2009/12/24
[第151号]吉田猫次郎のメルマガ
============================================================= メールマガジン (まぐまぐ殿堂入り) 『借金地獄・倒産危機から、自力で脱出する方法』 by 吉田猫次郎 【Vol.151】 2009年12月24日発行/不定期刊/購読者数4146名 ------------------------------------------------------------- <もくじ> ・どの専門家に相談すべきか? ・勉強会のご案内 ・またテレビに出ました ------------------------------------------------------------- ■■■どの専門家に相談すべきか?■■■ わかりやすいようでわかりにくい、専門家の選び方。 今一度、おさらいしてみましょう。 <分類のしかた> (1)法律系の相談 - たとえば、訴訟で争いたいとか、訴訟一歩手前状態の交渉に代理人を入れたいとか、契約書類をチェックして もらいたいとか、自己破産や民事再生といった法的債務整理をしたいとか・・・、 これら全て、法律的な相談ですね。 法律的な相談は、法律の専門家に相談するのが当然です。弁護士や認定司法書士など。 (2)経営の相談 - たとえば、売上を伸ばしたい、利益を増やしたい、コストを削減したい、資金繰りを改善したい、事業を再編したい ・・・これらは法律的な相談というよりは、経営の相談ですね。 いきなり訴訟や民事再生や自己破産に踏み切るのなら法律の専門家にだけ相談するのも良いかもしれませんが、 そうではなく、できることなら会社は潰したくない、問題点を改善して、なるべく債務整理などに頼らずに 健全な形で再建を図りたい、と考えるなら、たとえどんなに窮地に陥っていても、経営の専門家に相談するのが良いと思います。 経営コンサル、診断士、事業再生コンサル、商工会議所の経営相談室など。 (ちなみに私もこの部類に入ります。) (3)会計・財務の相談 - たとえば、財務諸表の分析や、財務体質強化、税金相談、財務デューデリなど。 これらは税理士や公認会計士の領域になります。 この分野は中小零細企業ではおそろかになりがちですが、本当は極めて重要です。もっと活用しましょう。 しかし、現実には1.2.3のように分類できない、複雑な相談もかなりあります。 自分の悩みが1.2.3のどれに属するのかわからない場合は、その全てに相談してみると良いと思います。 (但し同じような系列の専門家にばっかり何人も相談するのはおすすめできません。 タイプの異なる専門家に当たってみるべきです。たとえば資金繰りに困っている経営者が弁護士にばっかり5人も6人も 相談して経営や財務系のプロに全く相談しないなんてのは明らかに間違っています。) <具体例1> 「個人の多重債務です。金利の高いところから何件も借りています。」 → グレーゾーン金利をめぐる法的な争いや、法的債務整理がピッタリはまるので、 やはり法律の専門家たる、弁護士か認定司法書士に相談するのが一番でしょう。 (経営や会計のプロに相談してもあまりピンとこないでしょう。) <具体例2> 「会社の資金繰りが難をきたしているので、借り換えかリスケジュールを検討したい」 → 資金繰りの問題です。財務・会計に長けた専門家か、経営に長けた専門家に向いています。 (法的な争いの余地はほとんどないし、裁判所で手続きする必要もないといっていいので、 法律家に相談するのはあまりピンとこないことが多いでしょう。) <具体例3> 「個人事業を営んでいる。増収増益。連帯保証でかぶってしまった5000万円の債務を、頑張って返したい」 → これは一見すると経営相談のようですが、どちらかといえば法律相談向きです。 なぜなら、「小規模個人再生」という法律手続きで5000万円の債務を一気に激減させることができる 可能性があるからです。今すぐ弁護士さんか認定司法書士さんへ。 <具体例4> 「減収減益で、借金も多いので、自己破産すると決めている。」 → 法律家に相談すること自体は間違いではありませんが、今一度、 「本当に自己破産するしかないのか!?」を再検討してみたいという気持ちがあるなら、 経営の専門家にも相談してみるべきでしょう。 中には、自己破産しかなさそうなケースであっても、金融機関の動向をよく研究して不良債権処理の流れに乗れば、 法的整理や清算などせずとも、自力で大幅に借金を減額できることもありますから。 <具体例5> 「サービサーとの減額交渉の方法を相談したい」 → これも一見すると法律的に思われますが、多くの場合、サービサー交渉は「事実を白か黒か争う」余地はなく、 また、法律的に「権利・義務」云々で争ってもまず勝ち目がないので、どうしても法的に解決しようとすると、 必然的に、自己破産や民事再生といった手続きになりがちです。 それでもよければ法律家にだけ相談すればいいのですが、私はちょっともったいないと思います。 見方を変えて、「事実や権利義務云々では争わない。事実は認める。返済義務があるのも認める。 だけどカネがないからまけてほしいと交渉したい」というふうに、法律とは一切無縁の、 ちょうどオバチャンが商店街でネギやダイコンを値切るような感覚で減額交渉する気持ちになれるなら、 それは法的な争いではなく、ただの値切り交渉ですから、法律家に頼らず、金融機関の動向を熟知したコンサルタント等に 相談してアドバイスを得て、そのうえで、自力で交渉してみる(代理人はつけない)のも大変良いと思います。 (注: 自力交渉なんて到底できそうにない、代理人を立てたい、と強く希望されるなら、弁護士しかないでしょう。 弁護士以外の者がこの手の問題の代理人になって交渉したりすると、弁護士法72条に抵触する恐れがありますから) 一人の専門家を過信するのはやめましょう。 場合によっては、複数の専門家をかけもちするのも良いでしょう。 主役はあなたです。 専門家に人生を決めてもらうのではなく、専門家をうまく活用するという精神で道を切り開いて下さい。 ■■■勉強会のご案内■■■ ・12/26(土)東京・両国にて テーマ「住宅ローン・自宅を守る」 講師は山本秀利 まだ空きあり。直前予約もOK。 ・1/17(日) 東京・両国にて テーマ「倒産を防ぐ」 講師は吉田猫次郎 募集開始したばかりなので空きたっぷりあり。 ・1/24(日)東京・両国にて テーマ「経営の実践に役立つ、決算書の読み方入門」講師は吉田猫次郎 募集開始したばかりなので空きたっぷりあり。 以上、お申し込みは http://www.nekojiro.net/study.html へ。 ■■■またテレビに出ました。■■■ 去る12月4日、午後10時から1時間半ほど、NHK「日本のこれから」という番組にスタジオ生出演しました。 福島瑞穂大臣を筆頭に、総勢25名ほどで、自殺問題について討論しました。 いい経験をさせてもらいました。 -------------------------------------------------------- 【雑記】 ・メリークリスマス! ・今年はいろいろ達成感の多い1年でした。(「本厄」なのに・・・) ・猫研事務所としては12月29日~1月5日まで休業とさせて頂く予定ですが、私自身は大晦日も元旦も無休で仕事する予定です。 事務員の女性を補充するのが予定より長引いてしまっているので、おもに事務的な仕事を片付けるためです。 ご相談も随時お受けします。大晦日の夜でも元日の朝でもOKです。(但し受付はメールのみ) --------------------------------------------------------- 【編集・発行責任者】吉田猫次郎 (直メール: ooneko@nekojiro.net ) 【発行者ホームページ】 http://www.nekojiro.net/ 【発行者ブログ】http://nekoken1.blog108.fc2.com/ (←ほぼ毎日更新中) 【発行システム】『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ 【マガジンID】0000056856 *登録・解除はご自身の手でお願いします。 ---------------------------------------------------------- * 当HPの内容の全部又は一部については、私的使用又は引用等著作権法上 認められた行為として、適宜の方法により出所を明示することにより、 引用・転載複製を行うことが出来ます。 引用の際は必ず「引用元: 吉田猫次郎のメールマガジン」 というふうに、著者名と引用元を明記願います。 ---------------------------------------------------------- (C)2009 Nekojiro Yoshida, All Rights Reserved. ========================================================== 【PR】吉田猫次郎10冊目の著書、好評発売中! 『借金なんかで死ぬな!』朝日新聞出版 ISBN978-4-02-250601-6 税込み\1,575.- ----------------------------------------------------------


