名作落語大全集#397
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名作落語大全集#397 発行者:越智月久
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発行日:2008年7月18日(金)
「まぐまぐ」寄席に2347名様、
「メルマ」演芸場に843名様
合計3190名様にご来場いただいております。
ご来場ありがとうございます。仕事が大忙しで、このメルマガが出る日から、
月末まで、9日分の出張が入っています。出張がないのが5日だけという忙し
さ。まあ、せっかく東京への出張なので、夜は寄席という計画も忘れません。
どうせやらなければならない仕事なら、仕事も楽しく、その後の時間も有効に
使いましょう。
さて、私のねらいは、お江戸日本橋亭。新日本橋、三越前からすぐです。
22日(火)、春馬の会。夢吉、笑松、春馬、小圓右、遊雀、ここあ。
23日(水)、二ツ目勉強会。圓満、蘭、夏丸、笑松、ゲストに歌助師匠。
24日(木)、昇乃進の会。圓満、鯉昇、夢花、今丸。
25日(金)、米福の会。笑松、鯉昇、鯉朝、ナイツ。
……ううん、全部行きたい。23日は可愛がっている子達が登場するので、行
かなければならないでしょうね……25日は出張先が東北方面なので駄目……さ
あ、後はどうなりますやら……その他各寄席でも夜席があります。皆様もぜひ
お出掛け下さい。
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18 九尾の狐(きゅうびのきつね)
【粗筋】
九尾の狐は、天竺では班足太子の塚の神、唐では幽王の妃となり、日本では
鳥羽の院に見初められて玉藻の前となった。正体を見破られ、下野那須野へ逃
げたが、三浦介義澄と上総介広常が退治を命じられ、数万騎でこれを追った。
さて、狐退治を命じられた三浦・上総両介が浅草馬道の床屋の前を通り掛か
ると、
「三河屋の誰それは海千山千の古狐だ」
という声。これ屈強の情報と、詳しく聞くが、実は遊女の噂をしていたため
話がかみ合わない。狐の顔が白く、金でしばられているということを聞いて、
「それは玉藻の前とは申さんか」
「いいえ」
「はて、尻尾はあるか」
「物日前には尻尾を出すだろうと評判でございます」
【成立】
前半の九尾の狐の由来を講談調で演じ、後半はしっかり落語になる。
この九尾の狐を追う狐狩りの練習が「犬追物」の始まりだという。ついに射
殺したと思ったら、石になったのが、那須の殺生石である。後世、源翁和尚が
殺生石を弔い、これを二つに割ると霊が現れるという謡曲「殺生石」をもとに
しつつ、江戸吉原の遊女の噂という時代錯誤を取り合わせた噺。
【一言】
硫化水素を噴出する火山地帯なら、どこにでも殺生石や殺生河原はあるが、
那須の殺生石のみ有名になったのは、九尾の狐という不格好な動物が石に化し
た点が、特異なのであろう。勘定よく十尾にしなかったのも、何か理由がある
のかもしれない。九尾をぶら下げて京都から那須野までとんだのも異常である。
もっとも謡曲では、九尾とはいってない。(宇井無愁)
【蘊蓄】
「物日(もんぴ・もんび)」、吉原以外では「ものび」とも。本来は祝祭日
の行事の日をいう。吉原では、見世の者や関係者に祝いの品を贈る日となって
おり、女は金が必要になる。「品川心中」で昔は売れっ子だった女郎が、この
日のお金がないからみっともないと心中を計画する。
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さて、寄席や落語の言葉を紹介する『落語大事典』、「ほ」で始まる言葉、ち
ょっと多いですが、今回で最終回と致します。
ほのじ【ほの字】 「惚れる」の最初の文字を出して惚れるという意味に用い
たもの。「あの女は俺にほの字なんだ」。
ぼぼ 「女隠」のことで、そのままの漢字を「ぼぼ」と発音することが多い。
気品だけが取り柄の私にはよく分からない。
ぽんくら 博打場を「盆」、壺を振る場所を「盆ござ」という。盆の上のサイ
コロの動きが読めないような馬鹿な者を、盆に暗いということから「ぼんくら」
といった。
ほんごしをいれる【本腰を入れる】 いよいよ本気になって、これから本格的
に、という意味。男女の営みで、男性がいよいよ……ということで、腰を使う
ことから出た言葉で、女性は絶対に使わない。
ぽんしゅう 馬鹿な人。落語「三井の大黒」で左甚五郎が「ぽんしゅう」と呼
ばれる。
ほんすんぽう【本寸法】 本格であること。お手本になるようなもの。思い通
りである様。
ぽんつく 馬鹿な人。落語「三井の大黒」では左甚五郎が「ぽんしゅう」と呼
ばれるが、意味は同じ。
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