2009/02/21
名作落語大全集#428
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名作落語大全集#428 発行者:越智月久
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発行日:2009年2月20日(金)
「まぐまぐ」寄席に2287名様、
「メルマ」演芸場に701名様
合計2988名様にご来場いただいております。
ご来場でお礼申し上げます。
今日は「歌舞伎の日」。1607(慶長12)年、出雲の阿国が江戸城で歌舞伎踊
りを披露した日なのだそうです。銀座にある歌舞伎座が改築されるそうで、話
題になっております。そういう訳で、今日のお勧め落語……「淀五郎」「中村
仲蔵」「七段目」などはいかがでしょう。
さあ、本日の出し物は、小噺をまとめて三つ参ります。
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8−1 国定忠治(くにさだちゅうじ)
【粗筋】
国定忠治が赤城の山にこもったが、新婚早々の板割りの浅太郎が、さびしさ
にたえかね、松の木陰でセンズリを始めた。これを見た日光の円蔵が忠治に知
らせる。怒った忠治が、浅太郎の一物を一太刀で斬り落とした。モノがヒュー
ッと飛んで行くと、
「親分、カリが南の空へ飛んで行かあ」
【成立】
要するに落ちを思いついて無理にこしらえた噺でしょうね。国定忠治の「雁
が鳴いて南の空へ……」は有名な台詞。男のモノの先の方をカリといい、「カ
リ高」などという用語があるが、品位だけが取り柄の撰者にはよく分からない。
8−2 九年母(くねんぼう)
【粗筋】
小僧がお使いで九年母をよそへ持って行くが、途中で一つ懐へちょろまかし
た。先方へ着いて、
「これは八年母です」
「それはおかしい。たいてい奇数と決まったものだが」
「その一年母は、ふところにあります」
【成立】
1860年(安政7)『乗合船』の「九年母」。上方噺だが、東京でも枕として
演ずる……と紹介されているが、聞いたことがない。坊主に饅頭をやろうとし
て半分隠し、「望月に片割れ月はないものを」と詠み掛けると、小僧が「雲に
隠れてここに半分」と白状する噺は耳にする。
【蘊蓄】
「九年母」はミカン類の果実。上方では「きゅうねんぼう」と読む。
8−3 首括り榎(くびくくりえのき)
【粗筋】
桜の馬場で首括り榎というのが評判になり、毎夜のように首を吊る。番人が
叱られるので、気を付けて見張っていると、枝に縄を通しているのを捕まえた。
ところが、
「どうしても死ななければならないことがございますので」
と賄賂を贈られると、
「それでは、向こうへ行っておるから、さっさと括れ」
と向こうへ行き掛けて、
「括ったら、さっさと帰れよ」
【成立】
1773年(安永2)『近目貫』の「榎」は首を括ろうとするのが下女で、これ
に抱きつかれてぐにゃりとなり、「そんなら、早く括って帰りや」というもの。
こちらの方がおかしみがあるように感じるのだがどうだろう。
寄席ではもう一つ、身投げが相次ぐために橋の番人が叱られ、身投げをする
のを抱き止めて「お前だな、毎晩身投げをするのは」……という小噺もよく演
じられる。
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さて、噺家さんのご紹介です。
古今亭菊六:1979(昭和54)年2月23日生まれ。古今亭圓菊の弟子(師匠と
の年齢差が50才以上)。二ツ目。私との接点は2004年、10月11月と連続で菊
之丞師匠のお手伝いで近所に来た。「転失気」と「たらちね」を演じ、悪くは
ないがまだまだというメモが残っている。それがこの三年ほど、化け始めてい
る。NHKコンクールに連続出場しているが、あの短い時間では物足りない演
者。昨年末に「火焔太鼓」を演じたのが、実に面白かった。古典を大切にして
いるが、自分流の新しい雰囲気が身に付けば本物になる。期待の若手。
これから誕生日の芸人さん(現役のみ)。
2月20日:三遊亭圓王・三遊亭圓龍
2月21日:柳家一九(落語絵の名手、お世話になっています)・八光亭春輔
2月22日:松乃家扇鶴(三味線漫談)
2月24日:立川志ら乃
2月25日:三遊亭神楽・松旭斎八重子(マジック)
2月26日:古今亭志ん公
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