もの国メルマガ 第104号
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2009-06-30 第104号
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どっぷり梅雨時天気な川崎です。関東地方の梅雨明けは平年だと7月20日頃とのこ
とですからあと半月はこんなお天気ですね。仕事関連では相変わらずよい話は聞こえ
てきませんがこんな時だから出来ることに挑戦していきたいものです。
今月号も最後までお付き合いください。
(編集責任者:今野靖尚)
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★6月号の主な内容☆
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●6月のものづくり共和国:
・6月定例会の模様など
●早稲田大学商学学術院教授 鵜飼信一先生:
・中小企業随想録(103) 変化への対応と秩序のバランス
●もの国総合研究所マンスリーレポート 第103号:
・景気は底を打ったのか
●ものづくり共和国物語 第94回:
・販売開始記念!プラントプラン開発秘話? 2
●「もの国」スタッフ今月のひと言:
・こんな時にも楽しみはある?
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◇6月のものづくり共和国◇
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【06月の主な活動報告】
・19日 定例会 幹事:今野辰スタッフ 場所:今野工業2F
プラントプランの今後の展開について話合われました。また、以前開発し
た「間仕切り」についてブラッシュアップすることが検討されました。
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【07月の活動予定】
・11日 7月定例会予定 幹事:山本スタッフ 場所:今野工業2F
お問い合わせは、http://monokuni.com/ から。
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中小企業随想録(103)
変化への対応と秩序のバランス
早稲田大学商学学術院教授 鵜飼信一
景気の底入れ宣言があっても中々その実感がわかない昨今だが、このような時代に
おいては忍耐力とともに変化への対応力が経営者に求められていることは随想録(9
7)で書いた。社内に人的資源が少ない中小企業にとって、変化に対応するひとつの
手だてとして、企業や研究機関・自治体などとの様々なかたちでの連携の必要性も述
べた。とりわけ、変化の激しい時代においては、百年一日のごとき行動しかとらず、
単独でばかり動いている経営者は、連携やネットワークなど様々な集団を組み情報の
共有などを図る人たちに比べると、不利な状況に陥る確率を高めると思う。
考えてみれば、企業の中だけを考えても、組織においては一人ひとりが力を身につ
けると同時に集団でも連携的に機能する身体化された知識を形成していかなければな
らない。特定の筋肉だけを強くしても身体運動のパフォーマンスは上がらない。身体
各部の筋肉が関節を通じて連動的に動くことで機能的な身体の運用が可能となること
と同じである。経営と所有が一体化している中小企業に特有のワンマン体制が高圧
的・硬直的に続く組織は、個々の社員の力が連携的に働かず、とかく脆いものである。
とりわけこの欠陥は人員規模を拡大した時に露呈する。高学歴の人をたくさん採って
も、彼らを牛馬のごとく使っていたのでは、本当に優秀な人材は育たない。このこと
はごく最近まで脚光を浴びていた成長企業の破綻などを見ても推測できよう。
歴史に関する小説やドラマでは、個人に焦点を当てて、この人によって「歴史が変
わった」というような見方を強調することが多いが、現実にわれわれが棲む世界に立
脚して考えれば、個人で歴史を変えるほどのことが出来るような人物は存在しないこ
とはすぐ分かる。これは名経営者神話においても同様である。本来、世の中を動かし
たり企業を率いていこうとするならば、個人としての能力だけでなく、ひとつの集団
というかたちの、時代に相応したグループとしての力が必要なのである。そのための
リーダーシップをとることができるような人が偉人なのである。したがって、さまざ
まな企業の評価に関わることが多いわれわれ研究者も、とりわけ短期間に急成長して
きた企業の経営者にスポットライトを浴びせすぎる愚は慎むべきだろう。企業の評価
をしたがる気持ちを暫くの間、心の中に留めておく必要があろう。
この点から考えると、経営者や政治家などを評価するときには、その人の持つ「止
まるべき時を知り、進むべき時を知る」能力を時間をかけて観察してみることが重要
だと思う。われわれは「革命に時期はない」というような言葉を聞くと、勇ましい人
物だなと思い、逆に「今は立つ時期ではない」などと言うと、この人は元気がないな
と思いがちだが、大事なのは両方のバランスがとれていることで、一方に偏っていて
はいけない。連携が必要だと言う場合においてもそれが全てなのではない。人間が本
来持っている孤独に耐える力と集団本能というもののバランスの上に立って事態を進
めていかなければ変化に適切に対応していくことは難しい。
ところで、われわれが棲むこの社会は変化に対応できる体制なのだろうか。あるい
はこの社会は構造的な変化に対応してそれ自身を変化させていくことができるのだろ
うか。1970年代までは資本主義体制か社会主義体制かという対立軸での議論が盛んだ
った。ソ連の崩壊とともにこの種の議論も忘れ去られていったが、結局のところ資本
主義体制の方が変化に対応できる体制だったということなのだろう。変化に対応して、
少なくとも企業経営と技術を革新し続けるだけのものをこの体制が持っているのだと
思う。なぜ変化に対応できる体制なのかといえば、基本的には、自由競争と私有財産
制を柱にしているからであろう。人よりも早く起きて人よりも遅くまで頑張ればより
よい生活ができる可能性がある、ということは人間の持つ基本的なものをこの体制が
率直に認めているということなのである。
むろん、ケインズも述べているように、革命以前のロシアのような、開発と発展の
遅れた国が大急ぎで経済を成長させようとするならば、社会主義体制のほうがよいと
いう場合もあるかもしれない。それまで少数の人たちに独占されていた富を全部没収
してそれを再分配することができるからである。そこに社会正義のようなものも存在
したかもしれない。しかしそれが何十年も経った時にそのままで大丈夫かというとそ
うではなかった。人間の本性に合わない体制は長続きしないのである。だからどうし
ても利潤原理を入れざるを得なかった。何とかやり繰りして自由競争と私有財産制の
ようなものを導入しなければやっていけない。このあたりは現在の中国を見れば合点
がいくだろう。
では、自由競争と私有財産制を導入して変化に対応できる体制を作ったからといっ
て、それだけで弊害はないのかというとそうではない。変化の渦中においても社会秩
序は保たれる必要がある。資本主義体制の中の秩序が何で保たれているかというと、
幸か不幸か、これは貨幣と法律によって保たれているのである。しかしながら、この
体制が行き着くところ、金で全てが買えてしまうという事態になり、さらに進んで貨
幣自身が投機の対象となってしまった。こうなると、貨幣の持つメリットがデメリッ
トに転換してしまう。貨幣は本来、モノに対する支配力であるのに、それが度を越し
て地位に対する支配力まで持ち始めてきてしまう。法律も同様である。法社会が行き
渡ると、法律さえ守ればよい、「法免れて罪なし」という事態が生じてくる。実際上
悪いことをしていても法律によって罪を問われなければ、逃げ切ることが出来てしま
う。これは昨今の企業や政治家をめぐる様々な事件を見ても明らかであろう。
なぜこのようなことになるのかといえば、「法の精神」に関する認識が足りないか
らであろう。法律だけで全てをカバーすることはできないのだという認識が足りない。
法律には親孝行しなければならないとか、兄弟仲良くしなければいけないなどとは書
いていない。見えない道徳やタブーというものを前提にしてこそ成文化された法律に
意味があるのである。社会的な秩序が存立するためには、年齢を問わず、性別を問わ
ず、職業を問わず、これだけは守ろうという、「心の掟」のようなものがある。これ
があるからこそ法の精神というもの存在するのである。
企業に身をおく人たちがこのような心の掟、あるいは心の法律のようなものを堅持
していれば、近年多発する企業による詐欺まがいの事件は起こらないのではないか。
中国産を国産と偽り、ベニズワイガニをズワイガニと言い換えることもなかったので
はないかと思う。企業が生き抜いていくためには変化に対応することが必要であり、
そのための基盤としてこの資本主義社会においては自由競争と私有財産制というもの
を持っている。その元で企業が自由に活動することによって資本主義社会自体も環境
変化に適応していく。しかし企業が自由勝手に活動しすぎることの弊害もある。これ
にブレーキをかけるのが、企業に関わる人たちの持つ「心の掟」なのではないだろう
か。
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もの国総合研究所マンスリーレポート 第103号 ◆ 中村智彦
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景気は底を打ったのか
新聞紙上では、景気は底を打ったとか、企業の生産水準が戻りつあるとか、株価も
復調気味という記事が載るようになった。しかし、実態はどうなのだろうか。
地方を中心として景気悪化は継続しているというのが実感
6月初旬に山陰中歩新報社(島根県)が県内の企業に対して行ったアンケートによ
れば、約7割の企業が、景気は底入れをしていないとの回答をしている。(週刊山陰
経済ウィークリー6月23日号より)島根を訪れて、地元の経営者の話を聞いても、景
気改善の兆しを感じているという意見はほとんどなかった。島根県は、製造業の集積
が弱く、建設業の比重が大きいこともあり、景気の悪化を懸念し、公共投資の増額を
求める意見を多く耳にした。
島根県だけではなく、東北や北陸、九州などを駆け足で、先月、今月と回ったが、
「景気は底を打った」という報道に疑問を持つ経営者が多かった。
近畿地方のある中小企業経営者は、「仕事量そのものは6割近く戻ったが、発注価
格も6割、7割程度の水準にまで低下しており、仮に仕事量が100%に戻ったとし
ても、利益水準が大幅に低下することは避けられない」と懸念する。景気の急速な悪
化で、少ない仕事が取り合いになっているために、受注単価が低下していることもあ
るが、それ以上に大手企業の動向が変化していることに先行きの不安を訴える経営者
が多い。
新聞紙上では、大手企業、特に自動車産業を中心とした生産量の復調を伝える記事
が掲載されているが、その一方で、中国の需要拡大から、中国工場での生産拡大を伝
える記事も少なくない。
「今回の景気悪化で、国内大手企業は、派遣社員などを大幅に削減し、生産規模を
縮小した。今後、景気が回復して需要が拡大しても、生産規模を簡単に拡大できない
ことを意味している。しかし、大企業は需要が拡大することが見込まれる中国や東南
アジア諸国の生産拠点はむしろ拡大、整備しており、景気回復しても国内での生産需
要が拡大しない可能性が高い。」
ある中小企業経営者は、このように考えている。地方自治体の商工業担当者は、
「この一年で、大幅に中小企業の廃業が増加する可能性がある。この減少をどう評価
するか、難しいところがあるが、仮に後継者がおらず、従業員も高齢化し、設備も老
朽化している企業が廃業に向かうのであれば、本来の適正規模になるのであり、否定
ばかりもできないかもしれない」と話す。
先日、東北のある新聞販売店の集まりに招かれたのだが、ロビーには見慣れない形
式の新聞配達用バイクが展示されていた。家庭用電源で充電できる電気バイクなのだ
が、大手メーカーの製品ではない。熊本の中小企業が、新聞販売店用に開発したもの
で、東北のやはり中小企業が積雪地対応に改造し、販売を進めていくというもの。価
格は一台30万円近く、まだまだ簡単に売れるというものではないが、多くの新聞販売
店主の関心を集めていた。
景気の悪化と大企業の海外シフトによる空洞化の再燃だけではなく、産業構造その
ものも変化しつつあるように見える。こうした電気バイクの普及は、郵政公社の本格
導入や、地方銀行など地方金融機関での本格導入で、急速に進みつつある。
このことは、内燃機関、つまりガソリンエンジンを搭載したバイクから、モーター
を搭載したバイクへの転換が一部にしろ進みつつあることを示している。
従来、日本の製造業が高い技術を誇る場合、その多くはガソリンエンジンの複雑な
メカニズムを支える精密な加工技術、部品製造が多かった。それがモーターに転換が
進むことで、「不要」なものになってしまう可能性があるのだ。
「部品加工や部品製造、特にエンジン関係で大量生産を得意にしてきた企業は、か
なりリスクが高いのではないか。」
中小企業を支援する機関の担当者は、そう話す。ある中小企業経営者は、「政府の
雇用調整助成金で、一息ついている中小企業が相当ある。この状態があと数ヶ月続け
ば倒れる企業が増加する。」と指摘する一方、別の経営者は「こうした状況は、自社
の経営や技術を見直すよいきっかけになる。若手を中心に技術取得の研修などを行っ
ている」と話す。
事実、五月の雇用調整助成金の利用申請は、前月比で大企業ではわずかながら減少
する一方、中小企業では10%の増加と、中小企業が景気の底打ちを実感できない状
況を示している。受給対象人数は、わずかながら減少したものの約234万人であり、
景気回復がまだまだであることを示している。
当分の間、中小企業経営者にとっては非常に厳しい状況が継続することは間違いな
いようである。また、景気が回復したとしても、それは大企業中心であり、中小企業
へ波及するには相当の時間差が見込まれる。それだけではなく、産業構造の変化につ
いていけないことによって、多くの中小企業が廃業や倒産に追い込まれる可能性が増
加していることも事実である。
地方を回ると、「大企業を誘致して、それで経済を活性化することが限界であるこ
とがはっきりした。」、「だめなことはわかっているが、公共投資を増やすことを求
める以外に方法を見出せない」という悲鳴に似た意見を多く耳にする。
「雇用調整助成金で、一息ついて、ほっとしているのではなく、その時間をいかに
有意義に従業員と使うか、努力をすることが、経営者にとって必要だ。」高齢のある
中小企業経営者は、後継者を前にして、そう話した。「私たちは、何度も景気の波の
上下をくぐりぬけてきた、今回もなにか手があるはずだ。」
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ものづくり共和国物語 第94回 ◆ 今野靖尚
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販売開始記念!プラントプラン開発秘話? 2
「確かに、このままでは「もの国」で作るようなものではないね」
「例えば、パイプを金属の削り出しにして、ジョイントを磁石にするとか」
「それだと、単価がだいぶ高くなるよ」
「でも、ウチらが作るんだったらその辺はある程度しょうがないでしょう」
「なら、あえて高級志向に走るっていうのは?キーワードは無駄に精密(笑)ここ
にこの精度は必要ないだろう!って感じで」
「工場萌っていうならLEDでライトアップしたらどうかな?」
「あ、LEDいいよねぇ。俺、模型をライトアップするの一つ持ってるよ」
「さらに値段が上がるね。1台数万円て感じか」
「でも、そういうのでないと出来ないよね。『これで良ければやります』って伝え
てみますよ」
つづく
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◆◇◆◇「もの国」スタッフ 今月のひと言 ◆◇◆◇
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・イッテQと言う番組が面白くて最近ハマってます。イモトが面白い。。。
ジョイ
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・先日母親がアメリカのボストンに行き、ガーデニングで有名なアメリカ人のお宅を
拝見してきた。息子のおれが行くところといえば、もっぱら渋谷のスロット屋か、
ゲーセンなのに母は米国!しかもボストン!お土産としてもらったボストン美術館
のノートと鉛筆で、スロットの収支を付けている、なんてことは・・・
言えないよねー。
しゅう
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・M・ジャクソンの最盛期は僕が高校生の頃だと思うけど、僕より一つ歳上なだけと
知ってびっくり!ご冥福をお祈りしますが、このねたかぶりそう・・・
アシタカ
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・マイケルジャクソンが亡くなりました。彼の特番を見てると彼が亡くなった事に関
して…涙。そして当時、青春時代を過ごしてた自分を思い出し…涙
コウ
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・まだまだ仕事が暇なので、読書をしたり趣味の時間を多めに取ったり多忙で今まで
出来なかった色々な事を、少しずつ実行しています。自宅バイクガレージで作業を
していると、20歳の男の子と仲良くなったり、初対面のバイク乗りの方と談笑した
り・・・・仕事を離れたプライベートの時間を、久し振り?に充実させてますw
あしげ
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・突然、自宅のパソコンがネットに繋がらなくなった。メールをしてるわけでもない
ので、たまには、そんなPCなしの生活もいいのかな。
ワッキ−
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・最近なんか知らないけど見えない力に誘導されている気がする。ただの偶然だろう
か?必然である!。こわい!いや、うれしい。
マイケル
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・プラントプランを某大学で検証していただいています。良い結果?がでると良いの
ですが・・・。脳に良いとなればMR.BRAINで使ってもらえないかな。
「そのつなぎ方が出来れば、猿から人に進化したと言えますね」
ヤックル
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皆さんのご意見ご感想をお待ちしております。
http://monokuni.com/ (お問い合わせへ)
次号は7月31日発行予定です。
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