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2008/05/09

名作落語大全集#387

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   名作落語大全集#387    発行者:越智月久
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発行日:2008年5月9日(金) 

      「まぐまぐ」寄席に2360名様、
      「メルマ」演芸場に835名様
     合計3195名様にご来場いただいております。

 さて、まずはお詫びと訂正。『落語大事典』の飛脚で、「継飛脚は江戸から
京都まで56日で走った」としましたが、これは「5、6日」の間違いです。申
し訳ありません。
 さて、ゴールデンウイークはいかがでしたか。私の方は前半は落語会2つ、
後半は音楽会2つ、後は家族サービスでした。まあ充実した連休ということで
しょう。
 明日5月10日は、二ツ目の柳家ろべえ君が2時から市川行徳で勉強会、夜6
時20分から上野で桂夏丸君と鏡味仙花ちゃんとの勉強会とハシゴツアーが計画
されています。皆様もぜひお出掛け下さい。11日は上野広小路亭に三笑亭夢丸
師匠が登場。実は今年も、夢丸新江戸噺しに挑戦して、見事落選。ご挨拶に行
かないとねえ……ただ、疲れが出るころで、毎年このあたりでダウンしていま
すから、どうなりますやら……
 さて、本日も2席お届けいたします。ごゆっくりどうぞ。

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8−1 義太夫息子(ぎだゆうむすこ)

【粗筋】
 義太夫に凝った若旦那が、毎晩遅くまで浄瑠璃の稽古をして帰るので、家の
方でもあきれ、その日はどうしても戸を開けてくれない。それなら夜通しここ
で浄瑠璃を語ってやると始めたが、ちょうど通り掛かった巡査にとがめられ、
巡査が戸を叩いて開けてもらう。中へ入ってからも、親父の説教に浄瑠璃で相
槌をうつばかり。母親が、
「稽古に夢中になるのは、若い頃には仕方のないことですよ。私たちも稽古屋
で結ばれたんじゃありませんか」
  ととりなしたので、若旦那面白がってその話を聞きたがる、親父が、
「もういい、お前も毎晩戻って来て剣突を食らうのは面白くないだろう」
「剣突くらい何でもありません。床(ゆか)へ出たら、いつも槍ばかり食いま
す」

【成立】
 上方の「浄瑠璃息子」を桂文楽(8)が東京へ移植したもの。

【蘊蓄】
 「床」は浄瑠璃の太夫が語る高座、「槍を食う」とは、客にやじられること。


      狐  の  嫁  入  り  (  き  つ  ね  の  よ  め  い  り  )

【粗筋】
 王子の狐が嫁入りをするので、料理から膳・椀まで手配したが、金屏風がな
い。
「どこで借りられようか」
「それなら狸のとこに行け」

【成立】
 1802(享和2)『一口饅頭』の「狐の嫁入り」。桂米朝が「狸の化け寺」な
どの枕に用いている。

【蘊蓄】
 狸は置物でもモノが立派で、その金が金運だけでなく幸運をもたらすという。
三遊亭圓生(6)がマクラで、どうして狸のキンが8畳敷きといわれるかを説
明している。純金1匁の固まりを、傷つかないように狸の皮で包んで叩いて伸
ばす。するとこれがほぼ8畳敷きの広さになるという……ギャグとして語って
いるが、ダイヤモンド社発行、大和久重雄の『鋼の知識』に全く同じ話が載っ
ている。昭和46年の発行なので、圓生の方が古くから語っているはず。もしか
すると落語を聞いて本気にした?……

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 さて、寄席の言葉を紹介する『落語大事典』、「ひ」の続きでございます。

ひざおくり【膝送り】 寄席が満員になってもせっかく来て下さったお客様を

帰すのは失礼ということで、入れてしまう。落語協会の寄席、新宿末広亭や上
野鈴本は椅子席がメインなのでこれで満員、後は立ち見ということになるが、
芸術協会の上野広小路亭、お江戸日本橋亭は座布団席がメインで、詰めて下さ
いと前座がお願いし、客が移動して落ち着くまで前座はめくりのそばで待機す
る。客が膝を少しずつ詰めて奥へ送るということから、「お膝送り」と呼んで
いる。

ひざがわり【膝変わり】 色物の中でも特にトリの前に出る人のこと。受けな
ければ行けないし、あまりドッと受けてトリに迷惑を掛けてもならない。単に
「ひざ」、また「膝返し」ともいう。昔は交通の便が悪く、トリが遅れた場合
は来るまでつながなければならない。海老一染之助・染太郎が、曲芸のあと歌
や踊りまで披露して、1時間もつないだという経験を語っていた

ご意見ご希望はこちらまで mailto:meisakurakugo@yahoo.co.jp 
HP「名作落語大全集」はこちら。http://esaki-ochi.hp.infoseek.co.jp

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