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2009/11/17

船井総研ロジスティクス情報・f-logi MAIL.433

[船井総研ロジスティクスメールマガジン]編集/発行:船井総研ロジ株式会社
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 ̄  ■■ contents ■■

   ★ 『継続こそ力なり』第172回
             ・・・物流アウトソーシングの落とし穴!(5)
                    <物流アウトソーシングのコツ>

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 ̄ ★★ 『継続こそ力なり』第172回
             ・・・物流アウトソーシングの落とし穴!(5)
                    <物流アウトソーシングのコツ>
─────────────────────◆ 執筆: 赤峰 誠司 ◆─

■物流システムの要件定義書は荷主企業のノウハウ(その2)

自社所有の物流システムで倉庫や配送センターを運営する企業が、物流業務の
アウトソーシングを実行する際には、<1>物流管理システムを持ち込むケースと
<2>物流企業へシステムを含めた範囲で委託するケースに分かれます。

荷主企業の基幹システムと連動した物流管理システムは、その開発時に
荷主企業が要件定義を行い、業務フローを作成した後にシステムフローへ
落とし込みを行います。この場合、物流管理に必要な要件定義書は荷主企業の
ノウハウとして形になって残ります。

一方、物流企業へシステムも含めたアウトソーシングを行う場合は、荷主企業が
開発や設計に携わることもなく、全てを物流企業へ委託してしまうことが多い
ようです。物流オペレーションは分業施策によって専門会社へ委託しますが、
物流管理は荷主企業に残された重要な役割です。荷主企業が物流システムの
保有をやめてオペレーションとシステムを一体化アウトソーシングすることは、
確かに時流といえますが、ここに大きな『落とし穴』が潜んでいることに
気付かない企業は少なくありません。

自社で物流システムの保有をしないという理由で、システム開発に関する
要件定義書の作成も物流企業へ一任すると、アウトソーシング後に管理ノウハウも
流出してしまうからです。センター運営という「作業」は分業しても、
「ナレッジ」部分は自社に留めておかなくてはなりません。

なぜなら、将来何らかの事情で委託先物流企業との間に不具合が発生し、
委託先変更や自社運営に戻すことが起こった場合、センター運営に関する
ノウハウが社内に無くなってしまうからです。荷主企業のリスクを設定する上で、
作業の分業とナレッジの分業は別である旨を十分に認識しておかなくては
なりません。

■物流アウトソーシングのコツ

また、オペレーションとシステムを同時にアウトソーシングした後のWMS
(ウェアハウス・マネジメント・システム)は、委託先物流企業の資産となり
ます。

不測の事態によって委託先変更を余儀なくされた場合、自社の業務フローや
物流システム概要設計図などがあれば、想定される被害も最小限で防げます。
しかし、アウトソーシング後に物流オペレーションに関するノウハウが何ら
社内に残っていない場合は、極めて大きな混乱が予想されます。

稼動しているWMSのソフト・ハードは物流企業の資産となりますが、開発時は
自社の物流管理ノウハウを物流企業に提供する訳ですから、システムとして
完成するまではそのノウハウを共有しておくことが肝要です。

物流アウトソーシングにおいてオペレーション(作業)とナレッジ(ノウハウ)
は切り離して考えることが荷主企業の失敗しない『コツ』であり、リスクヘッジ
となるのです。

次号に続く。

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●赤峰 誠司(SEIJI AKAMINE) E-mail(お気軽に)akamine@f-logi.com

船井総研ロジ株式会社 取締役常務執行役員兼ライン統括本部 本部長
株式会社エフロジ・フィナンシャル・パートナーズ 代表取締役
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