2009/09/04
名作落語大全集#456
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名作落語大全集#456 発行者:越智月久
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発行日:2009年9月4日(金)
「まぐまぐ」寄席に2143名様、
「メルマ」演芸場に711名様
合計2854名様にご来場いただいております。
ご来場ありがとうございます。今日はくしの日。古典的な意味合いではなく、
1978年に美容関係で設定されたものです。もちろん94が「くし」という洒落
です。落語で櫛が重要な役割というのは思いつかないのですが、「締め込み」
の夫婦が櫛や簪(かんざし)を贈って気を引いたという話が出て来ます。これ
らを売っているのが小間物屋ですので、今日のお勧めは「小間物屋政談(小間
物屋小四郎)」、「梅若礼三郎(小間物屋利兵衛の女房が捕らえられる)」な
どいかがでしょうか。
さて、今日は、小さい噺を一気に4つ、まとめてお届けします。
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8-1 けつまづき
【粗筋】
けつまづいて転び、みっともないのであたりを気にしなながら起きたが、ち
ょっと進むとまた転んだ。
「ああ、いまいましい。これだったら起きなければよかった」
【成立】
天明年間(1781~89)に成立した、大田南畝の『うぐひす笛』にある「七転
び」。頑固者、気の短い者が登場する噺の枕に用いられる。
8-2 毛無し(けなし)
【粗筋】
蕎麦屋が夜中に通り掛かった家から、話声が聞こえる。
「お前さん、毛がないから駄目だなんて言いながら、毛があったってしないじ
ゃないか」
「おや、色っぽい話をしてるじゃねえか」
とのぞいてみると、
「なあんだ、筆屋か」
【成立】
小噺としてよく演じられるもの。似たようなネタが多くあるが、粗筋のもの
が江戸から伝わる古典だとのこと。
「もうちょっと下よ、ああ、そこそこ、気持ちいい」というのでのぞくと、背
中を掻いてやっていた。
「なぜ嫌なんだ」「だって痛いし、血が出るんだもの」「でも後が気持ちいいだ
ろう」と言うのでのぞくと、娘に歯磨きを教えていた。
8-3 毛抜き(けぬき)
【粗筋】
「今、32文でこの毛抜きを買ってきた」
「ほう、そりゃァずいぶん安いな。どれどれ……おい、こりゃァ全然抜けない
ぞ」
「ああ、それを疵(きず)にして買った」
【成立】
1773年(安永3)『聞上手』の「毛抜」。毛が抜けないことを非難して、毛抜
きを安く買ったという間抜け落ち。「道具屋」では全部髭を抜いてしまい、品
物を買わず「生えたらまた参る」というくすぐりがある。
8-4 下馬札(げばふだ)
【粗筋】
将棋に凝った人は、駒の形をしたものが何でも将棋に関係があると思うもの
で、「下馬札を桂馬と呼んだ将棋好き」という狂句がある。
お城に行って「下馬」と書いてあるのを見て、「ああ、桂馬と書いてあるな」
と言いながら歩いて行くと、向こうに侍がいる。
「あれは何だい」「使者だよ」「ああ、飛車もあるのか」
門の前まで来ると、
「ここはどこだ」「大手だ」「王手……ああ、さっきの桂馬が効いたのか」
【成立】
本ではあちこちに出ていたが、聞いたことはない。
【薀蓄】
大手は城の正門、「追手」とも書くというが、表記は「おおて」と「おうて」
で異なっているが、音では洒落になっている。裏門は「搦手(からめて)」。
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芸人さんの紹介です。
桂歌春:1949(昭和24)年9月9日、宮崎県日向市に生まれる。本名田代修吉。
桂歌丸に入門して、歌はち時代からテレビにちょくちょく登場、昭和60年に真
打昇進と共に歌春を名乗った。テレビタレント的なイメージがあり、漫談風の
高座が多いのに大いに受ける。甘ったるい口調も好きではなかった。しかし、
この5,6年、本格の語りを聞かせるようになった。知っている、だから面白
いという人気物が多いのは寂しい。これから大物になって行く予感を感じさせ
る今日このごろなのである。
これから誕生日の芸人さん(現役のみ)。
9月6日:三遊亭圓遊
9月7日:三遊亭栄馬・柳家つくし
9月8日:桂ひな太郎・泉水亭錦魚
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