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古典の名作や新作はもちろん、連続もの、艶笑噺、現在演じられないものまで、落語の全て紹介。粗筋・成立(原作や歴史)・一言(芸談や識者の感想)・薀蓄という4項目を毎週配信。

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2009/03/25

名作落語大全集#432

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   名作落語大全集#432    発行者:越智月久
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発行日:2009年3月20日(金) 

      「まぐまぐ」寄席に2276名様、
      「メルマ」演芸場に706名様
     合計2982名様にご来場いただいております。

 ご来場ありがとうございます。メールにエラーが生じて、送ったつもりが届
いていなかったそうで、発行が遅れてお詫びいたします。
 今日は1882(明治15)年、上野動物園が開園した日。上野では同じ日に寛永
寺の跡地に国立博物館も開館しています。という訳で今日のお勧め落語はもち
ろん「動物園(ライオン)」「唖の釣り(上野の釣り)」などはいかがでしょう。
 本日の出し物は、珍商売でございます。

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12 首屋(くびや)

【粗筋】
 武家屋敷を「首屋、首屋」の売り声で歩く男。呼び入れると、
「人生わずか50年、半分の25年は寝て、病いが5年、居眠り5年、昼寝が10
年で飯を食う5年、これを引くと人間ただになる。生きていても無駄なんで首
を売ろうと思います」
 と言う。庭先へ回し荒むしろに座らせると代金を懐に入れ、
「さあ、よろしゅうございます」
 と言うので、侍が刀を振り下ろすと、首屋はさっと体を引き、張り子の首を
転がして逃げていく。
「これこれ、これは張り子だ。その方の首を出せ」
「へえ、これは看板でございます」

【成立】
 1772年(明和9)『楽牽頭』の「首売」。1807年(文化4)噺家喜久亭壽暁の
ネタ帳『滑稽集』に「くびうり」「首屋」と出ている。

【一言】
 「落語道場」という雑誌に今の圓蔵(三遊亭圓生(6))が書いていた名人
圓朝の芸談が、上に述べた例として最も適当だ。それは『首屋』という噺の下
げのことであって、「これ首屋、これは張り子だ、そっちのを出せ」
「へい、これは看板でございます」
  というのが下げであるが、下手なはなし家がこれをやると、
「おい、首屋、これは張り子の首だ、そっちの首を出せ」
「いいえ、この首は看板で」
  ということになる。無駄をいってはいけない、という圓朝の教訓なのだ。い
かにももっともな名人の話で、簡潔な表現は、かえって内容を的確にあらわす
ことができる。(三宅三郎)
●登場人物としては商人が出、ちょっと女も出るし、侍が出るという、まァそ
ういう人物の稽古になるわけです。(三遊亭圓生(6))

【蘊蓄】
 敗戦直後、東京数寄屋橋際に、首から「生命売ります」と書いたプラカード
をぶらさげた男が出現して話題になった。

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 さて、噺家さんのご紹介です。
 川柳川柳(かわやなぎせんりゅう):1931(昭和6)年3月23日生まれ。昭
和30年に三遊亭円生(6)に入門、49年真打。分裂騒動の折に円生門下を離
れ、柳家小さん(5)門下へ、この時現芸名に改名。寄席に登場すると、「今
日は元気ねえなあ。よし、軍歌歌っちゃおう」……って、いつでもそうなのだ。
初めて接した時からこれだったら付いていけなかったと思う。それが、私が初
めて接したのが「ジャズ息子」だった。なかなかいい声で歌うし、面白い。義
太夫は駄目のようだが、まあ下手な義太夫だからいいのか……それで一応つい
て行けている。

 これから誕生日の芸人さん(現役のみ)。
3月21日:鏡味健二郎(太神楽)・鏡味繁二郎(太神楽)
3月22日:入船亭扇海・三遊亭圓雀
3月24日:柳家さん若
3月25日:橘家文左衛門
3月26日:三遊亭貴楽・桂竹丸

ご意見ご希望はこちらまで mailto:meisakurakugo@yahoo.co.jp 
HP「名作落語大全集」はこちら。http://esaki-ochi.hp.infoseek.co.jp

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