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古典の名作や新作はもちろん、連続もの、艶笑噺、現在演じられないものまで、落語の全て紹介。粗筋・成立(原作や歴史)・一言(芸談や識者の感想)・薀蓄という4項目を毎週配信。

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2009/09/11

名作落語大全集#457

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   名作落語大全集#457    発行者:越智月久
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発行日:2009年9月11日(金) 

      「まぐまぐ」寄席に2145名様、
      「メルマ」演芸場に711名様
     合計2856名様にご来場いただいております。

 ご来場ありがとうございます。今日は公衆電話の日。1900(明治33)年初の
公衆電話が新橋、上野、熊本に設置されました。このころは電話交換手を呼び
出してつないでもらうものでしたが、1925(大正14)年にダイヤル式が登場、
これから公衆電話と呼ばれるようになります。私の小学生時代、今の西東京市
でしたが、まだ交換手を呼び出していたことを思い出します。先代の圓歌(2)
が電話シリーズを創作しましたが、現三遊亭圓歌(3)が「社長の電話」、三
笑亭笑三が「空き巣の電話」「呼び出し電話」(金馬(3)作)などを演じてい
ます。今日は笑三師匠の小噺をサービス。

「お昼をご馳走しよう、天ぷら蕎麦でいいだろう」
「じゃあ、私が行って参ります」
「いや、電話があるから、それで頼みなさい」
 男は電話が初めて、交換が出たのに、
「天ぷら蕎麦2つ」
「何番ですか、何番ですか」
「南蛮じゃない、天ぷら」

 さあ、今日は、聞けない噺をお届けします。

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9 外法頭(げほうあたま)

【粗筋】
 播州飾磨の回漕問屋で、お船止めの日に船を出したうえ海坊主を殺したため、
たたりで頭の長い子が生まれた。この子をおいては家のためにならぬと、大阪
の薬問屋に奉公に出した。その店に大家の使いがお嬢さんのおできを直す薬を
探しに来た。どんな薬も効かないのだが、「外法頭の男になめてもらうとたち
どころに治る」というお告げがあったので、例の男に白羽の矢が立ち、なめて
みるとたちまち治った。
  薬問屋では、「できもの治します」の看板を上げ、この男になめさせたので、
店は大変な繁盛。生き仏扱いされ、開帳を開くことになった。ここでは参詣道
と下向道を作り、一方通行にして流れをよくした。案内の者が参詣を終えた人
に、
「下向は左ィ」
  とどなっている。外法頭の男は、お供えを目の前に置かれても、生き仏様だ
というので食うことができない。空腹に耐えきれず、
「外法はヒダルイ」

【成立】
 聞いたこともない。一応落語辞典などに載っているので。「外法頭は腹が減
っている」という意味の言葉が「下向は左」との地口になっている。

【蘊蓄】
 空腹になると「脾臓がだるい」と感じる。これがつまって空腹であることを
「ひだるい」というようになった。また、これを更に略して「ひの文字」とい
うことから「ひもじい」という。やなせたかし氏の「アンパンマン」で、登場
人物が「お腹がすいた」ではなく「ひもじいよう」と言っているのが印象に残
っている。

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 7日の月曜日、柳亭痴楽師匠が亡くなりました。ご冥福をお祈りします。先
代が「破壊された顔の持ち主」として売り出し、「綴り方狂室」で人気になり
ました。その名を継いで、苦労もあったとよくお話しされていました。地味な
ようで明るさも失わなかった。まだ57歳で、これからというところ。「桃太郎」
を時代錯誤のない、二十一世紀の落語として演じていたのが忘れられません。

 これから誕生日の芸人さん(現役のみ)。
9月16日:春風亭栄枝・土橋亭里う馬
9月17日:立川龍志

ご意見ご希望はこちらまで mailto:meisakurakugo@yahoo.co.jp 
HP「名作落語大全集」はこちら。http://esaki-ochi.hp.infoseek.co.jp

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