2005/11/04
『催眠療法・最前線』 第53号 2005年11月4日
▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ 『催眠療法・最前線』 第53号 2005年11月4日 http://hypnoforest.at.infoseek.co.jp/ ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ ■ 初夢大会(8)〜 Flopsyさんの初夢 私にしては、珍しく頻度の高い発行になっております。 といいますのは、なんといっても、初夢大会ですので、応募していただいた方 に、年内にはお答えしたいと思っていまして、頑張っているところです。 長いし、読むのも大変かと思いますが、お時間のあるときにでも、読んでいた だけたらと思います。 前回に続き、勘違いしやすい夢といえるものをご紹介したいと思います。 いつもの確認事項です。 ・『これが、唯一の正解ではない』ということです。 ・夢解釈は、そう簡単なことではなく、安易に解釈するのは最も危険で、あくま でも、夢の見方、とらえ方、の一例と思ってください。 ・結局、夢はその夢をみたご本人のもので、その方自身が、『ふに落ちる』と感 じることがなにより大切です。夢見たご本人に決定権があります。 ・「あ、そうかもしれない」「そう考えるとナットクできる」という感覚、感情が 伴っていることが大切で、私が書いたことの中で、参考にできるところ、ふに落 ちる感覚があるところだけをピックアップして、採用してください。そう感じら れないところは、採用しないでください。 今回は特に長くなってしまいましたので、ゆっくりお茶でも飲みながら、何回かに 分けて、読んでみてください。 熱心な方は、印刷した方が読みやすく、わかりやすいかもしれません。 ************************************* *******Flopsyさんの初夢********************** ************************************* ☆夢の内容 窓の外に賢く包容力がある(何故だかわからないけれど、そういうものということ になっている)ツタ(実際は葉が茂った木のようなもの)が生えていて、私はそれ に頭を包まれて、話を聞いてもらっている。どこかの部屋で電話が鳴り、取りに行 こうとすると、ツタはそっと左右に分かれて私を解放してくれる。 電話はどこで鳴っているのか、部屋から部屋にふすまか障子を開けて探し、両親が 寝ている部屋で鳴っているのを発見する。 電話を取ると、昔好きだった人が、一緒にビジネスをしている女性と会話をしてい るのが聞える(私はその女性の潔い性格が好きでした)。しばらく二人の会話を聞 いていたいと思う。(なぜか、電話がかかってきたはずなのに、こちらに向かって 会話をしているのではなく、会話が聞えている状態。)両親は静かに眠ったままで、 全く気付かない。 ☆感想 まだその人を好きなんだなあ、という感じ。いつも、私は相手にされず、そばにい て他の人との会話を聞いていることが多かったので、その頃の状態が再現されてい るのですが、悲しみや悔しさなどの感情はなく、とても静かでニュートラルな感じ (感情がない感じ)でした。 ☆なんとなく思っていること 自分の進路が定まらず、宙ぶらりんな状態で、昔のことを懐かしんでいる場合では ないのですが、またこのような夢を見てしまった、という気がしました。強い感情 が湧く夢ではなく、それがかえって寂しい(なんだか歳を取ってしまったような) 気もします。 最初にツタにくるまれているのは何の意味なのか、どうして両親が出てくるのか、 等、自分でも良く意味がわからない夢でした。 ★岸からコメントです。 夢全体の印象からいいますと、なんとも静かな感じがします。 静謐、といえるような夢だと感じます。 また、深いやさしさが感じられる夢でもあります。シルクシホォンの様なやわらか な布ですっぽりと、そしてしっかりと守られているような印象があります。 この静かで深いやさしさを感じられるというのが、この夢の最も重要なポイントだ と思います。このト−ン自体が、夢解釈の鍵だとも思います。 終始、静かなト−ンの中で、ツタの存在や寝室でのご両親や電話の向こうでの会話 などはあるものの、Flopsyさん自身が主役となっている印象です。 まるで、上質なモノクロ−ム映画を観ているかのような印象を受けます。とても映 像的な夢だと感じます。 この夢で特に、印象的なのは、ツタの存在です。 「窓の外に賢く包容力がある(何故だかわからないけれど、そういうものというこ とになっている)」とあります。 何故だかわからないけれど、そういうものとなっていると、『そう感じられたら、 それが真実』なのですね。夢とは、そういうものです。 夢の中で、「なんだかわからないけど、〜と感じる、〜と思える」ということが あったら、その感じはとても大切にした方がいいです。 例えば、夢の中で出てきた場所を「なんだかわからないけど、なじみのような場所 の様な気がした」とか、夢の中に出てきた知らない女の人を「なんだかわからない けど、とてもやさしい人だと感じる」とかです。そういうことってありますよね? 根拠なくそうと感じるとしたら、その感じ方そのもの、思えること自体が、夢解釈 の大切な鍵ともいえるものです。これは、ぜひ覚えておいてください。 一般的に、ツタも葉が茂った木も、「賢く包容力がある」ものではありません。 もちろん、植物の特徴として、人の目にもやさしい緑であり、またその働きとして も酸素を生み出してくれているのですが、その性質として、賢く包容力があるとい う特徴を持っているものではありません。 でも、夢の中では、「賢く包容力がある」ものと感じているし、また、Flopsyさん に対しても、「私はそれに頭を包まれて」「話を聞いてもらっている」「ツタはそ っと左右に分かれて私を解放してくれる」とあります。 ツタは、頭を包んでくれるものではないですし、増して話を聞いてくれたりはしま せん。また、左右に分かれて解放してくれたように、状況の変化を察してくれたり はしません。 ツタがしてくれていることは、通常であれば、人が人に行なうことに近いです。あ たかも信頼できる人物がFlopsyさんのあるがままを懐深く受け入れ、気持ちを寄せ、 理解してくれている印象があります。 また、この「賢く包容力がある」とある様に、「賢く」そして、「包容力がある」 という、その両面を持っているのが大切なところです。 賢いだけでは、ないのです。包容力があるだけでは、ないのです。 両面を兼ね備えているのが、このツタの性質として肝心なところです。 賢いとは、言ってみれば、『知恵』です。 包容力とは、言ってみれば、『愛』であり、『受容性』です。 知恵があって、愛がある、この印象からいいますと、ハイア−セルフ的な印象を受 けます。ユング心理学では、内なる助言者といわれているものです。誰の中にも、 ある愛と知恵に満ちた心の部分のことです。 ハイア−セルフという言い方にもあるように、自分の中の、高い自己です。 誰の中にもある、その人を導く心の部分、その人を完全に理解し受け入れてくれ、 いつもその人を見守り何とかその人の役に立とうとしている部分、でもあります。 ユング心理学やトランスパ−ソナル心理学でも、その概念は大切なものとされてい ます。催眠療法でもセッションの手法として行なわれています。 Flopsyさんがハイア−セルフ的な概念をご存じかどうかわかりませんが、もしもご 存じなくて、この夢をみていたとしたら、それは非常に意味深いことといえるでし ょう。 といいますのは、ハイア−セルフ的なものを体験するためには、高い自己の部分に 近づきたいと、ご本人自身が意志と情熱を持つことが不可欠といわれているからで す。 ハイア−セルフ的なものは、すべての人の中に存在する心の部分なのですが、本人 が近づきたいという気持ちを持たないと、触れることが難しいといわれています。 それは、本人の自由意志をどこまでも尊重しているからといわれています。 本人があまり望んでもいないし、関心もないのに、自分から、いわば、しゃしゃり 出てくる様なことはしないのです。 ですから、ハイア−セルフ的なものをご存じかどうかによって、夢の中でのこの存 在の意味深さが変わってきます。ご存じではないとしたら、いわば、ここぞとばか りに、必要性を感じて、向こうから出てきてくれた、といえるからです。 どうして出てきたかというと、その時の、Flopsyさんにとって、高い自己の存在を 体験することが役立つと考えたから出てきたのだと思います。必然性がなければ、 出てこないからです。 Flopsyさんは、夢の感想として、「最初にツタにくるまれているのは何の意味なの か」「自分でも良く意味がわからない夢でした」と書いています。 Flopsyさんがどういう体験なのかをわからなくても、頭の理解などを遥かに越えて Flopsyさんの深い部分に、働きかけて影響することができたと思います。それが体 験というものの持つ、強さだと感じます。 また、ツタについての記述で興味深いところがあります。「ツタ(実際は葉が茂っ た木のようなもの)」と書かれているところです。 ツタと表記してあるものは、実際には葉が茂った木なのだそうです。でも、「ツタ」 なんですね。この違いは何を意味しているのでしょうか。 それを考えるためには、ツタと、木の特質の違いを考えてみるといいと思います。 ツタは、その性質として、生えている場所の環境に「沿う」特質を持っています。 建物であっても、壁面であっても、どんな場所であっても、その環境に自らを合わ せるという、柔軟な特質を持っています。曲面でも、自由自在です。 それに比べると、木はその在り方として独自に存在しているものです。建物に自分 の形を沿わせるようなことはしません。 ですから、夢の中で、葉が茂った木だけど、「ツタ」と感じた、その感じ方そのも のに意味があるとわかります。 Flopsyさんの気持ちに「沿う」特質を表しているのではないでしょうか。 Flopsyさんのツタとの体験をもう少し詳細に見ていくと、 「私はそれに頭を包まれて」→ 守られている感じ。安心感。やさしい感じ。 「話を聞いてもらっている」→ あるがままの気持ちや思いをきちんと理解して、 心に寄り添い、受け入れてくれている感じ。 「ツタはそっと左右に分かれて私を解放してくれる」 → Flopsyさんの自由意志を尊重している感じ。 状況を察し理解している感じ。 と、わずか4行に書かれたツタについての記述の中に、深い体験をされているのが わかります。 みなさんも、この夢の様に、「賢く包容力がある」「知恵と愛のある」何かが出て きたら、高い自己の可能性を考えてみてはいかがでしょうか。 つまりは、このツタは姿形はツタではあるけど、実のところは植物のツタではない のです。 ツタという形をとって、高い自己がそのエネルギ−を感じさせるために、具現化し ているのです。形があった方がそのエネルギ−を伝えやすいからだと思います。 では、夢の続きをみていきましょう。 「電話はどこで鳴っているのか、部屋から部屋にふすまか障子を開けて探し、両親 が寝ている部屋で鳴っているのを発見する」と、あります。 電話があった場所が、ご両親の寝室であったことは、その意味合いを考える必要が あるところです。 その意味合いを考える手順としては、まず、この電話の場所が、現実と同じ場所な のか?それとも現実とは違う場所なのか?が、最初のポイントとなります。 実際に電話が置いてある場所が、ご両親の寝室であったとしたら、現実そのままな ので意味合いを掘り下げる必要はあまりないですが、現実には他の場所なのに、夢 の中ではご両親の寝室となっていた、としたら、意味合いとして重くなってきます。 Flopsyさんの記述では、「電話はどこで鳴っているのか、部屋から部屋にふすまか 障子を開けて探し、両親が寝ている部屋で鳴っているのを発見する」とあります。 どこで電話が鳴っていたのか、その音を頼りに捜して、ご両親の寝室で鳴っていた ことを「発見」するとありますので、そのことから推察すると、現実では違う場所 なのに夢の中ではご両親の寝室だったのではないか?と思われます。 電話は家の中では場所が決まっているもので、電話が鳴ってその場所がどこにある かを捜す必要のないものだからです。 ここでは、電話の場所は現実では違う場所だけど、夢の中ではご両親の寝室だった ということに仮にさせていただいて、次に進みたいと思います。 なぜ、現実には違う場所に電話があるのに、夢の中ではご両親の寝室だったのか? を考えてみましょう。 家の中で、電話がある可能性のある場所は、いくらでもあります。 ごく一般的に考えれば、玄関先、居間、家族が食事をする場所、台所などがあげら れます。一般的にはあまりないとは思いますが、夢としての可能性を考えると、子 供の部屋、風呂場、トイレなども、なくはないでしょう。 Flopsyさんにとっての、「両親の寝室」にあったことの意味が肝心となります。 つまり、他の場所に電話があったとしたら、その印象はどう違うのかな?と、少し 想像してみるといいです。 夢の記述の中での、「両親の寝ている部屋」を他の場所に入れ換えてみて、考えて いくと想像しやすいかと思います。 例えば、 「電話はどこで鳴っているのか、部屋から部屋にふすまか障子を開けて探し、居間 で鳴っているのを発見する」だったら、どういう印象になるのか? 「電話はどこで鳴っているのか、部屋から部屋にふすまか障子を開けて探し、自分 の部屋で発見する」だったら、どういう印象になるのか? 「電話はどこで鳴っているのか、部屋から部屋にふすまか障子を開けて探し、お風 呂場で鳴っているのを発見する」だったら、どういう印象になるのか? などと、あれこれ、想像してみて、その印象の違いを感じていくといいと思います。 私がなんとなく思うのには、ご両親の寝ている部屋というのは他の場所に比べて、 安心感がある感じなのかなぁ?と想像します。 また、この「寝ている」というのも実はとても大切な部分です。ご両親が起きてい て、話をしているとか、テレビを見ているのとは、かなり違うと感じます。 人が寝ている状態というのは、その人の存在として薄い印象があるかもしれません が実は、その人の全体像を感じられる状態なのかもしれないとも感じます。 といいますのは、人が起きているときには、その時々のその人の言動、つまり話し ていることや行なっていることの方が、印象として表に立ってくるからです。 寝ている状態とは、何も話さず何もせずにいる状態でもありますから、その時々の 言動を超えて、むしろその人そのものを感じやすいと思います。人の存在感として はむしろ強くなっているのかもしれないと思いました。 そういう場で電話が鳴ったことは、やはり大切なところだと思います。 最初の場面のツタも静かで深いやさしさを感じますが、このご両親の寝室というの も同様に静かで深いやさしさを感じます。 ツタは、Flopsyさんの心の中に存在する高い自己、いわば、精神のル−ツ、 ご両親は、Flopsyさんをこの世に生み出した、いわば、現実のル−ツと言えるので はないでしょうか? このふたつのル−ツが登場して、Flopsyさんを守り、支えている背景ともなってい ることが、この夢の印象を決めていると思います。 演劇に例えると、ツタとご両親の寝室が、舞台になっています。 いろいろと起きたり感じることは、その舞台の上で、舞台に守られて進行している のです。 それでは、夢の続きをみていきたいと思います。 「電話を取ると、昔好きだった人が、一緒にビジネスをしている女性と会話をして いるのが聞える(私はその女性の潔い性格が好きでした)。しばらく二人の会話を 聞いていたいと思う。(なぜか、電話がかかってきたはずなのに、こちらに向かっ て会話をしているのではなく、会話が聞えている状態。)両親は静かに眠ったまま で、全く気付かない」となっていきます。 この場面で、大切なことは、「昔好きだった人」からの電話だったというのと、 「一緒にビジネスをしている女性との会話」というのと、「電話がかかってきたは ずなのに、こちらに向かって会話をしているのではなく、会話が聞こえている状態」 というのと、「両親は静かに眠ったままで、全く気付かない」というところです。 順番にみていきたいと思います。 「昔好きだった人」からの電話だったということで、Flopsyさん自身は、感想で、 「まだその人を好きなんだなあ、という感じ」と書いています。 でも、私は果たしてそうなのかな?それが夢が伝えていることかな?と思います。 それは、Flopsyさんの感想からも、私は思います。 「いつも、私は相手にされず、そばにいて他の人との会話を聞いていることが多か ったので、その頃の状態が再現されているのです」 しかし、「悲しみや悔しさなどの感情はなく、とても静かでニュートラルな感じ (感情がない感じ)」というところにも、表れていると思います。 もしも、Flopsyさん自身が感じているように、「まだその人を好きなんだなあ、と いう感じ」だとしたら、夢の中で感じていた感情が「とても静かでニュ−トラルな 感じ」ではなく異なるものになるはずだと思います。 とても好きだった頃に感じていた感情とは異なる感情を感じているところがこの夢 のひとつの大きなポイントだと思います。 つまり、『状況として再現』はされているけれど、その頃と感情的には明確に異な っていて、『感情としては再現されていない』のです。 ほとんどの場合に、誰でもいつも、『状況』と『感情』は、セットの様になってい ます。こういう『状況』では、こう『感じる』という様に。 この状況では自分らしくいられる、この状況では緊張する、あるいは、不安になる、 といった様に。 その感じている、『感じ方』は意志や努力で変えられないことの方が多く、どうし てもそう『感じてしまう』ものです。 ですから、夢の中のこの場面で、異なる感情を感じていたのは、この「静かでニュ −トラルな感じ」自体に、メッセ−ジ性があると私は思います。 つまり、このことについては「静かでニュ−トラルな感じ」になってきているね、 と伝えてくれているのだと感じます。 また、「一緒にビジネスをしている女性との会話」でした。その登場人物の意味合 いも考えていった方がいいと思います。 Flopsyさんの「そばにいて他の人との会話を聞いていることが多かった」という書 き方から考えてみても、会話の相手は、その女性ひとりだけではなかったことが伺 えます。 それを探る手だてとしては、現実に、Flopsyさんは、好きだった人がどんな人と会 話をしているのを聞いていた体験があるのか?がヒントになってくると思います。 そして、Flopsyさんにとっての、他の人との印象の違いを感じてみるといいと思い ます。可能性のある他の人たちが、夢の登場人物として出てきたら、どんな印象な のかを比べてみるといいと思います。 ここに、ヒントがあります。Flopsyさんの記述の中にある、(私はその女性の潔い 性格が好きでした)ところです。 いわば、Flopsyさんが(潔い性格)と『その長所を認めることができている』女性 が登場している点に注目したいです。 ごくごく一般的な話として考えると、自分の好きな人と自分自身があまり話をでき ない感じであるのに、他の誰かと話をしていたら、その相手のことを良く評価する のはなかなかむつかしいのではないかと思います。 自分こそが話をしたいわけですから、その人のよさを頭ではわかっていても、どこ か否定したくなったり、欠点を捜したくなったり、するものではないでしょうか? と思ったりもします。 でも、その頃からFlopsyさんは、(私はその女性の潔い性格が好きでした)と感じ ていたのです。これはなかなかできることではないなぁと私は思います。 Flopsyさんご自身がどう思っているのかはわかりませんが、その時の感情や状況に 影響されずにいられるのは、長所だと思います。 このFlopsyさんのその長所がなぜ出てきたのか?と考えてみましょう。 夢の中で、Flopsyさんは自分の感情や状況に惑わされずにその人のよさを認めるこ とができる、つまり、いい意味での冷静さを持ち客観性を失わないでいられること を、体験できています。 改めて、自分のそういう部分を感じ、確認できています。 ということは、Flopsyさんがもともとその人のいいところを認めていた人の登場を 用いて、その好きだった人に対して、「客観的になれている」ことを伝えているの かなと感じます。 それは、Flopsyさんが感想として「強い感情が湧く夢ではなく、それがかえって寂 しい(なんだか歳を取ってしまったような)気もします」と書いているのと、一致 します。 恋愛の対象として、人をとても好きというのは、誰にとっても強い感情です。これ 以上ない位の強さがあります。 その強い感情には、不安やつらさもあるけれど、だからこそ自分のエネルギ−をと ても使っている感覚を人にもたらします。 ですから、その強い感情が少しでも緩和されると、らくな部分はできるものの、逆 に、強い感情を味わった後では、自分のエネルギ−をあまり使っていないかの様な、 何か物足りない感覚になるのかもしれません。 Flopsyさんがご自分でどう思っているのか、認識しているのかわかりませんが、そ の好きだった人のことは、Flopsyさんが自覚している以上に、心理的に距離がとれ てきている、ということを伝えてくれているのかなと思いました。 Flopsyさんは、好きだった人が夢に出てきたということから「まだその人を好きな んだなあ、という感じ」ましたけど、夢をみていくと、むしろ逆なのかなと私は感 じますがいかがでしょうか。 つまり、「まだ好きなんだね」ではなく、「もうずいぶんと遠いところにきたね」 だと私は思います。 ある人が言っていました。「好きだった人のことを無理に忘れようとしたり、嫌い になったりする必要はない。ゆっくりと適切な時間をかけて、大切な思い出にして いけばいい」と。そんな言葉を思い出しました。 それが、過去の自分を大切にすることなのかなと私は思います。 そして、「(なぜか、電話がかかってきたはずなのに、こちらに向かって会話をし ているのではなく、会話が聞えている状態。)」です。 現実ではあり得ない状況です。間接的に会話が聞こえてくるところにポイントがあ ります。直接的に会話をするのとは随分と違う印象があります。 間接的に声が聞こえている状態で、その会話の聞こえ方自体すでに、Flopsyさんと 距離がとれている聞こえ方です。 これも、上記ですでにお伝えしました様に、Flopsyさんが自覚している以上に、心 理的に距離がとれてきている、ということを表現しているのかなと思いました。 …と、電話が鳴った場面から今までを再度確認していきますと、 潔い性格が好きだった女性が登場したことも、好きだった頃とは異なる感情を体験 していたことも、電話なのに間接的に会話が聞こえていたことも、みな、心理的に 距離が取れてきていることを伝えてくれていると私は思います。いかがでしょうか。 それでは、その次を見ていきましょう。 「両親は静かに眠ったままで、全く気付かない」とあります。これも、ご両親が違 う反応をしていたら、随分と印象が変わってきます。 例えば、電話のベルで目を覚ますとか、部屋に入ってきたFlopsyさんに何かを言う とか、電話について聞くとか、等々、可能性はいくらでもあります。 でも、そんな中で、「全く気付かない」のです。全く気付かないとは、何を伝えて くれているのでしょう? その電話のベルの音は、窓の外にいたFlopsyさんにまで聞こえたわけで、ごく現実 的に考えてみれば、電話のベルを頼りに電話を捜している間、その部屋で眠ってい たご両親が起きないというのもあまり考えにくいことだと思います。 ですから、やはりここはその意味合いを探っていきたいと思うのです。 この「全く気付かない」の意味を探るためには、ご両親の部屋で電話が鳴っている 状況と、電話の相手との関連を考えていく必要があると思います。 どんなに関係のいい親子関係であったとしても、子供の恋愛というのは対応してい くのが難しいことだと思います。 親の立場でいえば、とても気になることだけれども、口出しするのも難しいし、最 終的には子供の意志や気持ちを尊重して、見守るしかない事と感じます。 また子供の立場でいえば、親の心配はわかるけれども、干渉してほしくないし、何 かあったら相談するから、ほっといてほしいと思うもの、ではないでしょうか。 ごく一般的には、「気付かない」というのは、あまりいいことではないことの方が 多いです。ですが、ここの気付かないは、違うのではないかと私は思います。 気付かないことはむしろ思いやりであり、Flopsyさんがどう生きていても何をして もどんな気持ちになっていても全く関係なく、無条件に受け入れ、静かにじっと見 守っていることを伝えてくれていると私は感じます。 ここでのご両親の存在の意味合いは、ツタととても近いです。 Flopsyさんご自身は、「自分の進路が定まらず、宙ぶらりんな状態で、昔のことを 懐かしんでいる場合ではないのですが、またこのような夢を見てしまった」と書い ています。 ですが、夢が伝えていることは、むしろ真逆で、Flopsyさんに、「しっかりと、見 守っているからね」「大丈夫だからね」と伝えてやさしく励ましているのではない でしょうか? 私がFlopsyさんの夢にコメントを書くのがこんなに遅れてしまったので、今どんな 感じで過ごされているのかわかりませんが、どうかいい日々を過ごされています様 にと思います。 Flopsyさんがご自分の夢を解釈するポイントをあげたいと思います。 ・ツタに話を聞いてもらっていたとき、どんな気持ちでしたか?ツタにどんな話を したのか覚えていますか?話の内容などは漠然としていましたか? ・ハイア−セルフ的な概念はご存じでしたか?もしもご存じなかったとしたら、ご 自分の中にそういう愛と知恵の部分があることをどう思いますか? ・電話の場所は、実際には家のどこにありますか? ・夢の中で、電話が、家の他の場所で鳴っていたとしたら、その印象はどう違いま すか?ご両親の寝ている部屋にはどんな印象がありますか? ・潔い性格の女性以外に、電話の相手として登場する可能性がある人はいますか? 複数いますか?どんな人たちですか?その人それぞれに対して、どう思っていま すか? ------------------------------------------------------------------------------ ■ 講座の案内 一年分の体の疲労を解放する!〜『ツボ追い』 12月3日(土) PM 3:30 〜 6:00 ツボ追い…聞き慣れないと思いますが、年末にかけての時期に行なうといい、 すぐれた一年分の体の大掃除の名前です。 2人一組交代で整体のツボをゆっくりじんわりと、たどっていきます。 体の奥にたまった疲れやストレスがどんどん出て行き、♪〜ほんわかゆるんで きもちいい〜♪と、まるで、温泉気分。知識も経験も関係ナシ。 手は体のことを知っていて、誰でもちゃんと相手のツボの道をたどることがで きるのです。失敗はありませんので大丈夫。 何日後には軽くスッキリ爽やか、体が効果を実感できます。 こんなに簡単で?なぜ?こんなに効果的?手がわかるの?という声を毎年聞き ます。一度体験してみてください。 ご家族やお友達にも、してあげてください。資料つき。 場所/ほびっと村学校(JR西荻窪駅徒歩2分) 講師/ 犬飼司郎(整体師) 料金/ 3500円 ★要予約 予約・問合せ/ nisiogiseitaijyo@mx8.ttcn.ne.jp (犬飼) *件名に《12月3日 ツボ追い》とお願いします。 犬飼司郎(いぬかいしろう) 整体の深い観方や技術を自身の体に実践できる事として伝えたいです。 『氣道』関連教室『西荻整体所』http://nishiogiseitaijyo.at.infoseek.co.jp 11月23日(水・祝)『人の体を癒す手を創る』講座を吉祥寺でします。 詳細はHPにてご覧ください。 ☆★☆★☆ メルマガのご紹介 ☆★☆★☆ 『西荻整体所通信』がまぐまぐから、創刊されました。 整体師のいぬかいしろうさんのメルマガです。 整体はここ数年ブ−ムともいえる状況ですが、体に対する独特の観点や考え方 が話題となっているのだと思います。 秋になったら水を飲め、とか、夏には大股で歩け、とか、風邪で熱が出ても休 まなくていい、などなど、 整体の常識は世間では非常識?なことが多いのですが、どれも、体という側面 から考えると、道理に合っている、のです。 ちょっとした簡単なことで、実は体にとても役立つことを、あれこれ書いてい くみたい、です。 このメルマガで、日々の体に即活かせる、整体の知恵を知ることができます。 ◆マガジンタイトル 『 西荻整体所通信』 ◆マガジンID 0000173884 ◆http://www.mag2.com/m/0000173884.html お読みになりたい方は、http://www.mag2.com/m/0000173884.html で、ご登録 してください。 見本誌も、http://www.mag2.com/m/0000173884.html で見ることができます。 ------------------------------------------------------------------------------ ■ 編集後記 夢解釈はいかがでしょうか? 「むつかしい」「わからない」という声が聞こえてきそうです。 実は、どこまで書くのかを私も悩んだのです。 夢を解くポイントだけを簡単に書く方法もあったのですが、 せっかくの機会なので、とことん書いてみました。 まず、最初に夢全体の印象を感じて、つかみとり、 次には個々を、様々な可能性を模索して、検証して、意味合いを見つけていく プロセスを全部書いてみました。 ですから、書いてあることはかなり上級向けとなってしまいました。 ですから、ここに書いてあることを全部理解できなくて全く大丈夫です。 毎回、夢をみるポイントのようなものを何か、ひとつでも、ふたつでも、参考 になさってくださればと思います。 ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ 『催眠療法・最前線』 第53号 2005年11月4日 岸僚子 登録・解除・バックナンバ− http://www.mag2.com/m/0000056664.htm 感想・質問・問合せ jhs-2@mx10.ttcn.ne.jp ホ−ムペ−ジ 催眠療法専門サイト『ヒプノフォレスト』 http://hypnoforest.at.infoseek.co.jp/ 筆者のメルマガ 『面白くためになる催眠療法講座』 http://www.mag2.com/m/0000087747.htm ほびっと村学校 http://www.nabra.co.jp/hobbit/ ▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ ●無断転載・プリントアウトの配布などはご遠慮ください。 ●転載・掲載・引用の際は必ず事前にご連絡ください。 ●すべてのコンテンツの著作権は、岸僚子に帰属します。 -------------------------------------------------------------- このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して 発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000056664)


