2009/04/17
名作落語大全集#436
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名作落語大全集#436 発行者:越智月久
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発行日:2009年4月17日(金)
「まぐまぐ」寄席に2234名様、
「メルマ」演芸場に710名様
合計2944名様にご来場いただいております。
ご来場ありがとうございます。
今日は「ハローワークの日」。1947(昭和22)年に現在のハローワーク、当
時の職業安定所が出来た日でございます。そこで、今日お勧めの落語は「代書
屋」「口入屋(東京では引越の夢)」などいかがでしょうか。
ところで、昔の口入屋ではお妾さんも世話をしていたそうで……月にいくら
という給金を決めて契約したのだそうです。こういうのは、奥さんも公認なん
でしょうかねえ。私の家内は、二号さん持ってもいいと言っています。相手が
いるならねって一言が付いていますが、確かに相手がいないので一言も言い返
せないのが悔しい。
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16 熊野の牛王(くまののごおう)
【粗筋】
主人の浮気を感じるがどうも証拠がないというので、おかみさんがいつもお
供に付いている権助に話を聞く。何も知らないと答える権助だったが、紙を飲
まされ、
「今のは熊野の牛王という護符で、これを飲んで嘘を付くと、即座に血を吐い
て死ぬ」
と脅されると、何から何まで話してしまう。
「心配するな、今お前の飲んだのはただの薬の効能書だよ」
「道理で、能書をしゃべっちまった」
【成立】
「熊野護符」とも。「権助魚」の前半部をふくらましたもの。逆に「権助魚」
を前に置き、嘘がばれた権助を追求してこの噺に続くこともあるとされている。
私が寄席で聞いたのは上方の笑福亭里光のもの。主人の供をしていた定吉が、
お茶に入れたものまされ……たとだまされて、妾のところに行ったことを自白
するが、小遣いももらい欲しい品も買ってもらう約束をしている。そこで突然
懐から独楽が出てきて、「悋気の独楽」になってしまう。牛王のことも、小遣
いなどの件も何もなく終わってしまうのが気がかり。
【一言】
(権助は)江戸の商家のせせこましい風俗をニヒルに茶化し、あざ笑う一種
の批判者として描かれる。(立川志の輔)
【蘊蓄】
牛王は牛王宝印の略。各神社仏閣で発行する厄よけの護符で、一般には「牛
玉」の文字が多い。牛の胆石である「牛黄(ごおう)」の色をお札の朱印に用
いたのでその名が付いたとされる。
熊野では烏をデザインした文字を使い、現在は本宮で88羽、新宮(熊野速玉
大社)で48羽、那智(熊野那智大社)では72羽の烏がデザインされて、5つ
の文字が表現されている。
武将が制約する時に多く用いたので人気となった。源義経が兄の頼朝に誓紙
を書いたが受け取りを拒否されたために奥州へ逃げていったと『吾妻鏡』にあ
る。
熊野では誓約を破るとお使いである烏が3羽死に、誓約を破った者は血を吐
いて死に、地獄へ堕ちるという。「三枚起請」の落ちにも用いられる。
熊野牛王を焼いて灰を飲むという誓約法もあり、これも約束を破った者は血
を吐いて死ぬのであるから、この落語の内容が理解できる。
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さて、噺家さんのご紹介です。
三遊亭笑遊:本名北島元道、1951(昭和26)年4月21日生まれ。圓遊(4)
に入門し、昭和54年二ツ目昇進から笑遊。昭和59年に圓遊が亡くなると、
五代目門下となり、昭和64年真打。マクラで痴漢をしているなどと言う……
ひどいことに、それがむっつり助平を地で行く顔に似合っているのだからどう
しようもない。
これから誕生日の芸人さん(現役のみ)。
4月18日:林家鉄平
4月20日:神田紅
4月21日:瀧川鯉太
4月23日:桂米多朗
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