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2007/12/04

カエルニュース 第289号

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  社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン
 \^o^/「カエルニュース」 第289号  2007/12/4  \^o^/
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      ★☆ やったね、補助犬法改正 ☆★

 参議院選挙での与野党逆転、それを受けての福田・小沢党首
会談での大連立構想、さらには防衛省の調達疑惑など国会を揺
るがす出来事が目白押しの中、11月28日参議院の本会議で「補
助犬法改正案」が全党一致で可決、成立の運びとなりました。
 何の利権もなく、政党間のパフォーマンス的対立もなく、盲
導犬・介助犬・聴導犬など障害を抱えて生きる人達を補助する
犬達のさらなる活用・普及を図るための法律で、今を遡ること
5年前2002年5月に、世の中にあまり知られないまま使用者達
の熱意に押される形で超党派の議員立法で「補助犬法」ができ
ました(当時の議員の会の会長は橋本龍太郎氏)。
 2007年11月28日現在、盲導犬は全国で約1000頭近くいますが、
身体不自由の方を介助する介助犬は現在40頭、また耳のご不自
由を抱えた方のための聴導犬は13頭と、今でもまだ決して多く
はありません。
 でも本来人と犬は最高の友達と言われるように、障害のある
人の心とニーズ(必要な援助)に寄り添って一頭一頭オーダー
メイドで育成されるこれら補助犬は、障害者を勇気づけ、自立
を助け、社会参加の道を広げる何よりの手段です。介助の人が
常に側にいないと日常の身の回りのこともままならない状態は
障害者にとっては大変なストレスですし、その点犬は本当に忠
実に要求に応えてくれて心も休まるなど、他では得られない寛
ぎと利便があります。
 最初に法律ができた時、そうした補助犬の育成団体に対して
一頭あたり150万円を国と県が補助する仕組みも作りましたが、
まだ育成数が少ないために育成者の資質の向上や仕事としての
確立が難しいなどの問題も抱えています。また利用者も職場へ
の同伴や住宅を借りる時など種々な困難を経験しています。法
律ができた後も、補助犬をより使いやすく、また普及させるた
めの課題を考えていくという形で、有志の議員達が議員連盟の
活動を継続してきました。
 議員立法というのは政府が提出する法案と違って、本来一人
一人の議員が立法府にいることの役割をきちんと果たすために、
本当に必要とされる法律をつくるという考え方で導入されまし
たが、最近では政府提出の法案にするには少し難のある法律を
与党系の議員だけで議員立法として提案するなど、本来の姿が
どこかに行ってしまっていますし、また作った法律のフォロー
アップがほとんどなされていないのが現状です。
 今回の福田・小沢両氏の大連立構想で最も問題なのは、実は
そうした立法府の機能と民主主義的討議を経ない形で大政党間
の合意というだけで法律ができてしまう、すなわち議会制民主
主義の空洞化にあると私は考えます。本当に良い法律をつくる
ために、心ある議員が個人としてもしっかりと努力して、また
各政党間の立場も調整しながら、とりわけ十分に国会で意思表
明しにくい少数の立場の方々を支え社会を健全で暮らしやすい
ものにする、それが議員立法の姿だと思います。
 2002年5月に成立した補助犬法には、3年後の見直し規定があっ
たのですが、実際の改正には5年の歳月がかかりました。民間
の職場への補助犬の同伴の受け入れを義務化し、さらに民間住
宅での配慮を規定しました。また利用者や受け入れ側にとって
何か不都合のあった時の相談窓口を県に置くことも決めました。
 願わくばもっともっと補助犬の存在が世の中に知られるよう
になって、障害のある方が自分も使ってみようかなと思ってく
ださること、またその人にぴったりと寄り添える優秀な補助犬
が育成されることによって、障害者一人一人の個性が生きる、
真にバリアフリーな社会が来るといいなと思います。障害者だ
からこれくらいという「身の程」を押しつける発想から、障害
も個性の一つと言える社会へ、補助犬はそんな役割をきっと先
頭切って見える形にしてくれると信じています。
 国会の赤じゅうたんを初めて歩いたシンシア(介助犬使用者
木村佳友さんの初代のパートナー)は、今は天国に召されてい
ますが、陰謀術策うず巻く国会をさわやかに駆け抜けて、この
法律の成立に文字通り身を挺してがんばってくれました。あり
がとうシンシア、もっと広く使ってもらえるように法律改正し
たからね。

                     阿部 知子 


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                 ◎ 編集・発行: 阿部知子事務所
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