2011/06/01
現代若者京ことば訳「落窪物語」
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■ 落 ■ ■ 現代若者京ことば訳 ■ ■ ■■ ■■ ■ ■ 窪 ■ ■ ■ 落 窪 物 語 ■ ■ ■ ■■ ■■ ■ ■ 物 ■ ■ 80 ■ ■ ■■ ■■ ■ ■ 語 ■ ■ 訳/綾大 鈴 ■ ■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■ ■■■ 前回のあらすじ ■■■ 北の方の策略で典薬助(北の方の叔父で、お爺さんの年齢) と結婚させられそうになっている落窪の君。 気分が悪いことにして何とか断り、朝を迎えることができた が、すぐに次の夜がやってくる。 バックナンバー / 登場人物紹介 「綾鈴堂」 http://suzu.cside.com/ayasuzudo/ ■■■ ■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■ ■■■ ■■■ 現代若者京ことば訳「落窪物語」巻之二 9 ■■■ ■■■ ■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 北の方は鍵を典薬助に持たせて「人が寝静まった時分に入りよし」 言うて寝はった。 お邸の人らがみんな寝静まった頃に、典薬助は鍵を持って来て、錠 をかけてある戸を開けようとする。 部屋の中でお姫さんは「どうなってしまうんやろか」てはらはらし はる。 錠をはずして遣戸を開こうとするとものすご固いもんやから、立っ たり座ったりよろついたりする。 その音に阿漕が気づいて少し離れて見てると、典薬助は上も下も探 しまくるけど、阿漕がうまいこと挿したつっかえには気づかへん。 「何やこれは、おかしなこっちゃ。部屋の中につっかえしてあんのん か。このお爺をこないに苦しめはるのやな。お邸の人みんな許してく れてはる仲なんやから、逃げられるわけあらへんのに」 て言うけど、誰も答えるわけあらへん。 叩いたり押したり引いたりするけど、内からも外からもつっかえし てあるから、びくともしいひん。今か今かて夜が更けるまで板の上に 座ってたら、冬の夜のことやから身もすくむほど寒い。典薬助はちょ うどお腹こわしてる上に、えらい薄着や。板から冷えが伝わって来て お腹がごろごろ鳴りだして、お爺が「いや、どないしよ。冷えすぎて しもたわ」とか言うてるうちに、余計にごろごろしてくる。ぴちぴち て聞こえてくるんはどうなってしもてんのか怪しい。 手で探って「出てしまう!」てお尻抱えてあわてて逃げ出さんなん て時にも、ちゃんと錠はかけて鍵も持って行った。 阿漕は「鍵忘れていかへんかったわ」て悔しいて憎らしい思たけど、 戸が開けられんと済んだんが最高に嬉しくて、遣戸のとこに近寄って、 「お腹こわして逃げ去りましたから、さすがにもうここには来られへ んでしょう。おやすみなさい。私の部屋に帯刀が来てるので、お姫さ んの少将さんへのお返事、伝えときます」て声をかけて自分の部屋に 戻った。 ■■■ ■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 落窪物語おすすめ本 http://suzu.cside.com/ayasuzudo/book/ 読みやすい文庫本やまんがもあります。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■ ■■■ お知らせ ■■■ ■ 綾大鈴は古典文学について素人です。 ■ 原典及び専門家による現代語訳をお読みになることをお薦めい たします。 ■ 無断転載/引用は禁止です。 ■ メルマガ最上部の数字 メルマガ発行回数 本文タイトル部の「巻ノ二 (数字)」日本古典文学全集(小学館) での段落です。 ■ バックナンバー(随時修正)はホームページ「綾鈴堂」で公開 しております。 ■ 豆知識/登場人物紹介などもあります。 ■ このメールマガジンの登録解除は御自身の責任でお願いします。 http://www.mag2.com/m/0000053072.htm ■■■ ■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ メールマガジン 現代若者京ことば訳「落窪物語」 ■訳・発行 ■ 綾大 鈴 ■メルマガ登録解除 ■ http://www.mag2.com/m/0000053072.htm ■バックナンバー ■ 綾鈴堂 http://suzu.cside.com/ayasuzudo/ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



