2009/10/11
名作落語大全集#461
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発行担当者の都合で発行日が遅れましたことを
読者の方々にお詫びします。
10月9日に発行予定だったメルマガを以下にお送りします。
発行担当 川崎
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名作落語大全集#461 発行者:越智月久
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発行日:2009年10月9日(金)
「まぐまぐ」寄席に2143名様、
「メルマ」演芸場に712名様
合計2855名様にご来場いただいております。
ご来場ありがとうございます。今日は万国郵便連合の日。1874(明治7)年
の今日、郵便連合が発足し、日本は3年後の2月19日に加盟しています。そこ
で、今日の落語は、やはり飛脚ものでしょうか。上方には「明石飛脚」「雪隠
飛脚」「うわばみ飛脚」という連絡、「紀州飛脚」などがあるようですが、東京
ではありませんね。飛脚が登場するものといえば、「茗荷宿」くらいですかね
え。「杯の殿様」なども、今考えれば飛脚を雇うのが筋なのですが、家来の者
に命じていますから……なぜ東京落語にないのでしょう。忘れているのがある
かも知れませんので、ご教授下さい。
さあ、今日は明治の頃の新作、江戸川乱歩の本にも登場する一作でございま
す。
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13 幻灯(げんとう)
【粗筋】
ロンドンに岩出銀行という個人経営の銀行があった。この社長岩出義雄は、
道で会った乞食少年、山田又七の正直な行為に感心し、学校へ行けるように世
話をし、卒業の後は自分の銀行の社員にした。社長の娘おまさがこの青年を好
きになったが、社長は乞食上がりの男に娘をやる気はないので、青年を叱りつ
け、あきらめる様子が見えないと解雇してしまった。その数日後、社長が殺さ
れ、当然又七に嫌疑が掛かり、逮捕される。
社長の弟で弁護士の岩出竹次郎が、おまさの頼みで事件を調べ、殺害現場で
血の手形を見つけるが、当時は指紋など知られていなかったため、警察でも相
手にしない。竹次郎は長く日本にいたが、そこでは爪印、拇印というものが意
味を持っていた。同じ指紋の者は他にいないので証拠になるのだと警察を説得
し、警察も納得して関係者の手形を集めた。そのままでは見えないというので、
2台の幻灯機で犯人のものと、関係者の手形を並べて壁に写し、銀行の小使い
が真犯人であることを証明する。青年はめでたく令嬢と結ばれ、銀行をますま
す繁盛させる。
【成立】
快楽亭ブラックの速記が、1892年(明治25)6月の『東錦』第3号に「岩出
銀行血染の手形」として掲載された。同年の12月8日、今村次郎が「幻灯」と
いう題で97ページにわたる速記を残している。一般には先に出た題名で呼ばれ
ることが多い。
【蘊蓄】
指紋の歴史を簡単に述べておく。
○ 1686年・ボロニア大学教授のマルピギー(伊)が、解剖学上から指紋の研
究を発表。
○ 1823年・ブレスラウ大学教授のプルキンエ(独)が、同じく解剖学上から
指紋を分類して発表。
○ 1880年(明治13)・フォールズ(英)が、東京の築地病院に在勤中、個人
を鑑別するのに指紋が有効であることを『Nature』誌10月28日号に発表。(個
人鑑別に利用できると論じた最初のもの)
○ 同年・同誌の11月22日号に、ハーシェル(英)がインド・ベンガル地方
で、文書偽造や囚人の鑑別に用いた経験を基に、同じ論を展開。
○ 不明・この直後と思われるが、ダーウィンの従弟のゴールトン(伊)が、
指紋は万人不同、生涯不変という事実を論証、その分類法を発表。
○ 1883年・マーク・トウェイン『ミシシッピー河の生活』を出版。指紋で犯
人を見つける最初の作品とされている。
○ 1892年・快楽亭ブラックの速記出版。
○ 1894年・マーク・トウェイン『抜けウィルソン』を出版。これも指紋で犯
人を探すネタ。
○ 1900年・キャデット『新聞記者の冒険』出版。指紋を扱った本格ミステリ
ーの最初のもの。
○ 1907年・フリーマンのソーンダイク博士を主人公とする推理小説のシリー
ズ『赤い拇指紋』。指紋ということが一般化するきっかけとなる。
○ 1909年(明治42)・日本で指紋法が実施される。
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芸人さんの紹介です。
柳家喜多八:1949年10月14日、東京都練馬に生まれる。1977年に小三治に入
門、2003年9月真打昇進と同時に喜多八。体が弱くて力が入らない。それを女
性が見るとたまらない……と本人は言っている。とにかく珍しい噺がよく登場
する。私が聞いたのは「かわいや」「噺家の夢」「長命丸」「遊山船」などなど、
珍品ばかり。「二階ぞめき」で見事に吉原を再現したり、「かんしゃく」をいい
味わいで演じたり、常に意外な世界を作り出してくれる。弟子は1人、『東京
かわら版』でイケメンナンバーワンに選ばれた、ろべえ。この命名も師匠から。
喜多八の相棒といえば弥次郎兵衛、でも半人前だから「ろべえ」だけ。洒落て
いますね。このろべえ君、11日には行徳での勉強会が3周年、18日には夏丸、
仙花との勉強会が50回という記念の会を迎えます。皆様もぜひお出掛け下さい。
これから誕生日の芸人さん(現役のみ)。
10月9日:三遊亭歌る多
10月11日:桂富丸
10月12日:柳家小袁治
10月15日:柳家甚語楼
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