2008/10/30
現代若者京ことば訳「落窪物語」
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■ 落 ■ ■ 現代若者京ことば訳 ■ ■ ■■ ■■ ■ ■ 窪 ■ ■ ■ 落 窪 物 語 ■ ■ ■ ■■ ■■ ■ ■ 物 ■ ■ 75 ■ ■ ■■ ■■ ■ ■ 語 ■ ■ 訳/綾大 鈴 ■ ■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■ ■■■ 前回のあらすじ ■■■ 北の方の策略で典薬助(北の方の叔父で、お爺さんの年齢) が落窪の君がとじこめられている部屋へやって来る。 阿漕の機転で温石を取りに行かせて時間稼ぎをしたものの、 すぐに戻って来てしまう。 ■■■ ■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■ ■■■ ■■■ 現代若者京ことば訳「落窪物語」巻之二 6−2 ■■■ ■■■ ■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 典薬助は装束を脱いで横になって、姫君を抱き寄せた。 「そんなことしはらんといてください。ひど痛む時は、起きて 押さえてる方がちょっとは楽な気ぃします。後のこと考えてく れはるのやったら、今夜はもうこのまま寝てしもてください」 姫君はなんとかそう言わはったけど、怖うて不安でたまらへ んようになってはる。 阿漕が 「今夜だけのことやあらしませんか。御忌日なんやし、やっぱ り今夜はこのままおやすみしはった方が」 て言うたら、典薬助は「そんなこともあるわな」とでも思たん か、 「ほな、わしに寄りかかったらええわ」 言うて、姫君の前に横になるから、姫君は嫌々寄りかかって、 座ったまま泣いてはる。 阿漕もほんまに憎たらしいけど、「嬉しいわ。このお爺さん のおかげで、姫君の近くに今夜いられるのやわ」て思う。 典薬助はすぐに寝てしもて、いびきかいて寝転がってる。 姫君はそれを少将の君の姿と比べてしもて、余計に嫌で気持 ち悪くならはる。 阿漕はどないして姫君を助け出すか考えてた。 典薬助が目を覚ます度に、姫君がわざと痛がってみせはるも んやから、 「かわいそうに。お爺が来た夜に限ってこんな痛がらはるやな んて、かなわんわ」 て言うて、また寝てしまう。 夜が明けてきて、「ああ、よかった」て、姫君も阿漕も心か ら思う。 阿漕が典薬助を叩き起こして、 「だいぶ明るなって来ました。お部屋から出ていって下さい。 こんな夜になってしもたのやし、姫君のとこに来はったこと、 しばらくは人に言わはらへん方がいいでしょう。ずっと大切に 思てくれはるのやったら、姫君の言わはる通りにしてください」 て言うたら、 「そやな。わしもそう思う」 て言うて、眠たくて目やにで塞がった瞼をこすりながら、曲がっ た腰で出て行った。 ■■■ ■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■ ■■■ おすすめ本 ■■■ ■ ■■■ 文庫本で持ち歩く ■■■ ■■■■■■■■■■■■■ 落窪物語〈上〉角川文庫 価格:¥ 1,050(定価:¥ 1,050) http://www.amazon.co.jp/dp/4043742010/ref=nosim/?tag=apieceoftom04-22 落窪物語〈下〉角川文庫 価格:¥ 1,000(定価:¥ 1,000) http://www.amazon.co.jp/dp/4043742029/ref=nosim/?tag=apieceoftom04-22 文学全集はさすがに持ち歩けませんが、これならば通勤通学の 電車の中でも楽しめます。 本文と現代語訳が別ページに載っているので、ぜひ本文で楽し んでみてください。 ■■■ ■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■ ■■■ お知らせ ■■■ ■ 綾大鈴は古典文学について素人です。 ■ 原典及び専門家による現代語訳をお読みになることをお薦めい たします。 ■ 無断転載/引用は禁止です。 ■ メルマガ最上部の数字 メルマガ発行回数 本文タイトル部の「巻ノ二 (数字)」日本古典文学全集(小学館) での段落です。 ■ バックナンバー(随時修正)はホームページ「綾鈴堂」で公開 しております。 ■ 豆知識/登場人物紹介などもあります。 ■ このメールマガジンの登録解除は御自身の責任でお願いします。 http://www.mag2.com/m/0000053072.htm ■ 御意見・御感想お待ちしております。 ■■■ ■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ メールマガジン 現代若者京ことば訳「落窪物語」 ■訳・発行 ■ 綾大 鈴 otikubo@suzu.cside.com ■発行システム ■ まぐまぐ http://www.mag2.com/ ■購読登録解除 ■ http://www.mag2.com/m/0000053072.htm ■バックナンバー ■ 綾鈴堂 http://suzu.cside.com/ayasuzudo/ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


