2009/03/28
名作落語大全集#433
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名作落語大全集#433 発行者:越智月久
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発行日:2009年3月27日(金)
「まぐまぐ」寄席に2263名様、
「メルマ」演芸場に707名様
合計2970名様にご来場いただいております。
ご来場ありがとうございます。
今日はさくらの日。なぜだと思いますか……もちろん桜の咲く時期なんです
が、さくらが3×9で27なのでこの日付になるんですよ。まあ、こじつけで
千以上の記念日がありますんで。そういうことで、今日のお勧め落語はもちろ
ん「長屋の花見(貧乏花見)」「花見の仇討ち」「花見酒」「花見小僧(お節徳三
郎の上)」などはいかがでしょう。
本日の出し物は医学にメスを入れる一席。
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13 工夫の医者(くふうのいしゃ)
【粗筋】
藪で名高い先生、うっかり迷い込んだ患者の金さんを相手に、薬を使わずに
病気を治す方法を考えていると言い出し、腹に真田虫がわいたのを退治する方
法を伝授する。
無視を退治するには蛙をのめと言う。蛙が虫を食ってしまうのだ。蛙はどう
するのかと尋ねると、ナメクジを飲むことを勧める。ナメクジには雀、雀に鷹、
鷹に鷲、鷲に狩人、狩人に鬼、鬼に節分の豆……と続いて、「もし豆でだめな
ら熱燗で一杯やる。酒はもちろん鬼殺しだ」
「先生、あなた頭がおかしくなったんじゃありませんか」
「いや、正気(鍾馗)だ」
【成立】
1837年(天保8)『落噺仕立ておろし』の「声の出る薬」。鬼に強い鍾馗を落
ちに持って来ただけのことである。鬼に対して「大王(大黄)」で落とす、上
方の「地獄八景」と同じ落ちも見える。東京落語の本によく載っているのだが、
聞いたことはない。上方では「蘭方医者」という題で趣向が異なる。
【一言】
三遊亭小円遊(1)は「新治療」と題して「疝気の虫」をつなげ、さらに最
初に出てきた患者が再び登場、疝気の治療薬に葵の葉3枚だけ処方されたので
怒ると、「これは三つ葵(徳川の紋章)、虫はサナダ(真田)であるから、病は
じきに癒えます(家康)」と地口でサゲる。(立川志の輔)
【蘊蓄】
「鬼殺し」はアルコール度数の強い下等酒。ほとんどが三河酒であった。
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さて、噺家さんのご紹介です。
神田京子:本名桑原尚子(本当は十が3つのクワ)。昭和52年3月29日生
まれ。女流講釈師。高校時代に岐阜県の英語暗唱コンテストで優勝するが、審
査員を笑わせたのが快感となり、日大芸術学部放送学科に進学。在学中に神田
山陽(2)に惚れ込み、89歳の師匠に入門、「今日突然来たから京子だね」と
命名される。翌年師匠が亡くなると、神田陽子のもとへ移籍した。2005年
6月に二ツ目昇進。翌年詩人の桑原滝弥と結婚。夫の詩と彼女の講談をリンク
させた「ケッコン(仮)面」の公演が話題になる。陽子ゆずりの大袈裟すぎる
演出がちょっと私には鼻につくのだが、明るく元気な高座がなにより。岐阜市
の歴史博物館の展示映像に出演、「信長側から見る戦国時代」を語っているの
で、お近くの方はぜひ。
これから誕生日の芸人さん(現役のみ)。
3月31日:立川志雲・マギー隆司
4月1日:古今亭菊丸
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