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平安時代のシンデレラ物語とも言われる古典文学「落窪物語」を今風京言葉でお届け。美しい姫、男らしい少将、溌溂とした侍女阿漕…いきいきとした平安の若者たちが古典文学を身近に感じさせてくれます。

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2005/10/31

現代若者京ことば訳「落窪物語」

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■  落  ■           ■ 現代若者京ことば訳 ■ ■
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■  窪  ■   ■ ■  落 窪 物 語  ■ ■     ■
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■  物  ■       ■   68   ■         ■
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■  語  ■              ■ 訳/綾大 鈴 ■ ■
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■■■  現代若者京ことば訳「落窪物語」巻之二 3     ■■■
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   日暮れたら、典薬助は、まだかいなて落ち着きのう歩いて、阿漕

  がいる所に寄って、いやらしい笑いながら、

  「阿漕さんはもうこの爺さんのことを大事に思てくれてはるんやろ

  な」

  て言うた。

   わけがわからへん阿漕はむちゃくちゃむかついて、

  「なんでそんなことにならなあかんのですか」

  て言うたら、典薬助は、

  「落窪の君を私にくれはったんや、あんたは姫君のとこの人違うん

  か」

  て言う。

   びっくりして狼狽えて、「大変なことになってしもた」て、涙も

  溢れ出てしまいそうになるけど、なんともないふりして、

  「姫君にはお婿さんがいはらへんし、淋しかったけど、それやった

  ら頼もしいです。そやけど、お殿さんが許さはったんですか。それ

  とも北の方が言わはったんですか」

  て言うてみたら、典薬助は嬉しがって、

  「中納言さんもようしてくれはるし、身内の北の方はもっとようし

  てくれはる」

  て言う。

   阿漕は「他のことよりもまずこのことどうにかせな。こんなこと

  になってるて、姫君に伝えなあかん」て思たら冷静でいられるわけ

  あらへんけど、

  「それで、いつですか?」

  て訊いたら、

  「今晩や」

  て言う。

  「今日は姫君は御忌日ですしあきませんよ。わかってはるでしょ」

  て言うたら、典薬助は、

  「そやけど、姫君は通う男を持ってはるのやし、危ない。早よせな」

  て言うて行ってしもた。



  

  


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    いやらしいお爺さんの典薬助から、落窪の君をもらったと
   いう衝撃的な事実を知らされた阿漕。
    さすがの阿漕も泣きそうになるけど、ぐっと我慢して、典
   薬助から情報を探り出します。
    阿漕も上手に聞き出しますが、典薬助はぺらぺらしゃべり
   すぎですね。




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