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2009/03/17

船井総研ロジスティクス情報・f-logi MAIL.400

[船井総研ロジスティクスメールマガジン]編集/発行:船井総研ロジ株式会社
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 ̄  ■■ contents ■■

   ★ 『継続こそ力なり』第139回・・・
               「荷主企業のリスク対策プログラム(4)」

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 ̄ ★★ 『継続こそ力なり』第139回・・・
               「荷主企業のリスク対策プログラム(4)」
─────────────────────◆ 執筆: 赤峰 誠司 ◆─

荷主企業の物流アウトソーシングにおける管理リスクには、以下の6項目が
想定されます<前号より続き>。

<1>品質低下によるもの
<2>コストアップによるもの
<3>流通形態の変化によるもの
<4>商品形状の変化によるもの
<5>物量の増減変化によるもの
<6>委託先の突発的な取引停止によるもの

<2>コストアップ項目においては「定性的な因子」と「定量的な因子」に
分けて管理していきます。更に、荷主企業におけるコストアップリスクに
ついては外部環境・内部環境の変化による要因も分類して管理されます。

では具体的な事例として下記のケースを参考にお伝えします。


〜外部環境変化による事例1〜

■委託先物流企業の配送センターの人員体制は、当初80%の直接雇用パートと
20%の人材派遣スタッフであった。しかし現在は、人材派遣比率が30%を
超えてきた。その理由は、当該センター周辺に大型の物流センターが開設され、
直接雇用パートスタッフがそちらのセンターへ流れたためである。


〜内部環境変化による事例2〜

■販売部門の意向により、受注締切時間が1〜2時間延長されることとなった。
社内プロジェクトでは、時間延長よる物流コストのアップは想定されて
いなかった。

上記の事例1では、周辺の雇用環境が変化することにより直接雇用のパート
スタッフが取り合いとなり、時給アップや採用が難しくなることが想定されます。
この事例は、外部環境変化における定性的な因子として、十分に考えられる
ことです。

定量的な因子としては、周辺パート従業員の平均時給(850〜900円)を数値で
把握し、例えば時給が5%上昇することでピッキング単価や事務経費が
どの程度アップするかなど、項目毎にプロセス管理(シミュレーション)を
行っておきます。

事例2では、販売部門における競争優位な体制づくりのために受注締切時間を
延長し、売上の増大・利益の向上を見込むものです。しかしその反面、
物流サービスは現状に比べてどう変化するのかを想定し、コストアップ要因と
なる定量的な因子を数値化し、明確にしておく必要があります。

具体的には、受注締切時間が14時だと現状の各種作業単価に影響はないが、
15時を超えるとパート従業員では最終出荷までの工程に対応できず、人材派遣等の
利用が増え、コストアップが懸念されます。

このように<2>コストアップを想定したリスクマネジメンとは、将来において
変化が想定される事象を項目ごとにより具体的に予測し、何がトリガー
(きっかけ)となり、どのように顕在化されるか、を明文化することにより
リスク発生時における対策プログラムも比較的容易に構築することが可能と
なるのです。

次号に続く。

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●赤峰 誠司(SEIJI AKAMINE) E-mail(お気軽に) akamine@f-logi.com

船井総研ロジ株式会社 取締役常務執行役員兼ライン統括本部 本部長

3PLにおけるSLA(サービス・レベル・アグリーメント)の企画・設計
導入に注力し、荷主企業物流部門の利益創造活動を信念とする。
最近では、M&Aのアドバイザリー活動に引き合いが多く物流企業M&Aや
荷主物流部門のMBO(マネジメントバイアウト)に携わり、業界専門家と
してのバリュエーション(企業価値評価)レポートを得意とする。

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